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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2020年11月10日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年11月15日


感染者数 確実に減少中

緊急事態延長及び規制緩和の動き


10月28日0時00分から11月20日(10月30日に11月20日までの延長が決定)まで、夜間外出禁止、店舗の開店時間制限(平日+土:20時まで、日:休店)などが導入されています。詳しくは3-1①をご参照ください。

10月22日6時から、外出規制、店舗・サービス業の営業禁止(詳しくは3-1②)が導入されています。


1.国内コロナウイルスの状況

・前日の新規陽性者数

11月8日(日)の新規陽性者数:3608人。

検査実施数:13690件

(陽性者率 26.3%)

・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/

11月9日(月)18時00分におけるチェコ保健省の発表

当日の新規陽性者数:2351人

現在の陽性者総数:168148人

治った人の数:244005人

現在の入院患者数:7787人

累計感染者数:417181人

累計死亡者数:5028人(前日から235人増)

・入院患者数と重症者数

11月9日(日)現在

入院患者数:7787人(前日から8人増)

重症者の数:1196人(前日と同数)

・プラハにおける感染状況

(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)

11月8日(日)

新規陽性者数:201人

11月9日(月)18時現在

当日の新規陽性者数:144人

現在の陽性者総数:16154人

治った人の数:35982人

累計感染者数:52681人

累計死亡者数:545人

各州の状況:

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje


2.今日の動き

●感染状況

・昨日11月9日(月)の新規感染者数は6047人で、平日の日当たり新規感染者数としては、過去直近4週間では最少。


・検査実施数に対する陽性率は、20.3%へ減少。


・入院患者数は、現在のところ、減少する傾向は見られない。


・入院患者7人に1人が重症。

●首相、副大臣 緊急事態延長は不可欠

 今日、バビシュ首相及びハマーチェク副大臣(内務大臣・中央危機管理委員会委員長)は、現在11月20日までとなっている緊急事態の延長は不可欠であることを発表した。延長の場合、現在の緊急事態終了前日の来週19日、下院議会にて決定が下る。


 前回延長時に、政府は延長30日間を提案したが、下院議会が14日間延長の決定を下したため、今回の延長期間も最長14日になると予想される(ハマーチェク副大臣の発言)。


 バビシュ首相は、来週月曜日16日に政府が延長を提案、その際ブラトニー保健大臣が発案することになると述べ、ハマーチェク副大臣は、感染抑制進捗が緩やかであるため、現行規制の継続が必要、そのため緊急事態延長が不可欠としている。


 ハマーチェク副大臣は、チェコテレビのインタビューにおいて、感染抑制が緩やかに進んでいる理由として、現行規制が緩いためではなく、国民が規制導入後即順守しなかったことによるものであること、今後は昨日ブラトニー保健大臣が発言したとおり、規制緩和へ向けて検討していくべきであること、政府は学校の通常授業再開において、まず基礎学校1・2学年、及び入学試験を控えている最終学年を優先的にし、その後他の学年と組み合わせていく方針であることを述べた。


 今後の規制緩和方法についてはブラトニー保健大臣が今週金曜日に発表するが、その際、緊急事態下でなければ継続不可能な規制が明確になる予定。

●緊急事態延長に対する野党の意見

 キリスト教民主同盟チェコスロバキア人民党(KDU-CSL)は、11月23日から基礎学校の1・2学年及び最終学年の通常授業再開を政府が認めなければ、緊急事態延長は支持しないことを今日発表した。

 プラハ市は、保健省に対し、高齢者施設に対する規制の緩和(主に面会受付)を要請している。

●学校の通常授業再開について

 ブラトニー保健大臣は、学校の通常授業再開について、プラガ教育大臣と検討し、今週中には発表できると思うと記者団に述べた。

●高齢者施設の全国一斉検査開始

 高齢者施設の全国一斉検査が、事実上、今日開始した。地方(ズリーン州など)によっては、国が配布する検査キットが今日になって到着したところもある。フラデツ・クラーロベー州では配布が今週末まで遅れるため、第一回目のテストを来週月曜日16日に開始するとしている。高齢者施設によっては、政府の全国一斉検査導入前に自費で検査キットをすでに購入し、独自の検査を実施していたところもある。政令では、第一回目の検査を明日までに終了し、その後5日に一度の頻度で繰り返すことが義務付けられている。

 社会福祉サービス提供者協会では、3回~4回の検査が終了したら、その後は職員のみを検査し、クライアント(高齢者)は検査対象外となるようにしたいと述べている。

●軍隊による支援

 カルロビ・バリ州は、チェコ軍の隊員60人の支援を政府に申請中。

 外国からの支援は、今日、6人のイギリス軍隊員がチェコへ到着。ブルノの軍附属病院で支援する。すでにドイツ軍から2人の医師がチェコにて支援活動を行っており、今週これから7人のアメリカ州軍の隊員が到着する。

●政府のコロナ助成金

 今日、下院議会は、今回の政府規制により、営業所を閉鎖することになった事業主に対し、1日500コルナの助成金を承認した。各州に対し、国からの税収入が滞っていることに対して住人一人当たり300コルナを補償する案(上院案)は却下された。

●インフレ率

 前年比のインフレ率は、9月3.2%、10月2.9%だった。

 昨年より物価低下した商品(例):天然ガス、電話、牛乳、ジャガイモ

 昨年より物価上昇した商品(例):電気、果物、タバコ、ビール

(チェコ統計局:チェコテレビ19時ニュース)

●消防隊による支援

 カルロビ・バリ州では、医学生、軍隊のほか、消防隊が集中治療室にて支援している。高齢者のほか、肥満症の患者も増加しており、ベッドの上で患者を寝返りさせる際手伝っている。

●空き病床、医療従事者感染状況

(11月10日付 )

酸素供給口のある病床

全体数 空床 空床の割合

21960床 7152床 32%

麻酔蘇生科・集中治療室

全体数 空床 空床の割合

3963床 1038床 26%

人工呼吸器

全体数 空き設備 空きの割合

2111 851 40%

(保健省データ:チェコテレビ19時ニュース)

<医療従事者の感染状況>

*初めて減少傾向にあり、5日前よりも約2000人少ない。


11月5日 11月10日

医師 2351人 1890人

看護師 6613 人 5561人

その他  4843人 4346人

合計 13807人 11797人

(チェコ医師会及びチェコ医療情報統計局のデータ:チェコテレビ19時ニュース)

●ツアーのバウチャー

 現在、旅行社が保険会社と今後の債務不履行責任に関する契約延長について話し合いを進めている。もし旅行社に対して保険会社が契約を延長しなかった場合、新型コロナウイルスが原因で催行されなかったツアーに対して次回同様のツアーを購入するよう発行されたバウチャーは、現金により払い戻される。バウチャーの発行枚数は8万8000枚、発行総額は15億チェココルナに上る。

<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数)>

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (11月10日18時発表のデータ)

*引き続き、少しずつだが、明らかに減少傾向にある。


絶対数 10万人 絶対数 10万人

当たり 当たり

プラハ 4142 312.77 3852 290.88

<中央ボヘミア州>

ベネショフ 940 945.54 956 961.64

ベロウン 429 451.3 378 397.65

クラドノ 873 524.38 821 493.14

コリーン 621 605.13 572 557.38

クトナー・ホラ

432 569.71 404 532.78

ムニェルニーク

465 425.43 418 382.43

ムラダーボレスラフ

826 633.61 799 612.89

ニンブルク 481 476.78 474 469.84

プラハ東部 894 482.78 824 444.98

プラハ西部 498 333.47 463 310.03

プシーブラム 906 787.11 871 756.71

ラコブニーク 422 759.51 418 752.31

<南ボヘミア州>

チェスケーブジェヨビツェ

1467 748.84 1393 711.07

チェスキー・クルムロフ

390 633.57 344 558.84

インドジフーフ・フラデツ

923 1017.73 807 889.82

ピーセク 714 997.39 646 902.4

プラハチツェ 408 800.35 410 804.27

ストラコニツェ

588 830.84 547 772.9

ターボル 803 782.69 797 776.84

<ピルゼン州>

ドマジュリツェ

348 560.73 338 544.62

クラトビ 582 673.57 523 605.29

ピルゼン北部 376 470.12 350 437.61

ピルゼン市内 788 405.6 707 363.91

ピルゼン南部 319 502.46 286 450.48

タホフ 306 563.16 284 522.67

ロキツァニ 230 466.07 210 425.54

<カルロビ・バリ州>

へプ 372 405.96 345 376.5

カルロビ・バリ

583 507.76 537 467.7

ソコロフ 569 645.04 520 589.49

<ウースチー州>

ジェチーン 688 531.1 737 568.93

ホムトフ 731 585.05 724 579.45

リトムニェジツェ

816 681.89 771 644.28

ロウニ 538 620.59 477 550.23

モスト 732 655.28 701 627.53

テプリツェ 701 543.11 697 540.01

ウースチー・ナト・ラベム

792 663.66 718 601.65

<リベレツ州>

チェスカー・リーパ

630 609.87 600 580.83

ヤブロネツ・ナド・ニソウ

765 843.75 661 729.04

リベレツ 1286 732.24 1216 692.38

セミリ 684 923.11 607 819.2

<フラデツ・クラーロヴェー州>

フラデツ・クラーロヴェー

946 575.84 934 568.53

イチーン 647 808.3 604 754.58

ナーホト 824 749.38 790 718.46

トルトノフ 909 770.48 828 701.83

リフノフ・ナト・クニェジュノウ

571 719.3 559 704.18

<パルドゥビツェ州>

フルジム 890 850.75 814 778.11

パルドゥビツェ

1221 695.96 1092 622.43

スヴィタヴィ 696 667.09 717 687.22

ウースチー・ナド・オルリツィー

970 701.5 952 688.48

<ヴィソチナ州>

ハヴリーチクーフ・ブロト

830 874.47 847 892.38

イフラバ 891 784.14 1010 888.87

ペルフジモフ 894 1236.48 830 1147.96

トシェビーチ 883 796.86 866 781.52

ジュジャール・ナト・サーザヴォウ

976 826.01 1036 876.79

<南モラビア州>

ブランスコ 619 567.18 599 548.86

ブルノ市内 2233 585.56 2273 596.05

ブルノ郊外 1543 686.87 1520 676.63

ブジェツラフ 636 546.9 627 539.16

ホドニーン 1136 737.94 984 639.2

ヴィシュコフ 568 615.52 565 612.27

ズノイモ 531 464.36 490 428.51

<オロモウツ州>

イェセニーク 312 821.74 315 829.65

オロモウツ 1232 523.2 1144 485.83

プロスチェヨフ

887 816.41 814 749.22

プシェロフ 1066 823.09 981 757.46

シュンペルク 671 557.23 661 548.93

<モラビア・シレジア州>

ブルンタール 564 615.74 562 613.56

フリーデク・ミーステク

1741 811.05 1641 764.46

カルビナー 1414 574.04 1381 560.64

ノヴィー・イチーン

1084 715.15 1060 699.31

オパヴァ 1355 768.86 1201 681.47

オストラバ市内

1610 502.9 1434 447.92

<ズリーン州>

クロムニェジーシュ

680 645.51 638 605.64

ウヘルスケー・フラジシチェ

1135 798.03 986 693.26

フセチーン 1588 1107.9 1565 1091.86

ズリーン 1363 711.18 1242 648.05


<外国の様子>

・ドイツでは1週間前から博物館、映画館などが閉鎖、学校、店舗は通常通りのロックダウンが導入されているが、現在、感染者追跡作業が間に合わなくなってきているため、ドイツ軍が支援に加わった。

・フランスでは、学生が教員と共に、学校をすべて閉鎖し、授業を遠隔にて行うことを求め、学校の入口にて集合し、入場を阻止する状況が発生している。政府は現在のところ、要求を受け入れる姿勢は見せていない。


EU内の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数

(2020年11月10日現在)

1.チェコ 1432.0

2.ルクセンブルク  1409.4

3.ベルギー 1321.1

4. リヒテンシュタイン 1052.7

5.スロベニア  1035.4

6.フランス 958.3

7.オーストリア 825.9

8. ポーランド 801.1

9.クロアチア 774.4

10. イタリア 691.8

11.オランダ 653.8

12.ポルトガル 606.1

13.スペイン 602.7

14.スロバキア 567.2

15.ハンガリー 565.6

16.ブルガリア  554.9

17.リトアニア  529.9

18.ルーマニア  486.7

19.イギリス 478.1

20. スウェーデン  346.7

21.マルタ 337.5

22.ドイツ 286.6

23.キプロス  281.1

24.デンマーク 249.4

25.ギリシャ 248.9

26.ラトビア  178.0

27. アイスランド 167.2

28.アイルランド 154.8

29.エストニア 137.5

30.ノルウェー 128.0

31.フィンランド 52.9


●EU諸国の危険度アップデート

 11月4日(水)、チェコ保健省は、EU基準に合わせて、EU諸国の感染度マップをアップデートした。

 11月9日(月)から有効になる。

 緑(危険度低)はなくなり、黄色(危険度中程度)、赤(危険度高)のみとなった。具体的には以下のとおり。


赤:イギリス、アイルランド、スペイン、ポルトガル、フランス、ベルギー、オランダ、ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スイス、リヒテンシュタイン、イタリア、スロベニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア


黄:アイスランド、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニア、エストニア、ドイツ、デンマーク、ギリシャ


緑:バチカン

*4日、マスコミ報道にて欧州が赤とオレンジ色のみになったことが伝えられていたが、健康省が発表した低感染国リストから、バチカンは緑色であることが分かったため修正。


●チェコへの入国規定

チェコ保健省は、11月5日付にて、以下の規定を発表した。

以下の入国規定は、11月9日(月)から有効になる。

赤色の国:赤色に指定された国からチェコへ入国するチェコ人及び外国人は、入国時に入国申告書(こちらの様式:https://plf.uzis.cz/)を記入し、PCR検査を受ける又は検疫隔離に入らなければならない。

黄色の国:黄(オレンジ)色に指定された国からチェコへ入国する場合は、入国申告書記入義務から免除される。チェコに仕事又は留学目的にて入国する外国人は、勤務先又は教育機関の入口で、PCR検査陰性の証明書を提示しなければならない。当該義務は外国人のみに適用される。

緑色の国:緑色に指定された国からチェコへ入国するチェコ人及び外国人は、入国申告書提示、PCR検査、検疫隔離の義務から免除される。

<欧州以外の国で感染度低(緑色)の国>(健康省が発表した低感染国リストから)

緑色の国:オーストラリア、日本、韓国、ニュージーランド、シンガポール、タイ



3.すでに発表され、現在でも有効な規制内容

3-1.チェコ国内感染マップ

10月30日(金)、全国感染マップの定期アップデートは以下のとおり。

(23日以降、変化なし)

赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び全13州)

プラハ、中央ボヘミア州、カルロヴィ・ヴァリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、

パルドゥビツェ州、南ボヘミア州、南モラビア州、ズリーン州、モラビア・シレジア州、

ヴィソチナ州、ウースチー州、ピルゼン州、リベレツ州、オロモウツ州


・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):なし

グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし


3-2.全国一斉の規制


①10月28日0時00分~11月20日*までの規制強化内容

10月28日0時00分~11月20日まで、以下の規制が導入される。

*10月30日、政府は11月3日までの緊急事態を11月20日まで延長することを決めた。


1.人の自由な動き(移動)を、21時~4時59分まで禁止する(夜間外出禁止)。

例外:仕事先への移動、事業目的、公共の任務を行う公務員(国家議員、政府関係者など)の義務遂行、出勤・勤務先からの帰路、安全・危機の状況を解決する場合、医療施設・社会福祉施設訪問、一般公共交通、健康・生命・資産を守るため、デリバリーサービスなど。犬の散歩も例外とするが、自宅から500メートル以内とする。

*警察の職務質問(チェック)が行われる際、義務ではないが、市民、警察双方にとって、使用者が発行した証明書などが提示される方が良い。(チェコ警察ヴォンドラーシェク警視副総監がチェコテレビに対して言及)

*夜間禁止令時の夜間には、家庭を常に共にしている人(家族)のみが一緒にいることができる。他の家庭の人が一緒にいる場合は規則違反なので、悪用がないことを期待している(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)→人の集会は屋外のみ(10月30日政府発表)。


2.ホームオフィスへの切り替え

国家機関、公共機関、民間企業において、テレワークに切り替え可能なところは切り替える。(主に、これまで国家機関、公共機関においてテレワークが導入されたていなかったところをテレワークに切り替える。民間企業の場合は、各会社のマネージャーの判断に委ねる)

*役所からの検査を受けたときに、各会社では、テレワークのできる職務とテレワーク不可能な職務についてはっきりとした説明ができなければならない(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)。


3.小売店販売の制限

日曜日(終日)、月~土曜日20時~5時までの小売店販売禁止

例外:

ガソリンスタンド、燃料販売、空港、バスターミナル、医療機関、レストランのテイクアウト、石工、記念碑製造業者。

ファーマーズマーケットは禁止だが、果物、野菜、牛乳、肉、肉の加工品、パン、卵などは販売可(国内生産のみ)。ファーマーズマーケットにおける飲食は不可。ファーマーズマーケットでは、出店の間隔は4メートル、2メートルの距離を維持し、400平米当たり最高20人まで。移動式の食料品販売は許可。

家庭用品・金物製品(家具、フロアー製品は例外)

宝くじ販売所は営業禁止

花屋は、営業を認めるが、店内に入れる客は2名まで。


②10月22日6時からの規制強化内容(11月3日まで)

規制強化期間:10月22日(木)6時~11月3日(緊急事態終了まで)


●自由な人の動きの禁止(外出規制)

例外:通勤、家族などの訪問、食料品、薬など生活必需品の買い物、診断・治療をうけるための医師・医療機関訪問、近所の人への手伝い、獣医訪問、役所訪問(必要不可欠な場合のみ)、ボランティア活動、デリバリーサービス、結婚式・葬儀 への参加・式場への移動、自分の別荘への移動・滞在、散歩など。


●国の機関と国民の接触を制限

役所の受付時間はすでに1週間に2日、各日5時間体制になっているが、申請などの手続きはどうしても必要不可欠なものに限り、期限を延長できるものは延長し、列を作って待つことがないようにする。


●小売店・サービス業の営業禁止

例外:食料品、ガソリン、燃料、衛生関連器具、ドラッグストア、薬局・医療用具、ペットフード、眼鏡・コンタクトレンズ、タバコ・葉巻、新聞、レッカー移動、スペアパーツ、小包配達、交通機関切符販売、花、生地、コンピューター・オーディオ機器、クリーニング店、不動産、鍵製造、機械修理、廃棄物回収、会 計・税務、自動車修理など。


●ホテルは観光目的の宿泊客に対して営業禁止。外国人、ビジネス出張目的による宿泊客に対しては営業可。


●(すでに入済みの対策について確認)

飲食店の営業禁止(テイクアウトは可)

例外:従業員用食堂、宿泊施設(宿泊客向けに6時~22時まで営業可)、5000平米以上のモール内にあるフードコートでは、テイクアウトのみ。


③ 10月14日からの規制強化内容

規制強化期間:10月14日(水)0時~11月1日(休校の規制のみ)又は11月3日(緊急事態終了まで)

目的:感染者数(陽性者数)を減らし、R値を0.8まで下げ(0.8まで下がれば、規制を緩和する)、病院の医療提供能力を確保し、医療を必要するすべての人が治療を受けられるようにする。

1.基礎学校第一段階(1~5年生)を、10月14日(水)から2週間休校。当該規制は11月1日までとし、生徒は11月2日から通常通り登校する。(10月26日の週は、26、27日を休校にすることを教育省が決定しており、28日は国民の休日、29日、30日は秋休みのため、合計3週間休校になる)

・一日当たり育児手当基本給与の60%、最低400コルナを支給する。

・保育園は当規制の対象外で、通園を許可する。

・大学の試験は、参加者10名までにて実施を認める。

・春の時と同様に、医療従事者、消防隊、警察官、社会福祉施設など、国の救護システムにて勤務する人の子どもが通う学校は用意する。

・芸術学校の個人レッスン(先生対生徒1人)は禁止。


② レストラン、クラブ、バーの営業を禁止し、テイクアウトのみ(20時まで)を認める。現在の緊急事態終了(11月3日)まで禁止する。


③ 集会人数を屋内、屋外共に6名までとする。(各自治体及び国の議会、省庁及び政党の行う会議などは例外)


④ 医学生の起用:医学生4年生及び5年生を病院における支援などに起用する。

医学部のみならず、薬学部、介護福祉部の学生の起用も可。


⑤ 高校における実習は禁止。


⑥ 公共の場における飲酒禁止(11月3日まで)


⑦ 学生寮以外のチェコの住所に住所登録している学生は、10月14日から学生寮における宿泊禁止。(例外を認める)


④ 10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容

 

<文化的な催し>

・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。

<スポーツ>

・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。

・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)

・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。

スカウト活動も9日から禁止。

<モール・ショッピングセンターの規制>

モール内での移動・買い物時の行動は2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。

<病院、社会福祉施設における規制>

・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。

<結婚式について>

・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)

<役所の受付時間>

・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。

<秋休み>

・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。


⑤ 9月10日からのマスク着用義務の詳細

10月21日(水)から、以下の内容が追加になる。

・自治体内(市町村内)にて、2人以上の人が会う時に、2メートル以上の社会距離を保つことが不可能な場合、マスクを着用する。自治体の外では同義務なし。

例外: 2歳までの子ども

一緒の家庭に住んでいる人。

運動中。

・車内においてもマスク着用。一人で運転している時、又一緒の家庭に住んでいる人と同乗している時を例外として、マスクを着用が義務付けられる。

10月13日から、市内一般交通機関の停留所での着用義務が追加。


9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。


目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)

1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)

・公共交通機関内

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

・2歳未満の幼児

・幼稚園・保育園園児及び職員

・スポーツトレーニング・競技

・その他、特別対策規定に定められている例外*

*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。

a) 2歳未満の幼児

b) 幼稚園・保育園園児及び職員

c) 外国語学校(1年間全日制教育)内

d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生

e) 児童養護施設

f) 法務省の設立した学校

g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員

h) 児童一時保護所の職員及び児童

i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

j) 医療機関病棟に入院中の場合。

k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

l) 社会福祉サービスの利用者

m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。

o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)

p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。

r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー

s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)

t) 飲食店における顧客の飲食時。

u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)

y) 屋内プール、サウナなど。

2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。

・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

⑥ 検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

⑦ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更

・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。

目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため

・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。

・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)

*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。

*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。

*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)


・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。

3-3.外国渡航に関する情報

チェコ外務省では、11月4日(水)、「旅行者マップ」をアップデートし、以下の国との渡航・帰国条件のまとめを発表した。https://www.mzv.cz/jnp/cz/mapa_cestovatele.html

相手国への入国条件 チェコへ帰国後の義務

アルバニア 無 検査・入国申告

アンドラ  無 無

ベルギー 検疫隔離・検査 無

ベラルーシ 検査 検査・入国申告

ボスニア・ヘルツェゴビナ

検査 検査・入国申告

ブルガリア 無 無

モンテネグロ 無 検査・入国申告

デンマーク 特別な条件あり 無

エストニア 検疫隔離 無

フィンランド 特別な条件あり 無

フランス 無 無

クロアチア 無 無

アイルランド 検疫隔離 無

アイスランド 検疫隔離・検査 無

イタリア 検査 無

コソボ 検査 検査・入国申告

キプロス 特別な条件あり 無

リヒテンシュタイン

検疫隔離 無

リトアニア 特別な条件あり 無

ラトビア 検疫隔離 無

ルクセンブルク 無 無

ハンガリー 特別な条件あり 無

マルタ 検査 無

モルドバ 特別な条件あり 検査・入国申告

モナコ 検査 無

ドイツ 検疫隔離・検査 無

オランダ 検疫隔離 無

ノルウェー 検疫隔離 無

ポーランド 無 無

ポルトガル 無 無

オーストリア 特別な条件あり 無

ルーマニア 検疫隔離・検査 無

ロシア 特別な条件あり 検査・入国申告

ギリシャ 検査 無

サンマリノ 無 無

北マケドニア 無 検査・入国申告

スロバキア 検疫隔離・検査 無

スロベニア 検疫隔離・検査 無

セルビア 検査 検査・入国申告

バチカン 無 無

スペイン 無 検疫隔離・検査

スウェーデン 無 無

スイス 検疫隔離 無

トルコ 特別な条件あり 検査・入国申告

ウクライナ 検疫隔離・検査 検査・入国申告

イギリス 検疫隔離 無


上記の国の他、日本、カナダ、韓国、ニュージーランド、タイ、チュニスが緑色(安全な国)になっているが、各国への入国条件は、外務省サイトで確認が必要。


<情報源>

https://ct24.ceskatelevize.cz/ekonomika/3224350-cestovni-kancelare-vyjednavaji-o-novem-pojisteni-ovlivni-i-osud-voucheru-na


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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