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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2021年11月22日チェコ コロナウイルス関連ニュース


世界で4番目に悪い感染率

緊急事態宣言の可能性について州知事と明日検討


<目次>

3.各国の感染リスク度表示(2021年11月5日更新)

4.チェコへの入国規定(2021年10月27日更新)



1. 感染状況データ

・今日の感染状況


11月22日(月)8時におけるチェコ保健省の発表


11月22日(日)の新規陽性者数:8244人(日曜日では過去最多)

(前週日曜日比 2581人多い)


過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数

11月22日現在1002人 (11月21日現在978人)

過去直近14日間における人口10万人当たりの新規感染者数

11月22日現在1720人 (11月21日現在1671人)


PCR検査実施数累計:12,900,214件

PCR検査実施数(11月21日):34,938件

抗原検査実施累計:29,844,436件

抗原検査実施数(11月21日):23,589件


全検査の陽性率(11月21日現在):37.42%(36.14%*)

*7日間の移動平均

予防接種実施(11月21日現在)

当日の接種回数:データなし

接種回数累計:13,032,863回

ワクチン接種完了:6,253,243人

治った人の数:1,768,353人

現在の入院患者数:4,885人

累計感染者数:2,003,561人

累計死亡者数: 32,173人


11月21日(日)現在

入院患者数:4885人(11月20日4823人)

重症者の数:715人(11月20日710人)

*後日、過去のデータが遡って修正されている。


11月21日(日)

新規陽性者数:1323人

11月22日(月)8時現在の発表

治った人の数:204,640人

累計感染者数:232,684人

累計死亡者数:2,916人



2.今日の動き

●感染状況(11月22日ニュース)

・11月22日(日)の日当たり新規陽性者数は8244人で、日曜日の人数としては過去最高。

・11月22日(日)、累計感染者数が200万人を超え、200万3561 人となった。

・11月の感染者数は、23万7435人。今年4月から10月末までの感染者数よりも多い。

・過去直近1週間における人口10万人当たりの新規陽性者数は、1002人(1週間前よりも284人多い)。現在、世界で4番目に悪い数字となっている。

最も悪いのはスロバキア、続いてスロベニア、オーストリア、チェコの順に悪くなっている。

・チェコの中でもモラビア、シレジアにおける感染状況が悪い。

過去直近1週間における人口10万人当たりの新規陽性者数

オロモウツ  1426人

ズリーン 1277人

南モラビア 1242人

・・・

カルロビバリ  341人


●政府の発表

20時過ぎ、政府が閣議後の記者会見にて、以下を発表した。

・今日の閣議では緊急事態宣言について提案はなく、現在は緊急事態を宣言しないことに決定した。


*19時のニュースでは、緊急事態が宣言されれば、国が医学生に対し、病院において支援するよう指示できるようになること、モラビア地方における医療機関にて、新型コロナウイルス患者の入院患者数が増加し、通常の医療が提供できなくなる可能性があること、またいくつかの州の州知事が緊急事態を宣言するよう政府に要請したことから、ボイチェフ保健大臣が閣議にて緊急事態宣言について提案すると報道されていた。


・各州の感染状況が異なるため、明日朝7時30分から保健リスク評議会と話合い、9時からは州知事とのオンライン会議を開催し、州知事からの要請があれば、国が統括する形で緊急事態を宣言する可能性がある。しかし、政府が緊急事態を宣言する為には、明確な理由が必要。


・各州知事は、州レベルで「危険事態」を宣言することができるが、(今日、)危険事態を宣言する州知事はいなかった。


・緊急事態を宣言することになっても、人の移動を制限する為ではなく、各州が医療提供態勢を整えるための支援策として行う。


・国の病床管理システム上のデータでは、今週はまだ病院の入院患者受入に余裕がある。

*州知事は、感染状況は州衛生局が管理しており、衛生局は保健省の組織の一部なので、州が危険事態を制限するのではなく、政府が緊急事態を宣言しなければならない、と述べている。

*今日、ハマーチェク内務大臣(中央危機管理委員会)は、現在の時点ではチェコ全国にて緊急事態を宣言するために必要な法的な要求内容が満たされていないこと、法律上の手続きを踏むには、感染状況の最も悪い州が4州集まって危機管理委員会を結成し、会議を開き、4州にて危険事態の宣言について検討する必要があることを述べていた。


・学校におけるPCR検査用予算1億9200万コルナを確保した。国はこの資金を使って、PCR検査を行うことに決定した学校に対して、検査1回当たり200コルナを負担する。(学校では毎週月曜日、2月末まで検査を継続する)大方の学校は検査結果の正確性が低い抗原検査(簡易検査キット)を使用するため、国は1400万回分の検査キットを購入する。


・企業、自営業者、被用者の支援プログラムを承認した。


・政府は今日、検査について以下の詳細を決定した。

①抗原検査を受けて陽性だった場合、医師が紹介状を書き、その紹介状を持って確認のためのPCR検査を受ける。

②企業における検査にて公的保険が費用を負担するのは、簡易検査キット使用の場合のみとし、1回当たり60コルナとする(医療機関などが行う抗原検査は費用を負担しない)。


「今回の特別措置で企業にて検査を行う第一の目的は、使用者に対し、簡易検査キットを使用した素早い抗原検査の実施を義務付けることにある。使用者は、被用者が特別措置にて定められている義務規定内容に基づいて検査をいつでも受けられるように簡易検査キットを準備しなければならない」(保健省が特別措置の省令の中で規定している内容)


・ワクチン接種義務について

政府は、いくつかの職業にてワクチン接種を義務付けることについて議論を開始した。関連する省が委員会を設立し、ワクチン接種義務化について検討する。対象は、医療従事者、社会福祉施設職員、軍人、警察、消防士などになる予定。(バビシュ首相の発言)


保健省はこの議論を今週末までに終わらせ、来週、政府に保健省としての見解を提示する。(ボイチェフ保健大臣の発言)


ワクチンを義務化するには、法改正が必要。


60歳以上、慢性疾患の患者は12月1日から3回目接種をワクチン接種完了後5か月後に受けることができるようになり、その他の人は、ワクチン接種の受付能力のため、6か月後から5か月後への短縮を後日行う内容にて、議論を開始した。(政府案の年齢はワクチン学会専門家の推奨より5歳若くなっている)


●専門家のワクチン3回目接種に関する推奨

今日、ワクチン学会フリーベク理事長は、ワクチン接種期間について、以下を推奨した。


・ファイザー・バイオンテック及びアストラゼネカの2回接種ワクチンの場合、3回目接種までの期間をこれまでの6か月から5か月に短縮、対象は、65歳以上の高齢者、医療従事者及び社会福祉施設職員、慢性疾患のある患者、妊婦、長期入院患者。

・1回接種のジョンソンエンドジョンソンのワクチンの場合は、2か月後、年齢制限なしに全員。

・ワクチンの効果は、いずれのワクチンでも、2か月ごとに約6%減少する。ジョンソンアンドジョンソンのワクチンの場合、1回接種となっているが、長期的に見て効果が不十分。

・チェコでは補強接種(3回目又は2回目接種)のワクチンとして、ファイザー・バイオンテック社(Comirnaty)またはモデルナ社(Spikevax)の接種のみが行われている。


*現在、625万3243人(全人口の58.5%弱)がワクチン接種完了。3回目(2回目)ワクチン接種を受けている人は、62万4523人となっている。

*ワクチン接種2回を受けている人は、非接種者に比べ、感染する確率が3分の1、3回目接種を受けた人は非感染者に比べ、感染する確率が20分の1となっている。(保健情報統計局のデータ:チェコテレビ19時ニュース)


・集中治療を受けている入院患者(16歳以上)におけるワクチン接種有無の比率

ワクチン非接種者 66%

ワクチン接種完了者 33.3%

補強接種を受けた人 0.7%


●病院の状況

チェコ全国の病院が、新型コロナウイルス患者が相次いで入院し、医療スタッフが不足しているため、全国ほぼすべての医療施設にて、多少の差はあるものの、何らかの医療提供制限を行っている。軍隊から約170人が全国の病院へ派遣され、支援を行っている。軍隊は、今後900人まで病院支援に派遣することができる。南モラビア州では、消防隊も病院にて支援を行っている。


●子ども用のワクチン

EU諸国は、5歳~11歳までの子どもに接種するワクチンの供給を12月20日に受ける。12月20日に届くワクチンは、ファイザー・バイオンテック社のワクチンとなっている。


●各国の危険度

保健省は、11月19日(金)、各国の危険度をアップデートした。11月22日(月)から、以下の国の危険度が下記のとおり変更となる。

感染リスク低の国(緑色):

感染リスク中程度の国(オレンジ):スペイン

感染リスク高の国(赤色):ルーマニア、カナリア諸島、マデイラ

感染リスクが非常に高い国(濃い赤色の国):ドイツ、デンマーク、リヒテンシュタイン、アイスランド、アンドラ


保健省のページはこちら


*11月20日現在、感染リスク別の国一覧表はまだ公表されていないため、「3.各国の感染リスク度表示」は1週間前の11月5日に公表された内容になっています。


3.各国の感染リスク度表示

保健省は、11月5日(金)、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2021年11月8日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

アルゼンチン

オーストラリア

バーレーン

チリ

ヨルダン・ハシェミット王国

カナダ

コロンビア

韓国

サウジアラビア

マルタ

ナミビア

ニュージーランド

ペルー

ルワンダ

アラブ首長国連邦

カタール

クウェイト

スペイン(バレアレス諸島及びカナリア諸島を含む)

台湾

ウルグアイ

バチカン

香港

マカオ


*日本は、9月20日から緑色の国から感染リスクが非常に高い国(濃い赤色の国)になっている。


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アンドラ

フランス

イタリア

モナコ

ポルトガル(アゾレス諸島及びマデイラを含む)


赤色の国(感染リスクが高い国)

デンマーク

フィンランド

アイスランド

キプロス

リヒテンシュタイン

ルクセンブルク

ハンガリー

オランダ

ノルウェー

ポーランド

サンマリノ

ギリシャ

ドイツ

スウェーデン

スイス


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

ベルギー

ブルガリア

エストニア

クロアチア

アイルランド

リトアニア

ラトビア

オーストリア

ルーマニア

スロバキア

スロベニア

その他、上記以外の国すべて(日本


保健省発表の各国危険度はこちら


4. チェコへの入国規定

9月11日から有効となったチェコへの入国規定


以下は、保健省のページを訳した内容(一部概要)


以下の人は、下記の帰国時規則から免除される。

① ワクチン接種完了し、最終接種から14日間が経過し、新型コロナウイルスに感染している症状のない人。ワクチン接種者も、入国申告書記入義務あり。


ワクチンの接種については以下が認められている。

・チェコ国内又はEU諸国内にてワクチン接種を受けた認証を持っている人。

・EU諸国外の国でワクチンを受けている場合は、英語で書かれた書面上の接種証明書又はEUの認める電子認証を所持し、EMAが登録又はWHOが緊急使用として承認しているワクチンである場合。書面による証明書は、所定の内容が記載されており、書面上の証明書から遠隔で内容を直接確認できること。


② これまで新型コロナウイルスに感染したことがあり、陽性が初めて確認された検査から11日以上180日以下の期間にあり、新型コロナウイルス電子認証に関するEU規則に基づいて発行された認証を持っている人。感染証明を持っている人も、入国申告書記入義務あり。


チェコへ向けて出発する前の滞在国にて新型コロナウイルスに感染し、隔離終了したことを証明する外交覚書を持っている人。入国申請書記入義務あり。


④ 6歳未満の子ども

  6歳未満の子どもは、入国申告書記入義務対象外。

⑤ 12時間以内にチェコ国内を通過する人。

⑥ 国際運送業の作業員

など。


<各感染リスクレベルに応じた入国規定>

感染度が低い国(緑色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔 離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが中程度の国(オレンジの国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが高い国(赤色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)


感染リスクが高い国(濃い赤色の国)

入国申告書(Public Health Passenger Locator Form) の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)


感染リスクが極端に高い国(黒色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの渡航開始前に、陰性結果(書面又は所定認証で、48時間以内に受けた抗原検査又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果)を所持。

③ チェコへ入国後、24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を所持。(国境検問にて要請に応じて提示)

④ 入国申告書、検査結果及び入国後24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

⑤ チェコへ入国後、10日~14日目に再度PCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。

⑥ PCR検査陰性結果が出るまで、自主隔離。


「EU諸国以外の国の国民で、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国プラス*の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人について、現在住んでいる国が感染リスク低ではない場合、現在、チェコへの入国は禁止されている。この禁止の例外は、保健省の感染対策(II./2及びII./3)**に記載されている」(内務省のホームページから)

→9月20日(月)より、日本は濃い赤色の国となったため、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国(EU諸国+)の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人に対するチェコへの入国は、9月20日(月)より不可能となっている。


<情報源>

https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3404004-nemocnice-zastavuji-operace-kvuli-zahlceni-covid-pacienty-pomahat-jim-musi-vojaci

https://ct24.ceskatelevize.cz/specialy/koronavirus/3403942-vlada-schvalila-snadnejsi-transakce-v-cizine-jedna-i-o-pandemickych

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