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2021年3月31日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

執筆者の写真: Miwatis PrahaMiwatis Praha

更新日:2021年6月3日

イースター連休前 規制順守呼びかけ

EU内のワクチンをめぐる動き

緊急事態(2月27日~)が4月11日(日)まで延長となりました。


3月1日(月)から、人の移動の制限、営業可の店舗制限、マスク着用義務などが厳しくなっています。詳しくは、2月26日ブログをご覧ください(別の地方へ移動する際に必要な、内務省作成の証明書の様式についても記載)


3月1日導入規制が、3月22日(月)より一部緩和、余暇の時間を過ごすことのできる範囲が地方(okres)に拡大されています(4-1をご参照ください)。



<目次>

1.国内コロナウイルス感染状況

1-1.感染状況

1-2. PESシステム チェコのリスク指標

1-3.チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数

2.今日の動き

今日の動き(今日のニュース)

3.EU内の感染状況比較(ECDCのデータ 2021年3月25日アップデート

4.国内規制

4₋1. 規制変更内容(2021年3月18日アップデート

4-2. 12月27日からの規制レベル5導入内容

4-3. 隔離(検疫隔離・陽性隔離)(2021年3月9日アップデート

4-4.マスク着用規定(2021年3月18日アップデート

5.外国への渡航

5₋1. チェコへの入国規定(2021年2月5日アップデート

5-2.各国の感染リスク度表示(2021年3月26日アップデート

5-3.外国渡航に関する情報(2021年3月30日アップデート

1.新型コロナウイルス感染状況

1-1.チェコの感染状況

3月30日(火)の新規陽性者数:8,568人

(1週間前の火曜日より2400人少ない)


PCR検査実施数累計:6,236,023件

PCR検査実施数(当日):27,005件

抗原検査実施累計:6,248,256件

抗原検査実施数(当日):136,824件


全検査の陽性率(3月30日現在):29.92%(24.52%)

*7日間の移動平均

予防接種実施数(3月29日)*29日のデータのままとなっている。

投与数:36,604

累計:1,611,172

・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/

3月31日(水)8時00分におけるチェコ保健省の発表

現在の陽性者総数:今日、3月23日までアップデート。

3月14日の16万1658人をピークに、24日12万8308人まで減少している。

治った人の数:1,366,461人

現在の入院患者数:7,580人(前日から44人減)

累計感染者数:1,532,332人

累計死亡者数: 26,421人(前日から199人増)


・入院患者数と重症者数

3月30日(火)現在

入院患者数:7580人(前日の7624人から44人減、8067人から487人少ない)

(前日の数字が、7624人から8067人へ修正されている)

重症者の数:1717人(前日の1723人から6人減、1784人より67人少ない)

(前日の数字が、1723人から1784人へ修正されている)


*1週間前3月23日の入院患者数は8639人、重症者の数は1922人だった。


・プラハの感染状況

3月30日(火)

新規陽性者数:757人

3月31日(水)8時現在

現在の陽性者総数:(記載なし)

治った人の数:155,594人

累計感染者数:172,414人

累計死亡者数:2,433人


各州の状況:

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje



1-2. PESシステム リスク指標(2021年3月31日現在)

リスク指標 規制レベル(相当)

チェコ全域 59→     3


指標は規制レベル3に相当するが、12月27日から、実際に導入されている規制はレベル5。


3月31日現在の指標59の内訳

値  評価スコア

983.0 20

755.1 16

0.85 3

38.9% 20

⑤ 無 0

⑥ 無 0

合計 59

保健省コメント:指標59は前日と同じ。

<上記指標の内容 >

1月6日よりPESシステム指標のパラメーターが変更になった。

新しいパラメーターは以下のとおり。(保健省1月7日発表)

① 新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)

② 65歳以上の新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)

③ R値(簡易)

④ 入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)

⑤ 65歳以上の新規感染者数増加の有無

⑥ 入院後に感染が判明した件数増加の有無



1-3. チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (2021年3月31日8時発表のデータ)


 昨日 今日

プラハ 3727 281.44 3716 280.61

<中央ボヘミア州>

ベネショフ 296 297.74 298 299.76

ベロウン 415 436.58 472 496.54

クラドノ 654 392.83 610 366.4

コリーン 398 387.83 376 366.39

クトナー・ホラ

271 357.39 281 370.58

ムニェルニーク

406 371.45 413 377.85

ムラダーボレスラフ

645 494.76 666 510.87

ニンブルク 423 419.29 439 435.14

プラハ東部 677 365.59 660 356.41

プラハ西部 423 283.25 418 279.9

プシーブラム 439 381.39 464 403.11

ラコブニーク 265 476.94 261 469.75

<南ボヘミア州>

チェスケーブジェヨビツェ

887 452.78 925 472.17

チェスキー・クルムロフ

272 441.87 273 443.5

インドジフーフ・フラデツ

485 534.78 456 502.8

ピーセク 299 417.67 296 413.48

プラハチツェ 155 304.05 164 321.71

ストラコニツェ

272 384.33 256 361.72

ターボル 473 461.04 488 475.66

<ピルゼン州>

ドマジュリツェ

131 211.08 146 235.25

クラトビ 358 414.33 323 373.82

ピルゼン北部 252 315.08 240 300.08

ピルゼン市内 662 340.75 588 302.66

ピルゼン南部 266 418.98 230 362.27

タホフ 142 261.34 115 211.65

ロキツァニ 139 281.67 140 283.69

<カルロビ・バリ州>

へプ 63 68.75 58 63.3

カルロビ・バリ

168 146.32 124 108

ソコロフ 151 171.18 130 147.37

<ウースチー州>

ジェチーン 742 572.79 692 534.19

ホムトフ 500 400.17 523 418.58

リトムニェジツェ

558 466.29 596 498.04

ロウニ 387 446.41 369 425.65

モスト 569 509.36 602 538.91

テプリツェ 594 460.21 586 454.01

ウースチー・ナト・ラベム

524 439.09 510 427.36

<リベレツ州>

チェスカー・リーパ

624 604.07 557 539.21

ヤブロネツ・ナド・ニソウ

332 366.18 318 350.73

リベレツ 662 376.94 649 369.54

セミリ 206 278.01 210 283.41

<フラデツ・クラーロベー州>

フラデツ・クラーロベー

335 203.92 334 203.31

イチーン 280 349.8 235 293.58

ナーホト 185 168.25 184 167.34

トルトノフ 171 144.94 187 158.5

リフノフ・ナト・クニェジュノウ

251 316.19 235 296.03

<パルドゥビツェ州>

フルジム 494 472.22 530 506.63

パルドゥビツェ

550 313.5 578 329.46

スヴィタヴィ 450 431.31 441 422.69

ウースチー・ナド・オルリツィー

523 378.23 535 386.91

<ビソチナ州>

ハヴリーチクーフ・ブロト

348 366.64 335 352.95

イフラバ 494 434.75 486 427.71

ペルフジモフ 371 513.13 290 401.1

トシェビーチ 449 405.2 427 385.34

ジュジャール・ナト・サーザボウ

440 372.38 524 443.47

<南モラビア州>

ブランスコ 403 369.26 409 374.76

ブルノ市内 1019 267.21 1047 274.55

ブルノ郊外 692 308.05 755 336.09

ブジェツラフ 412 354.28 416 357.72

ホドニーン 623 404.7 590 383.26

ビシュコフ 317 343.52 327 354.36

ズノイモ 386 337.56 411 359.42

<オロモウツ州>

イェセニーク 73 192.27 75 197.53

オロモウツ 955 405.57 919 390.28

プロスチェヨフ

312 287.17 298 274.29

プシェロフ 471 363.67 425 328.15

シュンペルク 402 333.84 370 307.27

<モラビア・シレジア州>

ブルンタール 350 382.11 359 391.93

フリーデク・ミーステク

746 347.53 793 369.42

カルビナー 815 330.87 765 310.57

ノビー・イチーン

415 273.79 448 295.56

オパバ 532 301.87 498 282.58

オストラバ市内

923 288.31 929 290.18

<ズリーン州>

クロムニェジーシュ

231 219.28 266 252.51

ウヘルスケー・フラジシチェ

402 282.65 429 301.63

フセチーン 494 344.65 484 337.67

ズリーン 713 372.03 775 404.38



2.今日の動き(今日のニュース)

●感染状況

・新規感染者は減少傾向をたどっているが、入院患者数は7千~8千人を前後しており、明らかな減少傾向にはない。


・医療情報分析局のドゥシェク局長は、今日、「感染状況は地方によって異なり、モラビアではモラビア・シレジア州、オロモウツ州にて病院の状況も現在ピークを迎えている。今後1週間で、すべての州にて感染者数が一斉に減少し始め、減少傾向が速まると思う」と述べた。


●イースター連休中の警察取り締まり

 今日、ハマーチェク内務大臣(副首相)は、イースター連休中に警察の取締りをこれまで以上に強化することはないことを発表した。警察側に取締りを強化するだけの余裕がすでにないため。


●3月31日の気温 過去最高

 今日(水)、各地で夏日となり、プラハと中央ボヘミアのベロウンでは25℃を記録した。

 このため、多くの人が屋外に出た。出店・屋台のあるところでは、人が多く集まり、マスク着用、社会距離維持などの規制が順守されていないことを警察が確認した。特にプラハ市内の河岸にてこの状況が確認されたため、市民民主党(ODS)、海賊党(プラハ市長)などは、政府がプラハと中央ボヘミア州の2地方(プラハ西部、プラハ東部)を一つの地域として移動を認めていないためだと述べた。それに対し、ブラトニー保健大臣は、「(他地方への移動が禁止されていなければ、)自分たちが住む町の中でも規制を守らない人々が全国へ出かけ、出先でも同じように規制を順守しないだけだ」として反論した。ハマーチェク副大臣は、「屋外にいることが悪いのではなく、マスクをしていないことが問題なのだ」と述べた。


 ブラトニー保健大臣は、イースター連休中に国民が解放感に満たされ、規制を順守しなかった場合、4月12日から通常授業を再開しても、1週間後には感染状況が再度悪化して学校を閉鎖せざるを得なくなると述べて警告した。


●金曜日 店舗営業禁止

 今週金曜日、祝日のため、新型コロナウイルス対策の規制に基づき、店舗が空港などを除いて営業禁止になる。食料品店等も閉まるため、木曜日と土曜日に多くの買い物客が訪れる予定。


●裁判所 保健省の規制を取り消し

 今日、プラハ市裁判所は、外国からの帰国時にチェコ国民に対して新型コロナウイルスの検査結果陰性の提示を一斉に要請している規制について、不法であるとして取り消す判決を下した。当判決は4月5日有効になる。裁判所は、保健省がなぜ帰国後の受検では不十分なのかを説明していないことを事由として挙げている。保健省は、現在のところ、当該判決を公式に受理していないため、今日の判決についてコメントを控えている。

 プラハ市裁判所は、新型コロナウイルス感染拡大、並びに人の健康、生命を守る上で脅威を軽視する意図はないが、当該規制により、チェコ国民が受検し陽性であることが判明した場合、自国へ戻ることができなくなる可能性があること、自家用車やレンタカーを利用して帰国すれば帰国後に当該規制の要求内容を満たすことも可能であることを述べ、保健省が指摘事項を改めるために十分な時間をとって有効日を4月5日にしたと説明している。


●フランス 規制強化

 今日夕刻、フランスのマクロン大統領は、土曜日夜から1か月間、全国において、人の移動を自宅から10キロ圏内に制限することを発表した。これまでは、同規制が19の県(デパルトマン)にて導入されていた。また、フランスはこれまで学校における通常授業を継続していたが、遠隔授業1週間、その後イースター休暇2週間を利用して、保育園、幼稚園も含め、3週間閉鎖する。


●オーストリアとロシアのワクチン

 オーストリアのクルツ首相は、今日、ロシアとスプートニクVの購入について話し合いが進んでおり、来週にも合意する可能性があることを発表した。100万本を注文する予定で、30万本は4月末まで、残りは6月初めまでに納入する予定。


●EU内のワクチン配分

 ファイザー・バイオンテック社のワクチンをさらに1千万投与分注文し、これまで人口比に対して割当数量の少なかった6か国へ配分する内容について、今日EU加盟国の大使が会議を開いた。合意に至れば、チェコも対象となっているため、当初より30万投与多く割り当てられる。

 人口比率に応じた数量が割り当てられていないことに対して異議を唱え、対象国の代表者を招いて会談を開いていたオーストリアは、今回の配分合意上、新たに予約されているワクチン割当の対象外となる予定。オーストリアではワクチン接種が順調にいっているとドイツが主張したためであることをチェコテレビが伝えている。話し合いは明日も継続するが、オーストリアは不満の意向を示しており、全会一致にて合意に至る必要があるため、合意に至らない可能性がある。


●フランス・ドイツとロシアのワクチン

 ロシア大統領府は、マクロン大統領及びメルケル首相がプーチン大統領とスプートニクVをめぐる協力関係について話し合ったことを伝えた。具体的には、同ワクチンのEUにおける使用、納入の可能性、配送に関する提携などについて討議した。


●ブラジルで新しい変異株

 ブラジルのサンパウロ州にて、南ア型変異株に似た新しい変異株が確認されたことについてブタンタン研究所所長が述べた(ロイター通信による報道をチェコテレビが伝えている)。同変異株の感染者は、南アフリカに滞在したことがなく、南アフリカから帰国した人にも接触していないことが報告されている。



3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)

及び人口100万人当たりの死亡者(②)

(2021年3月25日アップデート)


2021年11週目(11週目は3月15日~3月21日)


チェコは今週になり2番目

 ① ②

1.  エストニア 1520.79 97.82

2.  チェコ 1328.25 273.80

3.  ハンガリー 1145.70 252.11

4.  ポーランド 716.70 106.64

5.  ブルガリア 620.23 202.12

6.  キプロス 601.35 11.26

7.  スウェーデン 597.10 13.75

8.  マルタ 586.32 75.79

9.   フランス 562.05 55.04

10. イタリア 517.91 86.47

11. スロベニア 507.48 42.94

12. オランダ 481.38 24.59

13.スロバキア 466.92 216.75

14. オーストリア 447.61 33.48

15. ルクセンブルク 442.42 89.44

16. ベルギー 439.75 30.64

17. ラトビア 371.03 68.67

18. ルーマニア 363.68 67.52

19. ギリシャ 298.59 65.68

20. クロアチア 275.52 43.62

21.リトアニア 247.31 53.68

22. ノルウェー 223.55 3.17

23. ドイツ 194.83 33.43

24. デンマーク 189.14 3.61

25. フィンランド 172.86 6.15

26. アイルランド 148.66 33.24

27. スペイン 143.31 44.51

28. リヒテンシュタイン

110.98 0.00

29. ポルトガル 71.09 21.27

30. アイスランド 15.10 0.00


*赤字は先週から増加。



4. 国内規制

4-1. 規制変更内容

① 2021年3月1日からの規制内容

2月26日ブログをご参照ください。


●3月22日(月)からの規制緩和(3月18日政府発表)

・余暇の時間(散歩、運動する時)に移動できる範囲を地域自治体(obce)から、地方(okres)へ拡大する。


・他の地方(okres)への移動は、22日以降も引き続き禁止する。(通勤、通勤、ケアを必要とする人を訪問するなどは例外)


●2021年2月14日に発表された規制変更

役所における受付時間:受付時間の制限を解除し、役所にて手続きする申請者が列を作って待たなくてもよいようにする。


② 宿泊施設:これまで、医療従事者が勤務のために宿泊することを認めていたが、今後は、遠距離に入院している家族の同伴などの必要から宿泊することも認める。


③ 図書館:事前予約した本の窓口による貸し出し、借りた本の返却も窓口による返却のみを認め、FFP保護マスクの着用を義務付ける。


④ 企業の代表機関:企業の代表機関選挙、代表機関会議などの実施を認める(参加は最高50名まで可)。参加人数が10人以上の場合は、保護具(医療用マスク又はFFP2クラスのマスク)を着用し、2メートルの社会距離を保ち、参加者各自が抗原検査を受けることを義務付ける。


4-2.PES規制内容

現在の規制レベルはレベル5

レベル5(紫)

①マスク着用義務:屋内では常時及び屋外の公共場所

②屋内及び屋外における集会人数:2人

③結婚式・葬儀・宗教儀礼:最大15人

④病院・社会福祉施設の面会:基本的に禁止(規定された例外を除く)

⑤自由な移動:夜間外出禁止21時~5時

⑥行政役所の受付時間:受付時間を限定し、必要不可欠な手続きに限り受け付け(テレワークの導入)(2月14日から受付時間制限解除)

⑦宿泊施設:制限あり

⑧学校:遠隔授業(保育園、特別支援学校、基礎学校第一学年及び第二学年+特別なケースを除く)

⑨スポーツ試合:プロの試合(観客なし、特別対策)許可、アマチュアスポーツ禁止

⑩余暇のスポーツ:屋内運動施設閉鎖、屋外の運動可だが最大2人

⑪プール・ウェルネス:閉鎖(健康関係のサービス提供は例外)

⑫文化関係:文化関係の催し禁止。プロの芸術家は特別な対策に基づく。

⑬博物館・ギャラリー:閉館

⑭城・歴史記念物:閉場

⑮図書館:非接触による貸し出し・返却

⑯ゲームセンター・カジノ・宝くじ販売営業所:閉鎖

⑰飲食店:外出禁止時間外のテイクアウト

⑱公共の場所における飲酒:禁止

⑲店舗(ショッピングモール):生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。

⑳小売店:生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。日曜日・祭日は休店。

㉑その他のサービス業・営業所:閉鎖。

㉒事業者(製造業・倉庫業):稼働上の対策*。検査義務。

㉓事業者(事務職・その他の営業):可能な限りテレワーク。検査推奨。

㉔温泉療養所:健康関係のサービス提供に限定。一部屋に一人。

㉕刑務所における面会:禁止

㉖緊急事態の必要性:必要あり

㉗規制順守チェック:警察及び自治体

<スキー場>

宿泊施設:閉鎖

リフト、ゲレンデ、スキースクール、運動場:閉鎖

スキーレンタル:閉鎖(オンライン営業は可)

ロープウェイ:スキー客以外の観光客

(徒歩による遠足、クロスカントリー、スキーアルピニズム)のみ


4-3.隔離(検疫隔離・陽性隔離)



・南ア型変異株の場合の隔離期間

南ア型変異株が確認された陽性者の隔離期間が、2021年3月9日から変更になった。陽性が確認された第一回目の検査日から数えて14日後まで隔離することが義務付けられ、その後PCR検査2回目の受検にて陰性であることが条件づけられる。


<隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)の例外(2021年3月1日から)>

感染者と接触しても以下の人は隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)を免除する。

・ラボの判定で新型コロナウイルスに感染したことがわかっており、感染から90日以内の人。

・ワクチン接種が完了している人。2回投与ワクチンの場合は、2回目の投与終了後、2週間が経過している人。1回投与ワクチンの場合は、投与後2週間が経過している人。

4-4.マスク着用規定

3月1日から以下の場所にて、マスク(FFP2保護マスク*、サージカルマスク1枚)着用を義務付ける**。

*ろ過効果(filtration efficiency)95%以上のマスク。

(ブログ作成者注:薬局では、BFE bacterial filtration efficiencyとして表示されている)

**3月1日から、布マスク、スカーフなどは認めない。(2月22日発表)


<地域自治体(obec)内の屋外>

・地域自治体の建造物のある場所(市街地・住宅地など)

人との距離にかかわらず、屋外でも常時着用。(最低サージカルマスク1枚)


・地域自治体内の建造物のない場所(森林など)

2メートルの社会距離を維持できない場合にマスク着用。

例外:例えば、森林などに一人、又は家族と行く場合は必要なし。


以下の場所では、FFP2保護マスクを義務付ける。

(サージカルマスク2枚重ねは認められない)

・店舗

・サービス業営業所

・医療機関(外来のある医療機関)

・社会福祉施設(高齢者施設、身体障害者施設など)

・国際空港

・公共交通機関内

・公共交通機関のプラットホーム、駅、待合室

・自動車内(同一家庭に住む人のみが乗車している場合は例外)

15歳以下の子どもは、FFP2保護マスクの子ども用が入手不可能のため、例外。


・3月22日から、建造物のある場所(市街地、住宅地など)において、人と2メートル以上の社会距離がある場合は、運動時のマスク着用義務を免除する。(3月18日政府決定)


<使用者(企業)におけるマスク着用>

企業の屋内にて常時マスク着用を義務付ける。

例外:社員が一人でいる場合、又は仕事上、マスク着用がどうしても困難な場合など。


<使用者(会社側)の義務>

3月1日から、使用者に対し、被用者にマスクを提供する義務を課す。

例:店舗の場合は、FFP2保護マスク、役所職員の場合は、サージカルマスクなど。


5. 外国への渡航

5-1.チェコへの入国規制

●2月5日からのチェコ入国規制(保健省発表)

チェコ保健省は、今日、2月5日から有効になるチェコへの入国規定を発表した。

各国の感染リスク度により、チェコへ入国する際の規制が異なる。

(各国の感染リスク度は、以下の「各国の感染リスク度表示」をご参照ください)


●2月15日より、以下の国からチェコへ帰国するに際し、以下の国における滞在時間が12時間以上になる場合、該当する規制が課せられるよう変更になった。


日本は、濃い赤色の国の取り扱いとなる。


濃い赤色の国(感染リスクの非常に高い国)

当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。

チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。

出発前72時間以内に受検したPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。

チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。

*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、N95、 N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。


赤色の国(感染リスクの高い国)

当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。

チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/を記入。

陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。

抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。

PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。

チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。

チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。

*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。


オレンジ色の国(感染リスク中程度の国)

チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。

陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。

抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。

PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。

チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。

*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。


緑色の国(感染リスクが低い国)

当該国からチェコへ渡航する者に対する制限は一切なし。

以上の例外:

・国際運送及びトランジット

・国境を越えて日帰りで通勤する人、国境を超えた外国にいる自分の子どもを交代で世話している人、など。

5-2.各国の感染リスク度表示

保健省は、3月26日、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2021年3月29日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

オーストラリア

アイスランド

韓国

ニュージーランド

シンガポール

タイ

バチカン


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アイルランド

ポルトガル(マデイラを除く)

バレアレス諸島


赤色の国(感染リスクが高い国)

ベルギー

デンマーク

フィンランド

クロアチア

リヒテンシュタイン

リトアニア

ラトビア

ルクセンブルク

モナコ

オランダ(本土のみ)

ノルウェー

オーストリア

ルーマニア

ギリシャ

スロバキア

ドイツ

スペイン(カナリア諸島を含む)

スイス

マデイラ


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

2021年2月1日付保健省保護対策(MZDR 20599/2020-51/MIN/KAN) 第III.1項に基づき、欧州諸国及び欧州外の第三国で上記リストに記載されていない国は、新型コロナウイルスに感染するリスクが非常に高い国とする

日本は2月5日から「濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)」となっている。

https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2021/03/Sd%C4%9Blen%C3%AD-Ministerstva-zdravotnictv%C3%AD-kter%C3%BDm-se-vyd%C3%A1v%C3%A1-seznam-zem%C3%AD-nebo-jejich-%C4%8D%C3%A1st%C3%AD-s-n%C3%ADzk%C3%BDm-st%C5%99edn%C3%ADm-a-vysok%C3%BDm-rizikem-n%C3%A1kazy-onemocn%C4%9Bn%C3%AD-covid-19-s-%C3%BA%C4%8Dinnost%C3%AD-od-22.-3.-2021.pdf


5-3.外国渡航に関する情報

各国の感染危険度に応じた渡航規制はこちらをご参照ください。

(チェコ語)


隣国がチェコに対して設けている規制

<オーストリア>

・12月19日から、オーストリア入国の際、陰性の検査結果を持っていても10日間の検疫隔離が義務付けられる(日帰り勤務者、学生、オーストリア国内通過目的の入国は当該義務免除)。検疫隔離は、入国後5日してから抗原検査又はPCR検査を受け、陰性であれば解除される。

 1月14日(木)から、チェコからオーストリアへ越境可能な場所が17か所に制限され、残りの42か所は防護柵にて閉鎖される。検査・検疫隔離の規定について現行規定から変更なし。

 2月10日から国境を越えて入国する人に対して規制が強化し、日帰り通勤している人に対しても、1週間に1度、7日以内に受けた抗原検査又はPCR検査の陰性結果提示を義務づける。越境前にインターネット上による登録も必要になる。


<スロバキア>

・2月17日(水)より、チェコからの入国者に対して入国申告(様式はこちら:http://korona.gov.sk/ehranica)、最低8日間の隔離(自宅待機)、隔離は最低8日目にPCR検査を受けて陰性であれば終了可。日帰り通勤者、学生、芸術家などは、過去直近7日間以内に受けた検査(抗原検査又はPCR検査)の陰性結果を所持すること。スロバキア国内通過(トランジット)と国際貨物ドライバーは検査結果提示が免除される。


<ドイツ>

・ドイツは、2月14日(日)から、チェコ及びオーストリアのチロル地方をコロナウイルス変種多発地域に指定し、国境におけるコントロールを強化する。3月3日、期間を2週間延長し、3月17日までとすることを発表した。(事実上、国境閉鎖)3月17日、期間をさらに2週間延長することを発表した。

 ザクセン地方へは、医療、社会福祉ケア、農業において日帰り通勤している人のみが、毎日検査を受けることを条件に入国許可される。ドイツ側では、一日1000チェココルナ程度の宿泊手当を提供し、ドイツ側での滞在を推奨している。

 バイエルン州への入国制限は、現在、日帰り通勤者は例外になる。同州政府は、被用者の職務が必須であることを述べた使用者の宣言書が提示される場合に例外とすることを決定した。

 チェコ鉄道は、2月14日からドイツ・チェコ間の列車運行を取りやめる。

(国際貨物ドライバー、日帰り通勤者に対して、国境にて検査(結果が出るまで3時間)が行われているため、国境によっては渋滞が発生している)


 ドイツは、3月28日(日)から、チェコ、スロバキア、オーストリアのチロル地方について、新型コロナウイルス変異株の感染地域リストから外すことを3月26日、発表した。3月28日から、貨物トラック運転手は検査を受けずに入国が可能になる予定だったが、3月30日、ドイツはチェコとの国境に限り、検問をさらに2週間継続すると発表した。

 28日以降もチェコは依然として、感染度の高い地域として残る。

 ザクセン州及びバイエルン州は、変異株感染地域からの入国者に対して、2週間の隔離を義務付けており、受検による隔離期間短縮を認めていないが、日曜日以降は、ドイツ入国後の隔離期間が10日間になり、5日目に検査結果が陰性であれば隔離終了が可能になる。

 観光目的の入国は日曜日以降も依然として許可されない。


<情報源>

https://ct24.ceskatelevize.cz/specialy/koronavirus/3291593-brazilie-zjistila-novou-variantu-koronaviru-je-podobna-te-jihoafricke

https://ct24.ceskatelevize.cz/specialy/koronavirus/3291133-testy-v-utery-v-cesku-odhalily-osm-a-pul-tisice-pripadu-koronaviru-opet


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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