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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2021年11月25日チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2021年11月26日


緊急事態宣言 今晩真夜中(26日0時)から30日間 

26日18時から規制導入


<目次>

3.各国の感染リスク度表示(2021年11月5日更新)

4.チェコへの入国規定(2021年10月27日更新)



1. 感染状況データ

・今日の感染状況


11月25日(木)8時におけるチェコ保健省の発表


11月24日(水)の新規陽性者数:18004人

(前週水曜日比 3859人多い)


過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数

11月25日現在1097人 (11月24日現在1061人)

過去直近14日間における人口10万人当たりの新規感染者数

11月25日現在1916人 (11月24日現在1874人)


PCR検査実施数累計:13,139,814件

PCR検査実施数(11月24日):56,258件

抗原検査実施累計:29,946,784件

抗原検査実施数(11月24日):22,492件


全検査の陽性率(11月24日現在):43.37%(36.51%*)

*7日間の移動平均

予防接種実施(11月24日現在)

当日の接種回数:55,654回

接種回数累計:13,202,103回

ワクチン接種完了:6,297,821人

治った人の数:1,789,742人

現在の入院患者数:5,886人

累計感染者数:2,062,064人

累計死亡者数: 32,523人


11月24日(水)現在

入院患者数:5886人(11月23日5989人)

重症者の数:848人(11月23日841人)

*後日、過去のデータが遡って修正されている。


11月24日(水)

新規陽性者数:1055人

11月25日(木)8時現在の発表

治った人の数:207,226人

累計感染者数:239,097人

累計死亡者数:2,941人



2.今日の動き

●26日0時から緊急事態

チェコ政府は、当初金曜日に予定していた閣議を今日木曜日に開き、午後4時40分ごろからブリーフィングを開き、以下を発表した。


チェコ政府は緊急事態*を宣言した。明日11月26日0時から、30日間、緊急事態に入る。

(*チェコの場合、緊急事態は全国一斉の措置となる)


・当初、金曜日に導入措置を決定し、日曜日の真夜中(月曜日0時)から導入する予定だったが、感染状況が芳しくないため、即時導入を決定した。


・チェコ共和国の安全に関する法律(憲法の一部である法律)の第5条に基づく条件が満たされたと判断したため、緊急事態を宣言することにした。政府として下院議会にこの決定内容をすでに届けた。


・ワクチン接種が唯一の解決策であるため、誤情報を信じるのではなく、ワクチン接種を受けてほしい。


今日、欧州委員会は、ワクチン接種認証の有効期間について、2回目接種から9か月間を推奨した。チェコ保健省もこの推奨を受け入れることになると想定している。


今日、欧州医薬品庁は、5歳~11歳の子どもを対象にワクチン接種を認可した。12月20日に子供用のワクチン(ファイザー・バイオンテック)が接種30万回分チェコに到着する。


・ワクチン接種会場についても本日討議したが、プラハのChodovにあるショッピングセンターのワクチン接種会場の賃貸契約を延長することができた。6月当時、日当たり12万回接種することができていた。その当時の接種回数まで日当たりの受付回数を今後引き上げる。


・医療従事者、社会福祉施設職員、消防隊、軍人、警察官に対して、ワクチン接種を義務付ける必要がある。60歳以上の高齢者に対しても義務付ける必要があるが、現在の病院の様子を見ていると、年齢層を50歳以上にする必要があると思われるため、今後まだ議論するが、50歳以上にすることが不可欠だと思う。

(以上、バビシュ首相の発言)


(以下、ボイチェフ保健大臣の発言)

<緊急事態を宣言することにした理由>

・現在の傾向(リスク高)がこのまま続くと、過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数が1200人に達する可能性がある。


・入院患者数も今後増加を続け、クリスマスのころにピークになる予定。ECDC(欧州疾病予防管理センター)も、ワクチン接種率が60~80%の国(チェコもこの接種率の中に入る)は、ピークが12月後半になることを予測している。その後、感染状況が改善される予定だが、現在、何も対策をとらなければ、今後状況は非常に悪化する。


・12月初めには、新型コロナウイルスによる日当たりの入院患者数が6000~7000人に達する可能性がある。


・集中治療を受ける重症者の増加率は、幸いなことに入院患者の増加率よりも低くなっている。これは、ワクチンの効果である。ワクチンがなかったら、今日、2000人以上の人が集中治療室に収容され、集中治療室の病床数が不足する事態になっているはずである。しかし、今後、集中治療室の状況も悪化し、予測では12月初め、日当たりの重症者数(集中治療を受ける感染者数)が900~1100人になる。


・ワクチン接種率が高ければ、今日、政府が緊急事態を宣言する必要はなく、病院も逼迫していないはずである。


・11月1日~20日までに集中治療室へ入院した人(人口呼吸器又はECMOを使った治療を受けている人)は、655人。そのうちワクチン非接種者は490人、ワクチン接種者は165人。10万人当たりの比率に換算すると、ワクチン非接種者10.5人に対し、ワクチン接種者2.7人となる。この結果からも、ワクチン接種が必要な理由は明らかである。


・ワクチン非接種者が集中治療を必要とする可能性は10万人当たりの比率に換算すると、ワクチン非接種者21.9人、ワクチン接種者7.8人になっている。


・これらのデータからワクチン接種者も感染し得ることは確かだが、集中治療室に収容される可能性はワクチン非接種者の方が高いことは議論の余地がない。ワクチン接種者で集中治療を必要とする人々は多くの場合、高齢者で新型コロナウイルスによる感染以外の疾患もある人だが、ワクチン非接種者の場合は、若い人(20代、30代、40代)も多く、デルタ株による感染症の進行は非常に速い。


・こうした状況から、チェコ全国にて11月26日0時から30日の予定で緊急事態を宣言した。


<導入対策>

・緊急事態は11月26日0時からとなるが、今日導入を決めた対策は、事業者が準備できるよう、26日18時からの導入とする。事業者にとって非常に困る状況であるのはよく理解している。


・パンデミック法が提供されている店舗・サービス業営業所には、危機管理法が適用されるようになるが、非感染証明(接種証明及び感染証明のみ:)、店舗・サービス業営業所・飲食店などにおける規制はこれまでの内容が今後も継続する。その他に以下を導入する。


・飲食店・バー・ナイトクラブ

飲食店、バー、ナイトクラブ、ディスコ、カジノなどは、22時~翌日4時59分まで営業禁止。


・ショッピングセンター内のフードコート

ショッピングセンター内のフードコートはテイクアウトのみ。フードコート内の飲食は禁止。


・アルコール

公共の場所における飲酒の禁止。


・クリスマス市場

クリスマスツリー、鯉の販売以外は営業禁止。クリスマス市場以外の年間を通じて行われている市場は営業可。但し市場における飲食・飲料は禁止。


・文化的催し・スポーツ試合・教育関係の催し

参加者数は1000人まで。参加者は、接種証明又は感染証明保持者のみ。


・アマチュアスポーツの試合・トーナメント

参加者数は最高100人まで。(これまでは1000人までだった)


・クラブのイベント、祝賀会、パーティー、舞踏会など

参加者数は最高100人まで。(これまでは1000人までだった)


・葬儀

参加者数に制限なし。



(ボイチェフ保健大臣の発表の後、ハブリーチェク産業貿易大臣から、今回の措置導入で影響を受ける事業者に対する補償の説明があった)


●ゼマン大統領の感染

ミロシュ・ゼマン大統領は、11月26日(金)市民民主党のペトル・フィアラ党首を首相に任命するため、今日の午後、1か月半入院していた軍附属病院から大統領官邸へ移ったが、新型コロナウイルス陽性が確認されたため、夜7時30分前、再び軍附属病院へ入院した。新型コロナウイルス感染の治療を受ける間、大統領が行う任務は一時停止する。大統領の陽性は、無症状であることが報道されている。


●南アの新しい変異株

11月25日(木)、南アフリカ当局は、南アフリカにて新型コロナウイルスの新しい変異株の感染が拡大していることを確認した。危険性の高い変異株であることが考えられるため、疫学者が今後この変異株の影響を評価し、南アフリカは世界保健機関と新変異株について討議する。(ロイター通信の報道:チェコテレビ記事)


●各国の危険度

保健省は、11月19日(金)、各国の危険度をアップデートした。11月22日(月)から、以下の国の危険度が下記のとおり変更となる。

感染リスク低の国(緑色):

感染リスク中程度の国(オレンジ):スペイン

感染リスク高の国(赤色):ルーマニア、カナリア諸島、マデイラ

感染リスクが非常に高い国(濃い赤色の国):ドイツ、デンマーク、リヒテンシュタイン、アイスランド、アンドラ


保健省のページはこちら


*11月20日現在、感染リスク別の国一覧表はまだ公表されていないため、「3.各国の感染リスク度表示」は1週間前の11月5日に公表された内容になっています。


3.各国の感染リスク度表示

保健省は、11月5日(金)、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2021年11月8日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

アルゼンチン

オーストラリア

バーレーン

チリ

ヨルダン・ハシェミット王国

カナダ

コロンビア

韓国

サウジアラビア

マルタ

ナミビア

ニュージーランド

ペルー

ルワンダ

アラブ首長国連邦

カタール

クウェイト

スペイン(バレアレス諸島及びカナリア諸島を含む)

台湾

ウルグアイ

バチカン

香港

マカオ


*日本は、9月20日から緑色の国から感染リスクが非常に高い国(濃い赤色の国)になっている。


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アンドラ

フランス

イタリア

モナコ

ポルトガル(アゾレス諸島及びマデイラを含む)


赤色の国(感染リスクが高い国)

デンマーク

フィンランド

アイスランド

キプロス

リヒテンシュタイン

ルクセンブルク

ハンガリー

オランダ

ノルウェー

ポーランド

サンマリノ

ギリシャ

ドイツ

スウェーデン

スイス


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

ベルギー

ブルガリア

エストニア

クロアチア

アイルランド

リトアニア

ラトビア

オーストリア

ルーマニア

スロバキア

スロベニア

その他、上記以外の国すべて(日本


保健省発表の各国危険度はこちら


4. チェコへの入国規定

9月11日から有効となったチェコへの入国規定


以下は、保健省のページを訳した内容(一部概要)


以下の人は、下記の帰国時規則から免除される。

① ワクチン接種完了し、最終接種から14日間が経過し、新型コロナウイルスに感染している症状のない人。ワクチン接種者も、入国申告書記入義務あり。


ワクチンの接種については以下が認められている。

・チェコ国内又はEU諸国内にてワクチン接種を受けた認証を持っている人。

・EU諸国外の国でワクチンを受けている場合は、英語で書かれた書面上の接種証明書又はEUの認める電子認証を所持し、EMAが登録又はWHOが緊急使用として承認しているワクチンである場合。書面による証明書は、所定の内容が記載されており、書面上の証明書から遠隔で内容を直接確認できること。


② これまで新型コロナウイルスに感染したことがあり、陽性が初めて確認された検査から11日以上180日以下の期間にあり、新型コロナウイルス電子認証に関するEU規則に基づいて発行された認証を持っている人。感染証明を持っている人も、入国申告書記入義務あり。


チェコへ向けて出発する前の滞在国にて新型コロナウイルスに感染し、隔離終了したことを証明する外交覚書を持っている人。入国申請書記入義務あり。


④ 6歳未満の子ども

  6歳未満の子どもは、入国申告書記入義務対象外。

⑤ 12時間以内にチェコ国内を通過する人。

⑥ 国際運送業の作業員

など。


<各感染リスクレベルに応じた入国規定>

感染度が低い国(緑色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔 離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが中程度の国(オレンジの国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが高い国(赤色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)


感染リスクが高い国(濃い赤色の国)

入国申告書(Public Health Passenger Locator Form) の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。検査結果が出るまで、自主隔離。(10月27日から取り止め)


感染リスクが極端に高い国(黒色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの渡航開始前に、陰性結果(書面又は所定認証で、48時間以内に受けた抗原検査又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果)を所持。

③ チェコへ入国後、24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を所持。(国境検問にて要請に応じて提示)

④ 入国申告書、検査結果及び入国後24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

⑤ チェコへ入国後、10日~14日目に再度PCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。

⑥ PCR検査陰性結果が出るまで、自主隔離。


「EU諸国以外の国の国民で、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国プラス*の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人について、現在住んでいる国が感染リスク低ではない場合、現在、チェコへの入国は禁止されている。この禁止の例外は、保健省の感染対策(II./2及びII./3)**に記載されている」(内務省のホームページから)

→9月20日(月)より、日本は濃い赤色の国となったため、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国(EU諸国+)の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人に対するチェコへの入国は、9月20日(月)より不可能となっている。


<情報源>

https://ct24.ceskatelevize.cz/veda/3405548-v-jihoafricke-republice-se-siri-nova-varianta-koronaviru-s-mnoha-mutacemi-muze-odolavat

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