EU諸国間のワクチン配分
チェコ 「交渉に失敗」
緊急事態(2月27日~)が4月11日(日)まで延長となりました。
3月1日(月)から、人の移動の制限、営業可の店舗制限、マスク着用義務などが厳しくなっています。詳しくは、2月26日ブログをご覧ください(別の地方へ移動する際に必要な、内務省作成の証明書の様式についても記載)
3月1日導入規制が、3月22日(月)より一部緩和、余暇の時間を過ごすことのできる範囲が地方(okres)に拡大されています(4-1をご参照ください)。
<目次>
1.国内コロナウイルス感染状況
1-1.感染状況
1-2. PESシステム チェコのリスク指標
1-3.チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
2.今日の動き
今日の動き(今日のニュース)
3.EU内の感染状況比較(ECDCのデータ 2021年4月1日アップデート)
4.国内規制
4₋1. 規制変更内容(2021年3月18日アップデート)
4-2. 12月27日からの規制レベル5導入内容
4-3. 隔離(検疫隔離・陽性隔離)(2021年3月9日アップデート)
4-4.マスク着用規定(2021年3月18日アップデート)
5.外国への渡航
5₋1. チェコへの入国規定(2021年2月5日アップデート)
5-2.各国の感染リスク度表示(2021年4月1日アップデート)
5-3.外国渡航に関する情報(2021年3月30日アップデート)
1.新型コロナウイルス感染状況
1-1.チェコの感染状況
4月1日(木)の新規陽性者数:6,207人
(1週間前の木曜日より1716人少ない)
PCR検査実施数累計:6,285,770件
PCR検査実施数(当日):21,845件
抗原検査実施累計:6,651,965件
抗原検査実施数(当日):150,313件
全検査の陽性率(4月1日現在):27.67%(23.67%)
*7日間の移動平均
予防接種実施数(4月1日)
投与数:52,551
累計:1,762,007
・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/)
4月2日(金)8時00分におけるチェコ保健省の発表
現在の陽性者総数:今日、3月26日までアップデート。
3月14日の16万1291人をピークに、26日11万9166人まで減少している。
チェコテレビ発表の保健省データでは、4月2日144,277人
治った人の数:1,374,823人
現在の入院患者数:7,052人(前日から246人減)
累計感染者数:1,545,865人
累計死亡者数: 26,765人(前日から179人増)
・入院患者数と重症者数
4月1日(木)現在
入院患者数:7052人(前日の7298人から246人減、7510人から458人少ない)
(前日の数字が、7298人から7510人へ修正されている)
重症者の数:1563人(前日の1623人から60人減、1630人より67人少ない)
(前日の数字が、1623人から1630人へ修正されている)
*1週間前3月25日の入院患者数は8165人、重症者の数は1879人だった。
・プラハの感染状況
4月1日(木)
新規陽性者数:465人
4月2日(金)8時現在
現在の陽性者総数:(記載なし)
治った人の数:156,759人
累計感染者数:173,622人
累計死亡者数:2,451人
各州の状況:
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje
1-2. PESシステム リスク指標(2021年4月2日現在)
リスク指標 規制レベル(相当)
チェコ全域 55→ 3
指標は規制レベル3に相当するが、12月27日から、実際に導入されている規制はレベル5。
4月2日現在の指標55の内訳
値 評価スコア
① 897.4 16
② 699.1 16
③ 0.85 3
④ 38.8% 20
⑤ 無 0
⑥ 無 0
合計 55
保健省コメント:指標55は前日と同じ。
<上記指標の内容 >
1月6日よりPESシステム指標のパラメーターが変更になった。
新しいパラメーターは以下のとおり。(保健省1月7日発表)
① 新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
② 65歳以上の新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
③ R値(簡易)
④ 入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)
⑤ 65歳以上の新規感染者数増加の有無
⑥ 入院後に感染が判明した件数増加の有無
1-3. チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (2021年4月2日8時発表のデータ)
昨日 今日
プラハ 3655 276 3335 251.84
<中央ボヘミア州>
ベネショフ 277 278.63 263 264.55
ベロウン 443 466.03 391 411.33
クラドノ 627 376.62 520 312.34
コリーン 363 353.72 338 329.36
クトナー・ホラ
277 365.3 277 365.3
ムニェルニーク
392 358.64 344 314.72
ムラダーボレスラフ
612 469.45 606 464.85
ニンブルク 458 453.98 260 257.72
プラハ東部 635 342.91 624 336.97
プラハ西部 416 278.56 386 258.47
プシーブラム 421 365.76 380 330.14
ラコブニーク 211 379.76 204 367.16
<南ボヘミア州>
チェスケーブジェヨビツェ
901 459.92 926 472.68
チェスキー・クルムロフ
217 352.52 253 411.01
インドジフーフ・フラデツ
415 457.59 403 444.36
ピーセク 281 392.53 236 329.67
プラハチツェ 162 317.78 141 276.59
ストラコニツェ
230 324.99 226 319.34
ターボル 485 472.73 439 427.9
<ピルゼン州>
ドマジュリツェ
166 267.47 147 236.86
クラトビ 306 354.15 261 302.07
ピルゼン北部 234 292.58 213 266.32
ピルゼン市内 562 289.27 567 291.85
ピルゼン南部 234 368.57 193 303.99
タホフ 130 239.25 91 167.48
ロキツァニ 128 259.38 134 271.54
<カルロビ・バリ州>
へプ 67 73.12 47 51.29
カルロビ・バリ
196 170.7 150 130.64
ソコロフ 143 162.11 113 128.1
<ウースチー州>
ジェチーン 668 515.66 678 523.38
ホムトフ 537 429.79 472 377.76
リトムニェジツェ
571 477.15 506 422.84
ロウニ 365 421.04 319 367.97
モスト 558 499.52 523 468.18
テプリツェ 550 426.12 460 356.39
ウースチー・ナト・ラベム
464 388.81 445 372.89
<リベレツ州>
チェスカー・リーパ
530 513.07 516 499.52
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
306 337.5 290 319.85
リベレツ 629 358.15 613 349.04
セミリ 188 253.72 194 261.82
<フラデツ・クラーロベー州>
フラデツ・クラーロベー
322 196 306 186.26
イチーン 219 273.6 161 201.14
ナーホト 172 156.42 170 154.6
トルトノフ 179 151.72 177 150.03
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
223 280.92 201 253.2
<パルドゥビツェ州>
フルジム 480 458.83 518 495.16
パルドゥビツェ
559 318.63 575 327.75
スヴィタヴィ 434 415.98 413 395.85
ウースチー・ナド・オルリツィー
519 375.34 492 355.81
<ビソチナ州>
ハヴリーチクーフ・ブロト
294 309.75 285 300.27
イフラバ 535 470.83 476 418.91
ペルフジモフ 354 489.61 356 492.38
トシェビーチ 463 417.83 427 385.34
ジュジャール・ナト・サーザボウ
458 387.62 403 341.07
<南モラビア州>
ブランスコ 391 358.27 397 363.77
ブルノ市内 1018 266.95 1059 277.7
ブルノ郊外 700 311.61 687 305.82
ブジェツラフ 432 371.48 427 367.18
ホドニーン 625 405.99 639 415.09
ビシュコフ 322 348.94 323 350.02
ズノイモ 396 346.3 401 350.67
<オロモウツ州>
イェセニーク 80 210.7 87 229.14
オロモウツ 917 389.43 921 391.13
プロスチェヨフ
348 320.31 412 379.21
プシェロフ 447 345.14 482 372.17
シュンペルク 382 317.23 376 312.25
<モラビア・シレジア州>
ブルンタール 354 386.48 367 400.67
フリーデク・ミーステク
768 357.78 735 342.4
カルビナー 837 339.8 827 335.74
ノビー・イチーン
426 281.05 480 316.67
オパバ 490 278.04 478 271.23
オストラバ市内
964 301.11 952 297.37
<ズリーン州>
クロムニェジーシュ
283 268.65 312 296.18
ウヘルスケー・フラジシチェ
427 300.23 472 331.87
フセチーン 465 324.42 489 341.16
ズリーン 806 420.55 865 451.34
2.今日の動き(今日のニュース)
●感染状況
・入院患者数、重症者数ともに2月下旬のレベルに下がっている。
●EU内のワクチン配分
ファイザー・バイオンテック社の新型コロナウイルスワクチン1千万投与分の追加注文について、EU諸国27か国が配分方法を討議していたが、昨日の交渉後、基本的に各国の人口比に応じて配分し、27か国中の19か国は自国への配当分の一部(計285万投与分)をスロバキア、ブルガリア、クロアチア、エストニア、ラトビア用に提供することを、議長国であるポルトガルが発表した。昨日発表の配分方法では、ワクチンを最も必要としている国々へ配分し、援助することになったが、チェコ、オーストリア、スロベニアは当初の予測に反して、人口比相当分が配分されるのみとなったため、援助メカニズムへの参加を拒否した。
バビシュ首相は、ファイザー・バイオンテック社のワクチンのみならず、他社のワクチンも含めた公平な配分方法について話し合いが行われなかったことについて言及し、EU諸国間に連帯意識がないと批判する意見を、今日、記者団に対して発表した。
ハマーチェク副大臣は、今回のワクチン交渉は首相から政府に一切相談がないまま、交渉権について政府の承認を得ることもなく、首相が独断で交渉したため、全責任は首相にあること、交渉の結果報告のみが届いているが、その内容は「チェコは交渉に失敗した」というものだと述べた。
野党からもバビシュ首相の交渉能力を批判する声が上がっている。
今回の1千万本については、オーストリアが、人口比に応じた配分ではなく、現在ワクチンが予定通り入荷していない国へ配慮した上で配分することを呼びかけた。一昨日の交渉第一ラウンドで、チェコは人口比相当を上回る約31万投与分を配分される予定だったが、オーストリア、スロベニアと共に配分量増加を求め、1日目の提案を拒否したため、それが裏目に出て、昨日行われた第二ラウンド後、チェコは人口比相当である24万投与分が配分されるのみとなった。今日、オーストリアとスロベニアはチェコに連帯意識を示し、自国配分量からオーストリアは3万投与分、スロベニアは1万投与分をチェコに提供することを決めた。(チェコテレビの特派員の報告)
●健康保険料 来年値上げの予定
医療費の値上げ、新型コロナウイルスのワクチン接種、検査、医療従事者への報酬などにより、全体の経費が上がっているため、社会民主党は来年200チェココルナ程度の保険料値上げを提案している。ANOは値上げについて今後交渉する準備ができていると発表している。
●ワクチン接種の様子
ワクチン接種予約を予約システムに登録後、接種日がいつになるのか未定のまま待っていたところ、朝突然、ホームドクターから当日接種可能との連絡が入り、診療所へ出向いている高齢者の姿がチェコテレビにて報告されている。チェコテレビが取材した診療所では、ワクチンが前日になり入荷したため、翌日朝、予約を入れて順番待ちの高齢者に連絡したと説明している。
3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)
及び人口100万人当たりの死亡者(②)
(2021年4月1日アップデート)
2021年11週目(11週目は3月15日~3月21日)
チェコは今週になり2番目
① ②
1. エストニア 1520.79 97.82
2. チェコ 1328.25 273.80
3. ハンガリー 1145.70 252.11
4. ポーランド 716.70 106.64
5. ブルガリア 620.23 202.12
6. キプロス 601.35 11.26
7. スウェーデン 597.10 13.75
8. マルタ 586.32 75.79
9. フランス 562.05 55.04
10. イタリア 517.91 86.47
11. スロベニア 507.48 42.94
12. オランダ 481.38 24.59
13.スロバキア 466.92 216.75
14. オーストリア 447.61 33.48
15. ルクセンブルク 442.42 89.44
16. ベルギー 439.75 30.64
17. ラトビア 371.03 68.67
18. ルーマニア 363.68 67.52
19. ギリシャ 298.59 65.68
20. クロアチア 275.52 43.62
21.リトアニア 247.31 53.68
22. ノルウェー 223.55 3.17
23. ドイツ 194.83 33.43
24. デンマーク 189.14 3.61
25. フィンランド 172.86 6.15
26. アイルランド 148.66 33.24
27. スペイン 143.31 44.51
28. リヒテンシュタイン
110.98 0.00
29. ポルトガル 71.09 21.27
30. アイスランド 15.10 0.00
*赤字は先週から増加。
4. 国内規制
4-1. 規制変更内容
① 2021年3月1日からの規制内容
2月26日ブログをご参照ください。
●3月22日(月)からの規制緩和(3月18日政府発表)
・余暇の時間(散歩、運動する時)に移動できる範囲を地域自治体(obce)から、地方(okres)へ拡大する。
・他の地方(okres)への移動は、22日以降も引き続き禁止する。(通勤、通勤、ケアを必要とする人を訪問するなどは例外)
●2021年2月14日に発表された規制変更
① 役所における受付時間:受付時間の制限を解除し、役所にて手続きする申請者が列を作って待たなくてもよいようにする。
② 宿泊施設:これまで、医療従事者が勤務のために宿泊することを認めていたが、今後は、遠距離に入院している家族の同伴などの必要から宿泊することも認める。
③ 図書館:事前予約した本の窓口による貸し出し、借りた本の返却も窓口による返却のみを認め、FFP保護マスクの着用を義務付ける。
④ 企業の代表機関:企業の代表機関選挙、代表機関会議などの実施を認める(参加は最高50名まで可)。参加人数が10人以上の場合は、保護具(医療用マスク又はFFP2クラスのマスク)を着用し、2メートルの社会距離を保ち、参加者各自が抗原検査を受けることを義務付ける。
4-2.PES規制内容
現在の規制レベルはレベル5
レベル5(紫)
①マスク着用義務:屋内では常時及び屋外の公共場所
②屋内及び屋外における集会人数:2人
③結婚式・葬儀・宗教儀礼:最大15人
④病院・社会福祉施設の面会:基本的に禁止(規定された例外を除く)
⑤自由な移動:夜間外出禁止21時~5時
⑥行政役所の受付時間:受付時間を限定し、必要不可欠な手続きに限り受け付け(テレワークの導入)(2月14日から受付時間制限解除)
⑦宿泊施設:制限あり
⑧学校:遠隔授業(保育園、特別支援学校、基礎学校第一学年及び第二学年+特別なケースを除く)
⑨スポーツ試合:プロの試合(観客なし、特別対策)許可、アマチュアスポーツ禁止
⑩余暇のスポーツ:屋内運動施設閉鎖、屋外の運動可だが最大2人
⑪プール・ウェルネス:閉鎖(健康関係のサービス提供は例外)
⑫文化関係:文化関係の催し禁止。プロの芸術家は特別な対策に基づく。
⑬博物館・ギャラリー:閉館
⑭城・歴史記念物:閉場
⑮図書館:非接触による貸し出し・返却
⑯ゲームセンター・カジノ・宝くじ販売営業所:閉鎖
⑰飲食店:外出禁止時間外のテイクアウト
⑱公共の場所における飲酒:禁止
⑲店舗(ショッピングモール):生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。
⑳小売店:生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。日曜日・祭日は休店。
㉑その他のサービス業・営業所:閉鎖。
㉒事業者(製造業・倉庫業):稼働上の対策*。検査義務。
㉓事業者(事務職・その他の営業):可能な限りテレワーク。検査推奨。
㉔温泉療養所:健康関係のサービス提供に限定。一部屋に一人。
㉕刑務所における面会:禁止
㉖緊急事態の必要性:必要あり
㉗規制順守チェック:警察及び自治体
<スキー場>
宿泊施設:閉鎖
リフト、ゲレンデ、スキースクール、運動場:閉鎖
スキーレンタル:閉鎖(オンライン営業は可)
ロープウェイ:スキー客以外の観光客
(徒歩による遠足、クロスカントリー、スキーアルピニズム)のみ
4-3.隔離(検疫隔離・陽性隔離)
(2月25日記者会見、26日:https://koronavirus.mzcr.cz/izolace-a-karantena-kvuli-covid-19-se-prodlouzi-na-14-dni-vlada-se-zabyvala-take-pripravou-novych-krizovych-opatreni/
・南ア型変異株の場合の隔離期間
南ア型変異株が確認された陽性者の隔離期間が、2021年3月9日から変更になった。陽性が確認された第一回目の検査日から数えて14日後まで隔離することが義務付けられ、その後PCR検査2回目の受検にて陰性であることが条件づけられる。
<隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)の例外(2021年3月1日から)>
感染者と接触しても以下の人は隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)を免除する。
・ラボの判定で新型コロナウイルスに感染したことがわかっており、感染から90日以内の人。
・ワクチン接種が完了している人。2回投与ワクチンの場合は、2回目の投与終了後、2週間が経過している人。1回投与ワクチンの場合は、投与後2週間が経過している人。
4-4.マスク着用規定
3月1日から以下の場所にて、マスク(FFP2保護マスク*、サージカルマスク1枚)着用を義務付ける**。
*ろ過効果(filtration efficiency)95%以上のマスク。
(ブログ作成者注:薬局では、BFE bacterial filtration efficiencyとして表示されている)
**3月1日から、布マスク、スカーフなどは認めない。(2月22日発表)
<地域自治体(obec)内の屋外>
・地域自治体の建造物のある場所(市街地・住宅地など)
人との距離にかかわらず、屋外でも常時着用。(最低サージカルマスク1枚)
・地域自治体内の建造物のない場所(森林など)
2メートルの社会距離を維持できない場合にマスク着用。
例外:例えば、森林などに一人、又は家族と行く場合は必要なし。
以下の場所では、FFP2保護マスクを義務付ける。
(サージカルマスク2枚重ねは認められない)
・店舗
・サービス業営業所
・医療機関(外来のある医療機関)
・社会福祉施設(高齢者施設、身体障害者施設など)
・国際空港
・公共交通機関内
・公共交通機関のプラットホーム、駅、待合室
・自動車内(同一家庭に住む人のみが乗車している場合は例外)
15歳以下の子どもは、FFP2保護マスクの子ども用が入手不可能のため、例外。
・3月22日から、建造物のある場所(市街地、住宅地など)において、人と2メートル以上の社会距離がある場合は、運動時のマスク着用義務を免除する。(3月18日政府決定)
<使用者(企業)におけるマスク着用>
企業の屋内にて常時マスク着用を義務付ける。
例外:社員が一人でいる場合、又は仕事上、マスク着用がどうしても困難な場合など。
<使用者(会社側)の義務>
3月1日から、使用者に対し、被用者にマスクを提供する義務を課す。
例:店舗の場合は、FFP2保護マスク、役所職員の場合は、サージカルマスクなど。
5. 外国への渡航
5-1.チェコへの入国規制
●2月5日からのチェコ入国規制(保健省発表)
チェコ保健省は、今日、2月5日から有効になるチェコへの入国規定を発表した。
各国の感染リスク度により、チェコへ入国する際の規制が異なる。
(各国の感染リスク度は、以下の「各国の感染リスク度表示」をご参照ください)
●2月15日より、以下の国からチェコへ帰国するに際し、以下の国における滞在時間が12時間以上になる場合、該当する規制が課せられるよう変更になった。
日本は、濃い赤色の国の取り扱いとなる。
濃い赤色の国(感染リスクの非常に高い国)
当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 出発前72時間以内に受検したPCR検査の陰性結果(書面)を所持。
③ チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。
④ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、N95、 N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
赤色の国(感染リスクの高い国)
当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。
抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。
PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。
③ チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。
④ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
オレンジ色の国(感染リスク中程度の国)
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。
抗原
検査の場合は、出発前24時間以内の受検。
PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。
③ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
緑色の国(感染リスクが低い国)
当該国からチェコへ渡航する者に対する制限は一切なし。
以上の例外:
・国際運送及びトランジット
・国境を越えて日帰りで通勤する人、国境を超えた外国にいる自分の子どもを交代で世話している人、など。
5-2.各国の感染リスク度表示
保健省は、4月1日、感染リスク度リストのアップデートを発表した。
2021年4月5日(月)0時から有効になる。
緑色の国(感染リスクが低い国)
オーストラリア
韓国
ニュージーランド
シンガポール
タイ
バチカン
オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アイスランド
ポルトガル(マデイラを除く)
バレアレス諸島
赤色の国(感染リスクが高い国)
デンマーク
フィンランド
クロアチア
アイルランド
リヒテンシュタイン
リトアニア
ラトビア
ルクセンブルク
マルタ
モナコ
ノルウェー
オーストリア
ルーマニア
ギリシャ
スロバキア
ドイツ
スペイン(カナリア諸島を含む)
スイス
マデイラ
濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)
2021年2月1日付保健省保護対策(MZDR 20599/2020-51/MIN/KAN) 第III.1項に基づき、欧州諸国及び欧州外の第三国で上記リストに記載されていない国は、新型コロナウイルスに感染するリスクが非常に高い国とする。
→日本は2月5日から「濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)」となっている。
https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2021/03/Sd%C4%9Blen%C3%AD-Ministerstva-zdravotnictv%C3%AD-kter%C3%BDm-se-vyd%C3%A1v%C3%A1-seznam-zem%C3%AD-nebo-jejich-%C4%8D%C3%A1st%C3%AD-s-n%C3%ADzk%C3%BDm-st%C5%99edn%C3%ADm-a-vysok%C3%BDm-rizikem-n%C3%A1kazy-onemocn%C4%9Bn%C3%AD-covid-19-s-%C3%BA%C4%8Dinnost%C3%AD-od-22.-3.-2021.pdf
5-3.外国渡航に関する情報
各国の感染危険度に応じた渡航規制はこちらをご参照ください。
(チェコ語)
隣国がチェコに対して設けている規制
<オーストリア>
・12月19日から、オーストリア入国の際、陰性の検査結果を持っていても10日間の検疫隔離が義務付けられる(日帰り勤務者、学生、オーストリア国内通過目的の入国は当該義務免除)。検疫隔離は、入国後5日してから抗原検査又はPCR検査を受け、陰性であれば解除される。
1月14日(木)から、チェコからオーストリアへ越境可能な場所が17か所に制限され、残りの42か所は防護柵にて閉鎖される。検査・検疫隔離の規定について現行規定から変更なし。
2月10日から国境を越えて入国する人に対して規制が強化し、日帰り通勤している人に対しても、1週間に1度、7日以内に受けた抗原検査又はPCR検査の陰性結果提示を義務づける。越境前にインターネット上による登録も必要になる。
<スロバキア>
・2月17日(水)より、チェコからの入国者に対して入国申告(様式はこちら:http://korona.gov.sk/ehranica)、最低8日間の隔離(自宅待機)、隔離は最低8日目にPCR検査を受けて陰性であれば終了可。日帰り通勤者、学生、芸術家などは、過去直近7日間以内に受けた検査(抗原検査又はPCR検査)の陰性結果を所持すること。スロバキア国内通過(トランジット)と国際貨物ドライバーは検査結果提示が免除される。
<ドイツ>
・ドイツは、2月14日(日)から、チェコ及びオーストリアのチロル地方をコロナウイルス変種多発地域に指定し、国境におけるコントロールを強化する。3月3日、期間を2週間延長し、3月17日までとすることを発表した。(事実上、国境閉鎖)3月17日、期間をさらに2週間延長することを発表した。
ザクセン地方へは、医療、社会福祉ケア、農業において日帰り通勤している人のみが、毎日検査を受けることを条件に入国許可される。ドイツ側では、一日1000チェココルナ程度の宿泊手当を提供し、ドイツ側での滞在を推奨している。
バイエルン州への入国制限は、現在、日帰り通勤者は例外になる。同州政府は、被用者の職務が必須であることを述べた使用者の宣言書が提示される場合に例外とすることを決定した。
チェコ鉄道は、2月14日からドイツ・チェコ間の列車運行を取りやめる。
(国際貨物ドライバー、日帰り通勤者に対して、国境にて検査(結果が出るまで3時間)が行われているため、国境によっては渋滞が発生している)
ドイツは、3月28日(日)から、チェコ、スロバキア、オーストリアのチロル地方について、新型コロナウイルス変異株の感染地域リストから外すことを3月26日、発表した。3月28日から、貨物トラック運転手は検査を受けずに入国が可能になる予定だったが、3月30日、ドイツはチェコとの国境に限り、検問をさらに2週間継続すると発表した。
しかし、28日以降もチェコは依然として、感染度の高い地域として残る。
ザクセン州及びバイエルン州は、変異株感染地域からの入国者に対して、2週間の隔離を義務付けており、受検による隔離期間短縮を認めていないが、日曜日以降は、ドイツ入国後の隔離期間が10日間になり、5日目に検査結果が陰性であれば隔離終了が可能になる。
観光目的の入国は日曜日以降も依然として許可されない。
<情報源>
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
無断転載をお断りします。
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