2020年8月1日(土)夕刻時にチェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。
1.国内コロナウイルスの状況
・7月31日(金)の最終新感染者数は、232人。現在の感染者の数は、4674人。
・4月11日感染者数のデータを当局(チェコ保健省、チェコ保健情報統計局)が修正したことがチェコテレビで言及されている。
・スーパーマーケットチェーン店のBillaでは、レジ担当の従業員にマスク着用を義務付けた。理由は、顧客が社会的距離、手の消毒などの規制を守らなくなっているため。他のチェーン店(例:Tesco)では、社内一斉の規制ではなく、従業員個人の判断に任せている。
・ブルノの大学病院では、面会時間を15時~17時までの15分間に限定する規制を開始。
・市町村連合(Svaz měst a obcí)は、これまで、各市町村の感染者数について、メディアを通して、または各地の衛生局に申請して通告を受けなければ情報を得ることができなかったため、今週になり、当局からの情報が簡単に各市町村に伝わるよう要求していた。本日、チェコ保健情報統計局長がチェコラジオのインタビューで、8月3日(月)にこの要求を受け入れて、各市町村へ1週間に一度の割合で情報を提供するよう、保健省にて提案することを発表。当局長は、月曜日中に承認されると述べた。
2.チェコの税制改革提案
・バビシュ首相は、これまでも度重なり、個人所得税制度の改革(super gross wageの廃止:super gross wageから15%を所得税として払うのではなく、同率の所得税をgross wageから支払うという案)について言及してきたが、コロナウイルスで経済力が落ちている中、購買力向上を目的として、2021年初頭から導入するよう、9月の国会で提案する意向をチェコテレビとのインタビューで述べた。政府が提案すれば、議会では問題なく承認されるとみられているが、チェコモラビア共産党は、税制改革による国庫の減収をどのように埋め合わせる政策を政府に対して求め、gross wageから所得税を支払う場合は、19%にするよう求めるとしている。
2.外国の様子
・ポーランドにおける7月31日の新規感染者数は、658人。その大半はシレジア地方であり、状況としては安定しているとして、チェコはポーランドを安全国のカテゴリーから外すことは検討していない。
・フランス、ドイツの新規感染者数も増加傾向にあり、昨日はそれぞれ、1346人と955人だった。
・ベルリンでは、ドイツ政府のコロナウイルス対策が人の自由を奪うものであるとするデモが行われた。
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネットなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切弊社にて責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
無断転載をお断りします。
Comments