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執筆者の写真Miwatis Praha

2021年4月7日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2021年4月13日

ブラトニー保健大臣解任 

新保健大臣はアーレンベルゲル氏

緊急事態(2月27日~)が4月11日(日)にて終了します。


4月12日(月)から、規制が一部解除されます。(4月6日ブログの政府発表をご参照ください)


3月1日(月)から、人の移動の制限、営業可の店舗制限、マスク着用義務などが厳しくなっています。詳しくは、2月26日ブログをご覧ください(別の地方へ移動する際に必要な、内務省作成の証明書の様式についても記載)


3月1日導入規制が、3月22日(月)より一部緩和、余暇の時間を過ごすことのできる範囲が地方(okres)に拡大されています(4-1をご参照ください)。



<目次>

1.国内コロナウイルス感染状況

1-1.感染状況

1-2. PESシステム チェコのリスク指標

1-3.チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数

2.今日の動き

今日の動き(今日のニュース)

3.EU内の感染状況比較(ECDCのデータ 2021年4月1日アップデート

4.国内規制

4₋1. 規制変更内容(2021年3月18日アップデート

4-2. 12月27日からの規制レベル5導入内容

4-3. 隔離(検疫隔離・陽性隔離)(2021年3月9日アップデート

4-4.マスク着用規定(2021年3月18日アップデート

5.外国への渡航

5₋1. チェコへの入国規定(2021年4月3日アップデート

5-2.各国の感染リスク度表示(2021年4月1日アップデート

5-3.外国渡航に関する情報(2021年3月30日アップデート

1.新型コロナウイルス感染状況

4月6日(火)の新規陽性者数:5,522人

(先週火曜日より、3107人少ない)


PCR検査実施数累計:6,349,943件

PCR検査実施数(当日):23,454件

抗原検査実施累計:7,200,535件

抗原検査実施数(当日):217,892件


全検査の陽性率(4月6日現在):21.94%(21.33%)

*7日間の移動平均

予防接種実施数(4月6日)

投与数:41,564

累計:1,864,099

・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/

4月7日(水)8時00分におけるチェコ保健省の発表

現在の陽性者総数:今日、3月30日までアップデート。

3月14日の16万1171人をピークに、31日10万1453人まで減少している。

治った人の数:1,421,284人

現在の入院患者数:5,709人(前日から85人減)

累計感染者数:1,555,245人

累計死亡者数: 27,169人(前日から112人増)


・入院患者数と重症者数

4月6日(火)現在

入院患者数:6744人(前日の5709人から1035人増、6260人から484人多い)

(前日の数字が、5709人から6260人へ修正されている)

重症者の数:1365人(前日の1291人から74人増、1340人より25人多い)

(前日の数字が、1291人から1340人へ修正されている)


*1週間前3月30日の入院患者数は7843人、重症者の数は1737人だった。


・プラハの感染状況

4月6日(火)

新規陽性者数:465人

4月7日(水)8時現在

現在の陽性者総数:(記載なし)

治った人の数:162,463人

累計感染者数:175,328人

累計死亡者数:2,500人


各州の状況:

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje



1-2. PESシステム リスク指標(2021年4月7日現在)

リスク指標 規制レベル(相当)

チェコ全域 54↑     3


指標は規制レベル3に相当するが、12月27日から、実際に導入されている規制はレベル5。


4月7日現在の指標54の内訳

値  評価スコア

692.8 16

549.6 16

0.67 0

39.2% 20

⑤ 無 0

⑥ 有 2

合計 54

保健省コメント:入院後に感染が判明した件数増加のため、2スコア増加、指標は54。

<上記指標の内容 >

1月6日よりPESシステム指標のパラメーターが変更になった。

新しいパラメーターは以下のとおり。(保健省1月7日発表)

① 新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)

② 65歳以上の新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)

③ R値(簡易)

④ 入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)

⑤ 65歳以上の新規感染者数増加の有無

⑥ 入院後に感染が判明した件数増加の有無



1-3. チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数

https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (2021年4月7日8時発表のデータ)


 昨日 今日

プラハ 2438 184.1 2179 164.54

<中央ボヘミア州>

ベネショフ 148 148.87 122 122.72

ベロウン 229 240.91 226 196.34

クラドノ 362 217.44 322 193.41

コリーン 213 207.56 202 196.84

クトナー・ホラ

167 220.24 159 209.69

ムニェルニーク

187 171.09 220 201.28

ムラダーボレスラフ

388 297.63 355 272.31

ニンブルク 158 156.61 156 154.63

プラハ東部 391 211.15 379 204.67

プラハ西部 253 169.41 211 141.29

プシーブラム 220 191.13 226 196.34

ラコブニーク 115 206.98 135 242.97

<南ボヘミア州>

チェスケーブジェヨビツェ

586 299.13 510 260.33

チェスキー・クルムロフ

195 316.78 168 272.92

インドジフーフ・フラデツ

275 303.22 217 239.27

ピーセク 134 187.18 120 167.63

プラハチツェ 99 194.2 106 207.93

ストラコニツェ

70 98.91 114 161.08

ターボル 306 298.26 304 296.31

<ピルゼン州>

ドマジュリツェ

78 125.68 65 104.73

クラトビ 161 186.33 128 148.14

ピルゼン北部 138 172.55 148 185.05

ピルゼン市内 348 179.12 342 176.03

ピルゼン南部 135 212.64 102 160.66

タホフ 60 110.42 34 62.57

ロキツァニ 69 139.82 70 141.85

<カルロビ・バリ州>

へプ 34 37.1 21 22.92

カルロビ・バリ

150 130.64 78 67.93

ソコロフ 76 86.16 49 55.55

<ウースチー州>

ジェチーン 424 327.31 422 325.76

ホムトフ 313 250.51 258 206.49

リトムニェジツェ

236 197.21 256 213.93

ロウニ 236 272.23 198 228.4

モスト 366 327.64 337 301.68

テプリツェ 332 257.22 344 266.52

ウースチー・ナト・ラベム

330 276.53 300 251.39

<リベレツ州>

チェスカー・リーパ

329 318.49 317 306.87

ヤブロネツ・ナド・ニソウ

159 175.37 162 178.68

リベレツ 375 213.52 360 204.98

セミリ 113 152.5 118 159.25

<フラデツ・クラーロベー州>

フラデツ・クラーロベー

200 121.74 203 123.57

イチーン 127 158.66 104 129.93

ナーホト 92 83.67 82 74.57

トルトノフ 84 71.2 75 63.57

リフノフ・ナト・クニェジュノウ

121 152.43 121 152.43

<パルドゥビツェ州>

フルジム 337 322.14 304 290.59

パルドゥビツェ

429 244.53 386 220.02

スヴィタヴィ 263 252.08 293 280.83

ウースチー・ナド・オルリツィー

346 250.23 400 289.28

<ビソチナ州>

ハヴリーチクーフ・ブロト

195 205.45 236 248.64

イフラバ 386 339.71 367 322.98

ペルフジモフ 336 464.72 205 283.53

トシェビーチ 359 323.98 252 227.42

ジュジャール・ナト・サーザボウ

315 266.59 295 249.67

<南モラビア州>

ブランスコ 230 210.75 211 193.34

ブルノ市内 681 178.58 597 156.55

ブルノ郊外 437 194.53 387 172.27

ブジェツラフ 241 207.24 173 148.76

ホドニーン 356 231.25 329 213.72

ビシュコフ 233 252.49 198 214.56

ズノイモ 231 202.01 222 194.14

<オロモウツ州>

イェセニーク 66 173.83 45 118.52

オロモウツ 493 209.37 554 235.27

プロスチェヨフ

200 184.08 201 185

プシェロフ 256 197.67 255 196.89

シュンペルク 234 194.32 191 158.62

<モラビア・シレジア州>

ブルンタール 225 245.64 180 196.51

フリーデク・ミーステク

437 203.58 483 225.01

カルビナー 509 206.64 459 186.34

ノビー・イチーン

344 226.95 343 226.29

オパバ 309 175.33 315 178.74

オストラバ市内

707 220.84 685 213.97

<ズリーン州>

クロムニェジーシュ

218 206.94 169 160.43

ウヘルスケー・フラジシチェ

332 233.43 333 234.13

フセチーン 363 253.25 303 211.39

ズリーン 666 347.5 558 291.15



2.今日の動き(今日のニュース)

●ブラトニー保健大臣の解任 アーレンベルゲル新保健大臣

 ブラトニー保健大臣は、今日10時30分に特別記者会見を開き、首相の要請を受けた大統領より解任されたこと、解任の理由は政治的な決断によるもので、首相には政治的決断を下す権利があることを発表した。両親の呵責に苛まれるところはないこと、任期中の過ちとして、クリスマス前に規制を緩和するべきではなかったこと、しかしまだ12月には、チェコに英国型変異株がすでに入っていることについて情報がなかった、と述べた。


 昨日の記者会見後、バビシュ首相から電話にて内閣府に来るよう要請があったため、内閣府を訪れたところ、解任についての話があった、と発表した。


 ブラトニー保健大臣が行った特別記者会見の直前に、バビシュ首相はブラトニー保健大臣が降任すること、新保健大臣には、現在、プラハのクラーロフスケー・ビノフラディ病院のアーレンベルゲル院長が就任することを発表した。


 ゼマン大統領府のスポークスマンは、大統領が今日、11時30分に新大統領を任命する予定であることを発表した。

 新大臣任命式にて、ゼマン大統領は新保健大臣、首相に対して、「今はだれもが、有効なワクチンをチェコができる限り多く入手できるよう努力するべき。ロシアのワクチンスプートニクVは、現在、ドイツ、オーストリアなどが購入している、これまで大統領自身もロシア、中国、イスラエルの大統領宛てにてチェコへのワクチン供給を要請する書簡を送り、いずれも好意的な返答があったが、前保健大臣と国家医療管理局の前局長はこれらの国々からのワクチン導入を阻止する姿勢をとったため、チェコに損害をもたらし、人々が亡くなっていることに対して責任を負っている」と述べ、新保健大臣には、ロシアのワクチン購入達成を期待している旨、明確なメッセージがあった。


 13時に、バビシュ首相がアーレンベルゲル新保健大臣を紹介する記者会見を行った。その記者会見にて首相は、今日、ゼマン大統領が再度スプートニクVについて話したが、スプートニクVが(大臣交代の)原因ではなく、ブラトニー保健大臣とは保健省の在り方について意見が異なったことを述べた。スプートニクVについては、欧州医薬品庁の認可手続が継続しているため、同庁の決定を待つとしている。


 バビシュ首相は、ブラトニー保健大臣に対して述べた発言の中で、前保健大臣と一緒に仕事をしている、ある担当者とうまくいかなかったことについて触れたことをseznam.czが伝えており、バビシュ首相が集団免疫の推進者だったとしている人物は、ブラトニー前保健大臣の時に副大臣に就任し、集中治療病床の中央管理システムを担当していたチェルニー副大臣を指していることが明らかだとしている。チェルニー保健副大臣は今日の時点では同職を辞めるかどうか発言していない。


 野党からは、ブラトニー保健大臣を批判する声(SPD)、今回のバビシュ首相解任は、首相自身の責任逃れであるという意見(海賊党)、アーレンベルゲル新大臣を歓迎する意見などが出ている。


 ブラトニー元保健大臣は、これまで、スプートニクVについて、欧州医薬品局からの認可が下りれば、他の会社のワクチンと同様に扱うことを繰り返し述べていた。アーレンベルゲル新保健大臣は、今日、大臣に任命された後、すでにスプートニクV及びその他のワクチンに関連した内容について、すでにチェコ医薬品管理局へ連絡を取ったことが報道されている。記者会見では、ロシアのワクチンについて情報をできる限り多く収集し、今後、チェコでは臨床試験の実施が考えられるが、予防接種は欧州医薬品局認可済みのワクチンのみとする考えを述べている。


 昨年春から、保健大臣の交代は、今回で4回目になる。


 アーレンベルゲル新保健大臣は、任命後直後の記者会見にて、政府規制の即緩和はあり得ないこと、政府が禁止することはなくても、各自が自分の中のどこかで部分的なロックダウンを継続し、保護マスクを着用すべきかどうか、常に考えるようにしてほしい、と述べた。


 アーレンベルゲル新保健大臣は、以下の内容を優先事項として挙げている。

・正しい医療情報の情報源からの提供及び誤情報の反証

・登録済みワクチンをできる限り多く入手、ワクチン接種1日14万人

・新型コロナウイルス初期段階治療にモノクローナル抗体の幅広い使用

・良好な傾向をたどる感染状況の悪化防止を念頭においた注意深い規制緩和

・通常医療態勢の再開

・健康保険以外の資金を利用した医療の資金繰り

・腫瘍性疾患の予防


●教育大臣の解任なし

 今日の記者会見にて、バビシュ首相は、教育大臣の解任についてメディアが報道していたが、解任しないことを発表した。火曜日、大学学長、その他の大学代表者、非営利団体、学校制度における職業団体がプラガ教育大臣を支持していた。


●チェコモラビア共産党とANO

 チェコモラビア共産党は、今日、連立政権第一党のANOに対し、多数を得ることのできない政府に条件付きで協力する契約(「寛容契約」)の破棄を希望する旨伝えると発表していたが、今日の話合いにて、これまで共産党が希望していた、市中銀行型の国の銀行設立に関する具体的な提案が、ANOの党首であるバビシュ首相から共産党代表者に対して渡されたため、話合いは1週間中断となった。

 ANOと共産党は、政府が寛容契約に基づく義務のうち6割を果たしており、4割がまだ遂行されていないことで合意した。残り4割のうち、2党が共通して推進している内容として、共産党提案の年5週間の有給休暇導入があり、現在、下院議会にて第三読会にあるため、ANOは同法案の討議を終了することが可能と見ている。


●アストラゼネカのワクチン

 欧州医薬品庁は、アストラゼネカ社のワクチンについて、効力の方がリスクよりも大きいが、これまですでに報道されている血液の凝結が、特に若い女性にて起こる可能性あることを、今日、チェコテレビが報道している。

 チェコ医薬品管理局は、同社のワクチン投与について特別な推奨などを出す予定はない。


●チェコの失業率 

 チェコにおける3月の失業率は僅かに減少し、2月時の4.3%から4.2%になった。


3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)

及び人口100万人当たりの死亡者(②)

(2020年4月1日アップデート)


2021年11週目(11週目は3月15日~3月21日)


チェコは今週になり2番目

 ① ②

1.  エストニア 1520.79 97.82

2.  チェコ 1328.25 273.80

3.  ハンガリー 1145.70 252.11

4.  ポーランド 716.70 106.64

5.  ブルガリア 620.23 202.12

6.  キプロス 601.35 11.26

7.  スウェーデン 597.10 13.75

8.  マルタ 586.32 75.79

9.   フランス 562.05 55.04

10. イタリア 517.91 86.47

11. スロベニア 507.48 42.94

12. オランダ 481.38 24.59

13.スロバキア 466.92 216.75

14. オーストリア 447.61 33.48

15. ルクセンブルク 442.42 89.44

16. ベルギー 439.75 30.64

17. ラトビア 371.03 68.67

18. ルーマニア 363.68 67.52

19. ギリシャ 298.59 65.68

20. クロアチア 275.52 43.62

21.リトアニア 247.31 53.68

22. ノルウェー 223.55 3.17

23. ドイツ 194.83 33.43

24. デンマーク 189.14 3.61

25. フィンランド 172.86 6.15

26. アイルランド 148.66 33.24

27. スペイン 143.31 44.51

28. リヒテンシュタイン

110.98 0.00

29. ポルトガル 71.09 21.27

30. アイスランド 15.10 0.00


*赤字は先週から増加。



4. 国内規制

4-1. 規制変更内容

① 2021年3月1日からの規制内容

2月26日ブログをご参照ください。


●3月22日(月)からの規制緩和(3月18日政府発表)

・余暇の時間(散歩、運動する時)に移動できる範囲を地域自治体(obce)から、地方(okres)へ拡大する。


・他の地方(okres)への移動は、22日以降も引き続き禁止する。(通勤、通勤、ケアを必要とする人を訪問するなどは例外)


●2021年2月14日に発表された規制変更

役所における受付時間:受付時間の制限を解除し、役所にて手続きする申請者が列を作って待たなくてもよいようにする。


② 宿泊施設:これまで、医療従事者が勤務のために宿泊することを認めていたが、今後は、遠距離に入院している家族の同伴などの必要から宿泊することも認める。


③ 図書館:事前予約した本の窓口による貸し出し、借りた本の返却も窓口による返却のみを認め、FFP保護マスクの着用を義務付ける。


④ 企業の代表機関:企業の代表機関選挙、代表機関会議などの実施を認める(参加は最高50名まで可)。参加人数が10人以上の場合は、保護具(医療用マスク又はFFP2クラスのマスク)を着用し、2メートルの社会距離を保ち、参加者各自が抗原検査を受けることを義務付ける。


4-2.PES規制内容

現在の規制レベルはレベル5

レベル5(紫)

①マスク着用義務:屋内では常時及び屋外の公共場所

②屋内及び屋外における集会人数:2人

③結婚式・葬儀・宗教儀礼:最大15人

④病院・社会福祉施設の面会:基本的に禁止(規定された例外を除く)

⑤自由な移動:夜間外出禁止21時~5時

⑥行政役所の受付時間:受付時間を限定し、必要不可欠な手続きに限り受け付け(テレワークの導入)(2月14日から受付時間制限解除)

⑦宿泊施設:制限あり

⑧学校:遠隔授業(保育園、特別支援学校、基礎学校第一学年及び第二学年+特別なケースを除く)

⑨スポーツ試合:プロの試合(観客なし、特別対策)許可、アマチュアスポーツ禁止

⑩余暇のスポーツ:屋内運動施設閉鎖、屋外の運動可だが最大2人

⑪プール・ウェルネス:閉鎖(健康関係のサービス提供は例外)

⑫文化関係:文化関係の催し禁止。プロの芸術家は特別な対策に基づく。

⑬博物館・ギャラリー:閉館

⑭城・歴史記念物:閉場

⑮図書館:非接触による貸し出し・返却

⑯ゲームセンター・カジノ・宝くじ販売営業所:閉鎖

⑰飲食店:外出禁止時間外のテイクアウト

⑱公共の場所における飲酒:禁止

⑲店舗(ショッピングモール):生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。

⑳小売店:生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。日曜日・祭日は休店。

㉑その他のサービス業・営業所:閉鎖。

㉒事業者(製造業・倉庫業):稼働上の対策*。検査義務。

㉓事業者(事務職・その他の営業):可能な限りテレワーク。検査推奨。

㉔温泉療養所:健康関係のサービス提供に限定。一部屋に一人。

㉕刑務所における面会:禁止

㉖緊急事態の必要性:必要あり

㉗規制順守チェック:警察及び自治体

<スキー場>

宿泊施設:閉鎖

リフト、ゲレンデ、スキースクール、運動場:閉鎖

スキーレンタル:閉鎖(オンライン営業は可)

ロープウェイ:スキー客以外の観光客

(徒歩による遠足、クロスカントリー、スキーアルピニズム)のみ


4-3.隔離(検疫隔離・陽性隔離)



・南ア型変異株の場合の隔離期間

南ア型変異株が確認された陽性者の隔離期間が、2021年3月9日から変更になった。陽性が確認された第一回目の検査日から数えて14日後まで隔離することが義務付けられ、その後PCR検査2回目の受検にて陰性であることが条件づけられる。


<隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)の例外(2021年3月1日から)>

感染者と接触しても以下の人は隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)を免除する。

・ラボの判定で新型コロナウイルスに感染したことがわかっており、感染から90日以内の人。

・ワクチン接種が完了している人。2回投与ワクチンの場合は、2回目の投与終了後、2週間が経過している人。1回投与ワクチンの場合は、投与後2週間が経過している人。

4-4.マスク着用規定

3月1日から以下の場所にて、マスク(FFP2保護マスク*、サージカルマスク1枚)着用を義務付ける**。

*ろ過効果(filtration efficiency)95%以上のマスク。

(ブログ作成者注:薬局では、BFE bacterial filtration efficiencyとして表示されている)

**3月1日から、布マスク、スカーフなどは認めない。(2月22日発表)


<地域自治体(obec)内の屋外>

・地域自治体の建造物のある場所(市街地・住宅地など)

人との距離にかかわらず、屋外でも常時着用。(最低サージカルマスク1枚)


・地域自治体内の建造物のない場所(森林など)

2メートルの社会距離を維持できない場合にマスク着用。

例外:例えば、森林などに一人、又は家族と行く場合は必要なし。


以下の場所では、FFP2保護マスクを義務付ける。

(サージカルマスク2枚重ねは認められない)

・店舗

・サービス業営業所

・医療機関(外来のある医療機関)

・社会福祉施設(高齢者施設、身体障害者施設など)

・国際空港

・公共交通機関内

・公共交通機関のプラットホーム、駅、待合室

・自動車内(同一家庭に住む人のみが乗車している場合は例外)

15歳以下の子どもは、FFP2保護マスクの子ども用が入手不可能のため、例外。


・3月22日から、建造物のある場所(市街地、住宅地など)において、人と2メートル以上の社会距離がある場合は、運動時のマスク着用義務を免除する。(3月18日政府決定)


<使用者(企業)におけるマスク着用>

企業の屋内にて常時マスク着用を義務付ける。

例外:社員が一人でいる場合、又は仕事上、マスク着用がどうしても困難な場合など。


<使用者(会社側)の義務>

3月1日から、使用者に対し、被用者にマスクを提供する義務を課す。

例:店舗の場合は、FFP2保護マスク、役所職員の場合は、サージカルマスクなど。


5. 外国への渡航

5-1.チェコへの入国規制

●4月5日0時00分からの改定

4月3日、保健省は、2月5日から導入されている、外国からチェコへ帰国する時の条件を変更した。変更内容は以下のとおり。


・4月5日0時00分より、感染リスクの非常に高い国(濃い赤色の国)から帰国する場合に限り、チェコ入国前の受検を義務付ける。


・感染リスクの高い国(赤色の国)及び感染リスクが中程度の国(オレンジ色の国)からチェコへ帰国する時は、帰国する本人が一般市内交通を利用する場合に限り、チェコ入国前の受検を義務付ける。


・「チェコ入国前の受検」とは、チェコ帰国時の交通機関に乗り込む前に受検することを指す。


・今後も引き続き、チェコへ帰国後、遅くとも5日以内にPCR検査を受けなければならない。PCR検査を受けるまでは、隔離(自宅待機)に入る。



・オレンジ色の国、赤色の国、濃い赤色の国から帰国した場合は、予防のため、2週間、自宅以外の場所では、屋外においても、保護マスクを着用しなければならない。



●2月5日からのチェコ入国規制(保健省発表)

チェコ保健省は、今日、2月5日から有効になるチェコへの入国規定を発表した。

各国の感染リスク度により、チェコへ入国する際の規制が異なる。

(各国の感染リスク度は、以下の「各国の感染リスク度表示」をご参照ください)


●2月15日より、以下の国からチェコへ帰国するに際し、以下の国における滞在時間が12時間以上になる場合、該当する規制が課せられるよう変更になった。


日本は、濃い赤色の国の取り扱いとなる。


濃い赤色の国(感染リスクの非常に高い国)

当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。

チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。

出発前72時間以内に受検したPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。

チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。

*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、N95、 N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。


赤色の国(感染リスクの高い国)

当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。

チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/を記入。

陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。

抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。

PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。

→4月5日から、公共交通機関(飛行機を含む)にて移動する場合に限定。

チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。

チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。

*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。


オレンジ色の国(感染リスク中程度の国)

チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。

陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。

抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。

PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。

→4月5日から、公共交通機関(飛行機を含む)にて移動する場合に限定。

チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。

*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。


緑色の国(感染リスクが低い国)

当該国からチェコへ渡航する者に対する制限は一切なし。

以上の例外:

・国際運送及びトランジット

・国境を越えて日帰りで通勤する人、国境を超えた外国にいる自分の子どもを交代で世話している人、など。

5-2.各国の感染リスク度表示

保健省は、4月1日、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2021年4月5日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

オーストラリア

韓国

ニュージーランド

シンガポール

タイ

バチカン


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アイスランド

ポルトガル(マデイラを除く)

バレアレス諸島


赤色の国(感染リスクが高い国)

デンマーク

フィンランド

クロアチア

アイルランド

リヒテンシュタイン

リトアニア

ラトビア

ルクセンブルク

マルタ

モナコ

ノルウェー

オーストリア

ルーマニア

ギリシャ

スロバキア

ドイツ

スペイン(カナリア諸島を含む)

スイス

マデイラ


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

2021年2月1日付保健省保護対策(MZDR 20599/2020-51/MIN/KAN) 第III.1項に基づき、欧州諸国及び欧州外の第三国で上記リストに記載されていない国は、新型コロナウイルスに感染するリスクが非常に高い国とする

日本は2月5日から「濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)」となっている。

https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2021/03/Sd%C4%9Blen%C3%AD-Ministerstva-zdravotnictv%C3%AD-kter%C3%BDm-se-vyd%C3%A1v%C3%A1-seznam-zem%C3%AD-nebo-jejich-%C4%8D%C3%A1st%C3%AD-s-n%C3%ADzk%C3%BDm-st%C5%99edn%C3%ADm-a-vysok%C3%BDm-rizikem-n%C3%A1kazy-onemocn%C4%9Bn%C3%AD-covid-19-s-%C3%BA%C4%8Dinnost%C3%AD-od-22.-3.-2021.pdf


5-3.外国渡航に関する情報

各国の感染危険度に応じた渡航規制はこちらをご参照ください。

(チェコ語)


隣国がチェコに対して設けている規制

<オーストリア>

・12月19日から、オーストリア入国の際、陰性の検査結果を持っていても10日間の検疫隔離が義務付けられる(日帰り勤務者、学生、オーストリア国内通過目的の入国は当該義務免除)。検疫隔離は、入国後5日してから抗原検査又はPCR検査を受け、陰性であれば解除される。

 1月14日(木)から、チェコからオーストリアへ越境可能な場所が17か所に制限され、残りの42か所は防護柵にて閉鎖される。検査・検疫隔離の規定について現行規定から変更なし。

 2月10日から国境を越えて入国する人に対して規制が強化し、日帰り通勤している人に対しても、1週間に1度、7日以内に受けた抗原検査又はPCR検査の陰性結果提示を義務づける。越境前にインターネット上による登録も必要になる。


<スロバキア>

・2月17日(水)より、チェコからの入国者に対して入国申告(様式はこちら:http://korona.gov.sk/ehranica)、最低8日間の隔離(自宅待機)、隔離は最低8日目にPCR検査を受けて陰性であれば終了可。日帰り通勤者、学生、芸術家などは、過去直近7日間以内に受けた検査(抗原検査又はPCR検査)の陰性結果を所持すること。スロバキア国内通過(トランジット)と国際貨物ドライバーは検査結果提示が免除される。


<ドイツ>

・ドイツは、2月14日(日)から、チェコ及びオーストリアのチロル地方をコロナウイルス変種多発地域に指定し、国境におけるコントロールを強化する。3月3日、期間を2週間延長し、3月17日までとすることを発表した。(事実上、国境閉鎖)3月17日、期間をさらに2週間延長することを発表した。

 ザクセン地方へは、医療、社会福祉ケア、農業において日帰り通勤している人のみが、毎日検査を受けることを条件に入国許可される。ドイツ側では、一日1000チェココルナ程度の宿泊手当を提供し、ドイツ側での滞在を推奨している。

 バイエルン州への入国制限は、現在、日帰り通勤者は例外になる。同州政府は、被用者の職務が必須であることを述べた使用者の宣言書が提示される場合に例外とすることを決定した。

 チェコ鉄道は、2月14日からドイツ・チェコ間の列車運行を取りやめる。

(国際貨物ドライバー、日帰り通勤者に対して、国境にて検査(結果が出るまで3時間)が行われているため、国境によっては渋滞が発生している)


ドイツは、3月28日(日)から、チェコ、スロバキア、オーストリアのチロル地方について、新型コロナウイルス変異株の感染地域リストから外すことを3月26日、発表した。3月28日から、貨物トラック運転手は検査を受けずに入国が可能になる予定だったが、3月30日、ドイツはチェコとの国境に限り、検問をさらに2週間継続すると発表した。

 しかし、28日以降もチェコは依然として、感染度の高い地域として残る。

 ザクセン州及びバイエルン州は、変異株感染地域からの入国者に対して、2週間の隔離を義務付けており、受検による隔離期間短縮を認めていないが、日曜日以降は、ドイツ入国後の隔離期間が10日間になり、5日目に検査結果が陰性であれば隔離終了が可能になる。

 観光目的の入国は日曜日以降も依然として許可されない。


<情報源>

https://www.ceskenoviny.cz/zpravy/dohodovaci-rizeni-ano-a-kscm-bude-pokracovat-kscm-ma-material-k-bance/2018120

https://www.seznamzpravy.cz/clanek/nenechte-se-ovlivnit-hysterii-proti-sputniku-vyzval-arenbergra-prezidenta-149723#dop_ab_variant=0&dop_source_zone_name=zpravy.sznhp.box&dop_req_id=wBNk7LtSEvA-202104071158&dop_id=149723&source=hp&seq_no=6&utm_campaign=&utm_medium=z-boxiku&utm_source=www.seznam.cz


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

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