感染拡大の抑制 確実
今後の規制緩和を考えるべき
10月28日0時00分から11月20日(10月30日に11月20日までの延長が決定)まで、夜間外出禁止、店舗の開店時間制限(平日+土:20時まで、日:休店)などが導入されています。詳しくは3-1①をご参照ください。
10月22日6時から、外出規制、店舗・サービス業の営業禁止(詳しくは3-1②)が導入されています。
1.国内コロナウイルスの状況
・前日の新規陽性者数
11月8日(日)の新規陽性者数:3608人。
検査実施数:13690件
(陽性者率 26.3%)
・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/)
11月9日(月)18時00分におけるチェコ保健省の発表
当日の新規陽性者数:2351人
現在の陽性者総数:168148人
治った人の数:244005人
現在の入院患者数:7787人
累計感染者数:417181人
累計死亡者数:5028人(前日から235人増)
・入院患者数と重症者数
11月8日(日)現在
入院患者数:7787人(前日から8人増)
重症者の数:1196人(前日と同数)
・プラハにおける感染状況
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)
11月8日(日)
新規陽性者数:201人
11月9日(月)18時現在
当日の新規陽性者数:144人
現在の陽性者総数:16154人
治った人の数:35982人
累計感染者数:52681人
累計死亡者数:545人
各州の状況:
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje
2.今日の動き
●感染状況
・昨日の日当たり新規感染者数は、過去直近4週間で最少。
・昨日の検査実施数13690件は、過去直近4週末の中では最少。
・検査実施数に対する陽性率は26.3%で数日前よりも減少しているが、依然として高く、1週間の平均は約30%。
・入院患者数はほぼ変化しておらず、現在、入院患者6人に一人が重症。
・現行規制が効果を表し、感染拡大が抑制されてきている。現行規制をさらに強化する必要はない。規制緩和を検討していくべきである。(ブラトニー保健大臣の発言:チェコテレビ19時ニュースによる報道)
・病院では依然として負担が軽減されておらず、政府はチェコ軍隊員の導入人数を増加、外国軍の支援が始まっている。
●政府記者会見
政府は、今日の政府会議後の記者会見にて以下を発表した。
出席者:ハヴリーチェク副首相(産業貿易大臣)、ブラトニー保健大臣
(コロナウイルス関係の内容のみを記載)
<手袋の購入>
手袋2か月分を国家予備資材の枠で購入済みだが、現在、世界中で手袋が不足す傾向にあるため、さらに2か月分4500万枚の購入を決定。
<抗原検査キット購入に関する法改正>
高齢者施設を対象とした一斉検査を実施するにあたり、公的健康保険期間が国庫資金を利用して抗原検査キットを購入するため法的手続きが複雑であるため、実際の購入・配布を担当する民間企業に対して国からの直接支払いを可能にする法改正を提案する。
<チェコ軍隊隊員導入人数の増加>
コロナウイルス感染状況下でのチェコ軍隊員の導入可能人数を900人に増加し、その内400人の非医療従事者である隊員(軍の救護員Combat Life Saver:救急療法を行うことはできるが、医学教育は受けていない隊員)が医療機関において支援できるという内容にて決定を下した。実際の導入は、病床管理を行っている国の中央管理システム(ディスパッチャー)が支援を必要としている地域・病院に配置して行う。
*現在、チェコ軍隊員360人が19か所の高齢者施設と16の病院で支援を行っている。
<11月16日休日提案について>
11月16日を休日にしてはどうかという提案が労働組合連合会より出され、政府内で同案を検討した。感染抑制のためには良い案であるが、政府には休日を指示する権限がない。そのため、可能な限りテレワークに切り替え、無理な場合は有給休暇をとり、14日~17日までの4日間は都市を離れて別荘の中で過ごして、火曜日夜に帰宅してほしい。
<全国一斉検査について>
(今日から国が購入した抗体テストの各高齢者施設への配布が開始したため、第一回目の検査実施期間11月11日までという期限を順守することのできない施設が多い。期日延長するのかという記者団からの質問に対して):政府決定を変更する必要はなく、決定に基づいた政令も変更しない。11月11日の期限に間に合わない場合は、間に合わないまま継続するという形をとり、罰金を科すことはない。
<規制解除のプランについて>
(当初、今後の規制についてプランを月曜日発表するということだったがどうなったのかという記者団の質問に対して):当初今日月曜日に発表すると予告したが、内容がふくざつなため、検討に時間がかかっている。規制プラン(システム)の名称をPES(チェコ語で「犬」を意味し、「番犬が見守る」というから)にした。PESはマトリクス2つから構成される二段階システムする。第一マトリクスでは、規制指定方法をまとめ、第二マトリクスでは関連省庁・分野に分ける。第一マトリクスは明日中に出来上がり、第二マトリクスは金曜日までに完成するので、毎週金曜日の保健省感染状況ブリーフィングで発表し、その後適用する。感染状況が変化するにつれ、規制プラン(システム)も修正が必要となるため、現在作成中のシステムは今年度末まで使用し、その後状況に応じて修正していく。
(記者会見の内容は以上)
●大学遠隔授業に向けて法改正
コロナウイルス感染下のみならず、その他にも国が危機に陥る状況になった場合、2021年以降も大学における授業を遠隔にて行うことができるよう、大学教育法改正の提案を政府が承認したことについて、今日プラガ教育大臣がツイッターで発表。
●外国軍による支援
プラハにあるチェコ軍附属病院では、今日から2人のドイツ軍隊員が支援を開始しており、今日の夕刻にはイギリス軍から6人の隊員が到着し、今週半ばにはアメリカ州軍から7人の隊員が加わる。
●社会福祉施設における感染状況
11月6日時点における高齢者施設の感染状況は以下のとおり。
クライアント(高齢者など)の感染者総数 4356人
職員の感染者総数 3136人
感染者のいる高齢者施設の数 218
(社会福祉サービス提供協会のデータ:チェコテレビ19時ニュース)
●プラハ・モトル病院の様子(ルドヴィーク院長の話)
現在、155人のコロナウイルス患者が入院中。空床は400床あるが、すべてをコロナウイルス患者用に使用することは不可能。医療従事者の感染状況については、現在減少傾向にあり、約200人が自宅で隔離されている他、医療従事者には職場での隔離が認められているため、約220人が病院内の職場で隔離されている。モトル病院は軍隊による支援に頼らずに済むことが予測される。プラハではトマイエル病院など、他の地域でも軍の支援を必要としているところへ軍の隊員は配置される。モトル病院では余裕があり、すべての病床に酸素吸入口が設置されているため、中央管理システムの指示に基づいて、これからも他の病院からの患者を受け入れるなどの支援が可能。
●ファイザー社のワクチン
米国ファイザー社がドイツのBiontechと提携して開発を進めているワクチンが、独立した第三者機関である監督委員会より、予防効果90%以上との評価を受けた。開発は現在最終段階に差し掛かっており、同社は11月中にも登録を完了する意向。登録後、年末までに5千万本、来年は10億本以上の製造を予定している。このニュースで世界中の株式市場が盛り上がり、チェコの株式市場も4月以来の活況を呈した。
ファイザー社と同様に最終段階にあるワクチンは、現在、ロシア、中国で開発されているワクチン及びモデルナ、ノババックス、ジョンソン&ジョンソン、アストラゼネカの6つとなっており、まだ最終的な承認を受けているワクチンはない。
●最低賃金引上げの可能性
2021年1月1日から最低賃金を引き上げる提案について、政府は今日の会議で取り扱うことを予告していたが、議論しなかった。先週労使の最終案が提出されたところ、意見が大きく異なっており、使用者は税改正(被用者の所得税課税標準に使用者側負担の社会健康保険料も含む制度の廃止)があることから、現行の14600チェココルナを主張する一方で、労働組合は16000チェココルナを求めている。現在、政府内(社会労働省及び財務省)の提案を待っており、来週以降の政府会議で再度議論し、11月半ばから後半には使用者に対して最終決定を公表する予定。(ハヴリーチェク大臣の発言)
●チェコの不動産価格
チェコの不動産は、新型コロナウイルスによる経済への影響が出ている中、引き続き値上がりしており、第3四半期の集合住宅の価格は前年比で12%、一戸建て住宅は9.1%値上がりした。理由の一つとして、不動産市場における物件不足が挙げられている(Hypoteční banka資料:チェコテレビ19時ニュース)
●税関の新型コロナウイルス患者探知犬
チェコの税関では、犬6頭を訓練して、新型コロナウイルス感染患者の探知に使用する予定。犬の嗅覚を使った患者の探知について、すでに半年ほど前からあるチェコでも試験が行われていたが、成功率が非常に高いことが立証された。今後、空港、高齢者施設、税関などで活躍する予定。同様の試みは、ドイツ、フィンランドでも行われている。
<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数)>
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (11月9日18時発表のデータ)
*今日、全国的に明らかに減少傾向が見られるようになった。
絶対数 10万人 絶対数 10万人
当たり 当たり
プラハ 4651 351.21 4142 312.77
<中央ボヘミア州>
ベネショフ 895 900.28 940 945.54
ベロウン 454 477.6 429 451.3
クラドノ 872 523.78 873 524.38
コリーン 800 779.55 621 605.13
クトナー・ホラ
472 622.46 432 569.71
ムニェルニーク
551 504.11 465 425.43
ムラダーボレスラフ
910 698.04 826 633.61
ニンブルク 531 526.34 481 476.78
プラハ東部 972 524.9 894 482.78
プラハ西部 549 367.62 498 333.47
プシーブラム 959 833.16 906 787.11
ラコブニーク 450 809.91 422 759.51
<南ボヘミア州>
チェスケーブジェヨビツェ
1579 806.01 1467 748.84
チェスキー・クルムロフ
401 651.44 390 633.57
インドジフーフ・フラデツ
956 1054.12 923 1017.73
ピーセク 736 1028.12 714 997.39
プラハチツェ 461 904.31 408 800.35
ストラコニツェ
581 820.95 588 830.84
ターボル 869 847.02 803 782.69
<ピルゼン州>
ドマジュリツェ
455 733.14 348 560.73
クラトビ 625 723.34 582 673.57
ピルゼン北部 494 617.66 376 470.12
ピルゼン市内 1043 536.85 788 405.6
ピルゼン南部 462 727.7 319 502.46
タホフ 383 704.87 306 563.16
ロキツァニ 256 518.75 230 466.07
<カルロビ・バリ州>
へプ 393 428.88 372 405.96
カルロビ・バリ
585 509.5 583 507.76
ソコロフ 573 649.57 569 645.04
<ウースチー州>
ジェチーン 783 604.44 688 531.1
ホムトフ 766 613.06 731 585.05
リトムニェジツェ
906 757.09 816 681.89
ロウニ 543 626.36 538 620.59
モスト 784 701.83 732 655.28
テプリツェ 731 566.35 701 543.11
ウースチー・ナト・ラベム
869 728.18 792 663.66
<リベレツ州>
チェスカー・リーパ
672 650.53 630 609.87
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
818 902.2 765 843.75
リベレツ 1300 740.21 1286 732.24
セミリ 699 943.36 684 923.11
<フラデツ・クラーロヴェー州>
フラデツ・クラーロヴェー
1008 613.58 946 575.84
イチーン 745 930.73 647 808.3
ナーホト 951 864.88 824 749.38
トルトノフ 956 810.32 909 770.48
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
606 763.39 571 719.3
<パルドゥビツェ州>
フルジム 962 919.58 890 850.75
パルドゥビツェ
1298 739.85 1221 695.96
スヴィタヴィ 730 699.68 696 667.09
ウースチー・ナド・オルリツィー
1027 742.72 970 701.5
<ヴィソチナ州>
ハヴリーチクーフ・ブロト
901 949.27 830 874.47
イフラバ 1054 927.59 891 784.14
ペルフジモフ 901 1246.16 894 1236.48
トシェビーチ 924 833.86 883 796.86
ジュジャール・ナト・サーザヴォウ
1092 924.19 976 826.01
<南モラビア州>
ブランスコ 649 594.67 619 567.18
ブルノ市内 2314 606.8 2233 585.56
ブルノ郊外 1564 697.88 1543 686.87
ブジェツラフ 649 558.08 636 546.9
ホドニーン 1211 786.65 1136 737.94
ヴィシュコフ 602 652.36 568 615.52
ズノイモ 609 532.57 531 464.36
<オロモウツ州>
イェセニーク 315 829.65 312 821.74
オロモウツ 1416 601.35 1232 523.2
プロスチェヨフ
949 873.48 887 816.41
プシェロフ 1174 906.48 1066 823.09
シュンペルク 717 595.43 671 557.23
<モラビア・シレジア州>
ブルンタール 586 639.76 564 615.74
フリーデク・ミーステク
1808 842.26 1741 811.05
カルビナー 1583 642.65 1414 574.04
ノヴィー・イチーン
1159 764.63 1084 715.15
オパヴァ 1458 827.3 1355 768.86
オストラバ市内
1816 567.24 1610 502.9
<ズリーン州>
クロムニェジーシュ
733 695.82 680 645.51
ウヘルスケー・フラジシチェ
1247 876.77 1135 798.03
フセチーン 1633 1139.3 1588 1107.9
ズリーン 1454 758.67 1363 711.18
<外国の様子>
・スロバキアでは、今日からウクライナとの国境でスロバキアへ入国する人全員に対して抗原検査を導入し始めた。11月15日(日)からは、その他の国との国境でも抗原検査が必須となるため、チェコからの入国にも義務付けられる。国境を通過できる検問所は限定される予定。詳細については現在、スロバキアの危機対策委員会が検討中。
週末に行われた二回目の全国一斉検査には、2百万人が参加し、陽性率0.7%未満だった。マトビチ首相は、感染拡大を抑制することができたと述べているが、専門家はまだ結果を出すには時期尚早としている。
EU内の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数
(2020年11月9日現在)
1.チェコ 1471.7
2.ルクセンブルク 1348.3
3.ベルギー 1342.9
4. リヒテンシュタイン 1102.2
5.スロベニア 1067.4
6.フランス 968.2
7.オーストリア 789.9
8. ポーランド 770.9
9.クロアチア 757.2
10. オランダ 686.5
11.イタリア 678.1
12.スペイン 602.3
13.スロバキア 580.7
14.ポルトガル 590.1
15.ハンガリー 544.5
16.ブルガリア 532.4
17.リトアニア 519.5
18.ルーマニア 484.7
19.イギリス 477.5
20. スウェーデン 346.7
21.マルタ 312.4
22.ドイツ 281.9
23.キプロス 278.8
24.デンマーク 254.3
25.ギリシャ 241.7
26.ラトビア 178.0
27. アイスランド 176.5
28.アイルランド 168. 5
29.エストニア 129.4
30.ノルウェー 112.5
31.フィンランド 53.4
●EU諸国の危険度アップデート
11月4日(水)、チェコ保健省は、EU基準に合わせて、EU諸国の感染度マップをアップデートした。
11月9日(月)から有効になる。
緑(危険度低)はなくなり、黄色(危険度中程度)、赤(危険度高)のみとなった。具体的には以下のとおり。
赤:イギリス、アイルランド、スペイン、ポルトガル、フランス、ベルギー、オランダ、ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スイス、リヒテンシュタイン、イタリア、スロベニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア
黄:アイスランド、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニア、エストニア、ドイツ、デンマーク、ギリシャ
緑:バチカン
*4日、マスコミ報道にて欧州が赤とオレンジ色のみになったことが伝えられていたが、健康省が発表した低感染国リストから、バチカンは緑色であることが分かったため修正。
●チェコへの入国規定
チェコ保健省は、11月5日付にて、以下の規定を発表した。
以下の入国規定は、11月9日(月)から有効になる。
赤色の国:赤色に指定された国からチェコへ入国するチェコ人及び外国人は、入国時に入国申告書(こちらの様式:https://plf.uzis.cz/)を記入し、PCR検査を受ける又は検疫隔離に入らなければならない。
黄色の国:黄(オレンジ)色に指定された国からチェコへ入国する場合は、入国申告書記入義務から免除される。チェコに仕事又は留学目的にて入国する外国人は、勤務先又は教育機関の入口で、PCR検査陰性の証明書を提示しなければならない。当該義務は外国人のみに適用される。
緑色の国:緑色に指定された国からチェコへ入国するチェコ人及び外国人は、入国申告書提示、PCR検査、検疫隔離の義務から免除される。
<欧州以外の国で感染度低(緑色)の国>(健康省が発表した低感染国リストから)
緑色の国:オーストラリア、日本、韓国、ニュージーランド、シンガポール、タイ
3.すでに発表され、現在でも有効な規制内容
3-1.チェコ国内感染マップ
10月30日(金)、全国感染マップの定期アップデートは以下のとおり。
(23日以降、変化なし)
・赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び全13州)
プラハ、中央ボヘミア州、カルロヴィ・ヴァリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、
パルドゥビツェ州、南ボヘミア州、南モラビア州、ズリーン州、モラビア・シレジア州、
ヴィソチナ州、ウースチー州、ピルゼン州、リベレツ州、オロモウツ州
・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):なし
・グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし
3-2.全国一斉の規制
①10月28日0時00分~11月20日*までの規制強化内容
10月28日0時00分~11月20日まで、以下の規制が導入される。
*10月30日、政府は11月3日までの緊急事態を11月20日まで延長することを決めた。
1.人の自由な動き(移動)を、21時~4時59分まで禁止する(夜間外出禁止)。
例外:仕事先への移動、事業目的、公共の任務を行う公務員(国家議員、政府関係者など)の義務遂行、出勤・勤務先からの帰路、安全・危機の状況を解決する場合、医療施設・社会福祉施設訪問、一般公共交通、健康・生命・資産を守るため、デリバリーサービスなど。犬の散歩も例外とするが、自宅から500メートル以内とする。
*警察の職務質問(チェック)が行われる際、義務ではないが、市民、警察双方にとって、使用者が発行した証明書などが提示される方が良い。(チェコ警察ヴォンドラーシェク警視副総監がチェコテレビに対して言及)
*夜間禁止令時の夜間には、家庭を常に共にしている人(家族)のみが一緒にいることができる。他の家庭の人が一緒にいる場合は規則違反なので、悪用がないことを期待している(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)→人の集会は屋外のみ(10月30日政府発表)。
2.ホームオフィスへの切り替え
国家機関、公共機関、民間企業において、テレワークに切り替え可能なところは切り替える。(主に、これまで国家機関、公共機関においてテレワークが導入されたていなかったところをテレワークに切り替える。民間企業の場合は、各会社のマネージャーの判断に委ねる)
*役所からの検査を受けたときに、各会社では、テレワークのできる職務とテレワーク不可能な職務についてはっきりとした説明ができなければならない(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)。
3.小売店販売の制限
日曜日(終日)、月~土曜日20時~5時までの小売店販売禁止
例外:
ガソリンスタンド、燃料販売、空港、バスターミナル、医療機関、レストランのテイクアウト、石工、記念碑製造業者。
ファーマーズマーケットは禁止だが、果物、野菜、牛乳、肉、肉の加工品、パン、卵などは販売可(国内生産のみ)。ファーマーズマーケットにおける飲食は不可。ファーマーズマーケットでは、出店の間隔は4メートル、2メートルの距離を維持し、400平米当たり最高20人まで。移動式の食料品販売は許可。
家庭用品・金物製品(家具、フロアー製品は例外)
宝くじ販売所は営業禁止
花屋は、営業を認めるが、店内に入れる客は2名まで。
②10月22日6時からの規制強化内容(11月3日まで)
規制強化期間:10月22日(木)6時~11月3日(緊急事態終了まで)
●自由な人の動きの禁止(外出規制)
例外:通勤、家族などの訪問、食料品、薬など生活必需品の買い物、診断・治療をうけるための医師・医療機関訪問、近所の人への手伝い、獣医訪問、役所訪問(必要不可欠な場合のみ)、ボランティア活動、デリバリーサービス、結婚式・葬儀 への参加・式場への移動、自分の別荘への移動・滞在、散歩など。
●国の機関と国民の接触を制限
役所の受付時間はすでに1週間に2日、各日5時間体制になっているが、申請などの手続きはどうしても必要不可欠なものに限り、期限を延長できるものは延長し、列を作って待つことがないようにする。
●小売店・サービス業の営業禁止
例外:食料品、ガソリン、燃料、衛生関連器具、ドラッグストア、薬局・医療用具、ペットフード、眼鏡・コンタクトレンズ、タバコ・葉巻、新聞、レッカー移動、スペアパーツ、小包配達、交通機関切符販売、花、生地、コンピューター・オーディオ機器、クリーニング店、不動産、鍵製造、機械修理、廃棄物回収、会 計・税務、自動車修理など。
●ホテルは観光目的の宿泊客に対して営業禁止。外国人、ビジネス出張目的による宿泊客に対しては営業可。
●(すでに入済みの対策について確認)
飲食店の営業禁止(テイクアウトは可)
例外:従業員用食堂、宿泊施設(宿泊客向けに6時~22時まで営業可)、5000平米以上のモール内にあるフードコートでは、テイクアウトのみ。
③ 10月14日からの規制強化内容
規制強化期間:10月14日(水)0時~11月1日(休校の規制のみ)又は11月3日(緊急事態終了まで)
目的:感染者数(陽性者数)を減らし、R値を0.8まで下げ(0.8まで下がれば、規制を緩和する)、病院の医療提供能力を確保し、医療を必要するすべての人が治療を受けられるようにする。
1.基礎学校第一段階(1~5年生)を、10月14日(水)から2週間休校。当該規制は11月1日までとし、生徒は11月2日から通常通り登校する。(10月26日の週は、26、27日を休校にすることを教育省が決定しており、28日は国民の休日、29日、30日は秋休みのため、合計3週間休校になる)
・一日当たり育児手当基本給与の60%、最低400コルナを支給する。
・保育園は当規制の対象外で、通園を許可する。
・大学の試験は、参加者10名までにて実施を認める。
・春の時と同様に、医療従事者、消防隊、警察官、社会福祉施設など、国の救護システムにて勤務する人の子どもが通う学校は用意する。
・芸術学校の個人レッスン(先生対生徒1人)は禁止。
② レストラン、クラブ、バーの営業を禁止し、テイクアウトのみ(20時まで)を認める。現在の緊急事態終了(11月3日)まで禁止する。
③ 集会人数を屋内、屋外共に6名までとする。(各自治体及び国の議会、省庁及び政党の行う会議などは例外)
④ 医学生の起用:医学生4年生及び5年生を病院における支援などに起用する。
医学部のみならず、薬学部、介護福祉部の学生の起用も可。
⑤ 高校における実習は禁止。
⑥ 公共の場における飲酒禁止(11月3日まで)
⑦ 学生寮以外のチェコの住所に住所登録している学生は、10月14日から学生寮における宿泊禁止。(例外を認める)
④ 10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容
<文化的な催し>
・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。
・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。
・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。
<スポーツ>
・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。
・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。
・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。
・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)
・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。
・スカウト活動も9日から禁止。
<モール・ショッピングセンターの規制>
・モール内での移動・買い物時の行動は2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。
<病院、社会福祉施設における規制>
・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。
<結婚式について>
・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)
<役所の受付時間>
・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。
<秋休み>
・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。
⑤ 9月10日からのマスク着用義務の詳細
10月21日(水)から、以下の内容が追加になる。
・自治体内(市町村内)にて、2人以上の人が会う時に、2メートル以上の社会距離を保つことが不可能な場合、マスクを着用する。自治体の外では同義務なし。
例外: 2歳までの子ども
一緒の家庭に住んでいる人。
運動中。
・車内においてもマスク着用。一人で運転している時、又一緒の家庭に住んでいる人と同乗している時を例外として、マスクを着用が義務付けられる。
10月13日から、市内一般交通機関の停留所での着用義務が追加。
9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。
目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。
以下は、9月10日から有効の特別対策規定内容(https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2020/09/Mimoradne-opatreni-noseni-ochrannych-prostredku-dychacich-cest-s-vyjimkami-s-ucinnosti-od-10-9-2020-do-odvolani.pdf)
*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)
1.着用場所規定
a) 以下の場所の屋内
・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)
・公共交通機関内
2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外
・2歳未満の幼児
・幼稚園・保育園園児及び職員
・スポーツトレーニング・競技
・その他、特別対策規定に定められている例外*
*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。
a) 2歳未満の幼児
b) 幼稚園・保育園園児及び職員
c) 外国語学校(1年間全日制教育)内
d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生
e) 児童養護施設
f) 法務省の設立した学校
g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員
h) 児童一時保護所の職員及び児童
i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。
j) 医療機関病棟に入院中の場合。
k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。
l) 社会福祉サービスの利用者
m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。
n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。
o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)
p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)
q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。
r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー
s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)
t) 飲食店における顧客の飲食時。
u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。
v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)
w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)
x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)
y) 屋内プール、サウナなど。
2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。
・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。
⑥ 検閲隔離期間の短縮
2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。
⑦ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更
・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。
目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため
・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。
・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)
*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。
*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。
*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)
・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。
3-3.外国渡航に関する情報
チェコ外務省では、11月4日(水)、「旅行者マップ」をアップデートし、以下の国との渡航・帰国条件のまとめを発表した。https://www.mzv.cz/jnp/cz/mapa_cestovatele.html
相手国への入国条件 チェコへ帰国後の義務
アルバニア 無 検査・入国申告
アンドラ 無 無
ベルギー 検疫隔離・検査 無
ベラルーシ 検査 検査・入国申告
ボスニア・ヘルツェゴビナ
検査 検査・入国申告
ブルガリア 無 無
モンテネグロ 無 検査・入国申告
デンマーク 特別な条件あり 無
エストニア 検疫隔離 無
フィンランド 特別な条件あり 無
フランス 無 無
クロアチア 無 無
アイルランド 検疫隔離 無
アイスランド 検疫隔離・検査 無
イタリア 検査 無
コソボ 検査 検査・入国申告
キプロス 特別な条件あり 無
リヒテンシュタイン
検疫隔離 無
リトアニア 特別な条件あり 無
ラトビア 検疫隔離 無
ルクセンブルク 無 無
ハンガリー 特別な条件あり 無
マルタ 検査 無
モルドバ 特別な条件あり 検査・入国申告
モナコ 検査 無
ドイツ 検疫隔離・検査 無
オランダ 検疫隔離 無
ノルウェー 検疫隔離 無
ポーランド 無 無
ポルトガル 無 無
オーストリア 特別な条件あり 無
ルーマニア 検疫隔離・検査 無
ロシア 特別な条件あり 検査・入国申告
ギリシャ 検査 無
サンマリノ 無 無
北マケドニア 無 検査・入国申告
スロバキア 検疫隔離・検査 無
スロベニア 検疫隔離・検査 無
セルビア 検査 検査・入国申告
バチカン 無 無
スペイン 無 検疫隔離・検査
スウェーデン 無 無
スイス 検疫隔離 無
トルコ 特別な条件あり 検査・入国申告
ウクライナ 検疫隔離・検査 検査・入国申告
イギリス 検疫隔離 無
上記の国の他、日本、カナダ、韓国、ニュージーランド、タイ、チュニスが緑色(安全な国)になっているが、各国への入国条件は、外務省サイトで確認が必要。
<情報源>
https://www.lidovky.cz/domov/vlada-schvalila-krizovou-novelu-vysoke-skoly-budou-moci-ucit-i-pristim-roce-na-dalku.A201109_160552_ln_domov_hekr
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
無断転載をお断りします。
Comments