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執筆者の写真Miwatis Praha

2020年11月2日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2021年4月14日


新規感染者数 減少の傾向

保健大臣 火曜日以降の数字で判断


10月28日0時00分から11月20日(10月30日に11月20日までの延長が決定)まで、夜間外出禁止、店舗の開店時間制限(平日+土:20時まで、日:休店)などが導入されています。詳しくは3-1①をご参照ください。

10月22日6時から、外出規制、店舗・サービス業の営業禁止(詳しくは3-1②)が導入されています。


1.国内コロナウイルスの状況

・前日の新規陽性者数

11月1日(日)の新規陽性者数:6551人。

検査実施数:20411件

(陽性者率 32%)

・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/

11月2日(月)18時00分におけるチェコ保健省の発表

当日の新規陽性者数:4044人

現在の陽性者総数:184023人

治った人の数:158073人

現在の入院患者数:7486人

累計感染者数:345699人

累計死亡者数:3603人(前日から255人増)

・入院患者数と重症者数

11月1日(日)現在

入院患者数:7486人(前日から116人増)

重症者の数:1163人(前日から7人増)

・プラハにおける感染状況

(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)

11月1日(日)

新規陽性者数:443人

11月2日(月)18時現在

当日の新規陽性者数:234人

現在の陽性者総数:21635人

治った人の数:26406人

累計感染者数:48473人

累計死亡者数:432人

各州の状況:

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje

2.今日の動き

●感染状況

・日曜日の日当たり新規感染者数も、一週間前の日曜日に比べ、750人少なかった。


・検査実施数に対する陽性者の割合も先週の33%から32%に下がっているが、依然として30%を超えている。(5%以下であれば、衛生局の追跡作業が間に合う状態:チェコテレビの報道)


・11月2日付のR値は1~1.1に下がった。(チェコ医療情報統計局長がチェコテレビに対して言及)


・10月末の新型コロナウイルスによる入院患者数は7370人で、10月初めから比べて6倍に増加。

・これまでに導入された規制の効果が出て、感染拡大も歯止めをかけることができたかどうかは、今週、来週の2週間で明らかになる。


・日当たり新規感染者数のみを見ると、感染拡大の頂点に達したように思われるが、10月26日、27日は(子供たちの)秋休み、28日は国民の祝日で、通常の平日が少なかったこと、そのため日当たりの実施検査数も1週間前に比べて少なかったこと、毎週水・木・金曜日の数字が現状を表していることから、政府は明日以降の数字を見て、日当たり新規感染者数が減少し始めたかどうかを判断する。


・今後も入院患者数が増加するが、日当たり新規感染者数が減少傾向に移行した場合、今後10日~2週間に入院患者数が最多となり、その後は病院の負荷が軽減されていく。

●政府記者会見

チェコ政府は17時過ぎ、記者会見を行い、以下を発表した。

(参加者は、ブラトニー保健大臣、国立スポーツ庁フニリチカ長官、ベネショヴァー法務大臣:ここではコロナウイルスに関連する内容のみを記載)

高齢者施設の一斉検査

 政府は、今日、高齢者施設における一斉検査実施を承認した。検査は、11月4日から9日までの期間に開始し、全国高齢者施設に入居している高齢者及び職員全員を対象とする。抗原検査を行い、必要に応じPCR検査を補助的に実施して、感染拡大を防ぐ。

 同時に、高齢者施設の職員に対し、FFP2クラスの粉塵マスク着用を義務付け、マスクは国が支給する。

プロスポーツ選手を対象とした規制変更

11月4日(水)から、プロのスポーツ選手を対象に、衛生局が指定する厳しい衛生条件が順守される場合に限り、トレーニング再開を認め、同時にリーグの再開を許可する。トレーニングについては、屋内の運動場(スタジアム)も含み、衛生条件については、衛生局が明日10時に発表する。

 これは規制緩和の一環ではなく、プロのスポーツ選手はスポーツが職業であるため、職業に従事するための規制変更。明日衛生局が発表する衛生条件が順守不可能である場合、当該スポーツについてはトレーニング及び試合の再開は許可しない。

 世界のスポーツ界は現在でも活動を続けているため、チェコのプロ選手、ナショナルチームもトレーニングを再開できるようになる。また、リーグ(サッカー、アイスホッケーなど)も再開されるため、ファンは自宅のテレビで観戦できるようになる。

緊急事態はクリスマスまで継続する可能性がある。

・ここ数日、日当たり新規陽性者数が1週間前より減少しているが、週末は当日中に集計が終わらず、翌日以降に結果が届くこともあるので、明日火曜日以降の結果を見て判断したい。今の時点では、減少したと述べる楽観的な姿勢はまだ控えたい。


・今後の指標として、最も大切なのは、入院患者数。その他の様々な数字を利用したモデルケースを作成中で、今週末までには完成する予定。

●国の中央病床管理システム

 今日から、国が一括して全国の病院の病床数を管理するシステムが開始した。

●病院の様子

 ズリーンの病院から、120キロメートル離れたハヴィージョフにある病院に患者を搬送。ハヴィージョフの病院では、トシネツの病院からも4人の患者を受け容れたが、これ以上の患者搬送を病院間のみの話し合いで継続するのは難しいとしている(ハヴィージョフ病院シェルロング院長がチェコテレビに言及)。

 日当たり新規感染者数が減少傾向にあるが、リベレツ州病院の入院患者数は依然として少しずつ増加している。同病院では看護婦の不足が深刻化している。現在の非常状態が今後1か月は継続するものと推測している。(リベレツ州立病院麻酔蘇生科モルマン科長がチェコテレビに言及)

●スマート隔離の状況

 日当たり新規感染者数が1万3千人にまで下がれば、すべての人に24時間以内に連絡することができるところまで能力が上がっている。

●病床・医療機器の状況(空いている数および全数に対する割合)

麻酔蘇生科・集中治療室 1069床 26.4%

酸素供給口のある病床 7535床 34.2%

人工呼吸器 882台 43.2%

ECMO 56台 71.8%

(チェコ医療情報統計局のデータ:チェコテレビ19時ニュース)

●ワクチン・治療薬の状況

 現在、世界保健機関(WHO)に201のワクチンが登録されているが、それぞれの開発状況は、準備段階156、第一臨床試験段階21、第二臨床試験段階14、第三臨床試験10となっている。

 アストラゼネカ社は、第三臨床試験を今年末までに終了し、結果を12月22日までに発表する予定。イギリスは同社のワクチン承認手続きをすでに開始しており、順調に進めば、チェコは12月末までに30万本(15万人分)に入手できる予定。

Novavaxはチェコの工場でも開発を継続している。チェコで製造する成分と、スウェーデンの工場で製造する成分を使って、ドイツの工場で最終製品が完成する。


 治療薬では、レムデシビルが当初コロナウイルスに効力があるとされたが、その後の研究結果から、効力そのもの、及び効力の出る患者層に限界があることが指摘されたため、現在、Regeneron社の治療薬の試験的投与が行われている。トランプ大統領にも当治療薬が投与された。(チェコテレビ19時ニュース。*試験的投与がチェコにて行われているという意味かどうかは不明)

●炭鉱OKDが従業員解雇

 6月にクラスターが発生したモラビア・シレジア州の炭鉱OKDで、従業員の大量解雇が始まった。12月末までに500人、来年春に1400人を解雇する。OKDは、今回解雇される500人は、年金受給年齢にある従業員あるいは繰上げ受給希望者であるとしているが、来年春の解雇対象となる従業員は、現職の経験を生かせる職業が限定されること、コロナウイルスによる労働市場状況などから、転職が心配されている。

●特別支援学校の閉鎖

 今日から、特別支援学校も休校となった。現在、保育園(幼稚園)のみが通常の通園を継続している。

●公共交通機関の運行変更

 今日から、プラハ及び中央ボヘミアの公共交通機関が、大きく運行を変更し、主に夜間の運転を減らしている。夜勤のある企業では従業員の通勤に影響が出ており、長期的になった場合、従業員を維持するのが難しくなるとしている。

 プラハの市内交通利用者数は、現在昼間で通常の2~3割、夜間は1割に減少。プラハの地下鉄は今日から22時終電になる。


<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数)>

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (11月2日18時発表のデータ)


昨日 今日

プラハ 563.33 500.58

中央ボヘミア州

ベネショフ 1352.93 1195

ベロウン 690.1 665.91

クラドノ 659.53 613.28

コリーン 771.76 904.28

クトナー・ホラ 598.72 560.48

ムニェルニーク 690.75 629.45

ムラダーボレスラフ

754.04 714.92

ニンブルク 652.22 641.32

プラハ東部 668.55 612.38

プラハ西部 675.65 617.39

プシーブラム 1023.42 923.51

ラコブニーク 1312.05 1254.45

南ボヘミア州

チェスケーブジェヨビツェ

974.46 917.8

チェスキー・クルムロフ

547.47 532.85

インドジフーフ・フラデツ

987.96 972.52

ピーセク 828.36 806.01

プラハチツェ 855.27 757.19

ストラコニツェ 796.93 741.82

ターボル 1043.91 910.38

ピルゼン州

ドマジュリツェ 644.52 747.64

クラトビ 774.26 754.59

ピルゼン北部 648.92 657.67

ピルゼン市内 667.59 673.77

ピルゼン南部 773.37 837.95

タホフ 489.55 572.36

ロキツァニ 741.66 705.18

カルロヴィ・ヴァリ州

へプ 392.87 379.77

カルロヴィ・ヴァリ

548.69 573.08

ソコロフ 663.18 676.78

ウースチー州

ジェチーン 697.07 660.79

ホムトフ 962.02 853.97

リトムニェジツェ 960.16 955.98

ロウニ 750.94 688.65

モスト 920.26 880.87

テプリツェ 624.46 577.97

リベレツ州

ウースチー・ナト・ラベム

796.06 762.54

チェスカー・リーパ

750.24 700.87

ヤブロネツ・ナド・ニソウ

843.75 773.16

リベレツ 790.32 752.17

フラデツ・クラーロヴェー州

セミリ 908.27 924.46

フラデツ・クラーロヴェー

797.4 748.71

イチーン 724.59 854.52

ナーホト 1107.7 1114.06

トルトノフ 888.3 831.51

パルドゥビツェ州

リフノフ・ナト・クニェジュノウ

973.76 951.09

フルジム 1054.36 944.43

パルドゥビツェ 892.04 856.13

スヴィタヴィ 834.83 744.73

ヴィソチナ州

ウースチー・ナド・オルリツィー

811.43 779.61

ハヴリーチクーフ・ブロト

866.04 809.15

イフラバ 716.37 736.61

ペルフジモフ 1103.7 1081.57

トシェビーチ 678.64 746.32

南モラビア州

ジュジャール・ナト・サーザヴォウ

870.02 810.78

ブランスコ 665.23 632.24

ブルノ市内 552.78 517.9

ブルノ郊外 633.9 601.85

ブジェツラフ 469.51 461.77

ホドニーン 921.77 874.35

ヴィシュコフ 714.13 622.02

ズノイモ 536.94 515.08

オロモウツ州

イェセニーク 703.22 771.7

オロモウツ 682.46 718.56

プロスチェヨフ 994.97 934.23

プシェロフ 1060.91 1009.17

シュンペルク 717.51 706.71

モラビア・シレジア州

ブルンタール 525.13 541.5

フリーデク・ミーステク

818.5 764.46

カルビナー 560.24 565.11

ノヴィー・イチーン

705.91 719.77

オパヴァ 915.82 880.07

オストラバ市内 622.22 588.17

ズリーン州

クロムニェジーシュ

915.11 819.23

ウヘルスケー・フラジシチェ

987.16 997

フセチーン 1078.6 1038.83

ズリーン 1025.82 988.77


<外国の様子>

EU内の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(300人以上の国)

(2020年11月2日現在)


1.ベルギー 1735.3

2.チェコ 1575.2

3.ルクセンブルク  1325.3

4. スロベニア  1081.5

5.リヒテンシュタイン 823.4

6.オランダ 757.8

7.フランス 742.3

8. クロアチア 602.4

9.スペイン 530.7

10.ポーランド 514.8

11.オーストリア 475.1

12.イギリス 459.5

13.イタリア  458.7

14.ポルトガル 420.6

15.マルタ 356.6

16.ブルガリア  339.1

17.ハンガリー 336.7

18.ルーマニア  334.1

・・・

31.フィンランド 51.1



・スロバキアでは、2日間にわたる全国一斉検査が終了。約363万人、全人口(約550万人)の3分の2がテストを受けた。陽性者数は38359人、陽性率は1.06%で、地域により大きな差が出た。今週末にも同様の全国一斉検査を実施する予定だが、全国75%の地域のみで行うことを検討している。自治体から全国一斉の実施に対しては反対の声が上がっており、行政機関及びボランティアの人員を全国で総勢約1万人を導入した検査の再実施は難しい状況。10歳以上の国民を対象に任意として行われたが、陰性の検査結果を所持している人は今週、外出禁止対象外としたため、政府は任意としておきながら検査を義務付けたとして野党から批判されている。マトビチ首相は、こうした反対、批判にも関わらず、2回目の検査を実施する意向。

・ドイツでは直近2週間に重症者の数が約3倍に増加している。今日から国内全域を対象に、一部隔離状態に入っているが、閉鎖の対象は、飲食店、劇場などで、学校、店舗は通常通り。学校の閉鎖は他にできる限りを尽くした後の最後の手段としている。

=チェコから外国への渡航=

<チェコに対して国境を閉鎖している国(欧州地域)>

ハンガリー、デンマーク、キプロス、フィンランド、スペイン、

*ハンガリーは10月も国境を閉鎖するが、チェコ、スロバキア、ポーランドを例外とする旨、チェコテレビ19時ニュースが9月28日報道。


<チェコに対して渡航制限(陰性の検査結果提示、検疫隔離など)を課している国>

ベルギー(検疫隔離、検査陰性)、エストニア(検疫隔離)、フランス(海岸線の地域)、アイルランド(検疫隔離)、アイスランド(検疫隔離、検査陰性)、リトアニア(検査陰性)、ラトビア(検疫隔離)、マルタ(8月29日から検査義務)、ドイツ(9月25日より、モラビア・シレジア州、ウースチー州も含むチェコ全国を対象とする。ザクセン州は、11月に行われるドイツ全域封鎖時にも、チェコからザクセン州への24時間までの滞在であれば、検疫隔離免除、オランダ(検疫隔離)、ノルウェー(検疫隔離)、ポルトガル(マデイラ島、アゾレス諸島)、ギリシャ(7月15日から、陰性の検査結果提示。8月11日から飛行機で入国する場合は同義務を免除していたが、9月28日より、飛行機による入国に対しても、陰性の検査結果提示を義務づける)、スロバキア(検査陰性)、スロベニア(検査陰性、検疫隔離)、スイス、イギリス(8月29日より検疫隔離)、ウクライナ(10月1日から、地域の危険度により、2週間の規制隔離または48時間内に受けたPCRテストの結果陰性の提示を義務づけている)、ルーマニア*、イタリア(10月8日より陰性の検査結果提示義務)

*オーストリアが、10月30日(土)から、チェコ全域からの訪問者に対して、72時間以内に受けた検査結果陰性の提示を義務づける(例外は、日帰りでオーストリアにて勤務している人)*10月29日まではプラハからの訪問者のみを対象にしていた。

*ルーマニアは、10月6日(火)、スロバキア、ハンガリー、フランス、イタリアとともにチェコを危険な国に指定し、7日(水)から、ルーマニアへ入国する際、2週間の検疫隔離を義務付けている。検疫隔離を開始後8日目に検査が陰性であれば、10日目から隔離が解除される。

<チェコからの渡航を自由に認めている国>

ブルガリア、フランス、クロアチア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ポーランド、ポルトガル、オーストリア(9月28日から、プラハを危険な地域に指定)、ギリシャ(9月27日まで陸上交通による入国を認める)スウェーデン




3.すでに発表され、現在でも有効な内容

3-1.チェコ国内感染マップ

10月30日(金)、全国感染マップの定期アップデートは以下のとおり。

(23日以降、変化なし)

赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び全13州)

プラハ、中央ボヘミア州、カルロヴィ・ヴァリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、

パルドゥビツェ州、南ボヘミア州、南モラビア州、ズリーン州、モラビア・シレジア州、

ヴィソチナ州、ウースチー州、ピルゼン州、リベレツ州、オロモウツ州


・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):なし

グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし


3-2.全国一斉の規制


①10月28日0時00分~11月20日*までの規制強化内容

10月28日0時00分~11月20日まで、以下の規制が導入される。

*10月30日、政府は11月3日までの緊急事態を11月20日まで延長することを決めた。


1.人の自由な動き(移動)を、21時~4時59分まで禁止する(夜間外出禁止)。

例外:仕事先への移動、事業目的、公共の任務を行う公務員(国家議員、政府関係者など)の義務遂行、出勤・勤務先からの帰路、安全・危機の状況を解決する場合、医療施設・社会福祉施設訪問、一般公共交通、健康・生命・資産を守るため、デリバリーサービスなど。犬の散歩も例外とするが、自宅から500メートル以内とする。

*警察の職務質問(チェック)が行われる際、義務ではないが、市民、警察双方にとって、使用者が発行した証明書などが提示される方が良い。(チェコ警察ヴォンドラーシェク警視副総監がチェコテレビに対して言及)

*夜間禁止令時の夜間には、家庭を常に共にしている人(家族)のみが一緒にいることができる。他の家庭の人が一緒にいる場合は規則違反なので、悪用がないことを期待している(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)→人の集会は屋外のみ(10月30日政府発表)。


2.ホームオフィスへの切り替え

国家機関、公共機関、民間企業において、テレワークに切り替え可能なところは切り替える。(主に、これまで国家機関、公共機関においてテレワークが導入されたていなかったところをテレワークに切り替える。民間企業の場合は、各会社のマネージャーの判断に委ねる)

*役所からの検査を受けたときに、各会社では、テレワークのできる職務とテレワーク不可能な職務についてはっきりとした説明ができなければならない(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)。


3.小売店販売の制限

日曜日(終日)、月~土曜日20時~5時までの小売店販売禁止

例外:

ガソリンスタンド、燃料販売、空港、バスターミナル、医療機関、レストランのテイクアウト、石工、記念碑製造業者。

ファーマーズマーケットは禁止だが、果物、野菜、牛乳、肉、肉の加工品、パン、卵などは販売可(国内生産のみ)。ファーマーズマーケットにおける飲食は不可。ファーマーズマーケットでは、出店の間隔は4メートル、2メートルの距離を維持し、400平米当たり最高20人まで。移動式の食料品販売は許可。

家庭用品・金物製品(家具、フロアー製品は例外)

宝くじ販売所は営業禁止

花屋は、営業を認めるが、店内に入れる客は2名まで。


②10月22日6時からの規制強化内容(11月3日まで)

規制強化期間:10月22日(木)6時~11月3日(緊急事態終了まで)


●自由な人の動きの禁止(外出規制)

例外:通勤、家族などの訪問、食料品、薬など生活必需品の買い物、診断・治療をうけるための医師・医療機関訪問、近所の人への手伝い、獣医訪問、役所訪問(必要不可欠な場合のみ)、ボランティア活動、デリバリーサービス、結婚式・葬儀 への参加・式場への移動、自分の別荘への移動・滞在、散歩など。


●国の機関と国民の接触を制限

役所の受付時間はすでに1週間に2日、各日5時間体制になっているが、申請などの手続きはどうしても必要不可欠なものに限り、期限を延長できるものは延長し、列を作って待つことがないようにする。


●小売店・サービス業の営業禁止

例外:食料品、ガソリン、燃料、衛生関連器具、ドラッグストア、薬局・医療用具、ペットフード、眼鏡・コンタクトレンズ、タバコ・葉巻、新聞、レッカー移動、スペアパーツ、小包配達、交通機関切符販売、花、生地、コンピューター・オーディオ機器、クリーニング店、不動産、鍵製造、機械修理、廃棄物回収、会 計・税務、自動車修理など。


●ホテルは観光目的の宿泊客に対して営業禁止。外国人、ビジネス出張目的による宿泊客に対しては営業可。


●(すでに入済みの対策について確認)

飲食店の営業禁止(テイクアウトは可)

例外:従業員用食堂、宿泊施設(宿泊客向けに6時~22時まで営業可)、5000平米以上のモール内にあるフードコートでは、テイクアウトのみ。


③ 10月14日からの規制強化内容

規制強化期間:10月14日(水)0時~11月1日(休校の規制のみ)又は11月3日(緊急事態終了まで)

目的:感染者数(陽性者数)を減らし、R値を0.8まで下げ(0.8まで下がれば、規制を緩和する)、病院の医療提供能力を確保し、医療を必要するすべての人が治療を受けられるようにする。

1.基礎学校第一段階(1~5年生)を、10月14日(水)から2週間休校。当該規制は11月1日までとし、生徒は11月2日から通常通り登校する。(10月26日の週は、26、27日を休校にすることを教育省が決定しており、28日は国民の休日、29日、30日は秋休みのため、合計3週間休校になる)

・一日当たり育児手当基本給与の60%、最低400コルナを支給する。

・保育園は当規制の対象外で、通園を許可する。

・大学の試験は、参加者10名までにて実施を認める。

・春の時と同様に、医療従事者、消防隊、警察官、社会福祉施設など、国の救護システムにて勤務する人の子どもが通う学校は用意する。

・芸術学校の個人レッスン(先生対生徒1人)は禁止。


② レストラン、クラブ、バーの営業を禁止し、テイクアウトのみ(20時まで)を認める。現在の緊急事態終了(11月3日)まで禁止する。


③ 集会人数を屋内、屋外共に6名までとする。(各自治体及び国の議会、省庁及び政党の行う会議などは例外)


④ 医学生の起用:医学生4年生及び5年生を病院における支援などに起用する。

医学部のみならず、薬学部、介護福祉部の学生の起用も可。


⑤ 高校における実習は禁止。


⑥ 公共の場における飲酒禁止(11月3日まで)


⑦ 学生寮以外のチェコの住所に住所登録している学生は、10月14日から学生寮における宿泊禁止。(例外を認める)


④ 10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容

 

<文化的な催し>

・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。

<スポーツ>

・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。

・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)

・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。

スカウト活動も9日から禁止。

<モール・ショッピングセンターの規制>

モール内での移動・買い物時の行動は2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。

<病院、社会福祉施設における規制>

・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。

<結婚式について>

・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)

<役所の受付時間>

・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。

<秋休み>

・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。


⑤ 9月10日からのマスク着用義務の詳細

10月21日(水)から、以下の内容が追加になる。

・自治体内(市町村内)にて、2人以上の人が会う時に、2メートル以上の社会距離を保つことが不可能な場合、マスクを着用する。自治体の外では同義務なし。

例外: 2歳までの子ども

一緒の家庭に住んでいる人。

運動中。

・車内においてもマスク着用。一人で運転している時、又一緒の家庭に住んでいる人と同乗している時を例外として、マスクを着用が義務付けられる。

10月13日から、市内一般交通機関の停留所での着用義務が追加。


9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。


目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)

1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)

・公共交通機関内

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

・2歳未満の幼児

・幼稚園・保育園園児及び職員

・スポーツトレーニング・競技

・その他、特別対策規定に定められている例外*

*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。

a) 2歳未満の幼児

b) 幼稚園・保育園園児及び職員

c) 外国語学校(1年間全日制教育)内

d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生

e) 児童養護施設

f) 法務省の設立した学校

g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員

h) 児童一時保護所の職員及び児童

i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

j) 医療機関病棟に入院中の場合。

k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

l) 社会福祉サービスの利用者

m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。

o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)

p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。

r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー

s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)

t) 飲食店における顧客の飲食時。

u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)

y) 屋内プール、サウナなど。

2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。

・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

⑥ 検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

⑦ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更

・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。

目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため

・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。

・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)

*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。

*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。

*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)


・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。

3-3.外国渡航に関する情報

・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは10月2日(月)。

10月5日(月)0:00時より、以下の国を安全な国(グリーン色)とする(チェコ外務省サイトに掲載されているチェコ保健省の発表)

アンドラ、オーストラリア、ベルギー、ブルガリア、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、クロアチア、アイルランド、アイスランド、イタリア、日本、カナダ、韓国、キプロス、リヒテンシュタイン、リトアニア、ラトビア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、モナコ、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、オーストリア、ルーマニア、ギリシャ、サンマリノ、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、タイ、チュニジア、ヴァチカン、イギリス、北アイルランドバレアレス諸島及びカナリア諸島(スペイン)

・日本は9月18日(金)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。


<情報源>

https://www.e15.cz/koronahelpdesk-e15/matovic-plosne-testy-jako-alternativa-k-lockdownu-slovensko-mozna-ukazalo-cestu-1374760


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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