2020年8月18日（火）夕刻時にチェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。
１．国内コロナウイルスの状況
・8月17日（月）の新規陽性者数は191人*だった。18日18時00分現在の陽性者数は、4846人。コロナウイルスによる死亡者数は、これまで401人。現在、入院している陽性者数は、112人。これまでの陽性者は合計20390人。
*今日のチェコテレビ19時ニュースをはじめ、インターネット上で公開されている記事
で、17日の新規陽性者に関して、昨日までのように第一報として報道していない。新
規陽性者数がニュース・記事上で得られないため、保健省のウェブサイトで統計を確
認した。
・プラハの直近24時間の新規陽性者数は、53人。これまで4100人が感染。死亡者数は106人。
・8月17日、オストラバ8区の郵便局では、郵便局員1名の感染が確認されたため、現在、郵便局員60名が検疫隔離状態にあり、他の郵便局の局員が支援している。小包配達、年金支払いの業務などを優先的に行うため、書留郵便の配達など、他の業務に通常よりも遅れが出る可能性があるが、規定期間内に配達できることをチェコ郵便局のスポークスマンが述べている。感染経路については、郵便局員1名が郵便局外で感染したことにより広がったもの。詳細は個人的な内容となるため、公表されていない。
・9月1日から一斉に学校が始業を開始するが、その時のマニュアルが今日、教育省から各学校へ配られた。主な内容は以下のとおり。
・学校内における教室以外の場所（廊下など）では、マスク着用義務。
・他学級の生徒と接触する機会をできるだけ少なくする。
・クラブ活動では、2学級の生徒が一緒に活動することを認める。
・新型コロナウイルスであると確認される前に、インフルエンザによる感染である場
合でも、症状のある生徒はすぐに帰宅させる。
・授業中に、症状の出始めた生徒は即帰宅させる。
・遠距離教育を義務付ける。（一学級の半分以上が検疫隔離状態にある場合は全生徒
を対象。一学級の半分以下が検疫隔離状態にある場合は、教室での授業と遠距離教育
を同時に行う）
・教室内のマスク着用義務は、基礎学校における規則であり、保育園ではマスク着用
は義務付けられない。
*これに対し、2学級共同で行う授業もあるため、この場合はどのようになるのかな
ど、教師側から具体的な授業の仕方に多くの疑問が出されている。
・昨日、9月1日からのマスク着用義務が発表されたため、1日経った18日、マスク製造者への注文が60％ほど増加。個人でマスク製造している人、生地販売業者でも注文が増えた。
・9月1日からのマスク着用義務について、これまでに決まっている内容は、医療機関、店舗、役所、郵便局などで着用が義務づけられ、レストラン、職場（事務所）では義務づけられないことが発表されているが、モール内のレストラン、結婚式、葬儀などではどうなるのかについて、現在、チェコ保健省は依然として検討中。詳細は明日19日（水）に発表される予定。（注：結婚式は、これまで何度もクラスターが発生する場になっている）
・ホームドクター（praktický lékař）におけるマスク着用について、チェコテレビ19時のニュースでは、医師側はマスクや保護具を着用すると述べており、同時に、保健省の発表内容に不明確な部分が多くあり、公表されている内容ではわからないことが多い、詳細を別途確認しなければならない、公表内容が頻繁に変更する、などの発言があった。
・チェコは、ワクチンの供給について、EUと共同で行う予定で、これまで6社の製造会社がワクチン供給会社として挙がっている。同時に、チェコはAstraZenecaと事前契約締結の話し合いが行われている。
・ワクチンは早くて今年末から接種が始まり、まず初めにホームドクター、医療関係者の接種を行うこと、その後2年間かけてその他の人々にも接種を行うことが今日のニュースで報道されている。
２．国内経済関連
・国民の購買意欲を高める政策の一環として、2021年2月1日から、個人所得税制が改正（Super Gross給与制度の廃止）されることがほぼ確実になっている。その場合の税率を、これまでの一律15％のまま据え置きにするか、あるいはいくつかの税率を設ける累進課税制にするかどうかについて、現在チェコ政府が検討中。
３．外国の様子
・フランスでは、9月1日より、職場でのマスク着用が義務付けられる。（例外は、職場に一人でいる場合、テレワークの場合）
・ポーランドでは、安全な地域（緑色の地域）においても、店舗、市内公共交通機関でのマスク着用が義務付けられている。
注：ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
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