2020年10月9日(金)、チェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。
日当たり新規陽性者数 記録更新 5394人
ロックダウンの可能性 ロックダウンを避けるための方策
10月8日(木)に政府の発表があり、10月9日0時から、チェコ全域において、規制の一部が強化されている他、10月12日(月)から規制がさらに強化されます。3-1の項目をご参照ください。
1.国内コロナウイルスの状況
・前日の新規陽性者数
10月8日(木)の新規陽性者数:5394人。(過去最多)
検査実施数:17188件
(陽性者の割合31.4%)
・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/)
10月9日(金)18時00分におけるチェコ保健省の発表
当日の新規陽性者数:4525人(過去最多)
現在の陽性者総数:46518人
治った人の数:51706人
現在の入院患者数:1893人
累計感染者数:105281人(今日、10万人を超えた)
累計死亡者数:898人
・入院患者数と重症者の比較
10月8日(木)現在
入院患者数:1893人
重症者の数:412人
・プラハにおける感染状況
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)
10月8日(木)現在
新規陽性者数:718人
10月9日(金)18時現在、当日の新規陽性者数:627人
各州の状況:
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje
2.今日の動き
<現在の感染状況>
・10月8日(木)の新規感染者は、前日より59人多い、5394人で、記録再更新。
・今日、累計感染者数が10万人を超えた。チェコで新型コロナウイルスが初めて確認されたのは3月1日。
<政府特別記者会見>
今日、バビシュ首相とプリムラ保健大臣が特別記者会見を行った。(バビシュ首相は、最近、記者会見に参加しない期間が長く続いていた)
=バビシュ首相の発言=
・事態は深刻である。市民が導入規制を順守しない場合、規制をさらに厳しくしなければならず、ロックダウンに至る可能性もある。ロックダウンになることは望んでおらず、これまでもロックダウンになることはないと発言してきたが、現在の状態ではロックダウンになることはないと断言することはできない。
・今週末は、自宅で過ごしてほしい。来週、できればテレワーク体制で勤務してほしい。家族で散歩、サイクリングなどに出かけてもよいが、その際は規制を順守してほしい。
*首相は、週末自宅で過ごすよう国民に呼びかけたが、今日から明日9日にかけて、上院議員選挙が行われている。
<プリムラ保健大臣 チェコテレビのインタビュー>
・1週間前に導入した(注:10月5日からの)規制が全く効果を示さず、新規感染者が急激に増加する傾向が今後も続けば、今回の規制強化は2週間の予定だが、2週間が経過する前に規制を強化せざるを得ない。来週10月12日の週は、昨日発表した規制を導入し、必要であれば、16日(金)に規制を強化し、翌週19日(月)から導入する。
・最悪の場合、ロックダウンに至るが、外出禁止にはせず、通勤と買い物のみに外出を制限し、自宅からの外出可能な範囲を設定、外出時に集会できる人数は2人までにする。
・ロックダウンを避けるための方策として、政府は、チェコの全人口の検査実施を計画している。もし例えば20万人、40万人に上る人の陽性が確認された場合、陽性者は2週間、陽性隔離に入り、在宅する。もしこの方法を採用しない場合は、全国を完全にロックダウンすることになり、日毎の損害額が40億コルナに上る。
・医療従事者だが現在別の職業についている人で、支援できる状態にある人は、支援してほしい。(当内容は記者会見での発表)
<ロックダウンの内容>
今日、首相が初めてロックダウンに至る可能性を記者会見で発表したため、チェコでのロックダウンがどのような内容になるかが議論されている。イスラエルでは、自宅からの外出が1キロ圏内、出勤は国のライフライン確保に不可欠な職業のみに限定されているが、プリムラ保健大臣は、通勤と買い物のみに外出を制限し、自宅からの外出可能な範囲を設定、外出時に集会できる人数は2人までにする可能性をチェコテレビに述べている。しかし、公式な案は政府として用意していない、あるいはまだ発表されていない状態。
*チェコ語にとって外国語である「ロックダウン」という言葉の意味を各メディアが解説している。
https://www.novinky.cz/koronavirus/clanek/lockdown-co-pojem-znamena-v-praxi-a-kdy-by-mohl-opet-nastat-40338775
<政府補助金の検討>
政府は、今晩から、政府規制による損害の補償について検討を始める。文化面に7億5千万コルナ、旅行バス会社などに10億コルナ、スポーツ関係に5億コルナの補償金、レストラン向けの補償金も検討することをハブリーチェク産業貿易大臣が発表。
<野党の批判>
政府が夏場に対策を怠り、マスク着用義務を延期、不十分なコミュニケーションなどが原因で、国民が状況を軽視するようになった。政府、特に首相がこの状況を招いた。政府は国民に対して謝罪するべきで、国民に責任を押し付けるべきではないと野党代表者は政府を非難している。
<医療従事者の感染>
プリムラ保健大臣が、医療従事者で別の職業についている人に支援を要請したが、その背景には、医療従事者が急速に感染しているという事情がある。直近3日間における医師・看護婦の日当たり新規陽性者数の状況は以下のとおり。(チェコ保健情報分析局:チェコテレビ19時ニュース)
10月6日 10月7日 10月8日
医師 57 72 85
看護婦 126 173 156
その他の医療従事者 107 144 96 合計 293 389 337
<モラビア地方の病院の様子>
・ズリーン州の病院は、来週月曜日から、緊急の治療のみに応対し、2週間、予定されていた手術を延期する。
・モラビア・シレジア州では、州知事が、病院にてボランティアで支援してくれる人を要請。
・ナーホトでは、医学生の支援を要請。
<医学生の支援>
大学医学部長協会では、支援できる医学生の数は数百人に上るとしているが、政令に基づいた支援ではなく、ボランティアで行うべきとしている。医学生の導入について、政府は来週検討する。
<治療を必要としない患者のホテル利用>
政府は、感染者を家族・施設などから隔離するために、ホテルの使用を検討している(チェコテレビ19時ニュースの報道)。現在、病院には、治療を必要としないが、施設などに戻ることができないため入院している人が800人ほどいる。
<全国民に対する検査実施>
・チェコ保健省は、感染拡大に歯止めをかけるため、全国民を対象とした、ラボを通さない検査実施を検討中(プリムラ大臣は、この2日間、集中的にこの案を検討してきたことを言及)。テストキットは1千万用意し、チェコの一般健康保険会社とホームドクターの協力を得て行う。プリムラ保健大臣は、国民の間に表面化していない多くの感染者がいると考えられるため、全国で一斉に感染者数を減らすためには、全国民を対象に検査を行う以外に方法がないとしている。
・検査は、PCR検査ではなく、(ウイルスの表面にあるタンパク質の一つを検出する)抗原検査。(30分以内に結果が出るが、無症状の場合、うまく診断できず、症状のある場合でも診断の正確性に劣ると報道されている)
・現在保健省が検討している案としては、テストをホームドクターが実施するとしている。ホームドクターの対応が可能かどうかを話し合うため、ホームドクターの代表者と保健省が12日(月)に初の検討会を開く。
・ホームドクター医師会のションカ会長は、保健省からホームドクターの代表者にまだ連絡はなく、ホームドクターが1週間~2週間、検査実施のみを行うのであれば、時間的には可可能である、と述べている。
・内務省大臣は、消防隊、軍隊も起用できると述べている。
・検査キットは1千万用意するが、実際検査を受けるかどうかは本人の意思によるため、6百万人がテストを受けることを期待している。
・費用は、検査キット自体が150コルナ、ホームドクターの経費として200コルナの合計350コルナで、すべて保険で賄う。費用全額35億コルナ。(プリムラ大臣は、この方法が実施されない場合、全国を完全にロックダウンすることになるが、その場合の被害は1日40億コルナに上るとしている)
・実施期間は、ホームドクター及び保険会社との話し合いがまとまり、検査キットが入手できれば、今から2週間後にも実施するとしている。
<全国感染マップのアップデート>
全国感染マップの毎週金曜日定期アップデートが行われた。
・赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び4州)
プラハ、中央ボヘミア州、フラデツ・クラーロヴェー州、南モラビア州、ズリーン州
・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):(全9州)
ヴィソチナ州、カルロビバリ州、ウースチー州、パルドゥビツェ州、ピルゼン州、モラビア・シレジア州、リベレツ州、オロモウツ州、南ボヘミア州
・グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし
<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数150人以上の地域)> (https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19)
昨日 今日
プラハ 302.43 338.9
プラハ東部 216.55 243.55
プラハ西部 283.25 316.06
ベネショフ 336.97 339.99
ムラダーボレスラフ 293.79 308.36
リトムニェジツェ 288.3 311.7
ウースチー・ナト・ラベム 219.54 242.17
ホムトフ 189.68 209.69
ジェチーン 152.07
ムニェルニーク 212.26 232.38
コリーン 247.51 269.92
ニンブルク 226 252.76
フルジム 146.25 199.78
クトナー・ホラ 174.08
クラドノ 196.42 209.03
ベロウン 211.45 215.66
ラコブニーク 151.18 196.18
プシーブラム 360.54 361.41
ピーセク 266.81 291.95
ターボル 257.32 279.74
チェスケーブジェヨビツェ 285.35 326.18
ストラコニツェ 200.64 220.43
クラトビ 185.17 240.73
チェスキー・クルムロフ 196.57
ドマジュリツェ 178.85
ロキツァニ 186.43 237.09
ペルフジモフ 215.76 264.17
リベレツ 331.96 391.74
ヤブロネツ・ナド・ニソウ 188.6
セミリ 213.23 213.23
リフノフ・
ナト・クニェジュノウ 158.72 199.04
フラデツ・クラーロヴェー 153.39 166.79
ウースチー・
ナド・オルリツィー 173.57 203.94
イフラバ 255.22 278.98
ハブリーチュクーフ・ブロト 174.89 194.91
インドジフーフ・フラデツ 183.04 186.34
ナーホト 381.96 444.72
シュンペルク 235.02 255.78
ピルゼン北部 301.33 322.58
ピルゼン市内 300.6 307.8
ピルゼン南部 247.29 255.17
へプ 176.79 169.15
オロモウツ 270.95 293.03
プロスチェヨフ 186.85 186.85
スヴィタヴィ 176.36 173.48
ブルノ市内 243.06 280.06
ブルノ郊外 205.22 242.16
ブランスコ 243.73 251.98
ヴィシュコフ 157.13 189.64
トシェビーチ 250.88 323.08
ジュジャール・
ナト・サーザヴォウ 236.12 295.37
イェセニーク 226.51 187
ブルンタール 171.4 176.86
オストラバ市内 249.89 276.75
フリーデク・ミーステク 191.47 222.68
ノヴィー・イチーン 164.27 197.86
クロムニェジーシュ 263.9 305.67
プシェロフ 184.54
フセチーン 187.67
ウヘルスケー・フラジシチェ 476.71 484.44
ズリーン 302.11 340.2
ホドニーン 256.59 331.94
カルビナー 171.32 181.47
オパヴァ 221.86 275.77
感染率が最も低い地域
10月9日現在 昨日 今日
イチーン 86.2 83.7
<外国の様子>
・欧州の日当たり新規感染者数が10万人を超えたことをWHOが報告。
=チェコから外国への渡航=
<チェコに対して国境を閉鎖している国(欧州地域)>
ハンガリー、デンマーク、キプロス、フィンランド、スペイン、
*ハンガリーは10月も国境を閉鎖するが、チェコ、スロバキア、ポーランドを例外とする旨、チェコテレビ19時ニュースが9月28日報道。
<チェコに対して渡航制限(陰性の検査結果提示、検疫隔離など)を課している国>
ベルギー(検疫隔離、検査陰性)、エストニア(検疫隔離)、フランス(海岸線の地域)、アイルランド(検疫隔離)、アイスランド(検疫隔離、検査陰性)、リトアニア(検査陰性)、ラトビア(検疫隔離)、マルタ(8月29日から検査義務)、ドイツ(9月25日より、モラビア・シレジア州、ウースチー州も含むチェコ全国を対象とする。ザクセン州は、10月から、チェコからの入国した場合24時間までの滞在であれば、検疫隔離免除し、ドイツからチェコへの入国は48時間まで認めることを、ザクセン州保健省ケッピング大臣が9月29日発表*)、オランダ(検疫隔離)、ノルウェー(検疫隔離)、ポルトガル(マデイラ島、アゾレス諸島)、ギリシャ(7月15日から、陰性の検査結果提示。8月11日から飛行機で入国する場合は同義務を免除していたが、9月28日より、飛行機による入国に対しても、陰性の検査結果提示を義務づける)、スロバキア(検査陰性)、スロベニア(検査陰性、検疫隔離)、スイス、イギリス(8月29日より検疫隔離)、ウクライナ(10月1日から、地域の危険度により、2週間の規制隔離または48時間内に受けたPCRテストの結果陰性の提示を義務づけている)、ルーマニア*、イタリア(10月8日より陰性の検査結果提示義務)
*オーストリアが、プラハを9月28日から危険な地域に指定。プラハに居住する人、プラハを訪問した人を対象に、陰性の検査結果提示を義務付ける。
*ルーマニアは、10月6日(火)、スロバキア、ハンガリー、フランス、イタリアとともにチェコを危険な国に指定し、7日(水)から、ルーマニアへ入国する際、2週間の検疫隔離を義務付けている。検疫隔離を開始後8日目に検査が陰性であれば、10日目から隔離が解除される。
<チェコからの渡航を自由に認めている国>
ブルガリア、フランス、クロアチア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ポーランド、ポルトガル、オーストリア(9月28日から、プラハを危険な地域に指定)、ギリシャ(9月27日まで陸上交通による入国を認める)スウェーデン
3.すでに発表され、現在でも有効な内容>
3-1.チェコ国内感染度マップ
「今日の動き」の全国感染マップアップデートを参照。
3-2.全国一斉の規制
①10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容
赤字は9日に追加
<文化的な催し>
・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。
・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。
・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。
<スポーツ>
・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。
・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。
・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。
・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)
・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。
・スカウト活動も9日から禁止。
<スポーツ関係の営業禁止>
・ジム、プールなどの営業禁止。当該禁止は、本日8日真夜中(9日0時)より有効。ウェルネス、サウナ、ソラリウムなども9日から禁止。
<モール・ショッピングセンターの規制>
・モール内での移動・買い物時の行動は2人まで、及びモール内のフードコートでは、1テーブル当たり2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。
<飲食店の規制>
・レストラン、バー、ビアホールなどの飲食店の閉店時間を20時とし、開店は6時以降とする。
・1テーブル当たり4人まで。
・当該規制は、本日8日真夜中(9日0時)より有効。
・その他の規制はこれまでと同様。
<病院、社会福祉施設における規制>
・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。
<ホテルの利用>
・検疫隔離中または本来ならば退院できるところ、社会福祉施設、高齢者施設へ戻ることができないため病院に入院している人を、一時ホテルなどの宿泊施設へ移す。
<病院の空き病床の管理>
・各州の州知事が、病院の空き状態を管理し、空き病床のある病院への患者割当などの指示を出すことができる。保健省が中央から空き状態を管理し、患者の再搬送システムを統制する。
<結婚式について>
・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)
<役所の受付時間>
・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。
<集会人数制限>
・10月5日から導入されている屋内10人、屋外20人の規制が、屋外スポーツ活動のほか、宗教関係の集会にも適用される。
<学校における規制>
保育園:これまで同様、規制なし。
放課後児童クラブ:利用可能。
大学:全国にて遠隔授業を導入(これまで一部の地域にて遠隔授業が行われていた)。例外は、医学部、薬学部の臨床実習、その他の学部の実習。
基礎学校第一段階:これまで同様、授業は学校に登校して行う。
基礎学校第二段階:2グループに分け、一週間ごとに、遠隔授業、学校における授業を交代で行う(接触を半分に減らすため)。授業中のマスク着用義務。
学校のクラブ活動:禁止。
芸術学校:基本的に禁止(教員と生徒の1対1の授業は例外)
*高校はこれまで通り、遠隔授業(10月5日~)。
<秋休み>
・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。
② 9月10日からのマスク着用義務の詳細
9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。
目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。
以下は、9月10日から有効の特別対策規定内容(https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2020/09/Mimoradne-opatreni-noseni-ochrannych-prostredku-dychacich-cest-s-vyjimkami-s-ucinnosti-od-10-9-2020-do-odvolani.pdf)
*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)
1.着用場所規定
a) 以下の場所の屋内
・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)
・公共交通機関内
2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外
・2歳未満の幼児
・幼稚園・保育園園児及び職員
・スポーツトレーニング・競技
・その他、特別対策規定に定められている例外*
*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。
a) 2歳未満の幼児
b) 幼稚園・保育園園児及び職員
c) 外国語学校(1年間全日制教育)内
d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生
e) 児童養護施設
f) 法務省の設立した学校
g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員
h) 児童一時保護所の職員及び児童
i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。
j) 医療機関病棟に入院中の場合。
k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。
l) 社会福祉サービスの利用者
m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。
n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。
o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)
p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)
q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。
r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー
s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)
t) 飲食店における顧客の飲食時。
u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。
v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)
w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)
x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)
y) 屋内プール、サウナなど。
2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。
・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。
③ 検閲隔離期間の短縮
2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。
④ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更
・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。
目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため
・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。
・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)
*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。
*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。
*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)
・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。
3-3.外国渡航に関する情報
・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは10月2日(月)。
10月5日(月)0:00時より、以下の国を安全な国(グリーン色)とする(チェコ外務省サイトに掲載されているチェコ保健省の発表)
アンドラ、オーストラリア、ベルギー、ブルガリア、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、クロアチア、アイルランド、アイスランド、イタリア、日本、カナダ、韓国、キプロス、リヒテンシュタイン、リトアニア、ラトビア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、モナコ、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、オーストリア、ルーマニア、ギリシャ、サンマリノ、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、タイ、チュニジア、ヴァチカン、イギリス、北アイルランド、バレアレス諸島及びカナリア諸島(スペイン)
・日本は9月18日(金)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。
・8月24日(月)から、スペインに渡航後チェコへ帰国するチェコ人及び外国人に対し、以下の義務が課せられる。
・チェコへ帰国後、即、本籍のある州の衛生局へ直接訪問するのではなく、電話など
で連絡を入れる。
・即、自費でSARS Covid-2対象のRT-PCRテストを受け、結果については、チェコへ帰
国した時から遅くとも72時間以内に所轄の衛生局へ通告。(RT-PCRテストを受けない
場合は、14日間の検疫隔離。
・上記が完了するまで、鼻と口を覆うマスクなどを着用するとともに、外出規制を守
る。
*外出規制の例外は以下のとおり:勤務、教育などの活動を行うことを目的とした勤務
先への移動、勤務先における移動、教育機関への移動、事業を行うことを目的とした
移動、どうしても必要な外出、子どもの面倒・動物の面倒を見るための外出のほか、
どうしても金融関連機関・郵便局、医療機関、社会福祉設備、役所へ行く必要がある
場合の当該機関と自宅との往復、葬儀への参加。
*スペインからの帰国後、市内一般交通、タクシーが利用できないということはない。
(利用を認める)
・上記義務が対象外となる場合
・カナリア諸島、ベレアレス諸島からの帰国。(10月5日より、カナリア諸島、
ベレアレス諸島は感染の危険性が低い国に指定されている)
・スペインにおける滞在時間が12時間以内の場合。
・5歳未満の子ども。
<情報源>
https://www.idnes.cz/zpravy/domaci/testovani-koronavirus-covid-19-praktici-antigenni-testy.A201008_164408_domaci_knn
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
無断転載をお断りします。
Comments