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執筆者の写真Miwatis Praha

2020年9月11日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年9月12日

2020年9月11日(金)、チェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。


新規陽性者記録更新 1382人

全国感染マップ:オレンジ6地域、グリーン40地域


1.国内コロナウイルスの状況

・9月10日(木)のチェコ国内における新規陽性者数は1382人で、最多記録を更新。(3日連続で1000人を超えた)

・9月11日18時00分現在の陽性者数は、11732人。新型コロナウイルスによる死亡者数は、これまで450人。現在、入院している陽性者数は264人。これまでの陽性者は合計33322人。

*9月11日18時の時点における当日の新規陽性者数は、908人。

・プラハにおける直近24時間の新規陽性者数は、275人。現在の陽性者数は、2111人。これまで6878人が感染。死亡者数は114人。(9月11日18時00分時の数字)


・今日9月11日(金)、チェコ保健省により、チェコの全国感染マップがアップデートされた。これまでオレンジ色(市中感染が始まっている状態)はプラハのみだったが、以下のとおり変更した。

オレンジ色(市中感染が始まっている状態):5地域(okres)

プラハ、ベロウン、クラドノ、コリーン、プラハ東部、ウヘルスケー・フラジシ

チェ


グリーン色(クラスターが発生しているが、市中感染には至っていない状態):

シレジア地方を除く、全40地域

は、9月4日アップデートのまま)


・今日、全国感染マップでオレンジ色に新しく指定された4地域、および中央ボヘミア州の中でグリーン色(クラスター発生、市中感染に至っていない状態)に指定されている地域においても、プラハと同様に以下の規制が義務付けられる。

・飲食店開店時間 0時~6時まで閉店


・プラハ衛生局は、今日、9月14日(月)からプラハの店舗・レストランなどに入る際、顧客はマスク着用の他、入口で必ず手を消毒しなければならないことを決めた。店舗・レストランは消毒液を必ず用意しなければならず、係員が入口付近で、顧客が必ず消毒しているかをチェックし、拒否した場合は店内へ入ることを禁ずる。


・プラハの市内一般交通(MHD)では、バスとトラム(路面電車)について、9月11日(金)より、運転席に近い前方ドアの開閉を停止する。


・プラハでは、今日から検査場が新しく2か所設立された(ズブラスラフ地区とプラハ6区ビェロホルスカー通り)。プラハ市役所は、今後、さらに3か所の検査場を開設する予定(市内中心部、プラハ6区デイヴィツカー・ヴィーチェズネー広場、プラハ6区U džbánu)。


・プラハのクラーロフスケー・ヴィノフラディー病院では、車で来場するテスト希望者用の会場は3月から設置しているが、新規に9月12日(土)から、徒歩で来場するテスト希望者専用のテスト会場を開設する(予約制)。


・プラハのテスト会場では、今日もテスト希望者の長蛇の列ができた。中央ボヘミア地方の人が、プラハのテスト会場を訪れていることが混雑の原因として報道されている。


・イェヴィーチェク(パルドゥビツェ州スヴィタヴィ地方)の呼吸器療養所では、患者5人の陽性が確認され、他の患者もPCRテストの結果を待っている状態。州立の療養所であるため、州に対し、保護具の提供を要請している。


・プラハ11区議会では、40人が予防のため隔離状態。9月3日に議会が開かれ、その場で陽性の議員1人と接触しているため。隔離は9月13日までの予定。


・ウヘルスケー・フラジシチェ地方では、1週間前は、色なし(ほとんど感染のない状態)だったが、今週、オレンジ色に指定された。陽性者は65歳以上の高齢者の割合が多い。毎日10人ほど陽性者が増加しており、3割ほどのケースで感染元が確認できない状態。感染の場は主に、高齢者施設、学校、家族の祝いの場。


・衛生局の作業が間に合わないことから、警察官100人(最高200人)の支援を内務大臣が提案したが、保健省は提案を受け入れないことにした。


・衛生局は、今日、今後も接触者全員の追跡作業を継続する旨、決定した。局員を増やして対応する。


・チェコテレビ19時のニュースにてプリムラ保健研究政府特使が述べた内容。

・チェコは感染者が急激に増加している。今後、2~3週間は増加することが考え

られる。

・病院の収容能力には影響が出ていない。

・(集会の人数規制が7月末に出された規定のままであることについて)このまま

感染者が増加し続ければ、経済活動を停止する措置がとられることはないが、ス

ポーツ・文化関係の集会人数の制限を推奨することが考えられる。


<外国の様子>

・デンマークは、チェコの感染状況が悪いため、危険度高の国(赤色)に指定。明日9月12日(土)0時から、どうしても入国する必要があると認められる人以外の入国を禁止、観光客は入国不可となる。

・スモレク外務副大臣は、9月19日以降、キプロスがチェコを「カテゴリーC」に指定する可能性が高いことをチェコラジオのインタビューで述べた。この措置がとられた場合、チェコ人はキプロス島に入国不可能となる。

・スイスが、チェコを9月14日(月)から、危険な国に指定する。スイスへ渡航の際には、10日間の隔離が義務付けられる。24時間以内にスイスを出国するトランジット、空港でのフライト乗り継ぎは隔離対象外。(イレナ・ヴァレントヴァー在ベルンスイス大使代理の報告)

・スロバキアのマトビチ首相は、スロバキア当局が、チェコを危険な国に指定するよう推奨している旨、公表した。




<すでに発表され、現在でも有効な内容>

1.チェコ国内感染度マップ

・9月11日(金)、チェコ国内の感染マップがアップデートされ、以下の地方の危険度が変更になった。

・オレンジ色(感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始

まり始めている状態):プラハ、ベロウン、クラドノ、コリーン、プラハ東部、ウヘ

ルスケー・フラジシチェ

*コリーン地方では、市中感染には至っていないが、症状のある人の数が増えてい

るため。(チェコテレビ19時のニュース)

・グリーン色(感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):(保健省サイ

ト上のマップがアップデート後、記載します)


2.チェコ国内一斉の規制


以下の全国一斉の規制に加え、プラハでは以下のとおり規制が強化する。

・9月9日より、真夜中0時~朝6時までの飲食店・バーの営業禁止。

1.医療施設・社会福祉施設における規制

・患者一名に対する同じ時間の面会は、2名まで。

・面会に来る人は、新型コロナウイルスの症状について質問状を記入する。

・もし新型コロナウイルスの症状があると確認された場合は、面会することができない。

・可能な限り、屋外(庭園、テラスなど)又は一人部屋、又は面会用の部屋で面会する。

・病院の床を定期的に消毒する。

・病床のある医療施設、社会福祉施設内ではマスク着用。

以下の場合は例外:

・社会福祉サービスの患者・利用者

・2歳未満の幼児

・知的障害を負っている人

・認知障害、自閉症スペクトラム障害を負っているためにマスクを着用できない人

・医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

・従業員又は同様の職務にある人が、他の人と最低1.5メートル離れている場合。

・その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

2.集会人数制限に関する規制

2020年7月27日から、チェコ全域において一斉に以下の規制が課される。

・人が多く集まる屋内の催しおける参加者数は、1セクション当たり500名まで。セクションは5セクションまで設けることができる。

・屋外の催しのおける参加者数は、1セクション当たり最高1000人まで。広い会場では、9月1日から5セクションまで設けることができる。


*マスク着用などの規制が厳しくなっているが、集会の制限については、9月11日現在、7月27日の規定が有効。各地で、文化・スポーツの催しが上記規定に基づいて行われている。

3.9月10日からのマスク着用義務の詳細

9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。


目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)

1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)

・公共交通機関内

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

・2歳未満の幼児

・幼稚園・保育園園児及び職員

・スポーツトレーニング・競技

・その他、特別対策規定に定められている例外*

*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。

a) 2歳未満の幼児

b) 幼稚園・保育園園児及び職員

c) 外国語学校(1年間全日制教育)内

d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生

e) 児童養護施設

f) 法務省の設立した学校

g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員

h) 児童一時保護所の職員及び児童

i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

j) 医療機関病棟に入院中の場合。

k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

l) 社会福祉サービスの利用者

m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。

o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)

p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。

r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー

s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)

t) 飲食店における顧客の飲食時。

u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)

y) 屋内プール、サウナなど。

2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。

・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

4.検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

5.外国渡航に関する情報

・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは9月11日(金)。

・9月14日(月)より、ルーマニアを危険度低(グリーン)の国に指定する。

これにより、9月14日(月)以降、危険度高(赤)の国は、スペイン(カナリア諸島を含む)のみとなる。


・8月27日(木)から、以下の国の従業員を雇用する使用者(会社)は、当該従業員に対して、陰性の検査結果提示又は検疫隔離を義務付ける。

・ルクセンブルク、スペイン、マルタ

・EU以外の危険度高(赤色)の国。

・日本は8月27日(木)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。

・8月24日(月)から、スペインに渡航後チェコへ帰国するチェコ人及び外国人に対し、以下の義務が課せられる。

・チェコへ帰国後、即、本籍のある州の衛生局へ直接訪問するのではなく、電話など

で連絡を入れる。

・即、自費でSARS Covid-2対象のRT-PCRテストを受け、結果については、チェコへ帰

国した時から遅くとも72時間以内に所轄の衛生局へ通告。(RT-PCRテストを受けない

場合は、14日間の検疫隔離。

・上記が完了するまで、鼻と口を覆うマスクなどを着用するとともに、外出規制を守

る。

*外出規制の例外は以下のとおり:勤務、教育などの活動を行うことを目的とした勤務

先への移動、勤務先における移動、教育機関への移動、事業を行うことを目的とした

移動、どうしても必要な外出、子どもの面倒・動物の面倒を見るための外出のほか、

どうしても金融関連機関・郵便局、医療機関、社会福祉設備、役所へ行く必要がある

場合の当該機関と自宅との往復、葬儀への参加。

*スペインからの帰国後、市内一般交通、タクシーが利用できないということはない。

(利用を認める)

・上記義務が対象外となる場合

・カナリア諸島からの帰国。(9月14日より、カナリア諸島も対象となる)

・スペインにおける滞在時間が12時間以内の場合。

・5歳未満の子ども。

<情報源>

https://www.seznamzpravy.cz/clanek/cesko-zlomilo-dalsi-rekord-ve-ctvrtek-se-nakazilo-temer-1400-lidi-119373

チェコテレビ19時のニュース


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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