チェコ 感染状況改善の方向
外国における感染状況 悪化
緊急事態(2月27日~)が4月11日(日)まで延長となりました。
3月1日(月)から、人の移動の制限、営業可の店舗制限、マスク着用義務などが厳しくなっています。詳しくは、2月26日ブログをご覧ください(別の地方へ移動する際に必要な、内務省作成の証明書の様式についても記載)
3月1日導入規制が、3月22日(月)より一部緩和、余暇の時間を過ごすことのできる範囲が地方(okres)に拡大されています(4-1をご参照ください)。
<目次>
1.国内コロナウイルス感染状況
1-1.感染状況
1-2. PESシステム チェコのリスク指標
1-3.チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
2.今日の動き
今日の動き(今日のニュース)
3.EU内の感染状況比較(ECDCのデータ 2021年3月25日アップデート)
4.国内規制
4₋1. 規制変更内容(2021年3月18日アップデート)
4-2. 12月27日からの規制レベル5導入内容
4-3. 隔離(検疫隔離・陽性隔離)(2021年3月9日アップデート)
4-4.マスク着用規定(2021年3月18日アップデート)
5.外国への渡航
5₋1. チェコへの入国規定(2021年2月5日アップデート)
5-2.各国の感染リスク度表示(2021年3月26日アップデート)
5-3.外国渡航に関する情報(2021年3月30日アップデート)
30 2021年3月
1.新型コロナウイルス感染状況
1-1.チェコの感染状況
3月29日(月)の新規陽性者数:6,865人
(1週間前の月曜日より1375人少ない)
PCR検査実施数累計:6,206,832件
PCR検査実施数(当日):24,917件
抗原検査実施累計:6,058,353件
抗原検査実施数(当日):165,301件
全検査の陽性率(3月29日現在):23.82%(26.02%)
*7日間の移動平均
予防接種実施数(3月29日)
投与数:36,604
累計:1,611,172
・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/)
3月30日(火)8時00分におけるチェコ保健省の発表
現在の陽性者総数:今日、3月23日までアップデート。
3月14日の16万1658人をピークに、22日は13万2780人まで減少している。
治った人の数:1,354,424人
現在の入院患者数:7,624人(前日から436人増)
累計感染者数:1,523,668人
累計死亡者数: 26,222人(前日から186人増)
・入院患者数と重症者数
3月29日(月)現在
入院患者数:7624人(前日の7188人から436人増、7343人から281人多い)
(前日の数字が、7188人から7343人へ修正されている)
重症者の数:1723人(前日の1727人から4人減、1728人より5人少ない)
(前日の数字が、1727人から1728人へ修正されている)
*1週間前3月22日の入院患者数は8980人、重症者の数は1995人だった。
・プラハの感染状況
3月29日(月)
新規陽性者数:653人
3月30日(火)8時現在
現在の陽性者総数:(記載なし)
治った人の数:154,393人
累計感染者数:171,652人
累計死亡者数:2,411人
各州の状況:
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje
1-2. PESシステム リスク指標(2021年3月30日現在)
リスク指標 規制レベル(相当)
チェコ全域 59→ 3
指標は規制レベル3に相当するが、12月27日から、実際に導入されている規制はレベル5。
3月30日現在の指標59の内訳
値 評価スコア
① 1033.2 20
② 790.7 16
③ 0.85 3
④ 38.9% 20
⑤ 無 0
⑥ 無 0
合計 59
保健省コメント:指標59は前日と同じ。
<上記指標の内容 >
1月6日よりPESシステム指標のパラメーターが変更になった。
新しいパラメーターは以下のとおり。(保健省1月7日発表)
① 新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
② 65歳以上の新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
③ R値(簡易)
④ 入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)
⑤ 65歳以上の新規感染者数増加の有無
⑥ 入院後に感染が判明した件数増加の有無
1-3. チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (2021年3月30日8時発表のデータ)
昨日 今日
プラハ 4076 307.79 3727 281.44
<中央ボヘミア州>
ベネショフ 320 321.89 296 297.74
ベロウン 602 633.3 415 436.58
クラドノ 752 451.7 654 392.83
コリーン 497 484.3 398 387.83
クトナー・ホラ
289 381.13 271 357.39
ムニェルニーク
455 416.28 406 371.45
ムラダーボレスラフ
736 564.57 645 494.76
ニンブルク 393 389.55 423 419.29
プラハ東部 723 390.44 677 365.59
プラハ西部 467 312.71 423 283.25
プシーブラム 528 458.72 439 381.39
ラコブニーク 278 500.34 265 476.94
<南ボヘミア州>
チェスケーブジェヨビツェ
974 497.18 887 452.78
チェスキー・クルムロフ
326 529.6 272 441.87
インドジフーフ・フラデツ
598 659.37 485 534.78
ピーセク 407 568.54 299 417.67
プラハチツェ 186 364.86 155 304.05
ストラコニツェ
355 501.61 272 384.33
ターボル 544 530.24 473 461.04
<ピルゼン州>
ドマジュリツェ
173 278.75 131 211.08
クラトビ 357 413.17 358 414.33
ピルゼン北部 276 345.09 252 315.08
ピルゼン市内 725 373.17 662 340.75
ピルゼン南部 295 464.65 266 418.98
タホフ 157 288.94 142 261.34
ロキツァニ 177 358.67 139 281.67
<カルロビ・バリ州>
へプ 69 75.3 63 68.75
カルロビ・バリ
198 172.45 168 146.32
ソコロフ 171 193.85 151 171.18
<ウースチー州>
ジェチーン 780 602.12 742 572.79
ホムトフ 582 465.8 500 400.17
リトムニェジツェ
622 519.77 558 466.29
ロウニ 478 551.38 387 446.41
モスト 676 605.15 569 509.36
テプリツェ 682 528.39 594 460.21
ウースチー・ナト・ラベム
603 505.29 524 439.09
<リベレツ州>
チェスカー・リーパ
650 629.24 624 604.07
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
391 431.25 332 366.18
リベレツ 729 415.09 662 376.94
セミリ 220 296.91 206 278.01
<フラデツ・クラーロベー州>
フラデツ・クラーロベー
361 219.74 335 203.92
イチーン 271 338.56 280 349.8
ナーホト 223 202.8 185 168.25
トルトノフ 208 176.3 171 144.94
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
270 340.12 251 316.19
<パルドゥビツェ州>
フルジム 575 549.64 494 472.22
パルドゥビツェ
643 366.5 550 313.5
スヴィタヴィ 487 466.77 450 431.31
ウースチー・ナド・オルリツィー
610 441.15 523 378.23
<ビソチナ州>
ハヴリーチクーフ・ブロト
365 384.55 348 366.64
イフラバ 554 487.56 494 434.75
ペルフジモフ 429 593.34 371 513.13
トシェビーチ 522 471.08 449 405.2
ジュジャール・ナト・サーザボウ
563 476.48 440 372.38
<南モラビア州>
ブランスコ 437 400.42 403 369.26
ブルノ市内 1105 289.76 1019 267.21
ブルノ郊外 776 345.44 692 308.05
ブジェツラフ 465 399.86 412 354.28
ホドニーン 595 386.51 623 404.7
ビシュコフ 378 409.62 317 343.52
ズノイモ 437 382.16 386 337.56
<オロモウツ州>
イェセニーク 85 223.87 73 192.27
オロモウツ 859 364.8 955 405.57
プロスチェヨフ
278 255.88 312 287.17
プシェロフ 455 351.32 471 363.67
シュンペルク 421 349.62 402 333.84
<モラビア・シレジア州>
ブルンタール 384 419.23 350 382.11
フリーデク・ミーステク
783 364.76 746 347.53
カルビナー 845 343.04 815 330.87
ノビー・イチーン
450 296.88 415 273.79
オパバ 574 325.7 532 301.87
オストラバ市内
994 310.48 923 288.31
<ズリーン州>
クロムニェジーシュ
294 279.09 231 219.28
ウヘルスケー・フラジシチェ
439 308.66 402 282.65
フセチーン 599 417.91 494 344.65
ズリーン 755 393.94 713 372.03
2.今日の動き(今日のニュース)
●感染状況
・昨日の新規感染者数は、6865人で、12月半ばのレベルになっている。
・入院患者数、重症者数ともに減少。
・パルドゥビツェ州では、病院の非常状態が解除された。
●ワクチン2回目投与
政府医療リスク評議会は、ファイザー・バイオンテック社及びモデルナ社のワクチンについて、2回目の投与日を1回目投与から42日後に行うことを支持したため、保健省は、今後新しくワクチン投与予約を受け付ける人に対して、2回目投与を42日後に伸ばすことを発表した。すでに受付が終わっている人はこれまで通りの間隔で投与を受ける。
アストラゼネカ社ワクチンの2回目投与は、今後も12週間後に行う。(アストラゼネカ社のワクチンは、Vaxzevriaという名称になることが伝えられている)
●警察による隔離取締り
1週間前、ハマーチェク内務大臣は、隔離(検疫中の隔離と陽性が判明してからの隔離の双方)すべき人が本当に隔離(自宅待機)しているかどうかを警察が取り締まると発表したが、この取締りを警察のみで行うことはない旨、今日、警察がチェコテレビに対して述べた。この内容は、月曜日に警察側が衛生主任と話合った末に決まった。
警察のスポークスマンは、警察のみで隔離中の人を訪れて検問することは全く検討されておらず、もし各家庭を訪問して取締りを実施する場合には、衛生局員と共に行うこと、また、取り締まりの範囲及び程度は、公共の健康保護に関する法律に基づいて、管轄の衛生局が決めることをが述べた。
●ドイツの国境検問
ドイツはオーストリアのチロル地方との国境における検問は取りやめるが、チェコとの国境における検問はさらに2週間延長することを決めた。チェコ国内の感染状況が安定していない為としている。
●ドイツにおけるアストラゼネカ社ワクチン接種
ドイツは、今日(水)から、アストラゼネカのワクチンについては60歳以上の人に限定して接種している。60歳未満で優先的に接種を受けている人が同社のワクチンを受ける場合は、医師の判断、各自のリスク分析が必要となる。ドイツでは、これまでアストラゼネカのワクチン接種後に血栓が生じるケースが数件発生しており、ワクチンとの関連性は証明されていないが、今回の措置が取られることになった。
●オーストリアとスプートニクV
欧州医薬品庁からまだ認可されていないロシアのワクチン「スプートニクV」の購入について、オーストリアがロシアと交渉している。首相府は、ロシアのワクチンをオーストリアへ納入するため文書を交換する際の守秘義務契約書が締結したこと、また、ロシアから4月は30万本、5月は50万本、6月初めには20万本の納入提案があったことを伝えた。実際の購入については、まだ最終的な決定が下っていない。
●イタリアの規制強化
イタリアは、イースター連休(4月6日まで)にかけて、国外からの入国条件を厳しくする。欧州諸国からの入国者に対し、新型コロナウイルスの検査結果陰性の提示及び5日間の隔離を義務付ける。5日間の隔離は、陰性の場合も必須となり、5日後に再度の受検が必要。
同時に、国民が外国へ旅行に行くことを制限するため、4月3日~6日にかけて、イタリア全域において自分の住んでいる地域自治体から他の地域自治体への移動が禁止される。
●アメリカで新規感染者が増加
アメリカでは、過去直近2か月ほど感染状況が改善されていたが、先週から新規感染者が増加している。再度感染が拡大する可能性があるとして、バイデン大統領が各州知事に対し、公共の場におけるマスク着用義務の再度導入を呼びかけた。
●トルコの規制強化
トルコにおいても新規感染者数が増加しており、規制が強化される。4月13日から始まるラマダン中は、すべての飲食店が閉鎖される。
●ブラジル型変異株
ブラジルでは、アマゾニアから発生した変異株による感染が拡大しており、現在、全世界の新型コロナウイルスによる死亡者のうち、約3分の1がブラジルの人々であることが報道されている。
●ポーランドの規制強化
ポーランドでは、新型コロナウイルスの感染拡大スピードが速まっており、週平均にて日当たりの新規感染者が2万8千人を超えている。入院患者数も過去最多となっているため、政府は徐々に規制を強化している。4月初めにピークを迎えると推測されている。
●チェコモラビア共産党の動き
チェコモラビア共産党のフィリプ党首は、同党が政府を支持するにあたり、一定の合意内容の実行を条件づけているにも関わらず、政府が約束を守っていないと発言した。4月1日、党の執行委員会を招集し、少数派政権を寛容する条件(合意内容)についてANOと話し合う権限を得る予定。共産党とANOは「寛容合意」を3年前に締結しており、半年に一度、評価している。
3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)
及び人口100万人当たりの死亡者(②)
(2021年3月25日アップデート)
2021年11週目(11週目は3月15日~3月21日)
チェコは今週になり2番目
① ②
1. エストニア 1520.79 97.82
2. チェコ 1328.25 273.80
3. ハンガリー 1145.70 252.11
4. ポーランド 716.70 106.64
5. ブルガリア 620.23 202.12
6. キプロス 601.35 11.26
7. スウェーデン 597.10 13.75
8. マルタ 586.32 75.79
9. フランス 562.05 55.04
10. イタリア 517.91 86.47
11. スロベニア 507.48 42.94
12. オランダ 481.38 24.59
13.スロバキア 466.92 216.75
14. オーストリア 447.61 33.48
15. ルクセンブルク 442.42 89.44
16. ベルギー 439.75 30.64
17. ラトビア 371.03 68.67
18. ルーマニア 363.68 67.52
19. ギリシャ 298.59 65.68
20. クロアチア 275.52 43.62
21.リトアニア 247.31 53.68
22. ノルウェー 223.55 3.17
23. ドイツ 194.83 33.43
24. デンマーク 189.14 3.61
25. フィンランド 172.86 6.15
26. アイルランド 148.66 33.24
27. スペイン 143.31 44.51
28. リヒテンシュタイン
110.98 0.00
29. ポルトガル 71.09 21.27
30. アイスランド 15.10 0.00
*赤字は先週から増加。
4. 国内規制
4-1. 規制変更内容
① 2021年3月1日からの規制内容
2月26日ブログをご参照ください。
●3月22日(月)からの規制緩和(3月18日政府発表)
・余暇の時間(散歩、運動する時)に移動できる範囲を地域自治体(obce)から、地方(okres)へ拡大する。
・他の地方(okres)への移動は、22日以降も引き続き禁止する。(通勤、通勤、ケアを必要とする人を訪問するなどは例外)
●2021年2月14日に発表された規制変更
① 役所における受付時間:受付時間の制限を解除し、役所にて手続きする申請者が列を作って待たなくてもよいようにする。
② 宿泊施設:これまで、医療従事者が勤務のために宿泊することを認めていたが、今後は、遠距離に入院している家族の同伴などの必要から宿泊することも認める。
③ 図書館:事前予約した本の窓口による貸し出し、借りた本の返却も窓口による返却のみを認め、FFP保護マスクの着用を義務付ける。
④ 企業の代表機関:企業の代表機関選挙、代表機関会議などの実施を認める(参加は最高50名まで可)。参加人数が10人以上の場合は、保護具(医療用マスク又はFFP2クラスのマスク)を着用し、2メートルの社会距離を保ち、参加者各自が抗原検査を受けることを義務付ける。
4-2.PES規制内容
現在の規制レベルはレベル5
レベル5(紫)
①マスク着用義務:屋内では常時及び屋外の公共場所
②屋内及び屋外における集会人数:2人
③結婚式・葬儀・宗教儀礼:最大15人
④病院・社会福祉施設の面会:基本的に禁止(規定された例外を除く)
⑤自由な移動:夜間外出禁止21時~5時
⑥行政役所の受付時間:受付時間を限定し、必要不可欠な手続きに限り受け付け(テレワークの導入)(2月14日から受付時間制限解除)
⑦宿泊施設:制限あり
⑧学校:遠隔授業(保育園、特別支援学校、基礎学校第一学年及び第二学年+特別なケースを除く)
⑨スポーツ試合:プロの試合(観客なし、特別対策)許可、アマチュアスポーツ禁止
⑩余暇のスポーツ:屋内運動施設閉鎖、屋外の運動可だが最大2人
⑪プール・ウェルネス:閉鎖(健康関係のサービス提供は例外)
⑫文化関係:文化関係の催し禁止。プロの芸術家は特別な対策に基づく。
⑬博物館・ギャラリー:閉館
⑭城・歴史記念物:閉場
⑮図書館:非接触による貸し出し・返却
⑯ゲームセンター・カジノ・宝くじ販売営業所:閉鎖
⑰飲食店:外出禁止時間外のテイクアウト
⑱公共の場所における飲酒:禁止
⑲店舗(ショッピングモール):生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。
⑳小売店:生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。日曜日・祭日は休店。
㉑その他のサービス業・営業所:閉鎖。
㉒事業者(製造業・倉庫業):稼働上の対策*。検査義務。
㉓事業者(事務職・その他の営業):可能な限りテレワーク。検査推奨。
㉔温泉療養所:健康関係のサービス提供に限定。一部屋に一人。
㉕刑務所における面会:禁止
㉖緊急事態の必要性:必要あり
㉗規制順守チェック:警察及び自治体
<スキー場>
宿泊施設:閉鎖
リフト、ゲレンデ、スキースクール、運動場:閉鎖
スキーレンタル:閉鎖(オンライン営業は可)
ロープウェイ:スキー客以外の観光客
(徒歩による遠足、クロスカントリー、スキーアルピニズム)のみ
4-3.隔離(検疫隔離・陽性隔離)
(2月25日記者会見、26日:https://koronavirus.mzcr.cz/izolace-a-karantena-kvuli-covid-19-se-prodlouzi-na-14-dni-vlada-se-zabyvala-take-pripravou-novych-krizovych-opatreni/
・南ア型変異株の場合の隔離期間
南ア型変異株が確認された陽性者の隔離期間が、2021年3月9日から変更になった。陽性が確認された第一回目の検査日から数えて14日後まで隔離することが義務付けられ、その後PCR検査2回目の受検にて陰性であることが条件づけられる。
<隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)の例外(2021年3月1日から)>
感染者と接触しても以下の人は隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)を免除する。
・ラボの判定で新型コロナウイルスに感染したことがわかっており、感染から90日以内の人。
・ワクチン接種が完了している人。2回投与ワクチンの場合は、2回目の投与終了後、2週間が経過している人。1回投与ワクチンの場合は、投与後2週間が経過している人。
4-4.マスク着用規定
3月1日から以下の場所にて、マスク(FFP2保護マスク*、サージカルマスク1枚)着用を義務付ける**。
*ろ過効果(filtration efficiency)95%以上のマスク。
(ブログ作成者注:薬局では、BFE bacterial filtration efficiencyとして表示されている)
**3月1日から、布マスク、スカーフなどは認めない。(2月22日発表)
<地域自治体(obec)内の屋外>
・地域自治体の建造物のある場所(市街地・住宅地など)
人との距離にかかわらず、屋外でも常時着用。(最低サージカルマスク1枚)
・地域自治体内の建造物のない場所(森林など)
2メートルの社会距離を維持できない場合にマスク着用。
例外:例えば、森林などに一人、又は家族と行く場合は必要なし。
以下の場所では、FFP2保護マスクを義務付ける。
(サージカルマスク2枚重ねは認められない)
・店舗
・サービス業営業所
・医療機関(外来のある医療機関)
・社会福祉施設(高齢者施設、身体障害者施設など)
・国際空港
・公共交通機関内
・公共交通機関のプラットホーム、駅、待合室
・自動車内(同一家庭に住む人のみが乗車している場合は例外)
15歳以下の子どもは、FFP2保護マスクの子ども用が入手不可能のため、例外。
・3月22日から、建造物のある場所(市街地、住宅地など)において、人と2メートル以上の社会距離がある場合は、運動時のマスク着用義務を免除する。(3月18日政府決定)
<使用者(企業)におけるマスク着用>
企業の屋内にて常時マスク着用を義務付ける。
例外:社員が一人でいる場合、又は仕事上、マスク着用がどうしても困難な場合など。
<使用者(会社側)の義務>
3月1日から、使用者に対し、被用者にマスクを提供する義務を課す。
例:店舗の場合は、FFP2保護マスク、役所職員の場合は、サージカルマスクなど。
5. 外国への渡航
5-1.チェコへの入国規制
●2月5日からのチェコ入国規制(保健省発表)
チェコ保健省は、今日、2月5日から有効になるチェコへの入国規定を発表した。
各国の感染リスク度により、チェコへ入国する際の規制が異なる。
(各国の感染リスク度は、以下の「各国の感染リスク度表示」をご参照ください)
●2月15日より、以下の国からチェコへ帰国するに際し、以下の国における滞在時間が12時間以上になる場合、該当する規制が課せられるよう変更になった。
日本は、濃い赤色の国の取り扱いとなる。
濃い赤色の国(感染リスクの非常に高い国)
当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 出発前72時間以内に受検したPCR検査の陰性結果(書面)を所持。
③ チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。
④ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、N95、 N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
赤色の国(感染リスクの高い国)
当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。
抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。
PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。
③ チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。
④ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
オレンジ色の国(感染リスク中程度の国)
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。
抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。
PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。
③ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
緑色の国(感染リスクが低い国)
当該国からチェコへ渡航する者に対する制限は一切なし。
以上の例外:
・国際運送及びトランジット
・国境を越えて日帰りで通勤する人、国境を超えた外国にいる自分の子どもを交代で世話している人、など。
5-2.各国の感染リスク度表示
保健省は、3月26日、感染リスク度リストのアップデートを発表した。
2021年3月29日(月)0時から有効になる。
緑色の国(感染リスクが低い国)
オーストラリア
アイスランド
韓国
ニュージーランド
シンガポール
タイ
バチカン
オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アイルランド
ポルトガル(マデイラを除く)
バレアレス諸島
赤色の国(感染リスクが高い国)
ベルギー
デンマーク
フィンランド
クロアチア
リヒテンシュタイン
リトアニア
ラトビア
ルクセンブルク
モナコ
オランダ(本土のみ)
ノルウェー
オーストリア
ルーマニア
ギリシャ
スロバキア
ドイツ
スペイン(カナリア諸島を含む)
スイス
マデイラ
濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)
2021年2月1日付保健省保護対策(MZDR 20599/2020-51/MIN/KAN) 第III.1項に基づき、欧州諸国及び欧州外の第三国で上記リストに記載されていない国は、新型コロナウイルスに感染するリスクが非常に高い国とする。
→日本は2月5日から「濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)」となっている。
https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2021/03/Sd%C4%9Blen%C3%AD-Ministerstva-zdravotnictv%C3%AD-kter%C3%BDm-se-vyd%C3%A1v%C3%A1-seznam-zem%C3%AD-nebo-jejich-%C4%8D%C3%A1st%C3%AD-s-n%C3%ADzk%C3%BDm-st%C5%99edn%C3%ADm-a-vysok%C3%BDm-rizikem-n%C3%A1kazy-onemocn%C4%9Bn%C3%AD-covid-19-s-%C3%BA%C4%8Dinnost%C3%AD-od-22.-3.-2021.pdf
5-3.外国渡航に関する情報
各国の感染危険度に応じた渡航規制はこちらをご参照ください。
(チェコ語)
隣国がチェコに対して設けている規制
<オーストリア>
・12月19日から、オーストリア入国の際、陰性の検査結果を持っていても10日間の検疫隔離が義務付けられる(日帰り勤務者、学生、オーストリア国内通過目的の入国は当該義務免除)。検疫隔離は、入国後5日してから抗原検査又はPCR検査を受け、陰性であれば解除される。
1月14日(木)から、チェコからオーストリアへ越境可能な場所が17か所に制限され、残りの42か所は防護柵にて閉鎖される。検査・検疫隔離の規定について現行規定から変更なし。
2月10日から国境を越えて入国する人に対して規制が強化し、日帰り通勤している人に対しても、1週間に1度、7日以内に受けた抗原検査又はPCR検査の陰性結果提示を義務づける。越境前にインターネット上による登録も必要になる。
<スロバキア>
・2月17日(水)より、チェコからの入国者に対して入国申告(様式はこちら:http://korona.gov.sk/ehranica)、最低8日間の隔離(自宅待機)、隔離は最低8日目にPCR検査を受けて陰性であれば終了可。日帰り通勤者、学生、芸術家などは、過去直近7日間以内に受けた検査(抗原検査又はPCR検査)の陰性結果を所持すること。スロバキア国内通過(トランジット)と国際貨物ドライバーは検査結果提示が免除される。
<ドイツ>
・ドイツは、2月14日(日)から、チェコ及びオーストリアのチロル地方をコロナウイルス変種多発地域に指定し、国境におけるコントロールを強化する。3月3日、期間を2週間延長し、3月17日までとすることを発表した。(事実上、国境閉鎖)3月17日、期間をさらに2週間延長することを発表した。
ザクセン地方へは、医療、社会福祉ケア、農業において日帰り通勤している人のみが、毎日検査を受けることを条件に入国許可される。ドイツ側では、一日1000チェココルナ程度の宿泊手当を提供し、ドイツ側での滞在を推奨している。
バイエルン州への入国制限は、現在、日帰り通勤者は例外になる。同州政府は、被用者の職務が必須であることを述べた使用者の宣言書が提示される場合に例外とすることを決定した。
チェコ鉄道は、2月14日からドイツ・チェコ間の列車運行を取りやめる。
(国際貨物ドライバー、日帰り通勤者に対して、国境にて検査(結果が出るまで3時間)が行われているため、国境によっては渋滞が発生している)
ドイツは、3月28日(日)から、チェコ、スロバキア、オーストリアのチロル地方について、新型コロナウイルス変異株の感染地域リストから外すことを3月26日、発表した。3月28日から、貨物トラック運転手は検査を受けずに入国が可能になる予定だったが、3月30日、ドイツはチェコとの国境に限り、検問をさらに2週間継続すると発表した。
28日以降もチェコは依然として、感染度の高い地域として残る。
ザクセン州及びバイエルン州は、変異株感染地域からの入国者に対して、2週間の隔離を義務付けており、受検による隔離期間短縮を認めていないが、日曜日以降は、ドイツ入国後の隔離期間が10日間になり、5日目に検査結果が陰性であれば隔離終了が可能になる。
観光目的の入国は日曜日以降も依然として許可されない。
<情報源>
https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3290667-v-pondeli-pribylo-necelych-sedm-tisic-nakazenych-vladni-rada-rozhoduje-o-prodlouzeni
https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3291023-babis-neplni-dohody-zni-od-kscm-filip-chce-jednat-o-dalsi-podpore-vlady
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
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