新保健大臣 R値、陽性者数割合ともに減少の兆し
緊急事態11月20日まで延長
10月28日0時00分から11月3日まで、夜間外出禁止、店舗の開店時間制限(平日+土:20時まで、日:休店)などが導入されています。詳しくは3-1①をご参照ください。
10月22日6時から、外出規制、店舗・サービス業の営業禁止(詳しくは3-1②)が導入されています。
1.国内コロナウイルスの状況
・前日の新規陽性者数
10月29日(木)の新規陽性者数:13051人。
検査実施数:38945件
(陽性者の割合 33.5%)
・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/)
10月30日(金)18時00分におけるチェコ保健省の発表
当日の新規陽性者数:6770人
現在の陽性者総数:182950人
治った人の数:130855人
現在の入院患者数:7281人
累計感染者数:316838人
累計死亡者数:3033人(前日から207人増)
・入院患者数と重症者数
10月29日(木)現在
入院患者数:7281人(前日から677人増)
重症者の数:1068人(前日から37人増)
・プラハにおける感染状況
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)
10月29日(木)
新規陽性者数:1329人
10月30日(金)18時現在
当日の新規陽性者数:428人
現在の陽性者総数:23227人
治った人の数:22505人
累計感染者数:46132人
累計死亡者数:400人
各州の状況:
2.今日の動き
今日、2度の記者会見が行われた。
<1つ目の記者会見>
内容:現在の感染状況について
参加者:ブラトニー保健大臣、チェコ医療情報統計局ドゥシェク局長、臨床グループ Covid-19チェルニー主幹
● ブラトニー保健大臣の発言
昨日就任したブラトニー保健大臣は、今日、緊急事態延長を討議している下院において、以下を述べた。
・現在R値が1.1~1.2に減少、実施検査件数に対する陽性件数の割合も減少し始めており、規制の効果が表れ始めている。
・このため、新しい規制は導入しない。重要なのは現行規制を順守すること。現行規制を順守しなければ、十分に効果が表れず、現在病院はまだ満床にはなっていないが、限界を迎える。
・現在、病床数よりも深刻な問題は、医療従事者不足である。病床はまだ余裕があるが、州によっては病院の医療従事者数が限界直前に達している。このことから医療システム崩壊の可能性があるが、現在のところ、崩壊してはいない。
・治療する患者を選ぶことは、医学的に不可能であるため、その心配はない。
● 現行規制の効果判定
チェコ医療情報統計局ドゥシェク局長は、今日、以下を述べた。
・現行規制の効果について、次回は来週水曜日(11月4日)、判定し評価する。
・感染者の内訳をみると高齢者の割合が大きい(10月は約14%)ため、現在のところ、規制は緩和しない。
・データを見ると、新型コロナウイルスの感染状況は悪化していない。日当たりの検査実施数に対する新規陽性者数の割合は伸びていない。当局では、10月末までに、25万人の新規感染者数が確認されると推測している(9月の新規感染者数は、4万6千人だった)。
・R値を約1.13まで下げることができた(これまでの最高値は、10月9日の1.5)が、現在の感染状況ではまだわずかな勝利である。
・今後の動向としては、日当たり新規感染者数が1万2千人前後の日が続くと推測される。現行規制が功を奏せば、11月末までに、2~3千人のレベルまで下がる。
●病院の状況
入院患者数の多い州:南モラビア州、プラハ、モラビア・シレジア州
医療提供能力の利用度が高い州:カルロビバリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、パルドゥビツェ州、ズリーン州
病床数は十分であると考えられる。(臨床グループ Covid-19チェルニー主幹)
<2回目の記者会見(19時~)>
参加者:ブラトニー保健大臣、プラガ教育大臣
<緊急事態延長、それに伴う規制変更>
・緊急事態は、これまでの11月3日(火)から11月20日(金)まで延長する。
・緊急事態は現在のところ、11月20日までとなったが、今後の感染状況によっては、再度延長の可能性がある。
・緊急事態下にて有効である現行の規制を、11月20日まで延長する。
・10月31日(土)から、死者の日(11月2日が死者の日になっており、この時期は日本のお盆に相当し、お墓参りに行く人が増える)に関連した業者(石工、記念碑製造業者)の営業を認め、日曜日も5時~20時までの営業を認める。
・人の動き(移動)の制限の例外に、教育・試験を受けるための移動、保険会社機関の選挙への移動を認める。(教育・試験を受けるための移動は、医療従事者が訓練を受け、試験を受けるため)
・人の集会は、屋外に限り許可する。
・抗原検査は、200万セットを購入。来週から1週間に一度の頻度にて、高齢者施設において検査を実施する。
・専門チームは毎日感染状況を検討しているが、規制強化・緩和の判断を下すための検討会は来週木曜日(11月5日)に開き、翌日金曜日に規制関連の発表を行う予定。
<学校の再開について>
教育省は、学校の再開について、保健省が示すデータに基づいて、再開時期を決定する。現在のところ、再開に至る学校はないが、再開する場合は、以下の優先順位で行う。
1.基礎学校第1及び第2学年並びに特別支援学校
2.基礎学校最終学年(第9年生)及び高校最終学年(高校卒業試験を受ける学年)
3.大学の個人相談・試験、高校の実習、芸術学校の授業など(15人まで)
4.基礎学校第一段階
5.基礎学校第二段階
6.多学年生ギムナジウム
7.高校
8.大学
状況が良くなれば、11月20日前にも通常の授業再開を認める。
(記者会見については以上)
● ブラトニー保健大臣の政治的な意見
ブラトニー保健大臣は、2016年にミリオン・フビレク(注:バビシュ首相辞任を求める市民運動で、これまで大規模なデモを各地で実施)の請願書に署名したかという質問を昨日プラーボ紙の記者から受けた際に、自分の名前を使って別の人が署名した可能性があると答えたが、今日2回目の記者会見では、署名したことを認め、今回の大臣職を受けることにした理由として、バビシュ首相からのコミュニケーションがオープンだったこと、現在の状況では、政治よりも専門性を優先したことを挙げ、支援できることの方が大切だったと述べた。
バビシュ首相は、自分の考えと合う人ではなく、専門家を政府のメンバーに選ぼうとしているとiDnes.czに対して述べた。
●全国感染マップ
今日、全国感染マップがアップデートされたが、先週から変更はなく、全国が感染度高(赤色 感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態)のまま。
●チェコ経済 第3四半期GDP前年比5.8%減
チェコの国内総生産(GDP)は、第2四半期に前年比10.9%減とチェコ共和国成立後最大の落ち込みを記録したが、第3四半期は前年比5.8%減にとどまり、前期比では6.2%の伸びになることを、チェコ統計局は事前推測として公開した。
●シュコダ 第3四半期までの売上台数前年比21%減
シュコダは、ニュースリリースにて、今年第3四半期までの売上台数が72万1900台にとどまり、前年比21%減となったことを発表。理由として、新型コロナウイルスにより、市場が混乱し、チェコ国内の工場が第2四半期に閉鎖したことを挙げている。
直近3か月間は、EU市場におけるシュコダ車の割合が、前年比0.6%の伸びをみせ、5.4%と過去最多となり、9月時は注文台数、納入台数共に昨年レベルを超えたことも発表。今後の売れ行きは現在起こっている第二波に左右されるため、第4四半期予測について確実性の高い推測は現在難しいとしている。
<10月26日のニュースから>
●プラハ一般大学附属病院は、Facebookを通して、同大学病院名を偽って、新型コロナウイルスの検査結果を知らせる偽SMS、電子メールが送られていることを発表した。医療機関を狙ったハッカー攻撃が増えているが、今回は同病院がその対象になり、検査を受けなかった人にも検査結果を伝える偽メッセージが届いているとしている。同大学病院では検査を受けに来た場合、検査直前に記入する問診票上に記載する電話番号に、検査実施後48時間以内にSMSにて結果を送り、メッセージには検査を受けた人の名前と結果(陰性/陽性)を伝えており、その他の通知は一切偽メッセージであるとして警告した。
<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数)>
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (10月30日18時発表のデータ)
昨日 今日
プラハ 613.54 574.5
中央ボヘミア州
ベネショフ 1199.03 1237.25
ベロウン 751.12 693.26
クラドノ 689.56 617.48
コリーン 700.62 682.11
クトナー・ホラ
600.04 592.13
ムニェルニーク
618.47 623.96
ムラダーボレスラフ
814.64 806.2
ニンブルク 660.15 653.21
プラハ東部 677.73 638.84
プラハ西部 750.65 731.9
プシーブラム 1015.6 951.31
ラコブニーク 1164.46 1060.08
南ボヘミア州
チェスケーブジェヨビツェ
982.63 897.38
チェスキー・クルムロフ
531.22 492.23
インドジフーフ・フラデツ
862.26 922.9
ピーセク 718.01 673.31
プラハチツェ 682.65 761.11
ストラコニツェ
796.93 918.44
ターボル 843.12 958.14
ピルゼン州
ドマジュリツェ
805.65 760.53
クラトビ 866.85 785.83
ピルゼン北部 865.23 803.96
ピルゼン市内 824.07 781.86
ピルゼン南部 896.23 833.23
タホフ 627.58 636.78
ロキツァニ 666.68 680.86
カルロヴィ・ヴァリ州
へプ 280.46 320.84
カルロヴィ・ヴァリ
582.66 643.63
ソコロフ 693.78 717.59
ウースチー州
ジェチーン 603.67 617.56
ホムトフ 1021.24 935.6
リトムニェジツェ
803.89 903.33
ロウニ 808.62 747.48
モスト 897.88 861.17
テプリツェ 561.7 544.66
リベレツ州
ウースチー・ナト・ラベム
796.9 754.16
チェスカー・リーパ
636.01 722.17
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
746.69 713.6
リベレツ 778.93 712.31
フラデツ・クラーロヴェー州
セミリ 989.24 863.73
フラデツ・クラーロヴェー
913.67 891.15
イチーン 734.59 734.59
ナーホト 1265.03 1218.65
トルトノフ 959.5 904.41
パルドゥビツェ州
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
1006.51 1027.93
フルジム 964.51 964.51
パルドゥビツェ
779.18 760.37
スヴィタヴィ 716.94 730.35
ヴィソチナ州
ウースチー・ナド・オルリツィー
697.16 712.35
ハヴリーチクーフ・ブロト
681.66 681.66
イフラバ 611.65 658.29
ペルフジモフ 885.18 856.13
トシェビーチ 759.86 724.66
南モラビア州
ジュジャール・ナト・サーザヴォウ
905.57 884.41
ブランスコ 591.92 605.67
ブルノ市内 653.47 579
ブルノ郊外 671.74 625.88
ブジェツラフ 480.69 464.35
ホドニーン 883.44 891.24
ヴィシュコフ 721.72 739.06
ズノイモ 515.08 555.31
オロモウツ州
イェセニーク 758.53 571.53
オロモウツ 609.84 624.7
プロスチェヨフ
951.71 999.58
プシェロフ 1063.99 1053.18
シュンペルク 685.95 641.11
モラビア・シレジア州
ブルンタール 531.68 459.62
フリーデク・ミーステク
775.65 769.12
カルビナー 524.92 491.22
ノヴィー・イチーン
699.97 663.03
オパヴァ 837.51 814.25
オストラバ市内
616.6 576.3
ズリーン州
クロムニェジーシュ
870.49 917.95
ウヘルスケー・フラジシチェ
982.94 982.94
フセチーン 1119.76 1004.65
ズリーン 1134.35 1107.74
<外国の様子>
EU内の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(300人以上の国)
(2020年10月30日現在)
1.ベルギー 1600.2
2.チェコ 1512.3
3.ルクセンブルク 995.6
4. スロベニア 962.1
5.リヒテンシュタイン 805.1
6.オランダ 732.2
7.フランス 706.0
8. クロアチア 521.1
9.スペイン 508.6
10.ポーランド 445.9
11.イギリス 437.7
12.オーストリア 400.0
13.イタリア 389.3
14.ポルトガル 382.6
15.マルタ 347.3
・・・
31.フィンランド 46.6
=チェコから外国への渡航=
<チェコに対して国境を閉鎖している国(欧州地域)>
ハンガリー、デンマーク、キプロス、フィンランド、スペイン、
*ハンガリーは10月も国境を閉鎖するが、チェコ、スロバキア、ポーランドを例外とする旨、チェコテレビ19時ニュースが9月28日報道。
<チェコに対して渡航制限(陰性の検査結果提示、検疫隔離など)を課している国>
ベルギー(検疫隔離、検査陰性)、エストニア(検疫隔離)、フランス(海岸線の地域)、アイルランド(検疫隔離)、アイスランド(検疫隔離、検査陰性)、リトアニア(検査陰性)、ラトビア(検疫隔離)、マルタ(8月29日から検査義務)、ドイツ(9月25日より、モラビア・シレジア州、ウースチー州も含むチェコ全国を対象とする。ザクセン州は、10月から、チェコからの入国した場合24時間までの滞在であれば、検疫隔離免除し、ドイツからチェコへの入国は48時間まで認めることを、ザクセン州保健省ケッピング大臣が9月29日発表*)、オランダ(検疫隔離)、ノルウェー(検疫隔離)、ポルトガル(マデイラ島、アゾレス諸島)、ギリシャ(7月15日から、陰性の検査結果提示。8月11日から飛行機で入国する場合は同義務を免除していたが、9月28日より、飛行機による入国に対しても、陰性の検査結果提示を義務づける)、スロバキア(検査陰性)、スロベニア(検査陰性、検疫隔離)、スイス、イギリス(8月29日より検疫隔離)、ウクライナ(10月1日から、地域の危険度により、2週間の規制隔離または48時間内に受けたPCRテストの結果陰性の提示を義務づけている)、ルーマニア*、イタリア(10月8日より陰性の検査結果提示義務)
*オーストリアが、プラハを9月28日から危険な地域に指定。10月30日(土)から、チェコ全域からの訪問者に対して、陰性の検査結果提示を義務づける(例外は、日帰りでオーストリアにて勤務している人)*これまではプラハからの訪問者のみを対象にしていた。
*ルーマニアは、10月6日(火)、スロバキア、ハンガリー、フランス、イタリアとともにチェコを危険な国に指定し、7日(水)から、ルーマニアへ入国する際、2週間の検疫隔離を義務付けている。検疫隔離を開始後8日目に検査が陰性であれば、10日目から隔離が解除される。
<チェコからの渡航を自由に認めている国>
ブルガリア、フランス、クロアチア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ポーランド、ポルトガル、オーストリア(9月28日から、プラハを危険な地域に指定)、ギリシャ(9月27日まで陸上交通による入国を認める)スウェーデン
3.すでに発表され、現在でも有効な内容
3-1.チェコ国内感染マップ
10月30日(金)、全国感染マップの定期アップデートは以下のとおり。
(23日以降、変化なし)
・赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び全13州)
プラハ、中央ボヘミア州、カルロヴィ・ヴァリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、
パルドゥビツェ州、南ボヘミア州、南モラビア州、ズリーン州、モラビア・シレジア州、
ヴィソチナ州、ウースチー州、ピルゼン州、リベレツ州、オロモウツ州
・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):なし
・グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし
3-2.全国一斉の規制
①10月28日0時00分~11月3日までの規制強化内容
10月28日0時00分~11月3日まで、以下の規制が導入される。
1.人の自由な動き(移動)を、21時~4時59分まで禁止する(夜間外出禁止)。
例外:仕事先への移動、事業目的、公共の任務を行う公務員(国家議員、政府関係者など)の義務遂行、出勤・勤務先からの帰路、安全・危機の状況を解決する場合、医療施設・社会福祉施設訪問、一般公共交通、健康・生命・資産を守るため、デリバリーサービスなど。犬の散歩も例外とするが、自宅から500メートル以内とする。
*警察の職務質問(チェック)が行われる際、義務ではないが、市民、警察双方にとって、使用者が発行した証明書などが提示される方が良い。(チェコ警察ヴォンドラーシェク警視副総監がチェコテレビに対して言及)
*夜間禁止令時の夜間には、家庭を常に共にしている人(家族)のみが一緒にいることができる。他の家庭の人が一緒にいる場合は規則違反なので、悪用がないことを期待している(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)。
2.ホームオフィスへの切り替え
国家機関、公共機関、民間企業において、テレワークに切り替え可能なところは切り替える。(主に、これまで国家機関、公共機関においてテレワークが導入されたていなかったところをテレワークに切り替える。民間企業の場合は、各会社のマネージャーの判断に委ねる)
*役所からの検査を受けたときに、各会社では、テレワークのできる職務とテレワーク不可能な職務についてはっきりとした説明ができなければならない(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)。
3.小売店販売の制限
日曜日(終日)、月~土曜日20時~5時までの小売店販売禁止
例外:
ガソリンスタンド、燃料販売、空港、バスターミナル、医療機関、レストランのテイクアウト。
ファーマーズマーケットは禁止だが、果物、野菜、牛乳、肉、肉の加工品、パン、卵などは販売可(国内生産のみ)。ファーマーズマーケットにおける飲食は不可。ファーマーズマーケットでは、出店の間隔は4メートル、2メートルの距離を維持し、400平米当たり最高20人まで。移動式の食料品販売は許可。
家庭用品・金物製品(家具、フロアー製品は例外)
宝くじ販売所は営業禁止
花屋は、営業を認めるが、店内に入れる客は2名まで。
②10月22日6時からの規制強化内容(11月3日まで)
規制強化期間:10月22日(木)6時~11月3日(緊急事態終了まで)
●自由な人の動きの禁止(外出規制)
例外:通勤、家族などの訪問、食料品、薬など生活必需品の買い物、診断・治療をうけるための医師・医療機関訪問、近所の人への手伝い、獣医訪問、役所訪問(必要不可欠な場合のみ)、ボランティア活動、デリバリーサービス、結婚式・葬儀 への参加・式場への移動、自分の別荘への移動・滞在、散歩など。
●国の機関と国民の接触を制限
役所の受付時間はすでに1週間に2日、各日5時間体制になっているが、申請などの手続きはどうしても必要不可欠なものに限り、期限を延長できるものは延長し、列を作って待つことがないようにする。
●小売店・サービス業の営業禁止
例外:食料品、ガソリン、燃料、衛生関連器具、ドラッグストア、薬局・医療用具、ペットフード、眼鏡・コンタクトレンズ、タバコ・葉巻、新聞、レッカー移動、スペアパーツ、小包配達、交通機関切符販売、花、生地、コンピューター・オーディオ機器、クリーニング店、不動産、鍵製造、機械修理、廃棄物回収、会 計・税務、自動車修理など。
●ホテルは観光目的の宿泊客に対して営業禁止。外国人、ビジネス出張目的による宿泊客に対しては営業可。
●(すでに入済みの対策について確認)
飲食店の営業禁止(テイクアウトは可)
例外:従業員用食堂、宿泊施設(宿泊客向けに6時~22時まで営業可)、5000平米以上のモール内にあるフードコートでは、テイクアウトのみ。
③ 10月14日からの規制強化内容
規制強化期間:10月14日(水)0時~11月1日(休校の規制のみ)又は11月3日(緊急事態終了まで)
目的:感染者数(陽性者数)を減らし、R値を0.8まで下げ(0.8まで下がれば、規制を緩和する)、病院の医療提供能力を確保し、医療を必要するすべての人が治療を受けられるようにする。
1.基礎学校第一段階(1~5年生)を、10月14日(水)から2週間休校。当該規制は11月1日までとし、生徒は11月2日から通常通り登校する。(10月26日の週は、26、27日を休校にすることを教育省が決定しており、28日は国民の休日、29日、30日は秋休みのため、合計3週間休校になる)
・一日当たり育児手当基本給与の60%、最低400コルナを支給する。
・保育園は当規制の対象外で、通園を許可する。
・大学の試験は、参加者10名までにて実施を認める。
・春の時と同様に、医療従事者、消防隊、警察官、社会福祉施設など、国の救護システムにて勤務する人の子どもが通う学校は用意する。
・芸術学校の個人レッスン(先生対生徒1人)は禁止。
② レストラン、クラブ、バーの営業を禁止し、テイクアウトのみ(20時まで)を認める。現在の緊急事態終了(11月3日)まで禁止する。
③ 集会人数を屋内、屋外共に6名までとする。(各自治体及び国の議会、省庁及び政党の行う会議などは例外)
④ 医学生の起用:医学生4年生及び5年生を病院における支援などに起用する。
医学部のみならず、薬学部、介護福祉部の学生の起用も可。
⑤ 高校における実習は禁止。
⑥ 公共の場における飲酒禁止(11月3日まで)
⑦ 学生寮以外のチェコの住所に住所登録している学生は、10月14日から学生寮における宿泊禁止。(例外を認める)
④ 10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容
<文化的な催し>
・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。
・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。
・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。
<スポーツ>
・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。
・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。
・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。
・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)
・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。
・スカウト活動も9日から禁止。
<モール・ショッピングセンターの規制>
・モール内での移動・買い物時の行動は2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。
<病院、社会福祉施設における規制>
・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。
<結婚式について>
・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)
<役所の受付時間>
・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。
<秋休み>
・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。
⑤ 9月10日からのマスク着用義務の詳細
10月21日(水)から、以下の内容が追加になる。
・自治体内(市町村内)にて、2人以上の人が会う時に、2メートル以上の社会距離を保つことが不可能な場合、マスクを着用する。自治体の外では同義務なし。
例外: 2歳までの子ども
一緒の家庭に住んでいる人。
運動中。
・車内においてもマスク着用。一人で運転している時、又一緒の家庭に住んでいる人と同乗している時を例外として、マスクを着用が義務付けられる。
10月13日から、市内一般交通機関の停留所での着用義務が追加。
9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。
目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。
以下は、9月10日から有効の特別対策規定内容(https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2020/09/Mimoradne-opatreni-noseni-ochrannych-prostredku-dychacich-cest-s-vyjimkami-s-ucinnosti-od-10-9-2020-do-odvolani.pdf)
*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)
1.着用場所規定
a) 以下の場所の屋内
・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)
・公共交通機関内
2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外
・2歳未満の幼児
・幼稚園・保育園園児及び職員
・スポーツトレーニング・競技
・その他、特別対策規定に定められている例外*
*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。
a) 2歳未満の幼児
b) 幼稚園・保育園園児及び職員
c) 外国語学校(1年間全日制教育)内
d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生
e) 児童養護施設
f) 法務省の設立した学校
g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員
h) 児童一時保護所の職員及び児童
i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。
j) 医療機関病棟に入院中の場合。
k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。
l) 社会福祉サービスの利用者
m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。
n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。
o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)
p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)
q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。
r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー
s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)
t) 飲食店における顧客の飲食時。
u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。
v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)
w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)
x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)
y) 屋内プール、サウナなど。
2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。
・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。
⑥ 検閲隔離期間の短縮
2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。
⑦ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更
・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。
目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため
・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。
・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)
*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。
*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。
*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)
・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。
3-3.外国渡航に関する情報
・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは10月2日(月)。
10月5日(月)0:00時より、以下の国を安全な国(グリーン色)とする(チェコ外務省サイトに掲載されているチェコ保健省の発表)
アンドラ、オーストラリア、ベルギー、ブルガリア、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、クロアチア、アイルランド、アイスランド、イタリア、日本、カナダ、韓国、キプロス、リヒテンシュタイン、リトアニア、ラトビア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、モナコ、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、オーストリア、ルーマニア、ギリシャ、サンマリノ、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、タイ、チュニジア、ヴァチカン、イギリス、北アイルランド、バレアレス諸島及びカナリア諸島(スペイン)
・日本は9月18日(金)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。
<情報源>
https://www.idnes.cz/auto/zpravodajstvi/skoda-vyroba-koronavirus-prodeje.A201030_104817_automoto_fdv
https://ct24.ceskatelevize.cz/ekonomika/3217384-ceska-ekonomika-zmirnila-propad-hdp-ve-tretim-ctvrtleti-klesl-o-58-procenta
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
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