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執筆者の写真Miwatis Praha

2020年11月5日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年11月14日


昨日11月4日の新規感染者 過去最多

保健大臣 今後2~3週間は規制緩和なし


10月28日0時00分から11月20日(10月30日に11月20日までの延長が決定)まで、夜間外出禁止、店舗の開店時間制限(平日+土:20時まで、日:休店)などが導入されています。詳しくは3-1①をご参照ください。

10月22日6時から、外出規制、店舗・サービス業の営業禁止(詳しくは3-1②)が導入されています。


1.国内コロナウイルスの状況

・前日の新規陽性者数

11月4日(水)の新規陽性者数:15727人。

検査実施数:45122件

(陽性者率 34.9%)

・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/

11月5日(木)18時00分におけるチェコ保健省の発表

当日の新規陽性者数:6588人

現在の陽性者総数:180566人

治った人の数:200435人

現在の入院患者数:8236人

累計感染者数:385302人

累計死亡者数:4301人(前日から212人増)

・入院患者数と重症者数

11月4日(水)現在

入院患者数:8236人(前日から42人減)

重症者の数:1244人(前日から48人減)

・プラハにおける感染状況

(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)

11月4日(水)

新規陽性者数:920人

11月5日(木)18時現在

当日の新規陽性者数:422人

現在の陽性者総数:19410人

治った人の数:31288人

累計感染者数:51185人

累計死亡者数:487人

各州の状況:


2.今日の動き

●感染状況

・日当たり新規陽性者数はこれまで10月27日が過去最多であったが、昨日それを65人上回る数字となった。


・この1週間、日当たり新規陽性者数が前週の数字を1500~2000人下回っていたが、今日、この傾向が逆転した。一週間前は10月28日で祝日であったが、その日の数字よりも2751人多い。


・11月4日時点の入院患者数(8236人)、重症患者数(1244人)、死亡者数(223人)ともに過去最多。


・現在、高齢者施設にて感染が拡大している。過去直近1か月の間に6000人以上の高齢者が感染している。


・死亡者数は急速に増加しており、現在、日当たり188人が死亡している。


・過去直近1週間のチェコにおける新型コロナウイルスを原因とする死亡率は、人口100万人当たりの数字で比較した場合、これまでのどこの国の数字よりも高くなっていることをチェコテレビがJohns Hopkins大学のデータを用いて報道している。


・衛生局は、10月、182件の高齢者施設クラスターを追跡した。4月の第一波では、30件を下回る数字だった。


●今後の規制及び規制緩和の可能性について

 今日、ブラトニー保健大臣は、チェコテレビのインタビューに対して、今後2~3週間は現行規制を一切緩和する予定はないこと、感染拡大は少しずつ収まってきているものの、非常に時間がかかっているため、日当たり新規感染者数12000~15000人という数字は、今後もまだ当分続くことを述べた。


●高齢者施設の一斉検査実施

 昨日から開始される予定だった高齢者を対象とする一斉検査は、本日になっても検査キットが配布されていないため、施設によってはすでに自費で購入した検査キットを使用して、症状のある職員、高齢者の検査を開始している。各施設は、来週月曜日になってキットを配布されても、期限の水曜日までに対象者全員の検査実施は不可能とマスコミに対して発言。また、検査を行った後、職員の感染が確認され、職員不足になることも心配されている。


 ブラトニー保健大臣は、健康保険会社と配布担当会社の間で行われている話合いが終盤に入ったことを告げているが、具体的な配布日は依然として公表されていない。

 来週月曜日(11月9日)より、高齢者施設職員に対し粉塵マスクの着用が義務付けられるが、現在、国が調達したマスクが各施設に配布されている。


●規制強化後の感染者数動向

 規制強化後(10月14日以降)、運動場・体育館、学校、催しにおけるクラスター数は減少傾向にあるが、社会福祉施設及び病院にけるクラスター数は増加傾向にある。個人の感染場所においても、運動場・体育館、学校、催しにおける感染は減少傾向にあるものの、事務所勤務、買い物などの日常生活上の活動、家族・余暇活動、医療機関における感染は、、8月から10月末まで増加傾向を続けており、規制導入後に減少している傾向は見られない。(チェコテレビがチェコ情報統計局ドゥシェク局長及び担当者にインタビュー)


●死亡原因不明、実は新型コロナウイルスが原因

 ブルノ市聖アンナ大学附属病院司法医学研究所では、医療施設外にて原因不明で死亡した人の検視結果から、直接の原因が新型コロナウイルスである件数が増えていることを発表した。同研究所では、検視の結果、死亡原因が新型コロナウイルスであるケースは9月22日に初めて確認されたが、それ以来自宅で原因不明で死亡したケースで32件(全体の3分の1、このうち75%がウイルス性肺炎)が検視の結果新型コロナウイルスであることが判明している。


●ドイツバイエルン州との国境 ドイツからの援助

 バビシュ首相は、昨日11月4日(水)、ドイツバイエルン州ゼーダー首相と話合いを行った後の記者会見で、同州がチェコのために100床の集中治療室を確保していること、バイエルン州はチェコとの国境を封鎖しないことを発表した。バビシュ首相は、バイエルン州側からの寛大な対応であることを述べるとともに、相互援助となるので、バイエルン州の状況が悪化した場合には、チェコの医療施設を提供するとしている。外国人がドイツに日帰りで勤務している場合、1週間に一度検査を受ける義務が設けられているが、その費用をバイエルン州が負担していることに対して、バビシュ首相はゼーダー首相に対して御礼の言葉を述べた。それに対し、ゼーダー首相は、バイエルン州の医療施設でチェコ人が多く勤務していることを言及。

 ザクセン州もチェコの重症患者受入れ態勢を整えているが、現在のところ、ザクセン側の援助に受ける状況は生じていない。チェコ外務省スモレク副大臣は、チェコとドイツの保健省レベルで来週、援助について両国間で話し合いが持たれることを発表している。


●医療従事者への報酬

 春の第一波時の医療従事者への報酬として、保健省は全額110憶コルナを用意し、11月に支払いが行われるが、同省は各使用者に対して、報酬額を給与基本額に含めないよう奨励している。給与基本額を基に将来の年金、休暇手当が計算されるため。これに対し、労働組合及び社会労働省は反対の意見を述べている。


●感染者追跡作業

 チェコ軍隊は、プロスチェヨフとターボルに感染者追跡作業用のコールセンターを設置し、60人の隊員を配置。


<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数)>

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (11月5日18時発表のデータ)

*今日から、各地の感染者数が発表されるようになった。

 感染者数

昨日  (絶対数) 今日

プラハ 441.52 5465 412.68

中央ボヘミア州

ベネショフ 1073.29   1137 1143.7

ベロウン 488.12   528 555.45

クラドノ 544.2   1002 601.86

コリーン 861.41   907 883.82

クトナー・ホラ 564.44   443 584.22

ムニェルニーク 611.15   668 611.15

ムラダーボレスラフ

734.09   940   721.05

ニンブルク 589.77   584 578.87

プラハ東部 595.1   1141 616.16

プラハ西部 502.89   689 461.37

プシーブラム 863.57   1021 887.02

ラコブニーク 980.89   628 1130.27

南ボヘミア州

チェスケーブジェヨビツェ

752.41   1517 774.36

チェスキー・クルムロフ

464.62   320 519.85

インドジフーフ・フラデツ

911.88   835 920.7

ピーセク 989.01   819 1144.06

プラハチツェ 712.07   462 906.27

ストラコニツェ 682.47   614 867.57

ターボル 799.26   850 828.5

ピルゼン州

ドマジュリツェ 747.64   451 726.69

クラトビ 746.48   622 719.87

ピルゼン北部 595.16   446 557.65

ピルゼン市内 606.34   1049 539,94

ピルゼン南部 790.7   506 797

タホフ 592.61   332 611,01

ロキツァニ 670.73   628 1130,27

カルロヴィ・ヴァリ州

へプ 402.69   419 457,25

カルロヴィ・ヴァリ

573.95   605 526.92

ソコロフ 671.11   600 680.18

ウースチー州 ジェチーン

697.84   825 636.86

ホムトフ 768.33   886 709.11

リトムニェジツェ 964.33   974   813.92

ロウニ 670.2   620 715.18

モスト 823.58   881 788.66

テプリツェ 643.83   800 619.81

リベレツ州

ウースチー・ナト・ラベム

798.57 926 775.95

チェスカー・リーパ

696.03   668 646.66

ヤブロネツ・ナド・ニソウ

842.64   779   859.19

リベレツ 736.22   1342 764.12

フラデツ・クラーロヴェー州 セミリ

889.37   689 929.86

フラデツ・クラーロヴェー

778.53   1156 703.66

イチーン 872.01   686 857.02

ナーホト 1140.44   1145 1041.31

トルトノフ 905.25   1010 856.09

パルドゥビツェ州

リフノフ・ナト・クニェジュノウ

883.06   680 856.61

フルジム 949.21   1049 1002.74

パルドゥビツェ 915.98   1546 881.21

スヴィタヴィ 675.72   697 668.05

ヴィソチナ州

ウースチー・ナド・オルリツィー

710.18   1044 755.02

ハヴリーチクーフ・ブロト

813.36   837    881.84

イフラバ 792.94   1064 936.39

ペルフジモフ 1136.9   848   1172.86

トシェビーチ 680.44 832 750.83

南モラビア州

ジュジャール・ナト・サーザヴォウ

815.01 1010 854.79

ブランスコ 529.61 663 607.5

ブルノ市内 405.67 2163 567.2

ブルノ郊外 505.69 1488 662.39

ブジェツラフ 369.76 627 539.16

ホドニーン 844.47 1275 828.23

ヴィシュコフ 593.84 624 676.2

ズノイモ 547.44 640 559.68

オロモウツ州

イェセニーク 700.59 309 813.84

オロモウツ 605.59 1426 605.59

プロスチェヨフ 879.92 948 872.56

プシェロフ 876.37 1176 908.02

シュンペルク 559.72 718 596.26

モラビア・シレジア州

ブルンタール 446.52 464 506.57

フリーデク・ミーステク

845.99 1881 876.27

カルビナー 550.9 1464 594.34

ノヴィー・イチーン

711.19 1171 772.54

オパヴァ 862.48 1560 885.18

オストラバ市内 604.73 2011 628.15

ズリーン州

クロムニェジーシュ

785.05 855 811.63

ウヘルスケー・フラジシチェ

978.72 1412 992.79

フセチーン 1038.13 1605 1119.76

ズリーン 896.94 1668 870.33


<外国の様子>

・スロバキアでは、週末に全国一斉検査が実施されたが、現在、欧州の他国にて一斉に日当たり新規感染者数が増加する中、唯一スロバキアでは減少している。

・イギリスでは、今日から1か月間、先週土曜日に政府が決定したロックダウンが始まる。強硬なロックダウンを導入していたウェールズでは月曜日から規制が緩和されるが、ウェールズからイギリスへの渡航は禁止される。

・ギリシャは、11月7日(土)から3週間の予定で、ロックダウンに入る。

・パリとその周辺地域では、すでに全国を対象に導入されている規制よりもさらに厳しい内容が導入される。

・ドイツは、昨日の新規陽性者数が19990人で、過去最多。

・イタリアの昨日の新規陽性者数は34500人で、過去最多。

・アメリカの日当たり新規陽性者数は、大統領選挙開票が行われている昨日11月4日(水)、107872人で、初めて10万人を超えた。

・スウェーデンでも日当たり新規感染者数が増加しているが、今日18時現在4034人になっていることが伝えられているが、依然として他国が行っているような強硬規制導入は予定されていない。

EU内の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数

(2020年11月5日現在)

1.ベルギー 1631.1

2.チェコ 1594.4

3.ルクセンブルク  1412.8

4. スロベニア  1125.7

5.リヒテンシュタイン 1070.9

6.フランス 874.3

7.オランダ 753.5

8. クロアチア 693.8

9.ポーランド 642.0

10. オーストリア 614.8

11.スロバキア 608.6

12.スペイン 594.7

13.イタリア  564.1

14.ポルトガル 493.1

15.イギリス 464.9

16.ブルガリア  446.5

17.ハンガリー 437.0

18.ルーマニア  391.4

19.リトアニア  352.6

20. マルタ 316.9

21.スウェーデン  293.0

22.ドイツ 247.6

23.キプロス  243.6

24.デンマーク 233.0

25.アイスランド 212.6

26.アイルランド 205.1

27.ギリシャ 182.4

28.ラトビア  153.9

29.ノルウェー 97.3

30.エストニア 87.7

31.フィンランド 51.8


●EU諸国の危険度アップデート

 11月4日(水)、チェコ保健省は、EU基準に合わせて、EU諸国の感染度マップをアップデートした。

 11月9日(月)から有効になる。

 緑(危険度低)はなくなり、黄色(危険度中程度)、赤(危険度高)のみとなった。具体的には以下のとおり。


赤:イギリス、アイルランド、スペイン、ポルトガル、フランス、ベルギー、オランダ、ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スイス、リヒテンシュタイン、イタリア、スロベニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア


黄:アイスランド、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニア、エストニア、ドイツ、デンマーク、ギリシャ



3.すでに発表され、現在でも有効な規制内容

3-1.チェコ国内感染マップ

10月30日(金)、全国感染マップの定期アップデートは以下のとおり。

(23日以降、変化なし)

赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び全13州)

プラハ、中央ボヘミア州、カルロヴィ・ヴァリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、

パルドゥビツェ州、南ボヘミア州、南モラビア州、ズリーン州、モラビア・シレジア州、

ヴィソチナ州、ウースチー州、ピルゼン州、リベレツ州、オロモウツ州


・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):なし

グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし


3-2.全国一斉の規制


①10月28日0時00分~11月20日*までの規制強化内容

10月28日0時00分~11月20日まで、以下の規制が導入される。

*10月30日、政府は11月3日までの緊急事態を11月20日まで延長することを決めた。


1.人の自由な動き(移動)を、21時~4時59分まで禁止する(夜間外出禁止)。

例外:仕事先への移動、事業目的、公共の任務を行う公務員(国家議員、政府関係者など)の義務遂行、出勤・勤務先からの帰路、安全・危機の状況を解決する場合、医療施設・社会福祉施設訪問、一般公共交通、健康・生命・資産を守るため、デリバリーサービスなど。犬の散歩も例外とするが、自宅から500メートル以内とする。

*警察の職務質問(チェック)が行われる際、義務ではないが、市民、警察双方にとって、使用者が発行した証明書などが提示される方が良い。(チェコ警察ヴォンドラーシェク警視副総監がチェコテレビに対して言及)

*夜間禁止令時の夜間には、家庭を常に共にしている人(家族)のみが一緒にいることができる。他の家庭の人が一緒にいる場合は規則違反なので、悪用がないことを期待している(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)→人の集会は屋外のみ(10月30日政府発表)。


2.ホームオフィスへの切り替え

国家機関、公共機関、民間企業において、テレワークに切り替え可能なところは切り替える。(主に、これまで国家機関、公共機関においてテレワークが導入されたていなかったところをテレワークに切り替える。民間企業の場合は、各会社のマネージャーの判断に委ねる)

*役所からの検査を受けたときに、各会社では、テレワークのできる職務とテレワーク不可能な職務についてはっきりとした説明ができなければならない(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)。


3.小売店販売の制限

日曜日(終日)、月~土曜日20時~5時までの小売店販売禁止

例外:

ガソリンスタンド、燃料販売、空港、バスターミナル、医療機関、レストランのテイクアウト、石工、記念碑製造業者。

ファーマーズマーケットは禁止だが、果物、野菜、牛乳、肉、肉の加工品、パン、卵などは販売可(国内生産のみ)。ファーマーズマーケットにおける飲食は不可。ファーマーズマーケットでは、出店の間隔は4メートル、2メートルの距離を維持し、400平米当たり最高20人まで。移動式の食料品販売は許可。

家庭用品・金物製品(家具、フロアー製品は例外)

宝くじ販売所は営業禁止

花屋は、営業を認めるが、店内に入れる客は2名まで。


②10月22日6時からの規制強化内容(11月3日まで)

規制強化期間:10月22日(木)6時~11月3日(緊急事態終了まで)


●自由な人の動きの禁止(外出規制)

例外:通勤、家族などの訪問、食料品、薬など生活必需品の買い物、診断・治療をうけるための医師・医療機関訪問、近所の人への手伝い、獣医訪問、役所訪問(必要不可欠な場合のみ)、ボランティア活動、デリバリーサービス、結婚式・葬儀 への参加・式場への移動、自分の別荘への移動・滞在、散歩など。


●国の機関と国民の接触を制限

役所の受付時間はすでに1週間に2日、各日5時間体制になっているが、申請などの手続きはどうしても必要不可欠なものに限り、期限を延長できるものは延長し、列を作って待つことがないようにする。


●小売店・サービス業の営業禁止

例外:食料品、ガソリン、燃料、衛生関連器具、ドラッグストア、薬局・医療用具、ペットフード、眼鏡・コンタクトレンズ、タバコ・葉巻、新聞、レッカー移動、スペアパーツ、小包配達、交通機関切符販売、花、生地、コンピューター・オーディオ機器、クリーニング店、不動産、鍵製造、機械修理、廃棄物回収、会 計・税務、自動車修理など。


●ホテルは観光目的の宿泊客に対して営業禁止。外国人、ビジネス出張目的による宿泊客に対しては営業可。


●(すでに入済みの対策について確認)

飲食店の営業禁止(テイクアウトは可)

例外:従業員用食堂、宿泊施設(宿泊客向けに6時~22時まで営業可)、5000平米以上のモール内にあるフードコートでは、テイクアウトのみ。


③ 10月14日からの規制強化内容

規制強化期間:10月14日(水)0時~11月1日(休校の規制のみ)又は11月3日(緊急事態終了まで)

目的:感染者数(陽性者数)を減らし、R値を0.8まで下げ(0.8まで下がれば、規制を緩和する)、病院の医療提供能力を確保し、医療を必要するすべての人が治療を受けられるようにする。

1.基礎学校第一段階(1~5年生)を、10月14日(水)から2週間休校。当該規制は11月1日までとし、生徒は11月2日から通常通り登校する。(10月26日の週は、26、27日を休校にすることを教育省が決定しており、28日は国民の休日、29日、30日は秋休みのため、合計3週間休校になる)

・一日当たり育児手当基本給与の60%、最低400コルナを支給する。

・保育園は当規制の対象外で、通園を許可する。

・大学の試験は、参加者10名までにて実施を認める。

・春の時と同様に、医療従事者、消防隊、警察官、社会福祉施設など、国の救護システムにて勤務する人の子どもが通う学校は用意する。

・芸術学校の個人レッスン(先生対生徒1人)は禁止。


② レストラン、クラブ、バーの営業を禁止し、テイクアウトのみ(20時まで)を認める。現在の緊急事態終了(11月3日)まで禁止する。


③ 集会人数を屋内、屋外共に6名までとする。(各自治体及び国の議会、省庁及び政党の行う会議などは例外)


④ 医学生の起用:医学生4年生及び5年生を病院における支援などに起用する。

医学部のみならず、薬学部、介護福祉部の学生の起用も可。


⑤ 高校における実習は禁止。


⑥ 公共の場における飲酒禁止(11月3日まで)


⑦ 学生寮以外のチェコの住所に住所登録している学生は、10月14日から学生寮における宿泊禁止。(例外を認める)


④ 10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容

 

<文化的な催し>

・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。

<スポーツ>

・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。

・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)

・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。

スカウト活動も9日から禁止。

<モール・ショッピングセンターの規制>

モール内での移動・買い物時の行動は2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。

<病院、社会福祉施設における規制>

・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。

<結婚式について>

・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)

<役所の受付時間>

・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。

<秋休み>

・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。


⑤ 9月10日からのマスク着用義務の詳細

10月21日(水)から、以下の内容が追加になる。

・自治体内(市町村内)にて、2人以上の人が会う時に、2メートル以上の社会距離を保つことが不可能な場合、マスクを着用する。自治体の外では同義務なし。

例外: 2歳までの子ども

一緒の家庭に住んでいる人。

運動中。

・車内においてもマスク着用。一人で運転している時、又一緒の家庭に住んでいる人と同乗している時を例外として、マスクを着用が義務付けられる。

10月13日から、市内一般交通機関の停留所での着用義務が追加。


9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。


目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)

1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)

・公共交通機関内

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

・2歳未満の幼児

・幼稚園・保育園園児及び職員

・スポーツトレーニング・競技

・その他、特別対策規定に定められている例外*

*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。

a) 2歳未満の幼児

b) 幼稚園・保育園園児及び職員

c) 外国語学校(1年間全日制教育)内

d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生

e) 児童養護施設

f) 法務省の設立した学校

g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員

h) 児童一時保護所の職員及び児童

i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

j) 医療機関病棟に入院中の場合。

k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

l) 社会福祉サービスの利用者

m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。

o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)

p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。

r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー

s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)

t) 飲食店における顧客の飲食時。

u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)

y) 屋内プール、サウナなど。

2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。

・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

⑥ 検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

⑦ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更

・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。

目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため

・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。

・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)

*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。

*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。

*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)


・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。

3-3.外国渡航に関する情報

チェコ外務省では、11月4日(水)、「旅行者マップ」をアップデートし、以下の国との渡航・帰国条件のまとめを発表した。https://www.mzv.cz/jnp/cz/mapa_cestovatele.html

相手国への入国条件 チェコへ帰国後の義務

アルバニア 無 検査・入国申告

アンドラ  無 無

ベルギー 検疫隔離・検査 無

ベラルーシ 検査 検査・入国申告

ボスニア・ヘルツェゴビナ

検査 検査・入国申告

ブルガリア 無 無

モンテネグロ 無 検査・入国申告

デンマーク 特別な条件あり 無

エストニア 検疫隔離 無

フィンランド 特別な条件あり 無

フランス 無 無

クロアチア 無 無

アイルランド 検疫隔離 無

アイスランド 検疫隔離・検査 無

イタリア 検査 無

コソボ 検査 検査・入国申告

キプロス 特別な条件あり 無

リヒテンシュタイン

検疫隔離 無

リトアニア 特別な条件あり 無

ラトビア 検疫隔離 無

ルクセンブルク 無 無

ハンガリー 特別な条件あり 無

マルタ 検査 無

モルドバ 特別な条件あり 検査・入国申告

モナコ 検査 無

ドイツ 検疫隔離・検査 無

オランダ 検疫隔離 無

ノルウェー 検疫隔離 無

ポーランド 無 無

ポルトガル 無 無

オーストリア 特別な条件あり 無

ルーマニア 検疫隔離・検査 無

ロシア 特別な条件あり 検査・入国申告

ギリシャ 検査 無

サンマリノ 無 無

北マケドニア 無 検査・入国申告

スロバキア 検疫隔離・検査 無

スロベニア 検疫隔離・検査 無

セルビア 検査 検査・入国申告

バチカン 無 無

スペイン 無 検疫隔離・検査

スウェーデン 無 無

スイス 検疫隔離 無

トルコ 特別な条件あり 検査・入国申告

ウクライナ 検疫隔離・検査 検査・入国申告

イギリス 検疫隔離 無


上記の国の他、日本、カナダ、韓国、ニュージーランド、タイ、チュニスが緑色(安全な国)になっているが、各国への入国条件は、外務省サイトで確認が必要。


<情報源>

https://brnensky.denik.cz/zpravy_region/novy-fenomen-koronavirus-vede-i-k-nahlym-umrtim-zjistili-brnensti-lekari-2020110.html


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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