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  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2021年8月30日チェコ コロナウイルス関連ニュース


ワクチン3回目接種 詳細決定

ドイツ 今日から感染度高(赤い国)



1-1.今日の感染状況

8月30日(月)8時におけるチェコ保健省の発表


8月29日(日)の新規陽性者数:81人

(対前週日曜日比 26人少ない)


過去直近7日間における人口10万人当たりの感染者数

8月30日現在12人 (8月29日現在13人)

過去直近14日間における人口10万人当たりの感染者数

8月30日現在24人 (8月29日現在24人)


8月30日(月)8時の発表

PCR検査実施数累計:9,963,170件

PCR検査実施数(29日):8,120件

抗原検査実施累計:25,870,965件

抗原検査実施数(29日):26,689件


全検査の陽性率(8月29日現在):1.31(1.82%*)

*7日間の移動平均

予防接種実施(8月29日現在)

当日の投与回数:7,457

累計:11,423,278

ワクチン接種完了:5,690,606人

治った人の数:1,646,746人

現在の入院患者数:48人

累計感染者数:1,678,944人

累計死亡者数: 30,402人


8月29日(日)現在

入院患者数:48人(8月28日の49人から1人減)

重症者の数:9人(8月28日の9人から0人増)


*1週間前8月22日の入院患者数は63人、重症者の数は11人だった。


8月29日(日)

新規陽性者数:29人

8月30日(火)8時現在の発表

治った人の数:186,439人

累計感染者数:189,973人

累計死亡者数:2,766人


各州の状況はこちら



1-2. PESシステム リスク指標(2021年8月30日現在)


リスク指標 規制レベル(相当)

チェコ全国 33→     2



2.今日の動き

●感染状況

・チェコではデルタ株が明らかに優勢(95%)になっている。


・デルタ株のsubvariant(デルタプラス株)が増加している。周辺諸国における陽性者数が増加しているため、デルタプラス株の増加を招いている。


・昨日8月29日(日)の新規陽性者は81人。先週日曜日より26人少ない。

(日曜日はこの2週間、100人を超えていた)

*原因は、プラハの新規陽性者数が先週の41人から25人へ減少したため。

しかし、プラハとプラハ周辺地域(プラハ東部、プラハ西部、コリーン地方、ベロウン地方)の感染状況が依然として最も悪い。


・R値は1.06。


●ワクチン3回目の接種(再接種) 詳細決定

今日、政府は政府保健リスク評議会と協議し、以下の決定内容を発表した。


・3回目の接種(再接種)は、これまでのワクチン接種完了後8か月以上経過していれば、誰でも受けることができる


・3回目の接種は、これまでの接種同様、義務ではない。


・再接種は9月20日から登録を開始する。(登録のサイトはこちら


・9月10日から、対象者の携帯電話にSMSを送付し、3回目接種を受けることができる旨、通告する。


・当面、再接種は、60歳以上に対して推奨する。その他、医療従事者、社会福祉施設の職員、慢性疾患にかかっている患者(ホームドクターと相談の上、接種の有無を決める)に対しても推奨する。


・9月に入り、大規模な接種会場は廃止されるため、ホームドクター(praktický lékař)、病院等にて再接種を行う


<再接種のワクチン>

再接種(3回目接種)のワクチンは以下のとおりとする。


・医療従事者は、mRNA型ワクチン(ファイザー・バイオンテック又はモデルナ)の再接種を受ける。

・アストラゼネカの再接種も行う。

・ジョンソンアンドジョンソンは1回にて完了するワクチンのため、再接種では2回目を接種する。


<ワクチン接種キャンペーン>

・9月、ワクチン接種をこれまで全く受けていない人を対象に、政府が接種促進キャンペーンを継続する。


・登録なしのワクチン接種受付会場、移動式ワクチン接種会場を今後も継続して運営する。


・感染拡大を防ぐため、人口7割のワクチン接種を目標としているが、現在まだ達成していない。しかし、これまでにワクチン接種がある程度進捗していること、集団免疫が部分的にできていることから、入院患者数増加を防げると信じており、ロックダウンは想定していない。(ボイチェフ保健大臣の発言)


・3回目の接種を受けることで、新型コロナウイルスから守られる期間が長くなる。(ボイチェフ保健大臣の発言)(ブログ作成者のコメント:どのくらい長くなるかは言及無し)


<社会福祉施設職員の検査>

・夏休みが終了するため、社会福祉施設の職員で、ワクチン接種を受けておらず、かつこれまで新型コロナウイルスに感染していない人に対して、1週間のサイクルで検査を再開する。


<空港におけるチェックの強化>

チェコ国内の国際空港において、チェコへ入国する人が新型コロナウイルス対策を順守しているかどうかのチェックを今後強化する。

(ボイチェフ保健大臣は、その理由として、チェコの西側にある欧州諸国にて、感染者数が増加し、感染の新たな波が訪れていることを挙げた)


・入国時のチェックは、各国の危険度に基づいた入国規制に基づいて行う。


緑色及びオレンジ色の国:

・入国時に入国申告書を記入。

・チェコ入国前又は入国後5日以内に抗原検査又はPCR検査を受ける。


赤色又は濃い赤色の国:

・入国時に入国申告書を記入。

・入国後5日以上14日以内にPCR検査を受ける。

・検査を受ける時まで、隔離(自宅待機)する。

・チェコ帰国前の検査を受検義務は、公共の交通機関を利用して入国する場合のみ。


*上記帰国時の条件は、ワクチン接種完了後2週間が経過した人、又は過去直近180日間に新型コロナウイルスに感染した人は対象外だが、入国申告書は必ず記入する。

*6歳未満の子どもは、入国申告書記入、検査を受ける義務が免除される。


●プリムラ疫学者(前保健大臣)の意見:今後の再接種の可能性

プリムラ疫学者が、チェコテレビ(ČT24)の番組にて、以下を述べたことがチェコテレビの記事にて紹介されている。


・チェコの現在の感染状況は落ち着いており、大半の西側ヨーロッパ諸国における状況とは大きく異なる。


・ワクチン接種の免疫は時間経過と共に減少する。そのため、いくつかのカテゴリーに相当する国民を対象に3回目の接種を推奨する。


・(今後、別の変異株が発生した場合、4回目、5回目、6回目などと接種が続くことがあるかというテレビ側の質問に対して)現在のところ、その可能性がないとは言えない。インフルエンザのワクチンは繰り返し接種することが当然となっている。新型コロナウイルスの場合は、具体的な変異株が発生したことに対応した再接種となるため、全く同じワクチンを再接種することはない。


・3回目を接種する前に、まだ全く接種を受けていない高齢者が接種を受けるべき。そのためにワクチン接種キャンペーンを行い、ホームドクターは高齢者に対して接種を受けるよう働きかける。


●ドイツ 今日から赤色の国

これまで感染リスク中程度の国(オレンジ色の国)だったドイツは、今日8月30日から感染リスクの高い国(赤色の国)に指定されたため、ドイツからの渡航(帰国)規制が変更になった。


ドイツにて12時間以上滞在し、ワクチンを受けておらず、過去半年間に新型コロナウイルスにも感染していない人は、チェコへ帰国後、最低5日間、隔離(自宅待機)しなければならない。


チェコから西型の欧州諸国は、ほとんどが赤色になっている。国境を接した国では、現在、ドイツのみが赤色、オーストリアはオレンジ色、スロバキア及びポーランドは感染リスクが低い緑色となっている。


●イスラエルの再接種(8月29日のニュース)

(ライター通信の報道をチェコテレビが報道)


イスラエル保健省は、8月29日(日)から、3回目の接種対象者を30歳未満とし、これまでにワクチン接種を受けている人全員を対象にすることを発表した。これまで30歳以上が対象となっていた。


イスラエルでは、2回目接種後5か月経過した人が3回目接種を受けることができる。3回目接種を受けると、外国から帰国した場合の隔離期間(義務)が1週間から24時間に短縮するなど、多くの利点を得ることになる。


イスラエルは、ファイザー・バイオンテックのワクチン(Comirnaty)(12歳以上を対象に認可)を接種している。


イスラエル保健省のデータでは、これまで約200万人の人が3回目接種を受けており、70歳以上は約8割が再接種を受けている。


先週初め、イスラエル保健省は、重症者の数が減少し始めたことを報告し(重症者の数は現在約700人)、ヘブライ大学の学者は再接種及び感染防止対策を一部再導入したことによると発表した。


3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)

及び人口100万人当たりの死亡者(②)

(2021年8月26日アップデート)


統計の対象は2週間 2021年32週目及び33週目

(32週目:8月9日~8月15日、33週目:8月16日~8月22日)


     ①  ②

1. キプロス 602.59 47.30

2. アイルランド 496.57 6.04

3. フランス 467.10 16.67

4. ギリシャ 419.78 28.83

5. スペイン 351.94 25.61

6. アイスランド 350.70 0.00

7. リヒテンシュタイン

325.19 0.00

8. ポルトガル 315.51 15.54

9. エストニア 293.68 6.02

10. リトアニア 277.91 23.26

11. ベルギー 234.46 5.47

12. デンマーク 232.18 2.58

13. ブルガリア 190.55 31.65

14. オランダ 190.03 4.83

15. マルタ 180.54 15.55

16. スロベニア 179.88 2.86

17. フィンランド 178.07 4.16

18. オーストリア 150.43 1.80

19. ノルウェー 148.80 1.30

20. イタリア 147.88 8.90

21. スウェーデン 118.93 0.29

22. クロアチア 117.02 7.39

23. ルクセンブルク 115.48 9.58

24. ドイツ 96.09 2.36

25. ラトビア 85.13 5.24

26. ルーマニア 32.28 5.48

27. チェコ 24.40 2.06

28. スロバキア 22.70 0.55

29. ハンガリー 11.36 1.54

30. ポーランド 6.96 0.82


*赤字は先週から増加。


5-2.各国の感染リスク度表示

保健省は、8月27日(金)、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2021年8月30日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

アルバニア

オーストラリア

ボスニア・ヘルツェゴビナ

香港

日本

ヨルダン・ハシェミット王国

カナダ

カタール

韓国

サウジアラビア

マカオ

ハンガリー

ニュージーランド

ポーランド

ルーマニア

シンガポール

スロバキア

セルビア

ブルネイ

台湾

バチカン


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) フィンランド

クロアチア

イタリア

ラトビア

ルクセンブルク

マルタ

オランダ

ノルウェー

オーストリア

サンマリノ

スロベニア


赤色の国(感染リスクが高い国)

アンドラ

ベルギー

ブルガリア

デンマーク

エストニア

フランス

アイルランド

アイスランド

リヒテンシュタイン

リトアニア

モナコ

ポルトガル(アゾレス諸島及びマデイラを含む)

ギリシャ

ドイツ

スペイン(バレアレス諸島及びカナリア諸島を含む)

スウェーデン

スイス


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

キプロス


2021年7月16日付保健省保護対策(MZDR 20599/2020-96/MIN/KAN) 第III.1項に基づき、欧州諸国及び欧州外の第三国で上記リストに記載されていない国は、新型コロナウイルスに感染するリスクが非常に高い国とする。


黒色の国(感染リスクが極端に高い国)(2021年8月23日から)

ブラジル、コロンビア、モザンビーク、ネパール、パラグアイ、ペルー、タンザニア(ザンジバル島及びペンバ島を含む)


保健省発表の各国危険度はこちら



<情報源>

https://www.irozhlas.cz/zpravy-domov/ockovani-koronavirus-covid-astrazeneca-darovani-vakcin_2108291200_onz

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