2020年9月3日(木)夕刻時にチェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。
新規陽性者数650人
1.国内コロナウイルスの状況
・9月2日(水)のチェコ国内における新規陽性者数は650人(チェコテレビ19時のニュースでは649人)。初めて600人を超えた。
9月3日(木)18時の時点の新規陽性者の数は、355人で、昨日よりも100人ほど少ない。
・9月2日18時00分現在の陽性者数は、7038人。新型コロナウイルスによる死亡者数は、これまで426人。現在、入院している陽性者数は172人(そのうち、重症者の数は40人)。これまでの陽性者は合計26123人。
・プラハにおける直近24時間の新規陽性者数は、168人で、最高を記録。これまで5470人が感染。死亡者数は113人。(9月3日18時00分時の数字)
・チェコは、近隣諸国と比較すると、新規陽性者増加の速度が一番速い。ドイツ、スロバキアの増加率はチェコの三分の一程度。
・現在の状況について、ヴォイチェフ保健大臣は以下を発言。
・新規陽性者数は増えているが、検査実施数も12000件で最高だった。
・大半の陽性者は軽症である。
・重症者、入院患者も増えてはいるが、病院が通常の運営を行う上で支障は出ていな
い。
*注:入院患者数は、8月初めの時点に比べて5割増、重症者の数は2倍に増えて
40人になっている。
・新規陽性者の増加スピードが速いため、特にプラハでは、明日の全国感染マップア
ップデート時に規制強化に至る可能性が高い。
・新規感染者数が最も増加している地域は、ホドニーンで、10万人当たり64件。次に多いのは、トシェビーチとプラハで、10万人当たり50件程度。40人以上の地域は9地域。
・保健省は、新型コロナウイルスの症状がある人、同ウイルスに感染している人と接触した時の対処の仕方をまとめた冊子を発行した。
・マラーチョヴァ―社会労働大臣、ペトシーチェク外務大臣は、それぞれ、陽性者と接触した人と濃厚接触していたこと、外務省内で陽性者が数名確認されていることから、今週末まで自宅で隔離し、テレワークの体制に入り、テストを受けることを発表。両大臣も症状はないが、同僚に迷惑をかけないため、陰性であることが確認されるまでの対処としている。
・ラージョヴァー・チェコ衛生主任の陽性が確認されたことから、150人ほどが隔離されている。150人のうち、120人ほどは保健省職員で、30名ほどは報道関係者。4名の陽性が確認されており、ラジスラフ・ドゥシェク保健情報分析局長も陽性が確認されている。
・衛生局により、ウースチー州ジェチーンの保育園、リベレツの学校1学級などが閉鎖された。
・チェコの2020年8月31日時の失業率は、3.1%。
2.外国の様子
・オーストリアでは、直近24時間の新規陽性者数が、4月3日からの最高を記録し、403人だった。
<すでに発表され、現在でも有効な内容>
1.チェコ国内感染度マップ
・8月28日(金)、チェコ国内の感染マップがアップデートされ、以下の地方の危険度が変更になった。
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/stupne-pohotovosti
・プラハ:オレンジ色(感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態)
・コリーン地方、シーブラム地方、ブルノ(市内)、ジュジャール・ナト・サーザヴォウ地方:グリーン色(感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態)
2.チェコ国内一斉の規制
1.医療施設・社会福祉施設における規制
・患者一名に対する同じ時間の面会は、2名まで。
・面会に来る人は、新型コロナウイルスの症状について質問状を記入する。
・もし新型コロナウイルスの症状があると確認された場合は、面会することができない。
・可能な限り、屋外(庭園、テラスなど)又は一人部屋、又は面会用の部屋で面会する。
・病院の床を定期的に消毒する。
・病床のある医療施設、社会福祉施設内ではマスク着用。
以下の場合は例外:
・社会福祉サービスの患者・利用者
・2歳未満の幼児
・知的障害を負っている人
・認知障害、自閉症スペクトラム障害を負っているためにマスクを着用できない人
・医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。
・従業員又は同様の職務にある人が、他の人と最低1.5メートル離れている場合。
・その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。
2.集会人数制限に関する規制
2020年7月27日から、チェコ全域において一斉に以下の規制が課される。
・人が多く集まる屋内の催しおける参加者数は、1セクション当たり500名まで。セクションは5セクションまで設けることができる。
・屋外の催しのおける参加者数は、1セクション当たり最高1000人まで。広い会場では、9月1日から5セクションまで設けることができる。
3.9月1日からのマスク着用義務の詳細
9月1日から、感染予防の一環として、全国でマスク着用義務が課される。
目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。
以下は、8月24日付にて公表された特別対策規定内容(https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2020/08/Mimoradne-opatreni-izolace-a-karantena-s-ucinnosti-od-1-9-2020-do-odvolani.pdf)
*以下はそのままを訳したのではなく、文書の番号をそのまま残し、大要をまとめたもの。
I. 1.着用場所規定
a) 以下の場所の屋内
・役所
・薬局・医療機関(病院など)
・社会福祉施設
・投票所
b) 公共交通機関
2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外
a) 2歳未満の幼児
b) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。
c) 医療機関病棟に入院中の場合。
d) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。
e) 社会福祉サービスの利用者
f) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。
g) 公共交通機関の運転手が乗客と話をしていない時。
h) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)
i) 公共交通機関内における乗客の飲食時。
j) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)
k) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)
l) 温泉の湯治・療養施設における滞在中。
*スポーツをしている時もマスクをしなくてよい旨が伝えられている。
・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。
4.検閲隔離期間の短縮
2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。
5.外国渡航に関する情報
・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは8月27日(木)。
ルーマニア、スペインの2か国が赤(危険度大)。
・8月27日(木)から、以下の国の従業員を雇用する使用者(会社)は、当該従業員に対して、陰性の検査結果提示又は検疫隔離を義務付ける。
・ルクセンブルク、スペイン、マルタ
・EU以外の危険度高(赤色)の国。
・日本は8月27日(木)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。
・8月24日(月)から、スペインに渡航後チェコへ帰国するチェコ人及び外国人に対し、以下の義務が課せられる。
・チェコへ帰国後、即、本籍のある州の衛生局へ直接訪問するのではなく、電話など
で連絡を入れる。
・即、自費でSARS Covid-2対象のRT-PCRテストを受け、結果については、チェコへ帰
国した時から遅くとも72時間以内に所轄の衛生局へ通告。(RT-PCRテストを受けない
場合は、14日間の検疫隔離。
・上記が完了するまで、鼻と口を覆うマスクなどを着用するとともに、外出規制を守
る。
*外出規制の例外は以下のとおり:勤務、教育などの活動を行うことを目的とした勤務
先への移動、勤務先における移動、教育機関への移動、事業を行うことを目的とした
移動、どうしても必要な外出、子どもの面倒・動物の面倒を見るための外出のほか、
どうしても金融関連機関・郵便局、医療機関、社会福祉設備、役所へ行く必要がある
場合の当該機関と自宅との往復、葬儀への参加。
*スペインからの帰国後、市内一般交通、タクシーが利用できないということはない。
(利用を認める)
・上記義務が対象外となる場合
・カナリア諸島からの帰国。
・スペインにおける滞在時間が12時間以内の場合。
・5歳未満の子ども。
<情報源>
チェコテレビ19時のニュース
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
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