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執筆者の写真Miwatis Praha

2020年8月28日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年8月30日

2020年8月28日(金)夕刻時にチェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。


プラハの危険度変更 オレンジ色(危険度中)

1.国内コロナウイルスの状況

・8月27日(木)のチェコ国内における新規陽性者数は352人。

28日18時00分現在の陽性者数は、5716人。新型コロナウイルスによる死亡者数は、これまで419人。現在、入院している陽性者数は139人(内、現在の時点における重症患者数は、31名)。これまでの陽性者は合計23582人。

入院患者数と重症の患者数は、5月13日以来、最高の数字。

・プラハの直近24時間の新規陽性者数は、103人。これまで4870人が感染。死亡者数は110人。(8月28日18時00分時の数字)

・今日(8月28日)、チェコ国内の感染マップがアップデートされ、以下の地方の危険度が変更になった。

・プラハ:オレンジ色(感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中

感染が始まり始めている状態)

・コリーン地方、シーブラム地方、ブルノ(市内)、ジュジャール・ナト・サーザヴ

ォウ地方:グリーン色(感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態)

*フリーデク・ミーステク地方の感染は落ち着き、色なしの地域(感染が無、又はリ

スクが大勢に影響を与えない状態)になった。

<プラハについて>

・プラハはオレンジ色になったが、現在は、オレンジ色の中でも、グリーン色に近い位置にあるため、プラハのバーツラフ・ハベル空港を例外として、特別な対策をとることなく、現在は、9月1日から全国一斉に行われる対策のみが行われる予定。(バーツラフ・ハベル空港の屋内ではマスク着用が義務付けられる)


・今後、感染数が増えた場合は、屋内におけるマスク着用、ナイトクラブ等の閉鎖など、措置を強化することになる(保健大臣の発言)


・現在の時点では、学校内の共有部分(教室の外)でのマスク着用について、保健省は奨励する、としている。


・今後も感染数が増え、65歳以上の高齢者へ感染が拡大し、入院患者が増えた場合は、屋内におけるマスク着用を義務付け、同義務を学校にも課すことになる。(ズデンカ・ヤーグロヴァー・プラハ衛生局長の発言)


・プラハでは、残念なことに、感染経路のわからないケースが増えてきている。しかし、市中感染のリスクはまだ少ないため、特別な対策を取り入れる必要性はない。世界の他の国々の状況と同じで、プラハで感染が増えている状態は、欧州の大都市(ウィーン、リスボン、バルセロナなど)と同様、主にプラハへ多くの人が通勤していること、多くの人が参加する催しが頻繁に行われていることが原因である。(ヤルミラ・ラージョヴァー・チェコ衛生主任のコメント)


・感染に関する情報を教えない人がいるため、感染経路が明確にならず、その後に悪影響を与えるというケースも出ている。これからの状況は、プラハ市民の行動にかかっている。各自が責任を持って、人の多く集まる催しなどは避けてほしい(ズデンカ・ヤーグロヴァー・プラハ衛生局長の発言)

<そのほかのグリーンの地域について>

・長期的、あるいは短期的に新型コロナウイルス感染のケースが増加している。多くの人が集まる催し、家族間、職場での感染の他、わずかであるが感染経路不明のケースも発生している。ジュジャール・ナト・サーザヴォウでは、ウイルス感染に特に気をつけなければならない人々への感染も発生している。感染状況はつかめており、当該地方全域にわたる感染ではない。(ヤルミラ・ラージョヴァー・チェコ衛生主任のコメント)

<プラハの検査場について>

・プラハの検査場はまだ十分に検査希望者を受け入れられる状況(現在、1日約5000名の検査実施能力がある)。しかし、検査場の中には行列ができ始めているとこもあるので、検査を希望する場合は、早めに予約をするほうがよい。今後、新しく2か所の検査場(Žluté lázně – Podolské nábřeží 3/1184, Praha 4 – Podolí、及びレトナー)を開設する。

・バーツラフ広場の検査場では、毎日、200~300人が検査を受け、そのうちの6~10%が陽性者。

・チェコの中央ボヘミア地方で、Santiago chemikálie社が、新型コロナウイルスの治療薬として認められたレムデシビルを、研究目的の製造を開始する。


2.外国の様子

・8月29日(土)以降、チェコからイギリスへ渡航する場合は、検査結果が陰性であっても、14日間の隔離義務が課せられる。


・ハンガリーは、外国からの感染を防ぐため、9月1日から、軍関係、人道支援関係、商用による入国、外交官の入国を除いて、ハンガリーへの入国を禁止し、国境を封鎖する。


・フランスの昨日の新規陽性者数は、7379人。3月末以来の記録7578人を更新した。


・パリでは、今日の8時から、市内全域においてマスク着用が義務付けられたが、混乱を招いた。明日から延期されていたツールドフランスが開催されることも考慮され、自転車に乗るときのマスク着用義務は解除された。

3.チェコの経済

・チェコ政府は、被用者の税制改革(Super hrubá mzdaの廃止、税制は、139000コルナまで15%、139000コルナ以上23%のまま据え置き)と、年金受給者に対する一回限りの手当5000コルナを支払うことで合意。今後、下院で討議される。

政府案が可決された場合の具体的な例

月給税込(Super hrubá mzda) 34077コルナ

現在の手取り額 25559コルナ

税制改正後の手取り額 27280コルナ

(1721コルナの増額)

現在の月給税込 21000コルナ 1080コルナの増額

50000コルナ 2550コルナの増額

80000コルナ 4080コルナの増額


<すでに発表され、現在でも有効な内容>

1.チェコ国内感染度マップ

今日、8月28日、チェコの国内感染度マップがアップデートされた。(上記参照)

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/stupne-pohotovosti

2.チェコ国内一斉の規制


1.医療施設・社会福祉施設における規制

・患者一名に対する同じ時間の面会は、2名まで。

・面会に来る人は、新型コロナウイルスの症状について質問状を記入する。

・もし新型コロナウイルスの症状があると確認された場合は、面会することができない。

・可能な限り、屋外(庭園、テラスなど)又は一人部屋、又は面会用の部屋で面会する。

・病院の床を定期的に消毒する。

・病床のある医療施設、社会福祉施設内ではマスク着用。

以下の場合は例外:

・社会福祉サービスの患者・利用者

・2歳未満の幼児

・知的障害を負っている人

・認知障害、自閉症スペクトラム障害を負っているためにマスクを着用できない人

・医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

・従業員又は同様の職務にある人が、他の人と最低1.5メートル離れている場合。

・その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

2.集会人数制限に関する規制

2020年7月27日から、チェコ全域において一斉に以下の規制が課される。

・人が多く集まる屋内の催しおける参加者数は、1セクション当たり500名まで。セクションは5セクションまで設けることができる。

・屋外の催しのおける参加者数は、最高1000人まで。

3.9月1日からのマスク着用義務の詳細

9月1日から、感染予防の一環として、全国でマスク着用義務が課される。

目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下はそのままを訳したのではなく、文書の番号をそのまま残し、大要をまとめたもの。

I. 1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・役所

・薬局・医療機関(病院など)

・社会福祉施設

・投票所

b) 公共交通機関

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

a) 2歳未満の幼児

b) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

c) 医療機関病棟に入院中の場合。

d) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

e) 社会福祉サービスの利用者

f) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

g) 公共交通機関の運転手が乗客と話をしていない時。

h) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

i) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

j) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

k) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

l) 温泉の湯治・療養施設における滞在中。

・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

4.検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

5.外国渡航に関する情報

・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは8月27日(木)。

ルーマニア、スペインの2か国が赤(危険度大)。

・8月27日(木)から、以下の国の従業員を雇用する使用者(会社)は、当該従業員に対して、陰性の検査結果提示又は検疫隔離を義務付ける。

・ルクセンブルク、スペイン、マルタ

・EU以外の危険度高(赤色)の国。

・日本は8月27日(木)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。

・8月24日(月)から、スペインに渡航後チェコへ帰国するチェコ人及び外国人に対し、以下の義務が課せられる。

・チェコへ帰国後、即、本籍のある州の衛生局へ直接訪問するのではなく、電話など

で連絡を入れる。

・即、自費でSARS Covid-2対象のRT-PCRテストを受け、結果については、チェコへ帰

国した時から遅くとも72時間以内に所轄の衛生局へ通告。(RT-PCRテストを受けない

場合は、14日間の検疫隔離。

・上記が完了するまで、鼻と口を覆うマスクなどを着用するとともに、外出規制を守

る。

*外出規制の例外は以下のとおり:勤務、教育などの活動を行うことを目的とした勤務

先への移動、勤務先における移動、教育機関への移動、事業を行うことを目的とした

移動、どうしても必要な外出、子どもの面倒・動物の面倒を見るための外出のほか、

どうしても金融関連機関・郵便局、医療機関、社会福祉設備、役所へ行く必要がある

場合の当該機関と自宅との往復、葬儀への参加。

*スペインからの帰国後、市内一般交通、タクシーが利用できないということはない。

(利用を認める)

・上記義務が対象外となる場合

・カナリア諸島からの帰国。

・スペインにおける滞在時間が12時間以内の場合。

・5歳未満の子ども。

<情報源>

https://www.novinky.cz/koronavirus/clanek/v-cesku-se-zacne-vyrabet-remdesivir-40334631

チェコテレビ19時のニュース


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

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