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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2021年9月26-28日チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2021年10月1日


余暇クラブ活動時の規制緩和(9月30日導入)

更なる規制緩和推進の傾向


<目次>

3.EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)(2021年9月23日更新)

4.各国の感染リスク度表示(2021年9月24日更新)

5.チェコへの入国規定(2021年9月11日更新)



1. 感染状況データ

9月28日(火)8時におけるチェコ保健省の発表


過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数

9月28日現在32人 (9月27日現在30人)

過去直近14日間における人口10万人当たりの新規感染者数

9月28日現在60人 (9月27日現在59人)


PCR検査実施数累計:10,736,628件

PCR検査実施数(9月27日):23,047件

抗原検査実施累計:27,287,121件

抗原検査実施数(9月27日):45,202件


全検査の陽性率(9月27日現在):4.27(3.08%*)

*7日間の移動平均

予防接種実施(9月27日現在)

当日の投与回数:8,962

累計:11,788,930

ワクチン接種完了:5,944,618人

治った人の数:1,653,600人

現在の入院患者数:206人

累計感染者数:1,690,288人

累計死亡者数: 30,454人


9月27日(月)現在

入院患者数:206人(9月26日の187人から19人増)

重症者の数:36人(9月26日の32人から4人増)


*1週間前9月20日の入院患者数は178人、重症者の数は30人だった。


9月27日(月)

新規陽性者数:111人

9月28日(火)8時現在の発表

治った人の数:188,076人

累計感染者数:192,276人

累計死亡者数:2,773人


各州の状況はこちら



PESシステム リスク指標(2021年9月28日現在)


リスク指標 規制レベル(相当)

チェコ全国    55↑     3



2.今日の動き

●感染状況(9月28日)

・昨日9月27日(月)の新規陽性者数は672人で、5月24日(697人)以来の最多。

前週月曜日比にて、194人多い。


・入院患者数は200人を超え、206人(6月前半以来の最多)。重症者数は36人。


・過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数は30人から32人へ上昇。


・R値は1.06から1.12へ上昇。(8月末から1を超えている)


・州ごとの比較

(過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数)

プラハ 52人

モラビア・シレジア州 51人

中央ボヘミア州   37人

南ボヘミア州 37人

・・・・

リベレツ州 10人

フラデツクラーロベー州 10人


・州より小さい行政単位(Okres)ごとの比較

(過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数)

ベロウン 89人

オパバ 83人


<高齢者のワクチン接種状況>

・現在、ワクチン接種を受けておらず、これまで新型コロナウイルスに感染したこともない高齢者の数が約41万6千人となっている。

・60歳以上の高齢者の6人に一人(約50万4千人)がワクチン接種を受けていない。

・60歳以上の高齢者のうち、約8万8千人がこれまで新型コロナウイルスに感染している。

(保健情報統計研究所9月25日付データ:チェコテレビ)


●生徒・学生の余暇クラブ活動時の規制緩和(2021年9月27日)

9月27日(月)、政府は国内の新型コロナウイルス規制変更について討議し、以下を承認した。

9月30日(木)より、生徒、学生に対して、クラブ活動の際に非感染証明を提示する義務を免除する。その条件は、同一の学校、又はメンバーが毎回同じであること。陽性者が発生した場合に追跡作業が簡単に行えるよう、参加者の記録を残す。


*現在(9月29日まで)は、余暇活動にて20人以上が参加する場合、陰性結果の提示、感染証明(過去直近180日における感染)、ワクチン接種証明のいずれかの提示を義務づけている。30日からは、同じ学校の生徒である場合、参加メンバーが毎回同じである場合は学校が異なっても、非感染証明の提示が免除される。


●総合診療医からの注意(2021年9月27日)

各種のウイルス感染が流行する季節になっているため、ウイルスに感染した時の症状が出た場合は新型コロナウイルスの検査を念のために受けることを総合診療医が推奨している。症状としては、37.3度を超える熱、咳、筋肉・関節の痛みなど。新型コロナウイルス流行当初、においがわからなくなる症状が新型コロナウイルスの特徴だったが、現在はこの症状は出なくなっている。


新型コロナウイルスの検査を受けて陰性だった場合も、ウイルスに感染した人は自宅療養し、回復した後もさらに3日間、自宅待機し、無症状となるまで待つよう推奨している。

(Cyril Mucha総合診療医の発言をチェコテレビがウェブ記事にて紹介)


●従来のワクチンに代わる絆創膏ワクチン(2021年9月27日)

スタンフォード大学とノースカロライナ大学の科学者が共同で、細かい針の付いた絆創膏のワクチンを作成した。3D印刷機で作成した細かい針の付いた絆創膏を皮膚に貼って、ワクチン成分を皮膚に接種する。筋肉注射により接種する場合に比べ、細かい針で皮膚に接種する場合の方が免疫を作る効果は10倍ほど高くなることが発表された。絆創膏で投与する方が、ワクチンの量を減らすことができるため、痛み及び副反応が少なくなり、医師を訪問せずに、自分でワクチン接種が可能となる。

大規模なワクチン接種センターを設ける必要がなくなり、各自へ郵送することができ、室温での保管が可能になるため、多くの人のワクチン接種が簡易化される他、麻疹、インフルエンザのワクチンなどへの応用も可能になる。

(チェコテレビ ウェブサイトにて報道)


●疫学専門家の意見(2021年9月27日)

チェコテレビが疫学専門家に尋ねたところ、一昨年前の入院患者数は約800人であったのに対し、現在は200人弱、重症者の数は昨年の7分の1程度であることから、徐々に通常の生活へ戻していく必要があること、更なる規制緩和を進めるべきと考えていることがチェコテレビのウェブサイト記事にて紹介されている。


現在の感染者の大半は30歳未満の若者であり、この年齢層のワクチン接種率が他の年齢層よりも低いため、ワクチン接種が大きな役割を果たした、とするチェコワクチン学会フリーベク理事長の発言も紹介されている。


3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)

及び人口100万人当たりの死亡者(②)

(2021年9月23日アップデート)


統計の対象は2週間 2021年36週目及び37週目

(36週目:9月6日~11日、37週目:9月13日~19日)


     ①  ②

1. スロベニア 651.76 20.52

2. リトアニア 506.78 76.59

3. エストニア 462.09 19.56

4. アイルランド 373.62 13.50

5. クロアチア 350.55 34.25

6. ラトビア 316.72 28.83

7. オーストリア 315.73 9.21

8. ブルガリア 289.91 131.34

9. キプロス 288.29 25.90

10. ギリシャ 287.66 54.11

11. ノルウェー 279.16 3.54

12. ベルギー 243.76 8.07

13. ルーマニア 232.86 45.42

14. リヒテンシュタイン

211.63 25.81


15. オランダ 176.80 4.42

16. フランス 176.59 16.71

17. ルクセンブルク 173.61 6.39

18. スロバキア 163.40 3.85

19. ドイツ 162.88 7.42

20. ポルトガル 141.90 10.10

21. スウェーデン 137.91 5.04

22. アイスランド 112.05 0.00

23. フィンランド 111.40 3.44

24. イタリア 108.43 13.33

25. スペイン 101.71 20.56

26. デンマーク 93.99 6.53

27. マルタ 93.67 19.43

28. チェコ 52.99 2.34

29. ハンガリー 46.50 6.76

30. ポーランド 20.11 2.87


*赤字は先週から増加。


4.各国の感染リスク度表示

保健省は、9月17日(金)、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2021年9月20日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

オーストラリア

香港

ヨルダン・ハシェミット王国

カナダ

カタール

韓国

サウジアラビア

マカオ

ハンガリー

ニュージーランド

ポーランド

シンガポール

台湾

バチカン


*日本は、9月20日から緑色の国から感染リスクが非常に高い国(濃い赤色の国)になっている。


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アンドラ

デンマーク

フィンランド

フランス

アイスランド

イタリア

ルクセンブルク

マルタ

モナコ

オランダ

ポルトガル(アゾレス諸島及びマデイラを含む)

スロバキア

スウェーデン

スペイン(カナリア諸島、バレアレス諸島を含む)


赤色の国(感染リスクが高い国)

ベルギー

ブルガリア

エストニア

クロアチア

アイルランド

キプロス

リヒテンシュタイン

ラトビア

ノルウェー

オーストリア

サンマリノ

ルーマニア

ギリシャ

ドイツ

スイス


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

リトアニア(新規)

その他、上記以外の国すべて(日本


保健省発表の各国危険度はこちら

保健省が各国危険度リストを9月24日付にてアップデートしていないため、ニュースリリースのデータを記載。


5. チェコへの入国規定

9月11日から有効となったチェコへの入国規定


以下は、保健省のページを訳した内容(一部概要)


以下の人は、下記の帰国時規則から免除される。

① ワクチン接種完了し、最終接種から14日間が経過し、新型コロナウイルスに感染している症状のない人。ワクチン接種者も、入国申告書記入義務あり。


ワクチンの接種については以下が認められている。

・チェコ国内又はEU諸国内にてワクチン接種を受けた認証を持っている人。

・EU諸国外の国でワクチンを受けている場合は、英語で書かれた書面上の接種証明書又はEUの認める電子認証を所持し、EMAが登録又はWHOが緊急使用として承認しているワクチンである場合。書面による証明書は、所定の内容が記載されており、書面上の証明書から遠隔で内容を直接確認できること。


② これまで新型コロナウイルスに感染したことがあり、陽性が初めて確認された検査から11日以上180日以下の期間にあり、新型コロナウイルス電子認証に関するEU規則に基づいて発行された認証を持っている人。感染証明を持っている人も、入国申告書記入義務あり。


チェコへ向けて出発する前の滞在国にて新型コロナウイルスに感染し、隔離終了したことを証明する外交覚書を持っている人。入国申請書記入義務あり。


④ 6歳未満の子ども

  6歳未満の子どもは、入国申告書記入義務対象外。

⑤ 12時間以内にチェコ国内を通過する人。

⑥ 国際運送業の作業員

など。


<各感染リスクレベルに応じた入国規定>

感染度が低い国(緑色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔 離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが中程度の国(オレンジの国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが高い国(赤色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。検査結果が出るまで、自主隔離。


感染リスクが高い国(濃い赤色の国)

入国申告書(Public Health Passenger Locator Form) の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。検査結果が出るまで、自主隔離。


感染リスクが極端に高い国(黒色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの渡航開始前に、陰性結果(書面又は所定認証で、48時間以内に受けた抗原検査又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果)を所持。

③ チェコへ入国後、24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を所持。(国境検問にて要請に応じて提示)

④ 入国申告書、検査結果及び入国後24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

⑤ チェコへ入国後、10日~14日目に再度PCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。

⑥ PCR検査陰性結果が出るまで、自主隔離。


「EU諸国以外の国の国民で、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国プラス*の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人について、現在住んでいる国が感染リスク低ではない場合、現在、チェコへの入国は禁止されている。この禁止の例外は、保健省の感染対策(II./2及びII./3)**に記載されている」(内務省のホームページから)

→9月20日(月)より、日本は濃い赤色の国となったため、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国(EU諸国+)の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人に対するチェコへの入国は、9月20日(月)より不可能となっている。


<情報源>

https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3377178-postupny-navrat-do-normalniho-rezimu-epidemiologove-souhlasi-s-dalsim-rozvolnovanim

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