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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2021年11月7日~10日チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2021年11月13日


11月9日の新規陽性者数1万4539人

11月15日から大学などで規制強化(10日政府決定)

政府12日に更なる規制強化を検討


<目次>

3.各国の感染リスク度表示(2021年11月5日更新)

4.チェコへの入国規定(2021年10月27日更新)



1. 感染状況データ

・今日の感染状況

11月10日(水)8時におけるチェコ保健省の発表


11月9日(火)の新規陽性者数:14539人

(前週火曜日比 4628人多い)

11月8日(月)の新規陽性者数:9271人

(前週月曜日比 1678人多い)

11月7日(日)の新規陽性者数:3000人

(前週日曜日比 231人多い)

11月6日(土)の新規陽性者数:5737人

(前週土曜日比 679人多い)


過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数

11月10日現在558人 (11月9日現在515人)

過去直近14日間における人口10万人当たりの新規感染者数

11月10日現在943人 (11月9日現在866人)


PCR検査実施数累計:12,138,185件

PCR検査実施数(11月9日):63,011件

抗原検査実施累計:29,315,087件

抗原検査実施数(11月9日):33,678件


全検査の陽性率(11月9日現在):35.82%(28.03%*)

*7日間の移動平均

予防接種実施(11月9日現在)

当日の接種回数:データなし

累計:12,608,087

ワクチン接種完了:6,151,669人

治った人の数:1,699,950人

現在の入院患者数:3,295人

累計感染者数:1,843,019人

累計死亡者数: 31,229人


11月9日(火)現在

入院患者数:3295人(11月8日の3299人から4人減)

重症者の数:486人(11月8日の468人から18人増)


11月9日(火)

新規陽性者数:1728人

11月10日(水)8時現在の発表

治った人の数:195,543人

累計感染者数:212,829人

累計死亡者数:2,840人


各州の状況はこちら



2.今日の動き

●感染状況(11月10日ニュース)

・11月9日(火)の新規陽性者数は1万4539人。前週火曜日比にて4628人多い。

今年3月12日以来の最多。

・約3300(3295)人が入院。今年4月末以来の最多。

・陽性者数が増加しているため、今後、入院患者数が増加する。


●感染状況(11月9日ニュース)

・11月8日(月)の新規陽性者数は9253人。前週月曜日比にて1678人多い。

・入院患者数は3114人。4月末以来の最多。

・8日(月)、ラボにて検査を受けた人の数は約9万人。先週月曜日より約2万人少ない。


●学校における検査(11月8日ニュース)

11月1日、過去直近1週間における人口10万人当たりの新規感染者が300人以上の8地方(okres)(具体的にはブジェヨビツェ、オストラバ市内、プロスチェヨフ、プラハチツェ、ブルノ郊外、プシェロフ、オパバ、カルビナー)の基礎学校及び高校において、ワクチン接種を受けていない生徒・学生を対象に新型コロナウイルスの検査第1回目が行われ、11月8日(月)、結果集計95%の時点における結果が発表された。約12万1千人の生徒・学生が検査を受け、陽性件数は699件、陽性率は0.6%だった。


第2回目の検査は11月8日(月)から行われており、上記8地方の他、さらに22地方及びプラハにて行われている。約76万5千人の生徒・学生が検査を受ける。


11月6日(土)の時点で、過去直近1週間における人口10万人当たりの新規感染者が300人以上の地方は、61地方になった。しかし、スブルチノバー衛生主任は7日(日)、これらの地方における検査は行わないことを決めた。保健省は11月15日以降、学校における抗原検査の継続は予定していない。スブルチノバー衛生主任とバシャーコバー保健副大臣(次官)は抗原検査では無症状の陽性者を確認することができず、子どもの場合は大抵の場合、無症状であることを理由として挙げている。


学校へ巡回検査チームが訪れてPCR検査を行うという案が保健省にて出されているが、十分な数の巡回検査チームを確保できるかどうか未定であること、PCR検査を行うラボの受付能力が十分であるかどうかも明らかではないことから、プラガ教育大臣が保健省、衛生局に対して明確な対策の提示を求めている。


ワクチンを受けておらず、新型コロナウイルスの検査を拒否し、過去直近半年間に感染していない生徒は、学校にいる間、常時マスクの着用が義務付けられている。学校構内の屋外スペースにおいても、1.5メートルの距離が保てない場合、同義務が課されている。


●現在の感染の波(11月10日ニュース)

11月10日、バシャーコバ―保健副大臣(次官)は、以下を述べた。


・現在の新型コロナウイルス感染の波は、感染者数増加の上下を繰り返しながら、来年春まで続くことが予想される。

・オーストリア型の感染防止対策(オーストリアは11月8日から飲食店、文化・スポーツの催しへ行く為に陰性結果を不十分として認めていない)導入に賛成。

・新型コロナウイルスによる入院患者数が増加し、病院、集中治療室が逼迫した場合は、ワクチン非接種者のロックダウンにまで至る可能性があるが、法律が許す範囲内での措置となる。

・非接種者ロックダウンの規制を導入するより、ワクチン接種を義務化したほうがよい。

・しかし、政治家ではないため、推奨するのみ。どの対策を導入するかは、次期政権が決めることになる。


●疫病学際グループの推奨(11月10日ニュース)

独立した専門家グループとしてチェコにおける新型コロナウイルスの状況を判断し、保健省にアドバイスをしているMeSES(疫病学際グループ)は、政府に対して以下の早急な推進を呼びかけた。


・ワクチン接種率を上げる努力(リスクの高い人を対象とした3回目接種)

・ワクチン接種巡回チームの強化

・リスクの高い職業に従事する人(医療従事者、社会福祉施設職員、教員・学校職員など)に対し、ワクチン接種を義務化。

・ワクチン接種促進のほか、陽性者確認後の追跡作業、検査、感染防止対策も継続して実施が必要。

・ロックダウンを再度行う可能性が出てきているが、ワクチン接種を促進し、同時に全国の学校及び企業において検査を行う方が安価。

・検査の実施は、重症化する前に薬の投与を行うために必要。

・抗原検査を行う場合、品質の良い検査キットを利用。

・検査はワクチンを接種した人も受けるのが最適だが、ラボに十分な受付能力がない。

・新型コロナウイルスが近い将来に消えてなくなることは期待できないが、これから1年後を目途に感染流行は弱まるはず。来年の秋は状況が大きく異なると確信しているが、半年後に再接種を受けなくてよくなるかどうかは保証できない。(タヘジ ウイルス学者)

・現在の状況も、ワクチンがあるために昨年よりは良くなっている。

・現在、昨年秋や今年春と同様に感染者が発生しているのは、政府が十分な感染防止対策を導入しなかったためである。

・マスク(レスピレーター)着用が義務付けられている場所における同義務順守のチェックを集中的に行うべき。


●新しい規制導入(11月10日ニュース)

ボイチェフ保健大臣は、今日の政府会議後、以下の対策を11月15日(月)から導入することを発表した。


・大学の講義(50人以上の学生が集まる講義室)では、レスピレーター着用を義務付ける。

(大学によっては、新学期から独自に授業中のレスピレーター着用をすでに推奨、10月末からは義務付けているところもあるため、今日の政府決定によって規制強化にはならないところもある)

*現行政府規制では、大学におけるレスピレーター着用は、屋内スペースで着席していない場合に限定されている。


・病院におけるワクチン非接種の医療従事者に対し、検査を義務付ける。(第1回目検査は11月22日までに実施)


・チェコに長期滞在している外国人のワクチン費用を保健省の予算から負担する(無料となる)

(注:しかし実際は、ボイチェフ保健大臣の発言から、ワクチンそのものの費用は国が負担、接種費用は個人負担、となる様子が窺える)。


*外国人の自費によるワクチン接種は制度が複雑だった(ボイチェフ保健大臣の発言)。


感染状況が悪化しているため、11月11日(木)、政府保健リスク理事会が招集され、12日(金)、政府は更なる規制強化の可能性について検討する。


・11月9日(火)、新たに330人が入院したが、平均年齢は65歳だった。状況は芳しくない。唯一の解決方法はワクチン接種だ。(バビシュ首相の発言)


・ロックダウンは予定していない。(バビシュ首相)


・政府は、緊急事態発令なしには、ロックダウンの実施が不可能。そのため、日常生活上の対策をこれからも強化していく。


・すでに以前、催しへの入場をワクチン接種者、過去6か月間に新型コロナウイルスに感染した人のみに対して認める案が政府内でも出されている。


●AntiCovidチームの批判(11月10日ニュース)

 新政権を構成する5党の保健医療エキスパートが集まるAntiCovidチームは、現政権が行っている新規対策の導入、コミュニケーションなどに計画性が欠けているとして批判した。バビシュ政権は、野党とは将来導入する対策についてまず相談した上で導入すると約束していたにも関わらず、新対策導入についてメディアを通じた発表で初めて知らされていることを述べた。


●証明書の偽造(11月10日ニュース)

最高検察庁は非感染証明(ワクチン接種証明、感染証明、陰性証明)を偽造した場合、公文書の偽造となり、最高3年間の懲役が科される可能性があることを警告した。印刷した証明書、電子証明書のいずれを偽造した場合も犯罪に相当する。


●アメリカ(11月8日ニュース)

アメリカは、11月8日(月)、チェコ、欧州の大半の国を含む国々からの渡航制限を廃止した。パンデミックが始まってから、1年半の間、アメリカへの渡航が禁止されていた。


今後アメリカ入国時(アメリカへのフライト搭乗時)に、18歳未満及び健康上の理由からワクチン接種を受けることのできない人を例外として、ワクチン接種を受けていることを示すワクチン接種証明、及び72時間以内に受けた検査結果の陰性証明の提示が必要となる。ワクチン接種義務の例外として認められている人は、24時間以内に受けた検査結果の提示が求められる。


3.各国の感染リスク度表示

保健省は、11月5日(金)、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2021年11月8日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

アルゼンチン

オーストラリア

バーレーン

チリ

ヨルダン・ハシェミット王国

カナダ

コロンビア

韓国

サウジアラビア

マルタ

ナミビア

ニュージーランド

ペルー

ルワンダ

アラブ首長国連邦

カタール

クウェイト

スペイン(バレアレス諸島及びカナリア諸島を含む)

台湾

ウルグアイ

バチカン

香港

マカオ


*日本は、9月20日から緑色の国から感染リスクが非常に高い国(濃い赤色の国)になっている。


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アンドラ

フランス

イタリア

モナコ

ポルトガル(アゾレス諸島及びマデイラを含む)


赤色の国(感染リスクが高い国)

デンマーク

フィンランド

アイスランド

キプロス

リヒテンシュタイン

ルクセンブルク

ハンガリー

オランダ

ノルウェー

ポーランド

サンマリノ

ギリシャ

ドイツ

スウェーデン

スイス


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

ベルギー

ブルガリア

エストニア

クロアチア

アイルランド

リトアニア

ラトビア

オーストリア

ルーマニア

スロバキア

スロベニア

その他、上記以外の国すべて(日本


保健省発表の各国危険度はこちら


4. チェコへの入国規定

9月11日から有効となったチェコへの入国規定


以下は、保健省のページを訳した内容(一部概要)


以下の人は、下記の帰国時規則から免除される。

① ワクチン接種完了し、最終接種から14日間が経過し、新型コロナウイルスに感染している症状のない人。ワクチン接種者も、入国申告書記入義務あり。


ワクチンの接種については以下が認められている。

・チェコ国内又はEU諸国内にてワクチン接種を受けた認証を持っている人。

・EU諸国外の国でワクチンを受けている場合は、英語で書かれた書面上の接種証明書又はEUの認める電子認証を所持し、EMAが登録又はWHOが緊急使用として承認しているワクチンである場合。書面による証明書は、所定の内容が記載されており、書面上の証明書から遠隔で内容を直接確認できること。


② これまで新型コロナウイルスに感染したことがあり、陽性が初めて確認された検査から11日以上180日以下の期間にあり、新型コロナウイルス電子認証に関するEU規則に基づいて発行された認証を持っている人。感染証明を持っている人も、入国申告書記入義務あり。


チェコへ向けて出発する前の滞在国にて新型コロナウイルスに感染し、隔離終了したことを証明する外交覚書を持っている人。入国申請書記入義務あり。


④ 6歳未満の子ども

  6歳未満の子どもは、入国申告書記入義務対象外。

⑤ 12時間以内にチェコ国内を通過する人。

⑥ 国際運送業の作業員

など。


<各感染リスクレベルに応じた入国規定>

感染度が低い国(緑色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔 離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが中程度の国(オレンジの国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが高い国(赤色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)


感染リスクが高い国(濃い赤色の国)

入国申告書(Public Health Passenger Locator Form) の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)


感染リスクが極端に高い国(黒色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの渡航開始前に、陰性結果(書面又は所定認証で、48時間以内に受けた抗原検査又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果)を所持。

③ チェコへ入国後、24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を所持。(国境検問にて要請に応じて提示)

④ 入国申告書、検査結果及び入国後24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

⑤ チェコへ入国後、10日~14日目に再度PCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。

⑥ PCR検査陰性結果が出るまで、自主隔離。


「EU諸国以外の国の国民で、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国プラス*の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人について、現在住んでいる国が感染リスク低ではない場合、現在、チェコへの入国は禁止されている。この禁止の例外は、保健省の感染対策(II./2及びII./3)**に記載されている」(内務省のホームページから)

→9月20日(月)より、日本は濃い赤色の国となったため、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国(EU諸国+)の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人に対するチェコへの入国は、9月20日(月)より不可能となっている。


<情報源>

https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3397580-prvni-vlna-testu-na-skolach-odhalila-sedm-set-pripadu-covidu-podil-pozitivnich-je-06

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