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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2020年9月9日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年9月12日

2020年9月9日(水)夕刻時にチェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。


新規陽性者1164人

明日9月10日(木)から全国で屋内はマスク着用!


1.国内コロナウイルスの状況

・9月8日(火)のチェコ国内における新規陽性者数は1164人。(今後も増加することが推測されている)

・9月9日18時00分現在の陽性者数は、9767人。新型コロナウイルスによる死亡者数は、これまで444人。現在、入院している陽性者数は244人(このうち、重症者は62人で、4月29日以降最多)。これまでの陽性者は合計30576人。

*9月9日18時の時点における当日の新規陽性者数は、701人で、前日よりも45人多い。

・プラハにおける直近24時間の新規陽性者数は、216人。現在の陽性者数は、1744人。これまで6424人が感染。死亡者数は114人。(9月9日18時00分時の数字)


・チェコ保健省は、チェコ国内の感染状況が悪化しているため、今日、特別措置を発表し、9月10日(木)から、全国を対象に、屋内では常時マスク着用を義務付けた(これまでに発表されている例外はそのまま有効:例:2歳までの幼児、)。同時に、100名以上の集会の場所のみならず、集会の場所では常時マスク着用が義務付けられる。会社内でも、社員が互いに2メートルの距離を維持することができない場合、マスクを着用。


*IKEMの疫学専門家スメイカル医師が22時ニュースチェコテレビのインタビューで以下を述べた。

・今後、重症者の数が増える前に、今対応しなければならない。

・夏、天気が良い時期に、コロナウイルスが弱まったという意見が出されたが、あく

までも思惑でしかなく、これから天候が悪くなるにつれて、容易に春の状態に戻る可

能性がある。

・国民がマスク着用の必要性を軽視する傾向が生まれてしまったが、その必要性につ

いてもう一度しっかりと正しく理解しなければならない。


・9月10日から屋内のマスク着用が義務付けられるが、学校の教室内は対象外。


・ラージョヴァー・チェコ衛生主任は、明日9月10日、チェコの全国感染マップをアップデートし、全国ほとんどの地域(Okres)がグリーン色(クラスターが発生しているが、市中感染していない状態)に指定されることを本日予告した。今日これから明日までの間に、保健省が再度検討する中、オレンジ色になる地域が発生することも考えられる旨、ヴォイチェフ保健大臣が言及。


・今日9月9日(水)までの感染マップは以下のとおり。

グリーン色(クラスター発生、市中感染なし):ホドニーン、ベロウン、クラド

ノ、ムニェルニーク、プラハ東部、プラハ西部、トシェビーチ、ブランスコ、コ

リーン、プシーブラム

オレンジ色(市中感染が始まっている状態):プラハ

その他の地域は、色がついていない状態(陽性者が発生しているが、大きな影響

がない状態)だった。

・チェコ国内の感染度が、本日の時点で、10万人当たり61人となり、欧州諸国の中では6番目に悪い数字となり、チェコが他国に対して渡航を控えるよう推奨するレベルに近づいている。


・衛生局の追跡作業が間に合わなくなっているため、現在、保健省が作業方法の変更を検討しているが、バビシュ首相は、今日、陽性者が自らウェブサイトで過去数日間の接触者を記入する自己申告制が準備されていることを明らかにした。


・フンポレツでは高齢者施設では、高齢者23人、施設職員19名が感染し、勤務可能な職員が6名のみとなったため、チェコ軍から15人の隊員(12人はターボル部隊所属、3人はリベレツ化学兵器部隊所属)が援助することになった。


・チェコラジオのインタビューで、プリムラ保健研究政府特使は、現在のチェコの状況は、陽性者数が急激に増加する手前まで来ていること、経済活動を停止する措置をとる予定はないが、それよりも現在採用している規制度の低い措置を継続する場合、効果が表れるのは早くて数週間後になることを述べた。これまでの規制緩和が広範にわたったこと、国民の間に新型コロナウイルスを軽視する傾向があるため、感染拡大に至る状況になっているとしている。


・8月末に、政府は全国を対象としたマスク着用義務を発表し、翌日、同義務を解除したことから、国民の間に政府の対策に不信感が広がっていることが、夕刻時のチェコラジオで伝えられている。



<外国の様子>

・チェコの感染状況が悪化していることから、欧州各国は以下の対策を取り始めている。


ベルギー:プラハを赤色(危険な国)に指定。プラハからベルギーへ帰国する場

合、9月11日(金)16時から、2週間の隔離及びテストを受ける義務。チェコ国内

におけるプラハ以外の地域は、オレンジ色に指定。2週間の隔離及びテストを推

奨。

ドイツ:プラハを赤色(危険な国)に指定。プラハからドイツへ帰国する場合、9

月10日(木)から、陰性のテスト結果がない場合は隔離。

オーストリア:現在のところ、チェコへの渡航に対する警告、国境閉鎖などの措

置が検討されてはいないが、他の欧州諸国も含めて今後も状況を監視し、必要が

あれば所属省庁と話し合い、措置をとることを、オーストリア外務省がオースト

リア報道局に伝えた。

スロバキア:チェコに対する規制は現在のところ、検討していない。

*バビシュ首相が、オーストリア、スロバキアと交渉したことが伝え

られている。

・スロバキアのマトビチ首相は、スロバキア、チェコ、オーストリアの三国は、できる限りのことをして、国境封鎖を回避する意向である旨を述べた。

・現在の時点でチェコ(10万人当たり61人)よりも感染率が高い国は、以下の国々。

スペイン 256人

フランス 125人

クロアチア 93人

ルーマニア 85人

マルタ 83人

・EUがワクチン購入をすでに予定している、イギリスオクスフォードのAstraZeneca社の第三段階のテストで、試験用ワクチンの接種を受けたテスト参加者1人が健康に支障をきたしたことから、テストを一時中断することになった。同社はワクチン開発の段階における通常の出来事であるとしているが、これから病気の詳細を明確にする予定。


<すでに発表され、現在でも有効な内容>

1.チェコ国内感染度マップ

・9月4日(金)、チェコ国内の感染マップがアップデートされ、以下の地方の危険度が変更になった。

・オレンジ色(感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):プラハ

・グリーン色(感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態)(全10地方):プラハ東部、プラハ西部、プシーブラム、コリーン、ベロウン、クラドノ、ムニェルニーク、ブランスコ、トシェビーチ、ホドニーン


2.チェコ国内一斉の規制


以下の全国一斉の規制に加え、プラハでは以下のとおり規制が強化する。

・9月9日より、真夜中0時~朝6時までの飲食店・バーの営業禁止。

1.医療施設・社会福祉施設における規制

・患者一名に対する同じ時間の面会は、2名まで。

・面会に来る人は、新型コロナウイルスの症状について質問状を記入する。

・もし新型コロナウイルスの症状があると確認された場合は、面会することができない。

・可能な限り、屋外(庭園、テラスなど)又は一人部屋、又は面会用の部屋で面会する。

・病院の床を定期的に消毒する。

・病床のある医療施設、社会福祉施設内ではマスク着用。

以下の場合は例外:

・社会福祉サービスの患者・利用者

・2歳未満の幼児

・知的障害を負っている人

・認知障害、自閉症スペクトラム障害を負っているためにマスクを着用できない人

・医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

・従業員又は同様の職務にある人が、他の人と最低1.5メートル離れている場合。

・その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

2.集会人数制限に関する規制

2020年7月27日から、チェコ全域において一斉に以下の規制が課される。

・人が多く集まる屋内の催しおける参加者数は、1セクション当たり500名まで。セクションは5セクションまで設けることができる。

・屋外の催しのおける参加者数は、1セクション当たり最高1000人まで。広い会場では、9月1日から5セクションまで設けることができる。

3.9月1日からのマスク着用義務の詳細

・9月10日から、全国において、屋内ではマスク着用。

・9月14日より、プラハ市内の学校内においては、教室以外の場所においてマスクを着用。

9月1日から、感染予防の一環として、全国でマスク着用義務が課される。

目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下はそのままを訳したのではなく、文書の番号をそのまま残し、大要をまとめたもの。

I. 1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・役所

・薬局・医療機関(病院など)

・社会福祉施設

・投票所

b) 公共交通機関

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

a) 2歳未満の幼児

b) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

c) 医療機関病棟に入院中の場合。

d) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

e) 社会福祉サービスの利用者

f) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

g) 公共交通機関の運転手が乗客と話をしていない時。

h) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

i) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

j) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

k) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

l) 温泉の湯治・療養施設における滞在中。

*スポーツをしている時もマスクをしなくてよい旨が伝えられている。


・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

4.検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

5.外国渡航に関する情報

・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは9月4日(金)。

ルーマニア、スペインの2か国が赤(危険度大)。

・8月27日(木)から、以下の国の従業員を雇用する使用者(会社)は、当該従業員に対して、陰性の検査結果提示又は検疫隔離を義務付ける。

・ルクセンブルク、スペイン、マルタ

・EU以外の危険度高(赤色)の国。

・日本は8月27日(木)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。

・8月24日(月)から、スペインに渡航後チェコへ帰国するチェコ人及び外国人に対し、以下の義務が課せられる。

・チェコへ帰国後、即、本籍のある州の衛生局へ直接訪問するのではなく、電話など

で連絡を入れる。

・即、自費でSARS Covid-2対象のRT-PCRテストを受け、結果については、チェコへ帰

国した時から遅くとも72時間以内に所轄の衛生局へ通告。(RT-PCRテストを受けない

場合は、14日間の検疫隔離。

・上記が完了するまで、鼻と口を覆うマスクなどを着用するとともに、外出規制を守

る。

*外出規制の例外は以下のとおり:勤務、教育などの活動を行うことを目的とした勤務

先への移動、勤務先における移動、教育機関への移動、事業を行うことを目的とした

移動、どうしても必要な外出、子どもの面倒・動物の面倒を見るための外出のほか、

どうしても金融関連機関・郵便局、医療機関、社会福祉設備、役所へ行く必要がある

場合の当該機関と自宅との往復、葬儀への参加。

*スペインからの帰国後、市内一般交通、タクシーが利用できないということはない。

(利用を認める)

・上記義務が対象外となる場合

・カナリア諸島からの帰国。(9月14日より、カナリア諸島も対象となる)

・スペインにおける滞在時間が12時間以内の場合。

・5歳未満の子ども。

<情報源>

チェコテレビニュース


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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