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執筆者の写真Miwatis Praha

2020年9月4日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

2020年9月4日(木)夕刻時にチェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。


新規陽性者数の記録更新 680人 プラハの規制強化

1.国内コロナウイルスの状況

・9月3日(水)のチェコ国内における新規陽性者数は679人(チェコテレビ19時のニュースでは679人。他の報道では680人)。記録を更新した。

9月4日(金)の新規陽性者は、18時の時点で492人。

・9月4日18時00分現在の陽性者数は、7529人。新型コロナウイルスによる死亡者数は、これまで426人。現在、入院している陽性者数は190人(そのうち、重症者の数は44人)。これまでの陽性者は合計26943人。昨日のテスト実施数は、1万1000件程度。

・プラハにおける直近24時間の新規陽性者数は、163人。これまで5633人が感染。死亡者数は113人。(9月4日18時00分時の数字)

チェコの全国感染マップがアップデートした。

・オレンジ色(危険度中:市中感染が始まりつつある状態):先週と変わらず、プラ

ハのみ。

・グリーン色(危険度低:クラスター発生、追跡可能な状態)全10地域(okres):プ

ラハ東部、プラハ西部、プシーブラム、コリーン、ベロウン、クラドノ、ムニェルニ

ーク、ブランスコ、トシェビーチ、ホドニーン

・保健省の職員がテレワーク体制のため、プラハ衛生局が記者会見を行い、プラハの規制を以下のとおりに強化することを発表した。

・9月9日(水)より、以下の2点

・モール・店舗内のマスク着用。

・真夜中0時より朝6時までの飲食店・バーの営業禁止。

・9月14日(月)より、以下の1点。

・プラハ市内の学校では、教室を出たらマスクを着用。

<規制強化の背景>

・現在の新規感染者は、大半が若年層(プラハの昨日の新規感染者168人のうち、160人が若年層)で、無症状又は軽症。若年層の感染は、人が集まる場所で起こっているため。


・衛生局は現在、陽性者一人当たり20~30件の接触者に連絡し、一人当たり1時間ほどの時間がかかり、一日1万人ほどの人に連絡をしなければならないため、衛生局員の他、医学部学生、軍隊も加わり作業しているが、日当たりの追跡作業を完了できない状態。ヤーグロヴァー・プラハ衛生局長は、国民に対して、症状のある人は自宅隔離し、電話連絡などによりホームドクターへ連絡すること、陽性者と接触した場合は速やかに自宅隔離すること、直近二日に接触した人のリストを作ってほしいことを要請し、一人一人が適切な行動をとるよう呼び掛けた。


・衛生局の作業が間に合わなくなってきていることについて、ヤーグロヴァー・プラハ衛生局長は、すでに他国では、現在チェコが依然として継続している追跡(すべての接触者に連絡する方法)ではなく、65歳以上の人、基礎疾患のある人・免疫力の低い人、重要な職業についている人のみに連絡する方法へ移行しているところもあるので、チェコのこれからの感染状況によっては、衛生局の追跡方法を変更することも考えられることを述べた。


・プリムラ保健研究政府特使は、今日発表されたプラハの規制強化が現在のところ寿文であること、1~2週間の様子を見て、その後対策を決める旨、チェコテレビ19時のニュースで述べた。


・ホドニーンの感染率も高いが、プラハとは状況が異なることから、オレンジ色ではなく、グリーン色に指定されている。ホドニーンは、今後、状況が改善する可能性があることを、プリムラ保健研究政府特使が述べた。


・フランスの直近14日間の感染度が、昨日9月3日、10万人当たり100件を超えたことから、チェコは本日9月4日より、フランスへの渡航に対して警告を発し、推奨しないことを国民に呼びかける。近日中にフランスはチェコが下す安全評価のうち、グリーン色の安全な国から除外される可能性がある。(マルチン・スモレク外務副大臣の発表)


・チェコは、昨日9月3日、ワーキングレベルにおいて、これまでスペインの中でもグリーン色の安全な地域と判断していたカナリア諸島をグリーン色から除外することを決定。本日、保健省が公表して決定が有効となり、9月14日(月)より当決定が発効する。(マルチン・スモレク外務副大員の発表)


・クロアチアについては、感染度は10万人当たり90.9件と依然として高いが、規制の効果が出てきており、ここ数日、増加スピードが低下してきていることから、9月7日以降もグリーン色の安全国にすることを決定。


・プリムラ保健研究政府特使は、結果が45分後に出る、唾液を使用したテストについて、チェコでは10月1日から実施することになる旨、今週すでに発表していた内容が確実であることを述べた。唾液を使用したテストが導入されれば、1日に実施できるテスト件数が増え、テスト費用も安価になる。


・これまで休校に関する基準が明確になっていなかったが、今日、全校の30%に相当する教員、生徒の陽性が確認された時点で休校にすることを、衛生局が公表した。


・6月~8月にかけて炭坑で感染が拡大していたカルビナー地方のOKD社では、8月14日以降、稼働が再開し、現在、感染件数が減少している。炭鉱に勤務する社員は、マスク、手袋、眼鏡の着用が義務付けられており、毎日テストを受けている状態。


2.外国の様子

・マルチン・スモレク外務副大臣は、チェコの感染率が急激に伸びていることから、ドイツがグリーン色の安全な国からチェコを除外し、チェコ全国又はプラハからの渡航者に対して5日間の隔離(同時に陰性のテスト結果提示)義務を検討しているという情報を得ている旨、公表した。在ドイツ大使館によると、プラハ市長が夏休み休暇で不在のため、プラハ市役所と十分な連絡が取れないことをその理由としている。(チェコテレビ19時のニュース)

・スロバキアは、チェコを危険な国として指定することを検討中。


<すでに発表され、現在でも有効な内容>

1.チェコ国内感染度マップ

・9月4日(金)、チェコ国内の感染マップがアップデートされ、以下の地方の危険度が変更になった。

・オレンジ色(感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):プラハ

・グリーン色(感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態)(全10地方):プラハ東部、プラハ西部、プシーブラム、コリーン、ベロウン、クラドノ、ムニェルニーク、ブランスコ、トシェビーチ、ホドニーン


2.チェコ国内一斉の規制


以下の全国一斉の規制に加え、プラハでは以下のとおり規制が強化する。

・9月9日より、真夜中0時~朝6時までの飲食店・バーの営業禁止。

1.医療施設・社会福祉施設における規制

・患者一名に対する同じ時間の面会は、2名まで。

・面会に来る人は、新型コロナウイルスの症状について質問状を記入する。

・もし新型コロナウイルスの症状があると確認された場合は、面会することができない。

・可能な限り、屋外(庭園、テラスなど)又は一人部屋、又は面会用の部屋で面会する。

・病院の床を定期的に消毒する。

・病床のある医療施設、社会福祉施設内ではマスク着用。

以下の場合は例外:

・社会福祉サービスの患者・利用者

・2歳未満の幼児

・知的障害を負っている人

・認知障害、自閉症スペクトラム障害を負っているためにマスクを着用できない人

・医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

・従業員又は同様の職務にある人が、他の人と最低1.5メートル離れている場合。

・その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

2.集会人数制限に関する規制

2020年7月27日から、チェコ全域において一斉に以下の規制が課される。

・人が多く集まる屋内の催しおける参加者数は、1セクション当たり500名まで。セクションは5セクションまで設けることができる。

・屋外の催しのおける参加者数は、1セクション当たり最高1000人まで。広い会場では、9月1日から5セクションまで設けることができる。

3.9月1日からのマスク着用義務の詳細

以下の9月1日からの規制に加え、プラハにおいて、以下のマスク着用が新たに義務付けられる。

・9月9日から、モール及び店舗内のマスク着用。

・9月14日より、プラハ市内の学校内においては、教室以外の場所においてマスクを着用。

9月1日から、感染予防の一環として、全国でマスク着用義務が課される。

目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下はそのままを訳したのではなく、文書の番号をそのまま残し、大要をまとめたもの。

I. 1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・役所

・薬局・医療機関(病院など)

・社会福祉施設

・投票所

b) 公共交通機関

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

a) 2歳未満の幼児

b) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

c) 医療機関病棟に入院中の場合。

d) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

e) 社会福祉サービスの利用者

f) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

g) 公共交通機関の運転手が乗客と話をしていない時。

h) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

i) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

j) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

k) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

l) 温泉の湯治・療養施設における滞在中。

*スポーツをしている時もマスクをしなくてよい旨が伝えられている。


・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

4.検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

5.外国渡航に関する情報

・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは9月4日(金)。

ルーマニア、スペインの2か国が赤(危険度大)。

・8月27日(木)から、以下の国の従業員を雇用する使用者(会社)は、当該従業員に対して、陰性の検査結果提示又は検疫隔離を義務付ける。

・ルクセンブルク、スペイン、マルタ

・EU以外の危険度高(赤色)の国。

・日本は8月27日(木)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。

・8月24日(月)から、スペインに渡航後チェコへ帰国するチェコ人及び外国人に対し、以下の義務が課せられる。

・チェコへ帰国後、即、本籍のある州の衛生局へ直接訪問するのではなく、電話など

で連絡を入れる。

・即、自費でSARS Covid-2対象のRT-PCRテストを受け、結果については、チェコへ帰

国した時から遅くとも72時間以内に所轄の衛生局へ通告。(RT-PCRテストを受けない

場合は、14日間の検疫隔離。

・上記が完了するまで、鼻と口を覆うマスクなどを着用するとともに、外出規制を守

る。

*外出規制の例外は以下のとおり:勤務、教育などの活動を行うことを目的とした勤務

先への移動、勤務先における移動、教育機関への移動、事業を行うことを目的とした

移動、どうしても必要な外出、子どもの面倒・動物の面倒を見るための外出のほか、

どうしても金融関連機関・郵便局、医療機関、社会福祉設備、役所へ行く必要がある

場合の当該機関と自宅との往復、葬儀への参加。

*スペインからの帰国後、市内一般交通、タクシーが利用できないということはない。

(利用を認める)

・上記義務が対象外となる場合

・カナリア諸島からの帰国。(9月14日より、カナリア諸島も対象となる)

・スペインにおける滞在時間が12時間以内の場合。

・5歳未満の子ども。

<情報源>

チェコテレビ19時のニュース


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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