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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2020年8月3日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年8月17日

2020年8月3日(月)夕刻時にチェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。


1.国内コロナウイルスの状況

・8月2日(日)の最終新感染者数は102人。過去2週間では最少の人数だが、週末なので検査件数が少ない(先週平日の検査件数は、平均7千件程度であるのに対し、8月2日の検査件数は2571件)。現在の感染者数は、依然としてこれまでの最大。

・保健省が、チェコ国内の感染危険度を示す信号システムを発表した(先週はプラハのみ黄色とし、その他の地域は8月2日に発表するとしていた)。最終的な色分け、その定義は以下のとおり。

・白:感染なし、又は微々たる感染。

・緑:クラスターが発生している状態。

・黄(オレンジ):感染経路が不明になり始めている状態。

・赤:感染経路不明の状態が継続、又は拡大している状態。

8月3日(月)の時点では、先週黄色(オレンジ色)の指定を受けたプラハもグリーンになり、全部で以下の9か所がグリーンに指定された。その他の地域は白。

グリーンに指定された9地域:プラハ(Praha)、プラハ西部(Praha-Západ)、プラハ東部(Praha-Východ)、オストラバ市(Ostrava-Město)、カルビナー(Karviná)、フリーデク・ミーステク(Frýdek-Místek)、ブルノ市(Brno-Město)、イフラバ地方(Jihlavsko)、プラハチツェ地方(Prachaticko)

・緑色に指定された地域に対して保健省が推奨する対応は以下のとおり。

*実際の対応は、各地域の衛生局が判断し、実施する。

保護具と消毒液の使用推奨の検討、電話情報サービスの開始、検査会場・ラボの検査受付可能件数の増加、病院などの施設への面会制限など。

・安全度基準信号システムの判断基準:25のパラメーターを一日毎にモニタリングしながら、1週間ごとに見直しする。判断は、疫学専門家と衛生局員が協力して行う。

・保健省は、信号システムを発表した場で、一般に以下のことを守るよう呼び掛けた。

・感染症状のある人との接触を避ける。

・定期的に手を洗う。

・顔を手で触らない。

・見知らぬ人とは少し離れ、距離を保つ。

・マスク着用義務のないところでもマスクを着用するべきか、自分で検討する。

・呼吸器系疾患の症状があると判断した場合は、外出を避け、家族との接触も制限し、ホームドクターに電話で連絡して、その後の対応の仕方を仰ぐ。

・プラハは今日の段階で緑色に指定されたが、プラハ衛生局長は、黄色に近い緑色であることを述べた。その理由として、先週月曜日(7月27日)より、新規感染者数が、一日平均56人であり、R値(実効再生産数:1人の感染者から感染が広がる人数)が1.29~1.5であることを挙げた。中央ボヘミアも同様の状態に近い。感染経路不明のケースが18%ほど発生しているが、プラハ衛生局は大きな影響がないとした。

・19時からのチェコテレビのニュースで、プラハ市長が、3日(月)の新規感染者数が30人に減少していることを述べた。

・プラハの現在の感染は、若年層、人材派遣会社の社員を中心に広がっていること、社会的距離を保つことを忘れがちになっているため、バス・トラムなどの道路を走る市内公共交通機関ではマスク着用が推奨されているのみとなっているが、夏の暑さが過ぎればマスク着用を義務付ける予定であることを、プラハ衛生局長が言及した。(プラハ市長も同様の意向であり、公共建物の屋内でのマスク着用を義務付けることも考えられるが、最終的には衛生局が決定することを、19時からのチェコテレビのニュースで発言)

・チェコ人が国外で過ごす夏休み休暇中に感染して帰国するケースは、全感染数に比べると微々たる数字である。(チェコ衛生主任の発言)

・チェコテレビのニュースでは、感染者が10万人当たり20名を超えている地域を紹介。上記の地域の他、ターボル、ニンブルク地方などでも当基準を超えていることを報道。

・ズリーン州のウヘルスケー・フラジシチェ(Uherské Hradiště)郡にあるヴルチノフ(Vlčnov)では、31人の感染者が発生したが、すでに感染に歯止めをかけることに成功。

2.チェコ財政赤字

・2020年7月時のチェコの財政赤字が、2千50億チェココルナであることが発表された。2019年7月時の財政赤字は、97億チェココルナだった。

・チェコの失業率が、5月の3.6%に続き、6月は3.8%に悪化。現在はチェコ政府によるコロナウイルス失業対策が実施されているため、本格的な失業率の悪化は9月以降、秋になると予測されている。

3.外国への渡航

・チュニジアが今日から安全国になったため、依然として国境が封鎖されているモロッコ、エジプト、帰国後に陰性の検査結果又は2週間の隔離が求められるトルコなどの代わりにチュニジアへ多くの人が旅行すると考えられる。

・チェコテレビの放送では、チュニジアの他に、自由に渡航できる国として、日本も挙げた。日本が上陸を拒否している国の中にチェコが入っていることについては言及無し。


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネットなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切弊社にて責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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