top of page
  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2021年9月5日チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2021年9月18日


「更なる規制緩和はワクチン接種率75%達成時(11月)」

感染拡大傾向の兆し


<目次>

3.EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)(2021年9月2日更新)

4.各国の感染リスク度表示(2021年9月3日更新)

5.チェコへの入国規定(2021年9月3日更新)



1. 感染状況データ

9月5日(日)8時におけるチェコ保健省の発表


9月4日(土)の新規陽性者数:205人

(前週土曜日比 72人多い)


過去直近7日間における人口10万人当たりの感染者数

9月5日現在16人 (9月4日現在15人)

過去直近14日間における人口10万人当たりの感染者数

9月5日現在28人 (9月4日現在28人)


9月5日(日)8時の発表

PCR検査実施数累計:10,181,534件

PCR検査実施数(9月4日):15,276件

抗原検査実施累計:26,188,408件

抗原検査実施数(9月4日):27,156件


全検査の陽性率(9月4日現在):2.9(2.08%*)

*7日間の移動平均

予防接種実施(9月4日現在)

当日の投与回数:4,368

累計:11,542,289

ワクチン接種完了:5,777,999人

治った人の数:1,647,873人

現在の入院患者数:63人

累計感染者数:1,680,559人

累計死亡者数: 30,406人


9月4日(土)現在

入院患者数:63人(9月3日の66人から3人減)

重症者の数:13人(9月3日の14人から1人減)


*1週間前8月28日の入院患者数は52人、重症者の数は9人だった。


9月4日(土)

新規陽性者数:47人

9月5日(日)8時現在の発表

治った人の数:186,768人

累計感染者数:190,321人

累計死亡者数:2,767人


各州の状況はこちら



PESシステム リスク指標(2021年9月5日現在)


リスク指標 規制レベル(相当)

チェコ全国 43↓     3

*9月4日のリスク指標は、48だった。


2.今日の動き

●感染状況

・昨日9月4日(土)の新規陽性者数は205人。

週末の数字としては、5月末以降の最多。前週土曜日比にて72人多い。


・R値は増加し、1.26。(1を超える日が11日間連続している)


・入院患者数は63人で、前週土曜日より11人多い。


・9月4日におけるワクチン接種完了者の数は、577万人をこえた。


●9月5日(日)チェコテレビ番組における議論

9月5日(日)に報道されたチェコテレビの番組にて、ボイチェフ保健大臣、チェコ医師会クベク理事、下院保健委員会バーレク委員長の各氏が述べた内容がチェコテレビウェブサイトの記事にて紹介されている。


<ワクチン接種率と規制緩和について>

<ボイチェフ保健大臣の発言>

・屋内におけるマスク着用義務、及び催しにおける更なる規制の緩和は、ワクチン接種率が約75%になったら行う。


*現在、チェコにおけるワクチン接種率(接種が完了している人の割合)は約54%。

*当初、保健省はワクチン接種率70%を8月末までに達成するとしていた。

*70%を5%引き上げた理由は、デルタ株による感染になったため。


・ワクチン接種率75%は、11月末までに75%の達成の予定。


・3回目接種は、これまで発表しているとおり、ワクチン接種が完了した日から最低8か月が経過した国民は誰でも受けることができる。


・医療従事者は、mRNA型のワクチン(ファイザー・バイオンテック又はモデルナ)の接種を受ける。


・mRNA型のワクチン(ファイザー・バイオンテック又はモデルナ)は、これまでにアストラゼネカを受けている人も3回目の接種として、ジョンソンアンドジョンソンの1回接種のワクチンを受けている人も2回目の接種として受けることができる。


・イギリスなどはある一定の職業に従事する人に対してワクチン接種を義務付けているが、チェコでは現在、医療従事者、社会福祉サービス従事者に対してワクチン接種を義務付けていない。チェコでは、約25%の看護婦、社会福祉サービス従事者は約3分の1が、またリスクの高い60歳以上の人は約53万人がまだワクチン接種を受けていない。


<チェコ医師会クベク理事の発言>

・当初の新型コロナウイルスに対する集団免疫は70%程度で得られることが想定されていた。


・デルタ株に対して集団免疫を形成するには、最低85%のワクチン接種率が必要(ワクチン接種又は新型コロナウイルスに感染して免疫のできている人の割合が85~90%に達することが必要)。


・規制緩和をする基準として75%では不十分。


・できる限り多くの人が3回目接種を受けるようにしなければならない。理由は、現在始まりつつある感染の波による影響をできる限り小さくするため。


<下院保健委員会バーレク委員長(TOP09)の発言>

・医療機関、社会福祉施設にワクチン接種を受けていない高齢者がいることを忘れてはならない。


・私が保健大臣だったら、約50万人のワクチン接種を受けていない高齢者を守る方法をまず考える。

*バーレク委員長は自己の発言の中で、高齢者施設及び医療施設の職員に対してワクチン接種を義務付けた場合、職員の2割が退職し、施設を閉鎖せざるを得なくなるのではないかという懸念を述べた。


<ワクチン接種会場について>

・現在、ワクチン接種会場の数は、全国300か所以上あり、そのうち2割がプラハにある。


・大規模接種会場は、徐々に閉鎖する。すでに8月末にてブルノの見本市会場にあった接種会場は終了、9月にプラハでもO2 Universum、会議場(Kongresové centrum)も終了する。


・今後は、病院、総合診療医(praktický lékař)における接種へと移行する。10月からはファイザー・バイオンテックのワクチンも病院及び総合診療医へ配布する。(他の会社のワクチンはすでに病院及び総合診療医へ配布されている)


・予約なしにて受け付ける接種会場は、少なくとも10月まで運営する。


・予定されている3回目接種も予約なし受付の接種会場にて接種する予定。


(ブログ作成者のコメント:以上はボイチェフ保健大臣が述べた内容と考えられる)


<抗体を非感染証明として認める可能性>

<ボイチェフ保健大臣の発言>

・最高行政裁判所の決定を受けて、抗体を非感染証明として認めることを検討している。


・抗体を認めるかどうかの議論は9月中に終了予定。


・保健省は独自の考えを持っているが、裁判所の決定であるため、尊重しなければならない。


・政治的な問題ではなく、専門的な問題であるため、円卓会議を予定している。


・秋に抗体及び細胞性免疫の調査を全国レベルで行う。



3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)

直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)

及び人口100万人当たりの死亡者(②)

(2021年9月3日アップデート)


統計の対象は2週間 2021年33週目及び34週目

(33週目:8月16日~8月22日、34週目:8月23日~8月29日)


     ①  ②

1. アイルランド 504.11 6.65

2. キプロス 496.06 48.42

3. ギリシャ 412.28 38.53

4. フランス 403.23 22.40

5. エストニア 334.39 9.03

6. アイスランド 309.50 8.24

7. ポルトガル 306.42 15.25

8. リトアニア 288.43 36.86

9. スペイン 270.49 32.77

10. ブルガリア 264.19 55.67

11. スロベニア 257.36 7.16

12. リヒテンシュタイン

252.92 0.00

13. ベルギー 241.45 6.51

14. ノルウェー 233.92 0.93

15. デンマーク 225.22 3.43

16. オランダ 199.99 5.06

17. オーストリア 193.57 2.81

18. ルクセンブルク 172.02 3.19

19. フィンランド 154.96 3.80

20. クロアチア 154.31 11.34

21. イタリア 150.19 11.08

22. マルタ 144.39 17.49

23. ドイツ 137.03 3.23

24. スウェーデン 127.23 0.87

25. ラトビア 115.17 6.29

26. ルーマニア 51.44 9.62

27. スロバキア 28.97 0.18

28. チェコ 24.75 2.52

29. ハンガリー 17.64 1.64

30. ポーランド 7.70 1.08


*赤字は先週から増加。


4.各国の感染リスク度表示

保健省は、9月3日(金)、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2021年9月6日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

アルバニア

オーストラリア

ボスニア・ヘルツェゴビナ

香港

日本

ヨルダン・ハシェミット王国

カナダ

カタール

韓国

サウジアラビア

マカオ

ハンガリー

ニュージーランド

ポーランド

シンガポール

スロバキア

セルビア

ブルネイ

台湾

バチカン


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) フィンランド

クロアチア

イタリア

ラトビア

ルクセンブルク

マルタ

オーストリア

ルーマニア

アゾレス諸島(ポルトガル)


赤色の国(感染リスクが高い国)

アンドラ

ベルギー

ブルガリア

デンマーク

エストニア

フランス

アイスランド

キプロス

オランダ

ノルウェー

リヒテンシュタイン

リトアニア

モナコ

ポルトガル(マデイラを含む)

ギリシャ

ドイツ

サンマリノ

スロベニア

スペイン(バレアレス諸島及びカナリア諸島を含む)

スウェーデン

スイス


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

上記以外の国すべて


2021年8月30日付保健省保護対策(MZDR 20599/2020-114/MIN/KAN) 第III.1項に基づき、欧州諸国及び欧州外の第三国で上記リストに記載されていない国は、新型コロナウイルスに感染するリスクが非常に高い国とする。


黒色の国(感染リスクが極端に高い国)のカテゴリーは9月6日(月)から廃止する。


保健省発表の各国危険度はこちら


5. チェコへの入国規定

9月1日からのチェコへの入国規定

(保健省の省令は8月31日付にて9月1日発効)

*外務省のウェブサイトでは、入国規定のアップデートは9月3日から。


以下は、保健省と外務省が保健省の省令を簡素化して記載しているページ(保健省ページ外務省ページ)をまとめたもの。


外国からチェコへ帰国する人は、6歳未満を例外として、以下の義務がある。

① 入国申告書の記入

② 各国の危険度に応じた規定の順守


以下の人は、検査、隔離(自宅待機)から免除される。

① ワクチン接種完了し、最終接種から14日間が経過した人

② 新型コロナウイルスに過去180日間に感染した人

③ 6歳未満の人


<各感染リスクレベルに応じた入国規定>

感染度が低い国(緑色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。

検査結果が出るまで、隔離の必要なし。


感染度が中程度の国(オレンジの国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。

検査結果が出るまで、隔離の必要なし。


感染度が高い国(赤色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・保健サービス提供機関にて48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は認証を受けているラボにて72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。

検査結果が出るまで、隔離(自宅待機)する。


2.個人の交通機関により入国する場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。

検査結果が出るまで、隔離(自宅待機)する。


感染度が非常に高い国(濃い赤色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1.公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・保健サービス提供機関にて48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は認証を受けているラボにて72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。

検査結果が出るまで、隔離(自宅待機)する。


2.個人の交通機関により入国する場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~14日目の間にPCR検査を受ける。

検査結果が出るまで、隔離(自宅待機)する。



<情報源>

https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3365430-rousky-sundame-az-se-proockuje-75-procent-populace-uvedl-vojtech

閲覧数:130回0件のコメント
bottom of page