「集会人数2人まで」をめぐる動き
明日からの規制解除
緊急事態(2月27日~)が今日4月11日(日)にて終了します。
4月12日(月)から、規制が一部解除されます。
(4₋1①をご覧ください。政府発表は4月6日、9日のブログに記載しています)
3月1日(月)から、人の移動の制限、営業可の店舗制限、マスク着用義務などが厳しくなっています。詳しくは、2月26日ブログをご覧ください(別の地方へ移動する際に必要な、内務省作成の証明書の様式についても記載)
3月1日導入規制が、3月22日(月)より一部緩和、余暇の時間を過ごすことのできる範囲が地方(okres)に拡大されています(4-1をご参照ください)。
<目次>
1.国内コロナウイルス感染状況
1-1.感染状況
1-2. PESシステム チェコのリスク指標
1-3.チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
2.今日の動き
今日の動き(今日のニュース)
3.EU内の感染状況比較(ECDCのデータ 2021年4月8日アップデート)
4.国内規制
4₋1. 規制変更内容(2021年4月10日アップデート)
4-2. 12月27日からの規制レベル5導入内容
4-3. 隔離(検疫隔離・陽性隔離)(2021年3月9日アップデート)
4-4.マスク着用規定(2021年3月18日アップデート)
5.外国への渡航
5₋1. チェコへの入国規定(2021年4月3日アップデート)
5-2.各国の感染リスク度表示(2021年4月9日アップデート)
5-3.外国渡航に関する情報(2021年3月30日アップデート)
1.新型コロナウイルス感染状況
4月10日(土)の新規陽性者数:2,198人
(先週土曜日より、40人多い)
PCR検査実施数累計:6,435,645件
PCR検査実施数(当日):10,699件
抗原検査実施累計:7,872,972件
抗原検査実施数(当日):32,858件
全検査の陽性率(4月10日現在):18.04%(19.23%)
*7日間の移動平均
予防接種実施数(4月10日)
投与数:27,979
累計:2,068,878
・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/)
4月11日(日)8時00分におけるチェコ保健省の発表
現在の陽性者総数:今日、4月4日までアップデート。
3月14日の16万1170人をピークに、4月4日9万0200人まで減少している。
治った人の数:1,449,052人
現在の入院患者数:5,271人(前日から590人減)
累計感染者数:1,580,189人
累計死亡者数: 27,808人(前日から74人増)
・入院患者数と重症者数
4月10日(土)現在
入院患者数:5271人(前日の5861人から590人減、5903人から632人少ない)
(前日の数字が、5861人から5903人へ修正されている)
重症者の数:1220人(前日の1287人から67人減、1274人より54人少ない)
(前日の数字が、1287人から1274人へ修正されている)
*1週間前4月3日の入院患者数は6226人、重症者の数は1441人だった。
・プラハの感染状況
4月10日(土)
新規陽性者数:276人
4月11日(日)8時現在
現在の陽性者総数:(記載なし)
治った人の数:164,558人(前日から変更なし)
累計感染者数:177,109人
累計死亡者数:2,536人
各州の状況:
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje
1-2. PESシステム リスク指標(2021年4月11日現在)
リスク指標 規制レベル(相当)
チェコ全域 59↑ 3
指標は規制レベル3に相当するが、12月27日から、実際に導入されている規制はレベル5。
4月11日現在の指標59の内訳
値 評価スコア
① 608.1 16
② 475.4 13
③ 0.90 3
④ 40.2% 25
⑤ 無 0
⑥ 有 2
合計 59
保健省コメント:入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)が増加したため。
(ブログ作成者のコメント:保健省は以上の理由のみを記載しているが、R値も増加し3スコアアップ、その反面で65歳以上の新規感染者数が減少したため、全体で59)
<上記指標の内容 >
1月6日よりPESシステム指標のパラメーターが変更になった。
新しいパラメーターは以下のとおり。(保健省1月7日発表)
① 新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
② 65歳以上の新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
③ R値(簡易)
④ 入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)
⑤ 65歳以上の新規感染者数増加の有無
⑥ 入院後に感染が判明した件数増加の有無
1-3. チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (2021年4月11日8時発表のデータ)
昨日 今日
プラハ 2412 182.14 2430 183.5
<中央ボヘミア州>
ベネショフ 203 204.2 207 208.22
ベロウン 221 232.49 251 264.05
クラドノ 374 224.65 367 220.44
コリーン 248 241.66 244 237.76
クトナー・ホラ
171 225.51 176 232.1
ムニェルニーク
249 227.81 270 247.02
ムラダーボレスラフ
413 316.8 408 312.97
ニンブルク 209 207.16 202 200.23
プラハ東部 394 212.77 385 207.91
プラハ西部 261 174.77 259 173.43
プシーブラム 254 220.67 248 215.46
ラコブニーク 182 327.56 174 313.16
<南ボヘミア州>
チェスケーブジェヨビツェ
794 405.3 787 401.73
チェスキー・クルムロフ
209 339.53 220 357.4
インドジフーフ・フラデツ
315 347.33 332 366.07
ピーセク 218 304.52 212 296.14
プラハチツェ 176 345.25 177 347.21
ストラコニツェ
145 204.88 147 207.71
ターボル 355 346.02 367 357.72
<ピルゼン州>
ドマジュリツェ
97 156.3 100 161.13
クラトビ 155 179.39 157 181.7
ピルゼン北部 170 212.56 162 202.55
ピルゼン市内 377 194.05 374 192.51
ピルゼン南部 114 179.56 111 174.84
タホフ 53 97.54 52 95.7
ロキツァニ 72 145.9 70 141.85
<カルロビ・バリ州>
へプ 44 48.02 45 49.11
カルロビ・バリ
129 112.35 130 113.22
ソコロフ 78 88.42 78 88.42
<ウースチー州>
ジェチーン 481 371.31 504 389.06
ホムトフ 299 239.3 302 241.7
リトムニェジツェ
338 282.45 359 300
ロウニ 278 320.68 271 312.6
モスト 363 324.95 365 356.74
テプリツェ 388 300.61 375 290.54
ウースチー・ナト・ラベム
342 286.58 347 290.77
<リベレツ州>
チェスカー・リーパ
426 412.39 400 387.22
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
202 222.79 193 212.87
リベレツ 422 240.28 368 209.54
セミリ 117 157.9 137 184.89
<フラデツ・クラーロベー州>
フラデツ・クラーロベー
197 119.92 178 108.35
イチーン 106 132.43 123 153.66
ナーホト 100 90.94 97 88.22
トルトノフ 83 70.35 83 70.35
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
130 163.76 129 162.5
<パルドゥビツェ州>
フルジム 333 318.32 341 325.96
パルドゥビツェ
443 252.51 428 243.96
スヴィタヴィ 343 328.76 346 331.63
ウースチー・ナド・オルリツィー
501 362.32 506 365.94
<ビソチナ州>
ハヴリーチクーフ・ブロト
209 220.2 222 233.89
イフラバ 400 352.03 454 399.55
ペルフジモフ 205 283.53 227 313.96
トシェビーチ 331 298.71 330 297.81
ジュジャール・ナト・サーザボウ
481 407.08 513 434.16
<南モラビア州>
ブランスコ 350 320.7 346 317.04
ブルノ市内 685 179.63 709 185.92
ブルノ郊外 466 207.44 488 217.23
ブジェツラフ 232 199.5 249 214.12
ホドニーン 483 313.75 493 320.25
ビシュコフ 233 252.49 240 260.08
ズノイモ 277 242.24 275 240.49
<オロモウツ州>
イェセニーク 67 176.46 74 194.9
オロモウツ 777 329.98 740 314.26
プロスチェヨフ
312 287.17 317 291.77
プシェロフ 344 265.61 342 264.07
シュンペルク 358 297.3 370 307.27
<モラビア・シレジア州>
ブルンタール 182 198.7 187 204.16
フリーデク・ミーステク
721 335.88 680 316.78
カルビナー 638 259.01 633 256.98
ノビー・イチーン
372 245.42 398 262.57
オパバ 352 199.73 392 222.43
オストラバ市内
874 273 876 273.63
<ズリーン州>
クロムニェジーシュ
257 243.96 260 246.81
ウヘルスケー・フラジシチェ
338 237.65 356 250.31
フセチーン 384 267.91 452 315.35
ズリーン 659 343.85 650 339.16
2.今日の動き(今日のニュース)
●感染の様子
・陽性率は18%。
(世界保健機関は、感染状況をコントロールできている基準として、PCR検査の陽性率5%以下としている)(チェコテレビの発表)
・感染状況の悪い地方
(過去直近7日間における人口10万人当たりの陽性者数)
ジュジャール・ナト・サーザボウ 434人
チェスケー・ブジェヨビツェ 402人
イフラバ 400人
●緊急事態終了 集会人数制限2人まで
今日の真夜中で、緊急事態が終了する。途中、延長、新規緊急事態導入などの手続きが繰り返され、結果的に2020年10月5日から2021年4月11日まで、188日間継続した。
バビシュ首相は、自己のフェイスブックを通じて、緊急事態終了後、多くの人が移動することになるが、病院の入院患者数は依然として多いこと、いろいろな変異種が確認されているため、十分に気をつけなければいけないことを呼びかけた。
緊急事態が終了し、明日からパンデミック法に基づいた規制に移行するため、地方(okres)間の移動禁止、夜間外出禁止が解除される。
保健省は、屋内外における集会人数を今後も継続して2人までにすることを昨日発表しているが、パンデミック法に基づいて集会人数を2人に制限することが可能かどうかについて、現在、政治家、法律家の間で意見が割れている。
・市民民主党(ODS):「昨日、新保健大臣が発表し、明日政府が承認する内容は、パンデミック法の下では不可能である」(スタニュラ下院議員代表)
・市長・無所属(STAN):「政府は緊急事態からパンデミック法への移行準備に十分な時間があったはずだが、(現在の状況では)それが見受けられない」
先週発表された規制緩和から、多くのアマチュアスポーツクラブが月曜日からトレーニング再開を見込んでいた。昨日、再度2人までの集会制限に戻すことが発表されたが、関係者は、明日、政府の最終決定が下るまで待つと発言している。
全国各地(ブルノ、オストラバ、プラハなど)の運動場では、緊急事態が解除されていない今日、すでにチームスポーツが行われている様子が報道されている。
プラハ、ブルノなどにある公園の様子から、異なる家庭から2人以上の人が集まっている様子は明らかで、警察は疑わしい場合は取り締っていると述べているが、実際は取締りが十分に行われていないことが報道されている。
(チェコテレビ19時ニュースの報道より)
●動物園・植物園の開園・図書館開館
各動物園、植物園は、明日から屋外に限り入場を許可するが、入場人数制限(屋外の入場許容人数の5分の1など)が行われる。図書館は、店舗と同様の人数制限が導入される。
●中国のワクチン
チェコテレビにて、中国のワクチン、予防接種の様子について以下が報道されている。
・中国は、今年末までにワクチン30億投与分を生産予定。
・ブラジル型変異株に対しては有効性が半減することが分かったため、効能を高める予定。
・現在、ワクチン接種は約1億6千投与行われているが、ワクチン投与の進捗に遅れが出ている。
・新型コロナウイルスが中国ではほぼ確認されなくなっているため、ワクチン接種を躊躇する人が増えている。
・一般国民の間には、医療従事者も含め、ワクチンの安全性を疑う人が多く、ワクチン開発に不透明な部分があることから不信感が高い。
●社会民主党内の動き
連立政権をANOと組んでいるチェコモラビア共産党は、昨日まで2日間にかけて行われた党大会にて、ハマーチェク党首(副大臣・内務大臣)が再び党首に選ばれた。これまで副党首を務めていたペトシーチェク現外務大臣は、ANOとの連立政権を厳しく批判し、党首に立候補したが、結果的に副党首の座も失うことになったため、外務大臣辞任の声が上がっている。
今日の夕刻、ハマーチェク副大臣とペトシーチェク外務大臣が会談を行い、ペトシーチェク外務大臣の今後の意向について話し合いが行われた。同会談前、ハマーチェク副大臣は、ペトシーチェク外務大臣が自ら辞任しない場合は、月曜日に即、バビシュ首相に同大臣の解任を提案すると発表している。これまで、ゼマン大統領もペトシーチェク外務大臣の解任を希望する旨、発表していた。
●学校の対面授業再開
明日から、基礎学校第一段階及び幼稚園年長組の通学・通園が開始する。クラスを2つのグループに分け、対面授業と遠隔授業を1週間ごとに交替で行う。明日は該当する全人数の半数にあたる約43万人が登校する。
抗原検査は月曜日及び水曜日又は木曜日の2回行われる。
基礎学校1年生~3年生は、親が学校に同伴し、検査を受ける際にサポートしてよいことになっている。学校側はすでに事前に人数を確認し、教室内とは別の場所を設け、親同伴の受検を可能にする。
検査は、ワクチンをすでに接種している子ども(及び教員)、新型コロナウイルスに過去直近90日以内にかかり、医師の証明書を所持する子ども(及び教員)は免除。
子どもの受検を親が拒否する場合は、欠席を認めるが、遠隔授業への参加は認められない。在宅にて、通常病気で学校を休む時と同じように自習となる(基礎学校校長協会チェルニー会長の発言)。同時に、親の育児手当に対する請求権も失われる。
学校の自主受検ではなく、認証を受けている検査会場にて、48時間以内に受けた検査結果を持参することも認められる。
3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)
及び人口100万人当たりの死亡者(②)
(2021年4月8日アップデート)
2021年12週目
(統計の対象は2週間 2021年12週目~13週目)
(12週目:3月22日~28日、13週目:3月29日~4月4日)
チェコは今週になり4番目
① ②
1. ハンガリー 1117.87 355.90
2. エストニア 1007.32 115.13
3. ポーランド 988.81 148.58
4. チェコ 808.75 210.12
5. フランス 801.94 64.96
6. スウェーデン 739.16 8.33
7. ブルガリア 713.17 225.85
8. スロベニア 673.14 52.48
9. キプロス 618.80 20.27
10. オランダ 571.72 19.47
11. クロアチア 551.36 73.19
12. ベルギー 550.62 38.45
13. オーストリア 491.50 39.66
14. イタリア 489.40 102.08
15. ルクセンブルク 470.21 51.11
16. ルーマニア 399.03 99.44
17. リトアニア 389.11 46.17
18. ラトビア 351.00 55.04
19. ギリシャ 306.79 73.61
20. スロバキア 295.54 181.39
21. ドイツ 272.53 27.64
22. ノルウェー 218.63 5.03
23.マルタ 186.57 50.53
24. スペイン 174.34 47.32
25. リヒテンシュタイン
162.59 0.00
26. アイルランド 152.06 26.39
27. フィンランド 138.71 6.88
28. デンマーク 129.15 4.81
29. ポルトガル 55.52 9.81
30. アイスランド 29.11 0.00
*赤字は先週から増加。
4. 国内規制
4-1. 規制変更内容
① 4月12日からの規制一部解除
・幼稚園年長組(今年小学校入学する園児)の通園
・基礎学校第一段階(1年生~5年生)を対象に対面授業再開(1クラスを2グループに分け、1週間ごとに、対面授業と遠隔授業を交替で行うローテーション制)
*ジェチーン地方は学校閉鎖を1週間延長。
・一部店舗・サービス業の閉鎖解除(文房具店、子供服・靴、自動車・機械のスペアパーツ販売、洗濯・クリーニング店、鍵製造・販売、家庭用品修理店、ファーマーズマーケット、花輪・ろうそくなど葬儀・墓参り必需品販売)
営業時間は、6時~22時まで。
・動物園・植物園(屋外のみ。入場許容人数2割にて入場制限)
・図書館(店舗の入場制限と同様の入場制限)
・地方(okres)間の移動禁止解除
・外出禁止(21時~)の解除。
・別の家庭との集会制限も解除。但し、屋内、屋外ともに2人まで。
*4月12日(月)の政府決定が必要だが、月曜日から2人に制限されることでマスコミが報道。
<4月12日以降も継続する規制>
・集会人数(上記)
・飲食店 閉鎖
・上記以外の店舗・サービス業は閉鎖
・保護マスク着用
●2021年2月14日に発表された規制変更
① 役所における受付時間:受付時間の制限を解除し、役所にて手続きする申請者が列を作って待たなくてもよいようにする。
② 宿泊施設:これまで、医療従事者が勤務のために宿泊することを認めていたが、今後は、遠距離に入院している家族の同伴などの必要から宿泊することも認める。
③ 図書館:事前予約した本の窓口による貸し出し、借りた本の返却も窓口による返却のみを認め、FFP保護マスクの着用を義務付ける。
④ 企業の代表機関:企業の代表機関選挙、代表機関会議などの実施を認める(参加は最高50名まで可)。参加人数が10人以上の場合は、保護具(医療用マスク又はFFP2クラスのマスク)を着用し、2メートルの社会距離を保ち、参加者各自が抗原検査を受けることを義務付ける。
4-2.PES規制内容
現在の規制レベルはレベル5
レベル5(紫)
①マスク着用義務:屋内では常時及び屋外の公共場所
②屋内及び屋外における集会人数:2人
③結婚式・葬儀・宗教儀礼:最大15人
④病院・社会福祉施設の面会:基本的に禁止(規定された例外を除く)
⑤自由な移動:夜間外出禁止21時~5時
⑥行政役所の受付時間:受付時間を限定し、必要不可欠な手続きに限り受け付け(テレワークの導入)(2月14日から受付時間制限解除)
⑦宿泊施設:制限あり
⑧学校:遠隔授業(保育園、特別支援学校、基礎学校第一学年及び第二学年+特別なケースを除く)
⑨スポーツ試合:プロの試合(観客なし、特別対策)許可、アマチュアスポーツ禁止
⑩余暇のスポーツ:屋内運動施設閉鎖、屋外の運動可だが最大2人
⑪プール・ウェルネス:閉鎖(健康関係のサービス提供は例外)
⑫文化関係:文化関係の催し禁止。プロの芸術家は特別な対策に基づく。
⑬博物館・ギャラリー:閉館
⑭城・歴史記念物:閉場
⑮図書館:非接触による貸し出し・返却
⑯ゲームセンター・カジノ・宝くじ販売営業所:閉鎖
⑰飲食店:外出禁止時間外のテイクアウト
⑱公共の場所における飲酒:禁止
⑲店舗(ショッピングモール):生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。
⑳小売店:生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。日曜日・祭日は休店。
㉑その他のサービス業・営業所:閉鎖。
㉒事業者(製造業・倉庫業):稼働上の対策*。検査義務。
㉓事業者(事務職・その他の営業):可能な限りテレワーク。検査推奨。
㉔温泉療養所:健康関係のサービス提供に限定。一部屋に一人。
㉕刑務所における面会:禁止
㉖緊急事態の必要性:必要あり
㉗規制順守チェック:警察及び自治体
<スキー場>
宿泊施設:閉鎖
リフト、ゲレンデ、スキースクール、運動場:閉鎖
スキーレンタル:閉鎖(オンライン営業は可)
ロープウェイ:スキー客以外の観光客
(徒歩による遠足、クロスカントリー、スキーアルピニズム)のみ
4-3.隔離(検疫隔離・陽性隔離)
(2月25日記者会見、26日:https://koronavirus.mzcr.cz/izolace-a-karantena-kvuli-covid-19-se-prodlouzi-na-14-dni-vlada-se-zabyvala-take-pripravou-novych-krizovych-opatreni/
・南ア型変異株の場合の隔離期間
南ア型変異株が確認された陽性者の隔離期間が、2021年3月9日から変更になった。陽性が確認された第一回目の検査日から数えて14日後まで隔離することが義務付けられ、その後PCR検査2回目の受検にて陰性であることが条件づけられる。
<隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)の例外(2021年3月1日から)>
感染者と接触しても以下の人は隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)を免除する。
・ラボの判定で新型コロナウイルスに感染したことがわかっており、感染から90日以内の人。
・ワクチン接種が完了している人。2回投与ワクチンの場合は、2回目の投与終了後、2週間が経過している人。1回投与ワクチンの場合は、投与後2週間が経過している人。
4-4.マスク着用規定
3月1日から以下の場所にて、マスク(FFP2保護マスク*、サージカルマスク1枚)着用を義務付ける**。
*ろ過効果(filtration efficiency)95%以上のマスク。
(ブログ作成者注:薬局では、BFE bacterial filtration efficiencyとして表示されている)
**3月1日から、布マスク、スカーフなどは認めない。(2月22日発表)
<地域自治体(obec)内の屋外>
・地域自治体の建造物のある場所(市街地・住宅地など)
人との距離にかかわらず、屋外でも常時着用。(最低サージカルマスク1枚)
・地域自治体内の建造物のない場所(森林など)
2メートルの社会距離を維持できない場合にマスク着用。
例外:例えば、森林などに一人、又は家族と行く場合は必要なし。
以下の場所では、FFP2保護マスクを義務付ける。
(サージカルマスク2枚重ねは認められない)
・店舗
・サービス業営業所
・医療機関(外来のある医療機関)
・社会福祉施設(高齢者施設、身体障害者施設など)
・国際空港
・公共交通機関内
・公共交通機関のプラットホーム、駅、待合室
・自動車内(同一家庭に住む人のみが乗車している場合は例外)
15歳以下の子どもは、FFP2保護マスクの子ども用が入手不可能のため、例外。
・3月22日から、建造物のある場所(市街地、住宅地など)において、人と2メートル以上の社会距離がある場合は、運動時のマスク着用義務を免除する。(3月18日政府決定)
<使用者(企業)におけるマスク着用>
企業の屋内にて常時マスク着用を義務付ける。
例外:社員が一人でいる場合、又は仕事上、マスク着用がどうしても困難な場合など。
<使用者(会社側)の義務>
3月1日から、使用者に対し、被用者にマスクを提供する義務を課す。
例:店舗の場合は、FFP2保護マスク、役所職員の場合は、サージカルマスクなど。
5. 外国への渡航
5-1.チェコへの入国規制
●4月5日0時00分からの改定
4月3日、保健省は、2月5日から導入されている、外国からチェコへ帰国する時の条件を変更した。変更内容は以下のとおり。
・4月5日0時00分より、感染リスクの非常に高い国(濃い赤色の国)から帰国する場合に限り、チェコ入国前の受検を義務付ける。
・感染リスクの高い国(赤色の国)及び感染リスクが中程度の国(オレンジ色の国)からチェコへ帰国する時は、帰国する本人が一般市内交通を利用する場合に限り、チェコ入国前の受検を義務付ける。
・「チェコ入国前の受検」とは、チェコ帰国時の交通機関に乗り込む前に受検することを指す。
・今後も引き続き、チェコへ帰国後、遅くとも5日以内にPCR検査を受けなければならない。PCR検査を受けるまでは、隔離(自宅待機)に入る。
・オレンジ色の国、赤色の国、濃い赤色の国から帰国した場合は、予防のため、2週間、自宅以外の場所では、屋外においても、保護マスクを着用しなければならない。
●2月5日からのチェコ入国規制(保健省発表)
チェコ保健省は、今日、2月5日から有効になるチェコへの入国規定を発表した。
各国の感染リスク度により、チェコへ入国する際の規制が異なる。
(各国の感染リスク度は、以下の「各国の感染リスク度表示」をご参照ください)
●2月15日より、以下の国からチェコへ帰国するに際し、以下の国における滞在時間が12時間以上になる場合、該当する規制が課せられるよう変更になった。
日本は、濃い赤色の国の取り扱いとなる。
濃い赤色の国(感染リスクの非常に高い国)
当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 出発前72時間以内に受検したPCR検査の陰性結果(書面)を所持。
③ チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。
④ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、N95、 N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
赤色の国(感染リスクの高い国)
当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。
抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。
PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。
→4月5日から、公共交通機関(飛行機を含む)にて移動する場合に限定。
③ チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。
④ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
オレンジ色の国(感染リスク中程度の国)
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。
抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。
PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。
→4月5日から、公共交通機関(飛行機を含む)にて移動する場合に限定。
③ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
緑色の国(感染リスクが低い国)
当該国からチェコへ渡航する者に対する制限は一切なし。
以上の例外:
・国際運送及びトランジット
・国境を越えて日帰りで通勤する人、国境を超えた外国にいる自分の子どもを交代で世話している人、など。
5-2.各国の感染リスク度表示
保健省は、4月9日、感染リスク度リストのアップデートを発表した。
2021年4月12日(月)0時から有効になる。
緑色の国(感染リスクが低い国)
オーストラリア
韓国
ニュージーランド
シンガポール
タイ
バチカン
オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) デンマーク
アイスランド
ポルトガル(アゾレス諸島及びマデイラを含む)
バレアレス諸島
赤色の国(感染リスクが高い国)
フィンランド
アイルランド
イタリア
リヒテンシュタイン
リトアニア
ラトビア
ルクセンブルク
マルタ
モナコ
ノルウェー
オーストリア
ルーマニア
ギリシャ
スロバキア
ドイツ
スペイン(カナリア諸島を含む)
スイス
濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)
2021年2月1日付保健省保護対策(MZDR 20599/2020-51/MIN/KAN) 第III.1項に基づき、欧州諸国及び欧州外の第三国で上記リストに記載されていない国は、新型コロナウイルスに感染するリスクが非常に高い国とする。
→日本は2月5日から「濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)」となっている。
https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2021/04/Sd%C4%9Blen%C3%AD-Ministerstva-zdravotnictv%C3%AD-kter%C3%BDm-se-vyd%C3%A1v%C3%A1-seznam-zem%C3%AD-nebo-jejich-%C4%8D%C3%A1st%C3%AD-s-n%C3%ADzk%C3%BDm-st%C5%99edn%C3%ADm-a-vysok%C3%BDm-rizikem-n%C3%A1kazy-onemocn%C4%9Bn%C3%AD-covid-19-s-%C3%BA%C4%8Dinnost%C3%AD-od-12.-4.-2021.pdf
5-3.外国渡航に関する情報
各国の感染危険度に応じた渡航規制はこちらをご参照ください。
(チェコ語)
隣国がチェコに対して設けている規制
<オーストリア>
・12月19日から、オーストリア入国の際、陰性の検査結果を持っていても10日間の検疫隔離が義務付けられる(日帰り勤務者、学生、オーストリア国内通過目的の入国は当該義務免除)。検疫隔離は、入国後5日してから抗原検査又はPCR検査を受け、陰性であれば解除される。
1月14日(木)から、チェコからオーストリアへ越境可能な場所が17か所に制限され、残りの42か所は防護柵にて閉鎖される。検査・検疫隔離の規定について現行規定から変更なし。
2月10日から国境を越えて入国する人に対して規制が強化し、日帰り通勤している人に対しても、1週間に1度、7日以内に受けた抗原検査又はPCR検査の陰性結果提示を義務づける。越境前にインターネット上による登録も必要になる。
<スロバキア>
・2月17日(水)より、チェコからの入国者に対して入国申告(様式はこちら:http://korona.gov.sk/ehranica)、最低8日間の隔離(自宅待機)、隔離は最低8日目にPCR検査を受けて陰性であれば終了可。日帰り通勤者、学生、芸術家などは、過去直近7日間以内に受けた検査(抗原検査又はPCR検査)の陰性結果を所持すること。スロバキア国内通過(トランジット)と国際貨物ドライバーは検査結果提示が免除される。
<ドイツ>
・ドイツは、2月14日(日)から、チェコ及びオーストリアのチロル地方をコロナウイルス変種多発地域に指定し、国境におけるコントロールを強化する。3月3日、期間を2週間延長し、3月17日までとすることを発表した。(事実上、国境閉鎖)3月17日、期間をさらに2週間延長することを発表した。
ザクセン地方へは、医療、社会福祉ケア、農業において日帰り通勤している人のみが、毎日検査を受けることを条件に入国許可される。ドイツ側では、一日1000チェココルナ程度の宿泊手当を提供し、ドイツ側での滞在を推奨している。
バイエルン州への入国制限は、現在、日帰り通勤者は例外になる。同州政府は、被用者の職務が必須であることを述べた使用者の宣言書が提示される場合に例外とすることを決定した。
チェコ鉄道は、2月14日からドイツ・チェコ間の列車運行を取りやめる。
(国際貨物ドライバー、日帰り通勤者に対して、国境にて検査(結果が出るまで3時間)が行われているため、国境によっては渋滞が発生している)
ドイツは、3月28日(日)から、チェコ、スロバキア、オーストリアのチロル地方について、新型コロナウイルス変異株の感染地域リストから外すことを3月26日、発表した。3月28日から、貨物トラック運転手は検査を受けずに入国が可能になる予定だったが、3月30日、ドイツはチェコとの国境に限り、検問をさらに2週間継続すると発表した。
しかし、28日以降もチェコは依然として、感染度の高い地域として残る。
ザクセン州及びバイエルン州は、変異株感染地域からの入国者に対して、2週間の隔離を義務付けており、受検による隔離期間短縮を認めていないが、日曜日以降は、ドイツ入国後の隔離期間が10日間になり、5日目に検査結果が陰性であれば隔離終了が可能になる。
観光目的の入国は日曜日以降も依然として許可されない。
<情報源>
https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3296035-arenberger-vlade-navrhne-aby-se-venku-a-uvnitr-mohli-sejit-jen-dva-lide
https://www.lidovky.cz/domov/bud-sve-dilema-vyresi-sam-nebo-to-udelam-ja-rika-hamacek-petricek-ve-vlade-skonci.A210411_172354_ln_domov_sed
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
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