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執筆者の写真Miwatis Praha

2020年10月25日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年11月3日

2020年10月25日(日)、インターネット上にてチェコの各メディア及びチェコテレビが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。


ゼマン大統領 新保健大臣を来週任命


10月22日6時から、今日10月22日6時から、外出規制、店舗・サービス業の営業禁止が導入されています。詳しくは3-1①をご参照ください。


1.国内コロナウイルスの状況

・前日の新規陽性者数

10月24日(土)の新規陽性者数:12472人。

(週末の過去最多)

検査実施数:36254件

(陽性者の割合  34.4%)

・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/

10月25日(日)18時00分におけるチェコ保健省の発表

当日の新規陽性者数:4577人

現在の陽性者総数:155924人

治った人の数:97282人

現在の入院患者数:5345人

累計感染者数:255373人

累計死亡者数:2167人(前日から120人増)

・入院患者数と重症者数

10月24日(土)現在

入院患者数:5345人

重症者の数:800人(前日から28人増)

・プラハにおける感染状況

(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)

10月24日(土)

新規陽性者数:1306人

10月24日(土)18時現在

当日の新規陽性者数:524人

現在の陽性者総数:23089人

治った人の数:16844人

累計感染者数:40253人

累計死亡者数:320人

各州の状況:


2.今日の動き

●感染状況 

 24日の日当たり新規感染者数は、週末では過去最多で、12472人。週末は検査実施件数が少なくなるため、平日よりも陽性者数は少ないが、24日は今週月、火曜日(19日8076人、20日11984人)の数字よりも多かった。


●新たな規制強化の可能性

バビシュ首相は、今日の夕方、Facebookを通して、来週(10月26日からの週)新たに規制強化する可能性について述べた。主な内容は以下のとおり。

「来週は非常に重要な週になる。奇跡が起こらない限り、さらに規制を強化せざるを得ない。現行の規制は十分ではない。例外が多すぎる。私の言うことを信じて、規制を順守してほしい」


●チェコの感染者数40万~50万人(推測)(プリムラ保健大臣の発言)

プリムラ保健大臣は、チェコテレビの番組に出演し、以下を述べた。

・(バビシュ首相がゼマン大統領に解任提案を提出している件について)後継者が決まれば、すぐに引継ぎを行い、辞任する(注:状況から、火曜日に解任になる可能性がある)。辞任後は、外国からの疫学者チームに加わって、エキスパートとして新大臣を手助けしたい。(注:番組後の首相とのレトニァニ仮設病棟訪問後の記者会見で、首相は大臣の意向を受け容れたことを発表した)


・緊急事態1か月延長は不可欠である。


・若い世代のコロナウイルスによる死亡率は0.1~0.5%でとても低い数字となっているが、問題は高齢者で、感染すると3~4割が入院することになるため、医療機関の受入能力が足りなくなる可能性がある。


・昨日土曜日の新規陽性者は12472人。現行規制の効果が出ていない証拠。R値は依然として1.3~1.4のレベルにあり、下がっていない。27日(火)の数字を待って減少しないようであれば、更に規制を強化せざるを得ない(木曜日の新大臣任命前にさらに規制が強化される可能性がある)。規制強化しない場合は、現在の通常ではない状態がクリスマスまで続く可能性がある。


・これまでの規制強化の中で、テレワーク体制に入るよう呼びかけていたが、テレワーク体制に入っていないところが多くある。


・今後さらに規制強化する場合は、ライフライン関連企業のみが稼働する体制をとることになる。春は、一部の企業が自ら進んで休業したが、(今回の場合は)国の指令に基づいて、1週間~2週間、この体制が導入されることが考えられる。


・スロバキアで開始された全国一斉検査の結果、陽性者は3.5%であることが判明している。チェコの陽性者を人口比率から計算すると、35万人。チェコにおける感染者数はスロバキアよりも多いと考えられるので、40~50万人は感染していると考えられる。


・チェコにおける全国一斉検査は、全国の大企業、社会福祉施設などを対象に行うことを考えている。


●チェコ医師会クベク会長の発言

クベク会長は、チェコテレビの12時からの番組に出演し、以下を言及した。

・9月初めから、週当たりの死亡者数は以下のとおり。

8月31日の週 18人

9月7日の週 29人

9月14日の週 56人

9月21日の週 98人

9月28日の週 136人

10月5日の週 256人

10月12日の週 441人

10月19日の週 518人(23日金曜日。最終の数字ではない)

春の第一波時は、死亡者総数が約400人だった。現在、4日間で同数の人が死亡している。


・現在、チェコにおける死亡原因の2番目が新型コロナウイルスになっている。癌が原因の死亡者数は日当たり70人。Covid-19が原因の死亡者数は約100人。


・現在、医療従事者の感染者数は、13200人(内、医師2600人、看護師6000人)。


・「ウヘルスケー・フラジシチェ病院では医療従事者が自己の限界に至るまで勤務しているのに、一方で(昨日土曜日に)プラハのナープラフカで開かれているファーマーズマーケットに有機ニンジンを買いに行く人がいるのは、本当に理解に苦しむ」(注:昨日天気が良かったため、プラハのファーマーズマーケットに多くの人が集まった)


・「イスラエル型のロックダウン(注:イスラエルでは、9月、第二波の規制としてロックダウンが導入されたが、ライフライン関係の企業のみを例外とし、すべての企業活動を停止し、自宅からの移動距離も制限する強硬なロックダウンだった)を導入するべきだ。現状において効果がある唯一の手段だ。導入を遅らせるべきではない」


・「R値を1以下に下げない限り、医療が崩壊するかどうかではなく、いつ崩壊するかである。病床数を限りなく引き上げることはできず、医師、看護婦も増やすことはできない。医療の能力は、どんな手立てをとったとしても限界がある」


・番組最後に、国民に向かって以下を呼びかけた。

「あなた自身が入院した時、気管挿管を精神科医が担当することになるのは困ると思うのなら、マスクを着用してほしい。危機状態下では、最も基本的な対策が功を奏するものです」(12時からの番組での呼びかけ)

<チェコテレビ19時ニュースでの発言>

・政治家の言うことが信用できないなら、医療従事者の言うことを信用してほしい。我々は、ロックダウンが不可欠と考えている。


・(なぜ、国民が政治家の言うことも、病院の最前線で働いている人々の言うことも信じないのかというテレビアナウンサーの質問に対して)「理由はわからない。春は情報がなかったため人々は恐怖心を抱いていた。今は情報が溢れていて、インターネットで偽情報も流れている。今、チェコの社会は2つの正反対な世界に分かれている。一つは病院でコロナウイルス患者を救う人々、もう一つは有機ニンジンを買いにファーマーズマーケットに行く人々。後者の人々は今後どうなると思っているのか全く理解できない。状況は非常に深刻な状態だ。コロナウイルスによる日当たり死亡者数はここ数日毎日約100人に達しているため、今週は一週間で700人、来週は1000人が死亡すると予想される。病院が患者をこれ以上収容できなくなる状況が発生すると、盲腸など、普段であれば死因とはなりえない原因で死亡するという状況が発生し得る。この状況は医療従事者だけでは解決できない。国民の協力が必要である」


・マスクを着用してほしい。コロナウイルスに感染し治った人は、血漿を提供してほしい。

●病院の医療提供能力

 各地の大学附属病院などの大規模な病院では、医療提供能力が2~3週間後に限界に達すると想定されているが、規模の小さい地方病院などでは、すでに11月初め(明日10月26日からの週の週末)に深刻な状況に至る可能性がある。ズリーン州、ウヘルスケー・フラジシチェ州の病院では、すでに限界になりつつある。(クベク会長の発言)

●仮設病棟

 プラハのレトニァニで設置作業が続いていた仮設病棟は、今日10月25日完成し、今日の16時から患者をいつでも受け入れる状況にある。病床500床、軍所属医療授業者200名が配置。仮設病棟の目的は、深刻な状態にない軽症の患者を受け容れることにあるが、入院後症状が悪化した場合にも備えた設備も準備されている。病院の受入能力が限界に達すると想定されている11月7日~10日に患者の搬送がピークを迎える可能性がある旨、報道されている。

 明日から、ブルノの見本市会場(パビリオンG2)でも300床を備えた仮設病棟の設置作業が開始する。

●各病院の様子

<規模の小さい地方の病院>

シュンペルク病院:コロナウイルス入院患者50人。医療従事者120人が隔離状態。現在、病院が備えている病床を利用する能力の限界で医療活動を続けている。(チクル副院長談)


プシーブラム地方病院:集中治療室はすでに満室。(ダニュホヴァー副院長談)


スラニー病院:状況は好ましくない。今後数週間、受入能力が不足する可能性がある。明日から整形外科の医療提供を制限し、30床をコロナウイルス患者用に使用する。(ヴォトチェク院長談)


<大規模な病院>

プラハのブロフカ病院:まだ100床が空いており、他の病院に比べて状況は良いが、現在毎日約20人が入院しており、状況は急速に悪くなりつつある。(クヴァチェク院長談)


オストラバ大学附属病院:現在60床が空いている。医療従事者の感染者、隔離されている人、子どもがいるため育児手当を受けて在宅している人の数は231人。(チェコテレビレポート)

●入院患者数、重症者の推移

入院患者数  重症者

10月1日 1134人 221人

10月19日 4064人 634人

10月24日 5345人 800人

●ライフラインで働く人々の感染状況

 国のライフラインに相当する警察官、消防隊、郵便局局員などの感染者が増加している。

総人数 感染者数 隔離中 (10月23日現在)

警察官 50093人  1181人 1479人

消防隊 11136人  366人 300人

刑務所 11000人  285人 85人

(受刑者の感染は少ない。刑務所附属病院は現在受入能力が十分にあるが、今後、受刑者の間に感染が拡大した場合は、附属病院の受入能力では足りなくなることが心配されている)


チェコ鉄道  総人数 15000人 感染者数、隔離中の人数は数十人で少ない。

(保護具、清掃、消毒などで列車内の感染を防ぎ、商談などはオンライン。スマート隔離の支援のため研修を実施中)


郵便局員 29000人 感染者・隔離中の人合計3100人

(内、郵便配達要員2050人、各地郵便局の局員1050人)

郵便局ではアルバイトを募集中。

●政府は、被用者の税制改革において、新税率15%にて下院に提案する予定。

●今週末、天気が良かったため、各地の行楽地に多くの人が訪れた。緊急事態下にあるにも関わらず在宅する人の数は非常に少なかった。(チェコテレビが報道)

●ウースチー州から、高齢者を対象とした2週間のウェルネス目的療養所滞在(フランチシェコヴィ・ラーズニェ温泉)ツアーが組まれ、バスで出発した。同州のマサリク病院感染症科のドロウヒー科長は、高齢者に対して温泉町での滞在を避けるよう警告を発している。



<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数)>

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (10月24日18時発表のデータ)



昨日 今日

プラハ 652.05 696.53

中央ボヘミア州

ベネショフ 926.43 1064.22

ベロウン 714.3 821.6

クラドノ 589.85 626.49

コリーン 706.47 718.16

クトナー・ホラ 626.42 630.37

ムニェルニーク 586.45 647.75

ムラダーボレスラフ

688.84 727.19

ニンブルク 648.26 676.01

プラハ東部 703.65 741.45

プラハ西部 788.81 864.48

プシーブラム 999.97 1062.52

ラコブニーク 750.51 847.7

南ボヘミア州

チェスケーブジェヨビツェ

995.39 999.47

チェスキー・クルムロフ

477.61 531.22

インドジフーフ・フラデツ

699.07 775.15

ピーセク 888.43 913.57

プラハチツェ 600.26 670.88

ストラコニツェ 832.25 945.29

ターボル 721.28 822.65

ピルゼン州

ドマジュリツェ 837.87 831.43

クラトビ 711.76 782.36

ピルゼン北部 999.01 992.76

ピルゼン市内 929.59 941.42

ピルゼン南部 1025.39 1047.44

タホフ 675.43 693.83

ロキツァニ 763.95 634.26

カルロヴィ・ヴァリ州

へプ 344.85 345.94

カルロヴィ・ヴァリ

607.05 565.24

ソコロフ 699.45 674.51

ウースチー州

ジェチーン 497.14 499.45

ホムトフ 899.59 882.78

リトムニェジツェ 725.34 812.25

ロウニ 779.78 827.08

モスト 634.69 646.33

テプリツェ 467.18 470.28

リベレツ州

ウースチー・ナト・ラベム

646.06 657.8

チェスカー・リーパ

495.64 588.58

ヤブロネツ・ナド・ニソウ

713.6 754.41

リベレツ 762.42 814.8

フラデツ・クラーロヴェー州

セミリ 977.1 1044.58

フラデツ・クラーロヴェー

1021.41 1113.93

イチーン 612.16 734.59

ナーホト 953.09 1066.77

トルトノフ 807.78 942.55

パルドゥビツェ州

リフノフ・ナト・クニェジュノウ

774.73 849.05

フルジム 760.9 781.93

パルドゥビツェ 630.41 658.34

スヴィタヴィ 801.28 821.41

ヴィソチナ州

ウースチー・ナド・オルリツィー

646.54 722.47

ハヴリーチクーフ・ブロト

638.47 637.41

イフラバ 528.92 517.48

ペルフジモフ 757.93 773.15

トシェビーチ 704.81 693.98

南モラビア州

ジュジャール・ナト・サーザヴォウ

783.7 796.39

ブランスコ 550.69 578.18

ブルノ市内 689.4 710.64

ブルノ郊外 602.29 629.89

ブジェツラフ 458.33 471.23

ホドニーン 784.71 817.19

ヴィシュコフ 563.5 643.69

ズノイモ 559.68 600.78

オロモウツ州

イェセニーク 758.53 919.2

オロモウツ 806.04 786.51

プロスチェヨフ 985.77 1065.85

プシェロフ 886.4 1019.98

シュンペルク 626.99 636.95

モラビア・シレジア州

ブルンタール 481.46 469.45

フリーデク・ミーステク

646.6 703.9

カルビナー 436.82 477.01

ノヴィー・イチーン

668.31 711.19

オパヴァ 836.38 813.11

オストラバ市内 599.73 606.6

ズリーン州

クロムニェジーシュ

854.35 941.69

ウヘルスケー・フラジシチェ

985.08 1039.19

フセチーン 1029.76 1113.48

ズリーン 1140.09 1236.09



<外国の様子>

EU内の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(300人以上の国)

(2020年10月25日現在)


1.チェコ 1284.4

2.ベルギー 1202.4

3.ルクセンブルク 709.1

4.オランダ 651.8

5.スロベニア 625.8

6.フランス 548.6

7.リヒテンシュタイン 526.3

8. スロバキア 403.7

9.イギリス 394.9

10. スペイン 394.2

11.クロアチア344.1

12.マルタ 342.8

・・・

31.ノルウェー 37.7

・イスライルは、強硬なロックダウンが効果を表し、通常の生活に戻しつつある。今回のロックダウンにより、経済上の問題の他、政治上も大きな影響を残し、政権交代を求める声が高まっている。今後、どのように規制を解除しながら、第三波を防ぐのかが大きな課題となっている。

・スペインでは、規制が強化され、今日午後から緊急事態下に入った。カナリア諸島を除く全土に説いて、23時~6時までの外出禁止令が出された他、集会人数は6人まで。

・イタリアでは日当たり新規感染者数が2万人を超えた。ローマでは規制に反対するデモが行われ、警察隊と衝突した。


=チェコから外国への渡航=

<チェコに対して国境を閉鎖している国(欧州地域)>

ハンガリー、デンマーク、キプロス、フィンランド、スペイン、

*ハンガリーは10月も国境を閉鎖するが、チェコ、スロバキア、ポーランドを例外とする旨、チェコテレビ19時ニュースが9月28日報道。


<チェコに対して渡航制限(陰性の検査結果提示、検疫隔離など)を課している国>

ベルギー(検疫隔離、検査陰性)、エストニア(検疫隔離)、フランス(海岸線の地域)、アイルランド(検疫隔離)、アイスランド(検疫隔離、検査陰性)、リトアニア(検査陰性)、ラトビア(検疫隔離)、マルタ(8月29日から検査義務)、ドイツ(9月25日より、モラビア・シレジア州、ウースチー州も含むチェコ全国を対象とする。ザクセン州は、10月から、チェコからの入国した場合24時間までの滞在であれば、検疫隔離免除し、ドイツからチェコへの入国は48時間まで認めることを、ザクセン州保健省ケッピング大臣が9月29日発表*)、オランダ(検疫隔離)、ノルウェー(検疫隔離)、ポルトガル(マデイラ島、アゾレス諸島)、ギリシャ(7月15日から、陰性の検査結果提示。8月11日から飛行機で入国する場合は同義務を免除していたが、9月28日より、飛行機による入国に対しても、陰性の検査結果提示を義務づける)、スロバキア(検査陰性)、スロベニア(検査陰性、検疫隔離)、スイス、イギリス(8月29日より検疫隔離)、ウクライナ(10月1日から、地域の危険度により、2週間の規制隔離または48時間内に受けたPCRテストの結果陰性の提示を義務づけている)、ルーマニア*、イタリア(10月8日より陰性の検査結果提示義務)

*オーストリアが、プラハを9月28日から危険な地域に指定。プラハに居住する人、プラハを訪問した人を対象に、陰性の検査結果提示を義務付ける。

*ルーマニアは、10月6日(火)、スロバキア、ハンガリー、フランス、イタリアとともにチェコを危険な国に指定し、7日(水)から、ルーマニアへ入国する際、2週間の検疫隔離を義務付けている。検疫隔離を開始後8日目に検査が陰性であれば、10日目から隔離が解除される。

<チェコからの渡航を自由に認めている国>

ブルガリア、フランス、クロアチア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ポーランド、ポルトガル、オーストリア(9月28日から、プラハを危険な地域に指定)、ギリシャ(9月27日まで陸上交通による入国を認める)スウェーデン




3.すでに発表され、現在でも有効な内容

3-1.チェコ国内感染マップ

10月23日(金)、全国感染マップの定期アップデートは以下のとおり。

赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び全13州)

プラハ、中央ボヘミア州、カルロヴィ・ヴァリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、

パルドゥビツェ州、南ボヘミア州、南モラビア州、ズリーン州、モラビア・シレジア州、

ヴィソチナ州、ウースチー州、ピルゼン州、リベレツ州、オロモウツ州


・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):なし

グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし


3-2.全国一斉の規制

①10月22日6時からの規制強化内容(11月3日まで)

規制強化期間:10月22日(木)6時~11月3日(緊急事態終了まで)


●自由な人の動きの禁止(外出規制)

例外:通勤、家族などの訪問、食料品、薬など生活必需品の買い物、診断・治療をうけるための医師・医療機関訪問、近所の人への手伝い、獣医訪問、役所訪問(必要不可欠な場合のみ)、ボランティア活動、デリバリーサービス、結婚式・葬儀 への参加・式場への移動、自分の別荘への移動・滞在、散歩など。


●国の機関と国民の接触を制限

役所の受付時間はすでに1週間に2日、各日5時間体制になっているが、申請などの手続きはどうしても必要不可欠なものに限り、期限を延長できるものは延長し、列を作って待つことがないようにする。


●小売店・サービス業の営業禁止

例外:食料品、ガソリン、燃料、衛生関連器具、ドラッグストア、薬局・医療用具、ペットフード、眼鏡・コンタクトレンズ、タバコ・葉巻、新聞、レッカー移動、スペアパーツ、小包配達、交通機関切符販売、花、生地、コンピューター・オーディオ機器、クリーニング店、不動産、鍵製造、機械修理、廃棄物回収、会 計・税務、自動車修理など。


●ホテルは観光目的の宿泊客に対して営業禁止。外国人、ビジネス出張目的による宿泊客に対しては営業可。


●(すでに入済みの対策について確認)

飲食店の営業禁止(テイクアウトは可)

例外:従業員用食堂、宿泊施設(宿泊客向けに6時~22時まで営業可)、5000平米以上のモール内にあるフードコートでは、テイクアウトのみ。


② 10月14日からの規制強化内容

規制強化期間:10月14日(水)0時~11月1日(休校の規制のみ)又は11月3日(緊急事態終了まで)

目的:感染者数(陽性者数)を減らし、R値を0.8まで下げ(0.8まで下がれば、規制を緩和する)、病院の医療提供能力を確保し、医療を必要するすべての人が治療を受けられるようにする。

1.基礎学校第一段階(1~5年生)を、10月14日(水)から2週間休校。当該規制は11月1日までとし、生徒は11月2日から通常通り登校する。(10月26日の週は、26、27日を休校にすることを教育省が決定しており、28日は国民の休日、29日、30日は秋休みのため、合計3週間休校になる)

・一日当たり育児手当基本給与の60%、最低400コルナを支給する。

・保育園は当規制の対象外で、通園を許可する。

・大学の試験は、参加者10名までにて実施を認める。

・春の時と同様に、医療従事者、消防隊、警察官、社会福祉施設など、国の救護システムにて勤務する人の子どもが通う学校は用意する。

・芸術学校の個人レッスン(先生対生徒1人)は禁止。


② レストラン、クラブ、バーの営業を禁止し、テイクアウトのみ(20時まで)を認める。現在の緊急事態終了(11月3日)まで禁止する。


③ 集会人数を屋内、屋外共に6名までとする。(各自治体及び国の議会、省庁及び政党の行う会議などは例外)


④ 医学生の起用:医学生4年生及び5年生を病院における支援などに起用する。

医学部のみならず、薬学部、介護福祉部の学生の起用も可。


⑤ 高校における実習は禁止。


⑥ 公共の場における飲酒禁止(11月3日まで)


⑦ 学生寮以外のチェコの住所に住所登録している学生は、10月14日から学生寮における宿泊禁止。(例外を認める)


③ 10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容

 

<文化的な催し>

・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。

<スポーツ>

・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。

・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)

・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。

スカウト活動も9日から禁止。

<モール・ショッピングセンターの規制>

モール内での移動・買い物時の行動は2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。

<病院、社会福祉施設における規制>

・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。

<結婚式について>

・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)

<役所の受付時間>

・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。

<秋休み>

・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。


④ 9月10日からのマスク着用義務の詳細

10月21日(水)から、以下の内容が追加になる。

・自治体内(市町村内)にて、2人以上の人が会う時に、2メートル以上の社会距離を保つことが不可能な場合、マスクを着用する。自治体の外では同義務なし。

例外: 2歳までの子ども

一緒の家庭に住んでいる人。

運動中。

・車内においてもマスク着用。一人で運転している時、又一緒の家庭に住んでいる人と同乗している時を例外として、マスクを着用が義務付けられる。

10月13日から、市内一般交通機関の停留所での着用義務が追加。


9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。


目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)

1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)

・公共交通機関内

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

・2歳未満の幼児

・幼稚園・保育園園児及び職員

・スポーツトレーニング・競技

・その他、特別対策規定に定められている例外*

*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。

a) 2歳未満の幼児

b) 幼稚園・保育園園児及び職員

c) 外国語学校(1年間全日制教育)内

d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生

e) 児童養護施設

f) 法務省の設立した学校

g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員

h) 児童一時保護所の職員及び児童

i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

j) 医療機関病棟に入院中の場合。

k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

l) 社会福祉サービスの利用者

m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。

o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)

p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。

r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー

s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)

t) 飲食店における顧客の飲食時。

u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)

y) 屋内プール、サウナなど。

2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。

・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

⑤ 検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

⑥ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更

・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。

目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため

・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。

・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)

*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。

*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。

*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)


・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。

3-3.外国渡航に関する情報

・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは10月2日(月)。

10月5日(月)0:00時より、以下の国を安全な国(グリーン色)とする(チェコ外務省サイトに掲載されているチェコ保健省の発表)

アンドラ、オーストラリア、ベルギー、ブルガリア、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、クロアチア、アイルランド、アイスランド、イタリア、日本、カナダ、韓国、キプロス、リヒテンシュタイン、リトアニア、ラトビア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、モナコ、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、オーストリア、ルーマニア、ギリシャ、サンマリノ、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、タイ、チュニジア、ヴァチカン、イギリス、北アイルランドバレアレス諸島及びカナリア諸島(スペイン)

・日本は9月18日(金)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。


<情報源>

https://www.idnes.cz/zpravy/domaci/sef-ceske-lekarske-komory-kubek-koronavirus-cesko-covid-19.A201025_132355_domaci_lre


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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