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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2020年11月6日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年11月15日


最悪の事態は回避、今後2~3週間現状継続

保健省、感染・対策モデル概要を発表


10月28日0時00分から11月20日(10月30日に11月20日までの延長が決定)まで、夜間外出禁止、店舗の開店時間制限(平日+土:20時まで、日:休店)などが導入されています。詳しくは3-1①をご参照ください。

10月22日6時から、外出規制、店舗・サービス業の営業禁止(詳しくは3-1②)が導入されています。


1.国内コロナウイルスの状況

・前日の新規陽性者数

11月5日(金)の新規陽性者数:13232人。

検査実施数:42359件

(陽性者率 32.2%)

・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/

11月6日(金)18時00分におけるチェコ保健省の発表

当日の新規陽性者数:5843人

現在の陽性者総数:178425人

治った人の数:214882人

現在の入院患者数:8276人

累計感染者数:397791人

累計死亡者数:4484人(前日から183人増)

・入院患者数と重症者数

11月5日(木)現在

入院患者数:8276人(前日から40人増)

重症者の数:1180人(前日から64人減)

・プラハにおける感染状況

(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)

11月5日(木)

新規陽性者数:877人

11月6日(金)18時現在

当日の新規陽性者数:301人

現在の陽性者総数:18535人

治った人の数:32881人

累計感染者数:51920人

累計死亡者数:504人

各州の状況:



2.今日の動き

●保健省 感染状況ブリーフィング

保健省は、毎週金曜日の感染状況ブリーフィングにて以下の内容を報告した。

・感染状況は依然として深刻であるが、最悪の状況に至る可能性はなくなった。来週以降、後退してくると思われる。


・日当たり新規感染者数は増加しておらず、平行線をたどっている状況にあり、感染を抑制するところまでには至っていない。


・今後2~3週間は大きな変化は望めない。これから一人一人が責任をもって行動すれば、3週間後には(現行規制を)構造的に変えることができるようになる。


・衛生局における追跡作業は、作業能力が上がっている。


・検査能力は、日当たり5万2千件に達している。


・毎日数字として表れる感染者数は、検査を行った結果出される数字で、検査を受けない人も多いことを想定すると、数字が現状況を完全に表しているとは考えられない。


・毎日4万件を超える検査が行われているが、チェコの人口を鑑みれば十分である。


・現在のR値は、平均1.01(0.87~1.15)。


・プラハは感染数が減少傾向にあるが、他地域は感染数が減少しているとは言えず、平行線をたどっている、または増加傾向のところもある。


・実施検査数に対する陽性率は、依然として30%を超える高い数値を示している。来週以降数週間をかけて減少すると思われる。


・感染者総数における高齢者の割合(65歳以上)が、9月時点では10.1%(4644人)、10月時点では14.7%(38802人)、絶対数が急増しており、現在も同年齢層の感染者数は依然として増加していることが今後のリスク要因となる。高齢者施設のクラスター数は、5月~8月28件、9月53件、10月209件。


・チェコ医療情報統計局の想定に基づくと、現行規制を順守し、学校は完全休校、余暇・仕事の人の接触を5割減らすことができれば、11月中に感染を急激に抑制することが可能で、12月末には感染者数が約1000人のレベルまで下がるが、現在の規制順守状況が継続した場合、8000人を少し下回るレベルまでにとどまり、感染抑制にかなりの時間がかかる。


・毎日約700~800人が新しく入院、約500~600人が退院しているため、一日当たり200人毎に入院患者が増加、11月5日の入院患者数は約8300人。集中治療室を必要とする患者が毎日148名増える一方、ある一定の患者はすでに必要としなくなることから、集中治療室利用者は毎日32人増加しており、11月5日の患者は1154人。この事実から、医療施設に今後も負担がかかる状況が続く。


・11月5日現在、医療従事者における感染者数は、13807人、そのうち、2351人が医師、6613人が看護師、4843人がその他の医療従事者。

<今後導入される全国・各州の感染度・対策表示(感染モデル)>

・スコア制にし、チェコ医療情報統計局(ÚZIS)のサイトに掲載する。


・州単位にて5色で色分けする。


・0~100%の5段階で、感染度及び対策を表示する。


・使用する指標は以下の4つ。

★直近14日間の人口10万人当たりの感染者数

★直近14日間の人口10万人当たりの高齢層における感染者数

★R値(簡素計算によるR値)

★実施検査件数に対する陽性率


・常に前週の評価と比較し、導入対策は、評価が一定の期間継続した場合に限り、変更する。現在の時点では、「一定期間」の具体的な長さについて言及は控える。


・長期的な観点から、州ごとに感染度が異なる場合、州ごとに対応する。


・5段階レベルの各段階について、マスク着用義務、屋内における集会人数、屋内催し人数、学校、運動(スポーツ)、文化、飲食店、店舗、企業などの項目に分けて、それぞれの規制内容が規定される。現在、詳細についてはまだ作成中。


・月曜日までに導入モデル内容を完成し、来週中に実際の具体的な数字に基づいて利用可能かどうかを検証し、来週末には一般に公表し、適用する予定。

<外国軍隊の医療支援について>

(アメリカからの州兵がチェコを訪問したのは、具体的に病院で支援するためではなかったのかという記者からの質問に対して)アメリカからの州兵(軍医)がチェコを訪問したが、今回はチェコの状況を把握することが目的で、昨日帰国した。帰国後、今後の支援方法について、残りのメンバーと検討し、チェコ側と具体的に連絡を取り合いながら決める。WHO及びNATOからの支援は、仮設病棟が必要になった場合に要請する。軍医の場合、チェコ防衛省の管轄になり、チェコ軍の隊員が配置されているところで活動することになる。その結果、チェコの医療スタッフが別の場所にて医療活動を行うことが可能になる。

<ホームオフィスについて>

(春にホームオフィスを試行したところ生産性が悪化したため、現在ホームオフィスを取り入れない企業が増えている。現在ホームオフィス導入は政令とはなっていないことから、保健省としては義務づけているのか、奨励しているのか、という記者団からの質問に対して)命令することはできないが、保健省からの緊急な要請である。

<高齢者施設の一斉検査について>

 公共保険の資金を使って検査キットを購入するにあたり、国の法律に従わなくてはならず、そのために時間がかかった。各保険会社と配送会社との間で、今朝ほぼ締結に至っていたという報告を受けているため、今後可能な限り早い時点で各高齢者施設に検査キットが配送される。

<プラハの感染度が低下していることについて>

 プラハでは、他州に比べ、規制導入後の人の移動が減少したため、その効果が表れている。

=ブリーフィング発表は以上=


●ズリーン州の病院からプラハへの患者搬送

 ズリーン州の新型コロナウイルス患者数が482人に達し、当地の集中治療室が満室となったため、今日、ウヘルスケー・フラジシチェから2人、ズリーンから1人、クロムニェジーシュから1人の計5人の重症者が、人工呼吸器につながれ、鎮静状態で、5台の救急車にてプラハのモトル病院へ搬送された。ロジスティック及び医療的に困難なオペレーションだったが、無事に搬送作業が終了。チェコで重症者をこれだけの長距離におよび搬送が行われたのは初として報道されている。搬送された患者の年齢は44~64歳で、搬送された患者の1名は依然モトル病院で肺移植の手術を受けていた。ヘリコプターを使った搬送も検討されたが、搬送が4人までに限られること、機内で患者が運ばれる空間に暖房がないために陸上搬送が選択された。


●プラハ郊外ジーチャニの高齢者施設

 プラハ郊外にあるジーチャニにある高齢者施設にて一斉検査を行ったところ、クライアント(高齢者)の4分の3(130人のうち92人)、職員80人のうち30人の感染が確認された。同施設では、高齢者ケアの支援を要請している。


●チェコ国立銀行 今後の経済予測

 チェコ国立銀行は、パンデミック前の公定歩合2.25%を3月2度にわたり、新型コロナウイルスによる経済影響緩和目的で0.75%に、5月7日にはさらに0.25%に引き下げたが、昨日11月5日(木)、同率の据え置きを発表した。今回の発表でルスノク総裁は、公定歩合を来年も引き上げない可能性があると言及した。理由としては、新型コロナウイルス第二波の到来、来年度国家予算の今後の推移、アメリカ内政事情、イギリスの合意なきEU脱退、需要要因、供給要因の構成内容からくる不安などが挙げられており、同銀行評議会は、当初の予測よりも長期間にわたり公定歩合を低レベルに抑えることにしたと説明している。

 同時にマクロ経済予測も発表され、今年の経済について、8月時の発表GDP前年比8.2%の落ち込みを7.2%に上方修正、来年の成長率3.5%を1.7%に下方修正した。新予測は、来年、市場金利が安定し、徐々に引き上げられていくこと、新型コロナウイルス感染拡大規制が効果を示し、感染状況が安定することを条件としている。2022年は4.2%の成長を見込んでいるが、ルスノク総裁は、2022年末になってもチェコ経済はパンデミック前のレベルに戻らないことを述べた。

 インフレ率は、前回予測である来年第4四半期2.2%から変更はなかったが、2022年第1四半期は、前回の2.2%から2.1%に修正された。

 2020年第4四半期為替レートは27.2CZK/EURにて予測されており、今年及び来年は平均26.9CZK/EUR、来年中に欧州及びチェコにおける感染が収まるにつれ、チェココルナが再び強まり、2022年末には26CZK/EURをわずかに下回るレベル(具体的には25.92CZK/EUR)になり、同時にインフレ率はターゲット2%に戻るとしている。

●チェコの失業率

 2020年10月の失業率は3.7%で、第3四半期の3.8%を0.1%下回った。理由は、コロナウイルス助成金として、企業の注文数不足時期に従業員給与の7割を国が支給する制度があるためとされている。同助成金プログラムの延長内容について、今週末までに社会労働省が発表する予定だったが、今日は発表なし。

●ツアー購入費用の返済

 ツアー旅行を購入したが、新型コロナウイルスのためにツアーがキャンセルになった場合、チェコでは地域開発省の決定に基づき、バウチャーを発行して別のツアーを購入することになっているが、欧州委員会から同省に対し、顧客に現金にて変災するようクレームが届いた。同省では、EUの消費者保護規則に違反してはおらず、現在、欧州委員会からの書簡内容を確認中と発表している。


<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数)>

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (11月6日18時発表のデータ)

  昨日 今日

  絶対数  10万人 絶対数  10万人

当たり 当たり

プラハ 5465 412.68 5059 382.02

<中央ボヘミア州>

ベネショフ 1137 1143.7 1124 1130.63

ベロウン 528 555.45 510 536.51

クラドノ 1002 601.86 953 572.43

コリーン 907 883.82 1006 980.29

クトナー・ホラ

443 584.22 481 634.33

ムニェルニーク

668 611.15 599 548.02

ムラダーボレスラフ

940 721.05 944 724.12

ニンブルク 584 578.87 568 563.01

プラハ東部 1141 616.16 1072 578.9

プラハ西部 689 461.37 647 433.25

プシーブラム 1021 887.02 945 821

ラコブニーク 628 1130.27 598 1076.28

<南ボヘミア州>

チェスケーブジェヨビツェ

1517 774.36 1578 805.5

チェスキー・クルムロフ

320 519.85 367 596.21

インドジフーフ・フラデツ

835 920.7 844 930.62

ピーセク 819 1144.06 775 1082.6

プラハチツェ 462 906.27 456 894.5

ストラコニツェ

614 867.57 520 734.75

ターボル 850 828.5 869 847.02

<ピルゼン州>

ドマジュリツェ

451 726.69 422 679.97

クラトビ 622 719.87 691 799.72

ピルゼン北部 446 557.65 476 595.16

ピルゼン市内 1049 539,94 1041 535.82

ピルゼン南部 506 797 471 741.87

タホフ 332 611,01 342 629.42

ロキツァニ 628 1130,27 308 624.13

<カルロヴィ・ヴァリ州>

へプ 419 457,25 393 428.88

カルロヴィ・ヴァリ

605 526.92 653 568.73

ソコロフ 600 680.18 642 727.79

<ウースチー州>

ジェチーン 825 636.86 829 639.95

ホムトフ 886 709.11 835 668.29

リトムニェジツェ

974 813.92 897 749.57

ロウニ 620 715.18 572 659.81

モスト 881 788.66 842 753.75

テプリツェ 800 619.81 820 635.3

<リベレツ州>

ウースチー・ナト・ラベム

926 775.95 943 790.19

チェスカー・リーパ

668 646.66 638 617.62

ヤブロネツ・ナド・ニソウ

779 859.19 793 874.63

リベレツ 1342 764.12 1307 744.2

フラデツ・クラーロヴェー州

セミリ 689 929.86 759 1024.33

フラデツ・クラーロヴェー

1156 703.66 1203 732.27

イチーン 686 857.02 690 862.02

ナーホト 1145 1041.31 1043 948.54

トルトノフ 1010 856.09 975 826.43

パルドゥビツェ州

リフノフ・ナト・クニェジュノウ

680 856.61 644 811.26

フルジム 1049 1002.74 1020 975.02

パルドゥビツェ

1546 881.21 1484 845.87

スヴィタヴィ 697 668.05 733 702.56

<ヴィソチナ州>

ウースチー・ナド・オルリツィー

1044 755.02 1044 755.02

ハヴリーチクーフ・ブロト

837 881.84 858 903.97

イフラバ 1064 936.39 1053 926.71

ペルフジモフ 848 1172.86 838 1159.03

トシェビーチ 832 750.83 821 740.91

<南モラビア州>

ジュジャール・ナト・サーザヴォウ

1010 854.79 1015 859.02

ブランスコ 663 607.5 623 570.85

ブルノ市内 2163 567.2 2169 568.77

ブルノ郊外 1488 662.39 1511 672.63

ブジェツラフ 627 539.16 604 519.39

ホドニーン 1275 828.23 1259 817.84

ヴィシュコフ 624 676.2 566 613.35

ズノイモ 640 559.68 610 533.45

<オロモウツ州>

イェセニーク 309 813.84 367 966.6

オロモウツ 1426 605.59 1380 586.06

プロスチェヨフ

948 872.56 944 868.88

プシェロフ 1176 908.02 1067 823.86

シュンペルク 718 596.26 720 597.92

<モラビア・シレジア州>

ブルンタール 464 506.57 542 572.07

フリーデク・ミーステク

1881 876.27 1849 861.36

カルビナー 1464 594.34 1621 658.08

ノヴィー・イチーン

1171 772.54 1167 769.91

オパヴァ 1560 885.18 1593 903.9

オストラバ市内

2011 628.15 1943 606.91

<ズリーン州>

クロムニェジーシュ

855 811.63 772 732.84

ウヘルスケー・フラジシチェ

1412 992.79 1353 951.3

フセチーン 1605 1119.76 1685 1175.58

ズリーン 1668 870.33 1638 854.67

<外国の様子>


EU内の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数

(2020年11月6日現在)

1.チェコ 1585.8

2.ベルギー 1575.7

3.ルクセンブルク  1435.8

4. スロベニア  1126.6

5.リヒテンシュタイン 1081.3

6.フランス 898.8

7.オランダ 740.2

8. クロアチア 725.3

9.オーストリア 665.3

10. ポーランド 663.6

11.スロバキア 612.9

12.スペイン 596.6

13.イタリア  595.0

14.ポルトガル 504.1

15.ブルガリア  477.4

16.イギリス 469.2

17.ハンガリー 464.0

18.ルーマニア  416.2

19.リトアニア  373.2

20. マルタ 329.2

21.スウェーデン  317.1

22.ドイツ 259.9

23.キプロス  248.8

24.デンマーク 241.0

25.アイスランド 212.6

26.ギリシャ 201.3

27.アイルランド 195.1

28.ラトビア  164.6

29.ノルウェー 105.3

30.エストニア 91.9

31.フィンランド 51.9


●EU諸国の危険度アップデート

 11月4日(水)、チェコ保健省は、EU基準に合わせて、EU諸国の感染度マップをアップデートした。

 11月9日(月)から有効になる。

 緑(危険度低)はなくなり、黄色(危険度中程度)、赤(危険度高)のみとなった。具体的には以下のとおり。


赤:イギリス、アイルランド、スペイン、ポルトガル、フランス、ベルギー、オランダ、ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スイス、リヒテンシュタイン、イタリア、スロベニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア


黄:アイスランド、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニア、エストニア、ドイツ、デンマーク、ギリシャ


緑:バチカン

*4日、マスコミ報道にて欧州が赤とオレンジ色のみになったことが伝えられていたが、健康省が発表した低感染国リストから、バチカンは緑色であることが分かったため修正。


●チェコへの入国規定

チェコ保健省は、11月5日付にて、以下の規定を発表した。

以下の入国規定は、11月9日(月)から有効になる。

赤色の国:赤色に指定された国からチェコへ入国するチェコ人及び外国人は、入国時に入国申告書(こちらの様式:https://plf.uzis.cz/)を記入し、PCR検査を受ける又は検疫隔離に入らなければならない。

黄色の国:黄(オレンジ)色に指定された国からチェコへ入国する場合は、入国申告書記入義務から免除される。チェコに仕事又は留学目的にて入国する外国人は、勤務先又は教育機関の入口で、PCR検査陰性の証明書を提示しなければならない。当該義務は外国人のみに適用される。

緑色の国:緑色に指定された国からチェコへ入国するチェコ人及び外国人は、入国申告書提示、PCR検査、検疫隔離の義務から免除される。

<欧州以外の国で感染度低(緑色)の国>(健康省が発表した低感染国リストから)

緑色の国:オーストラリア、日本、韓国、ニュージーランド、シンガポール、タイ



3.すでに発表され、現在でも有効な規制内容

3-1.チェコ国内感染マップ

10月30日(金)、全国感染マップの定期アップデートは以下のとおり。

(23日以降、変化なし)

赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び全13州)

プラハ、中央ボヘミア州、カルロヴィ・ヴァリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、

パルドゥビツェ州、南ボヘミア州、南モラビア州、ズリーン州、モラビア・シレジア州、

ヴィソチナ州、ウースチー州、ピルゼン州、リベレツ州、オロモウツ州


・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):なし

グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし


3-2.全国一斉の規制


①10月28日0時00分~11月20日*までの規制強化内容

10月28日0時00分~11月20日まで、以下の規制が導入される。

*10月30日、政府は11月3日までの緊急事態を11月20日まで延長することを決めた。


1.人の自由な動き(移動)を、21時~4時59分まで禁止する(夜間外出禁止)。

例外:仕事先への移動、事業目的、公共の任務を行う公務員(国家議員、政府関係者など)の義務遂行、出勤・勤務先からの帰路、安全・危機の状況を解決する場合、医療施設・社会福祉施設訪問、一般公共交通、健康・生命・資産を守るため、デリバリーサービスなど。犬の散歩も例外とするが、自宅から500メートル以内とする。

*警察の職務質問(チェック)が行われる際、義務ではないが、市民、警察双方にとって、使用者が発行した証明書などが提示される方が良い。(チェコ警察ヴォンドラーシェク警視副総監がチェコテレビに対して言及)

*夜間禁止令時の夜間には、家庭を常に共にしている人(家族)のみが一緒にいることができる。他の家庭の人が一緒にいる場合は規則違反なので、悪用がないことを期待している(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)→人の集会は屋外のみ(10月30日政府発表)。


2.ホームオフィスへの切り替え

国家機関、公共機関、民間企業において、テレワークに切り替え可能なところは切り替える。(主に、これまで国家機関、公共機関においてテレワークが導入されたていなかったところをテレワークに切り替える。民間企業の場合は、各会社のマネージャーの判断に委ねる)

*役所からの検査を受けたときに、各会社では、テレワークのできる職務とテレワーク不可能な職務についてはっきりとした説明ができなければならない(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)。


3.小売店販売の制限

日曜日(終日)、月~土曜日20時~5時までの小売店販売禁止

例外:

ガソリンスタンド、燃料販売、空港、バスターミナル、医療機関、レストランのテイクアウト、石工、記念碑製造業者。

ファーマーズマーケットは禁止だが、果物、野菜、牛乳、肉、肉の加工品、パン、卵などは販売可(国内生産のみ)。ファーマーズマーケットにおける飲食は不可。ファーマーズマーケットでは、出店の間隔は4メートル、2メートルの距離を維持し、400平米当たり最高20人まで。移動式の食料品販売は許可。

家庭用品・金物製品(家具、フロアー製品は例外)

宝くじ販売所は営業禁止

花屋は、営業を認めるが、店内に入れる客は2名まで。


②10月22日6時からの規制強化内容(11月3日まで)

規制強化期間:10月22日(木)6時~11月3日(緊急事態終了まで)


●自由な人の動きの禁止(外出規制)

例外:通勤、家族などの訪問、食料品、薬など生活必需品の買い物、診断・治療をうけるための医師・医療機関訪問、近所の人への手伝い、獣医訪問、役所訪問(必要不可欠な場合のみ)、ボランティア活動、デリバリーサービス、結婚式・葬儀 への参加・式場への移動、自分の別荘への移動・滞在、散歩など。


●国の機関と国民の接触を制限

役所の受付時間はすでに1週間に2日、各日5時間体制になっているが、申請などの手続きはどうしても必要不可欠なものに限り、期限を延長できるものは延長し、列を作って待つことがないようにする。


●小売店・サービス業の営業禁止

例外:食料品、ガソリン、燃料、衛生関連器具、ドラッグストア、薬局・医療用具、ペットフード、眼鏡・コンタクトレンズ、タバコ・葉巻、新聞、レッカー移動、スペアパーツ、小包配達、交通機関切符販売、花、生地、コンピューター・オーディオ機器、クリーニング店、不動産、鍵製造、機械修理、廃棄物回収、会 計・税務、自動車修理など。


●ホテルは観光目的の宿泊客に対して営業禁止。外国人、ビジネス出張目的による宿泊客に対しては営業可。


●(すでに入済みの対策について確認)

飲食店の営業禁止(テイクアウトは可)

例外:従業員用食堂、宿泊施設(宿泊客向けに6時~22時まで営業可)、5000平米以上のモール内にあるフードコートでは、テイクアウトのみ。


③ 10月14日からの規制強化内容

規制強化期間:10月14日(水)0時~11月1日(休校の規制のみ)又は11月3日(緊急事態終了まで)

目的:感染者数(陽性者数)を減らし、R値を0.8まで下げ(0.8まで下がれば、規制を緩和する)、病院の医療提供能力を確保し、医療を必要するすべての人が治療を受けられるようにする。

1.基礎学校第一段階(1~5年生)を、10月14日(水)から2週間休校。当該規制は11月1日までとし、生徒は11月2日から通常通り登校する。(10月26日の週は、26、27日を休校にすることを教育省が決定しており、28日は国民の休日、29日、30日は秋休みのため、合計3週間休校になる)

・一日当たり育児手当基本給与の60%、最低400コルナを支給する。

・保育園は当規制の対象外で、通園を許可する。

・大学の試験は、参加者10名までにて実施を認める。

・春の時と同様に、医療従事者、消防隊、警察官、社会福祉施設など、国の救護システムにて勤務する人の子どもが通う学校は用意する。

・芸術学校の個人レッスン(先生対生徒1人)は禁止。


② レストラン、クラブ、バーの営業を禁止し、テイクアウトのみ(20時まで)を認める。現在の緊急事態終了(11月3日)まで禁止する。


③ 集会人数を屋内、屋外共に6名までとする。(各自治体及び国の議会、省庁及び政党の行う会議などは例外)


④ 医学生の起用:医学生4年生及び5年生を病院における支援などに起用する。

医学部のみならず、薬学部、介護福祉部の学生の起用も可。


⑤ 高校における実習は禁止。


⑥ 公共の場における飲酒禁止(11月3日まで)


⑦ 学生寮以外のチェコの住所に住所登録している学生は、10月14日から学生寮における宿泊禁止。(例外を認める)


④ 10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容

 

<文化的な催し>

・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。

<スポーツ>

・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。

・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。

・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。

・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)

・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。

スカウト活動も9日から禁止。

<モール・ショッピングセンターの規制>

モール内での移動・買い物時の行動は2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。

<病院、社会福祉施設における規制>

・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。

<結婚式について>

・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)

<役所の受付時間>

・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。

<秋休み>

・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。


⑤ 9月10日からのマスク着用義務の詳細

10月21日(水)から、以下の内容が追加になる。

・自治体内(市町村内)にて、2人以上の人が会う時に、2メートル以上の社会距離を保つことが不可能な場合、マスクを着用する。自治体の外では同義務なし。

例外: 2歳までの子ども

一緒の家庭に住んでいる人。

運動中。

・車内においてもマスク着用。一人で運転している時、又一緒の家庭に住んでいる人と同乗している時を例外として、マスクを着用が義務付けられる。

10月13日から、市内一般交通機関の停留所での着用義務が追加。


9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。


目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)

1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)

・公共交通機関内

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

・2歳未満の幼児

・幼稚園・保育園園児及び職員

・スポーツトレーニング・競技

・その他、特別対策規定に定められている例外*

*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。

a) 2歳未満の幼児

b) 幼稚園・保育園園児及び職員

c) 外国語学校(1年間全日制教育)内

d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生

e) 児童養護施設

f) 法務省の設立した学校

g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員

h) 児童一時保護所の職員及び児童

i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

j) 医療機関病棟に入院中の場合。

k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

l) 社会福祉サービスの利用者

m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。

o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)

p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。

r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー

s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)

t) 飲食店における顧客の飲食時。

u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)

y) 屋内プール、サウナなど。

2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。

・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

⑥ 検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

⑦ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更

・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。

目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため

・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。

・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)

*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。

*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。

*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)


・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。

3-3.外国渡航に関する情報

チェコ外務省では、11月4日(水)、「旅行者マップ」をアップデートし、以下の国との渡航・帰国条件のまとめを発表した。https://www.mzv.cz/jnp/cz/mapa_cestovatele.html

相手国への入国条件 チェコへ帰国後の義務

アルバニア 無 検査・入国申告

アンドラ  無 無

ベルギー 検疫隔離・検査 無

ベラルーシ 検査 検査・入国申告

ボスニア・ヘルツェゴビナ

検査 検査・入国申告

ブルガリア 無 無

モンテネグロ 無 検査・入国申告

デンマーク 特別な条件あり 無

エストニア 検疫隔離 無

フィンランド 特別な条件あり 無

フランス 無 無

クロアチア 無 無

アイルランド 検疫隔離 無

アイスランド 検疫隔離・検査 無

イタリア 検査 無

コソボ 検査 検査・入国申告

キプロス 特別な条件あり 無

リヒテンシュタイン

検疫隔離 無

リトアニア 特別な条件あり 無

ラトビア 検疫隔離 無

ルクセンブルク 無 無

ハンガリー 特別な条件あり 無

マルタ 検査 無

モルドバ 特別な条件あり 検査・入国申告

モナコ 検査 無

ドイツ 検疫隔離・検査 無

オランダ 検疫隔離 無

ノルウェー 検疫隔離 無

ポーランド 無 無

ポルトガル 無 無

オーストリア 特別な条件あり 無

ルーマニア 検疫隔離・検査 無

ロシア 特別な条件あり 検査・入国申告

ギリシャ 検査 無

サンマリノ 無 無

北マケドニア 無 検査・入国申告

スロバキア 検疫隔離・検査 無

スロベニア 検疫隔離・検査 無

セルビア 検査 検査・入国申告

バチカン 無 無

スペイン 無 検疫隔離・検査

スウェーデン 無 無

スイス 検疫隔離 無

トルコ 特別な条件あり 検査・入国申告

ウクライナ 検疫隔離・検査 検査・入国申告

イギリス 検疫隔離 無


上記の国の他、日本、カナダ、韓国、ニュージーランド、タイ、チュニスが緑色(安全な国)になっているが、各国への入国条件は、外務省サイトで確認が必要。


<情報源>

https://www.irozhlas.cz/zpravy-svet/evropska-komise-brusel-cestovni-kancelare-cestovani-spor-zajezdy-koronavirus_2011061001_gak


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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