日当たり新規陽性者 11日連続で前週より減少
5歳～11歳の子どものワクチン接種登録開始
55歳以上、今日から5か月後に追加接種可
＜目次＞
1．感染状況データ
2．今日の動き
3．各国の感染リスク度表示（2021年12月10日更新）
4．チェコへの入国規定（2021年11月26日更新）
●ワクチン接種（追加接種、3回目接種：booster and additional dose）に関する情報（政府のサイト）はこちら（英語）
・ワクチン登録中央システムのサイト（公的保険加入者用）はこちら（英語あり）
・ワクチン登録中央システムのサイト（自費接種希望者用）はこちら（英語）
・各ワクチン接種会場における受付の様子（ワクチン接種待ちの人数、過去直近1週間に登録した人の数、ワクチンの種類による接種会場マップなど）が確認できるサイトはこちら （チェコ語）
・ワクチン接種後の電子認証取得はこちらから。
●追加接種、ワクチン認証有効期限に関するニュース（12月2日、12月10日）をご参照ください。
１. 感染状況データ
・今日の感染状況
12月13日（月）8時におけるチェコ保健省の発表
12月12日（日）の新規陽性者数：4111人
（前週日曜日比 2219人少ない）
過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数
12月13日現在851人 （12月12日現在871人）
過去直近14日間における人口10万人当たりの新規感染者数
12月13日現在1919人 （12月12日現在1967人）
PCR検査実施数累計：15,137,438件
PCR検査実施数（12月12日）：26,367件
抗原検査実施累計：30,374,477件
抗原検査実施数（12月12日）：7,242件
全検査の陽性率（12月12日現在）：24.24%（30.49％*）
*7日間の移動平均
予防接種実施（12月12日現在）
当日の接種回数：データ表示なし
（内、追加接種の回数：データ表示なし）
（追加接種の接種回数累計：1,561,840回）
接種回数累計：14,388,673回
ワクチン接種完了：6,488,394人
治った人の数：2,053,306人
現在の入院患者数：5,561人
累計感染者数：2,338,402人
累計死亡者数： 34,551人
12月12日（日）現在
入院患者数：5561人（12月11日5620人）
重症者の数：984人（12月11日997人）
*後日、過去のデータが遡って修正されている。
12月12日（日）
新規陽性者数：550人
12月13日（月）8時現在の発表
治った人の数：239,058人
累計感染者数：269,173人
累計死亡者数：3,100人
2．今日の動き
＜2021年12月13日ニュース＞
・ゼマン大統領は先週金曜日、フィアラ次期首相が選んだ外務大臣候補を大臣に任命しない意向を示していたが、今日、首相との会談の中で、ゼマン大統領は今週金曜日（12月17日）11時、次期首相の選んだ候補者全員を任命（政府を任命）することが明らかになった。来年1月12日、下院にて行われる信任投票が行われる予定。
●感染状況
・昨日12月12日（日）の日当たり新規陽性者数は4111人（過去直近5週間において最少）。日当たり新規陽性者数は、今週1週間を通じて、先週よりも少なかった。すでに11日間、日当たり新規陽性者数が前週比にて減少している。
・過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数も、土曜日の871人から日曜日851人に減少。
・新型コロナウイルスによる入院患者者数は5561人。そのうち984人は重症。
（いずれも12月初めからは最少）
入院患者数は、前週日曜日比にて1000人以上の減少。
（先週月曜日は7000人を超えていた）
・12月12日（日）の検査実施数は約3万3500件。前週比にて約1万4500件少ない。
・陽性率（括弧内は前週日曜日の数字）
予防検査の陽性率 8.22％（9.31％）
感染者と接触した人が受けた検査の陽性率 13.51％（13.21％からわずかに上昇）
有症状者が受けた検査の陽性率 24.24％（28.1％から減少）
●子どものワクチン接種登録開始
中央登録システム上に登録せずに、総合診療医（子供・青少年専門）の診療所にて直接接種を受けることも可能。
（ワクチン接種を行う小児科医は限定されているため、かかりつけの小児科医以外の小児科にてワクチン接種を受けることも可。ワクチン接種を受ける小児科医のリストが今後作成される予定）
ワクチンは30万回分が注文されており、今週末までに用意が整う予定。
子ども用のワクチン（ファイザー・バイオンテック）は、成人用の3分の1の量となっている。成人同様、2回接種、1回目と2回目の間隔は3週間。2回目接種後、約2週間が経過してから免疫がつく。
成人と同様の副反応（接種部位の痛み、赤く腫れる、疲労感、頭痛、筋肉痛など）が出る可能性がある。
子どもがワクチン接種を受けるためには、保護者の同伴が必要。
チェコにおける5歳～11歳の子どもの数は、約80万人となっている。
＜プラハのKrčにあるトマイエル医学部附属病院の様子＞
プラハのKrčにあるトマイエル医学部附属病院では、小児科病棟にてワクチン接種を行う予定。すでに受付準備は整っており、ワクチンの配送を待っている状態。接種日は当面1週間に1日とする予定だが、希望者の人数により受付日を増やす予定。
＜南ボヘミア州の様子＞
南ボヘミア州では、州内にあるワクチン接種センターすべてにおいて5歳～11歳の子どものワクチン接種を受け付ける。しかし、この年齢層の子どもは、希望者と小児科医の都合を鑑みて、不規則に受け付ける予定。
チェコ国内約50か所にあるワクチン接種会場にて5歳～11歳の子どものワクチン接種を受け付ける予定となっており、ワクチン接種会場にて接種を受ける場合は、保健省の中央登録システムに登録が必要となる。
州によっては、この年齢層の子どもに対する接種は小児科医の診療所のみにて行われる。
●55歳以上のワクチン接種開始
今日12月13日（月）から、55歳以上の人に対して、接種完了後、追加接種までの期間が5か月に短縮し、同時に今日から追加ワクチン接種が開始した。5歳～11歳の子ども対象に中央登録システムが今日から開始する予定だったが、昨晩から登録が可能になった。
・公的保険加入者のワクチン接種登録は、こちら。
・公的保険に加入していない人のワクチン接種登録はこちら。
（自費によるワクチン接種の費用は、最高850コルナ）
自費によるワクチン接種を受け付ける会場は限られており、運営側の担当者が外国語を話すところになっている。（各州に1か所は自費によるワクチン接種希望者を受け付ける会場が用意されている）
こちらのサイト（チェコ語）からは、チェコ全国のワクチン接種会場における受付の様子（ワクチン接種待ちの人数、過去直近1週間に登録した人の数など）が確認できる。
・ワクチン接種を受けた後、接種センター（会場）にて紙面上のワクチン認証を発行している。
・ワクチン接種後の電子認証取得（携帯電話へのダウンロード）はこちらから。
●ワクチン接種会場
今年夏の終わりに大規模ワクチン接種センターが廃止となったが、現在、追加接種を受ける人の数が増えているため、再度運営が始まっているところがある。
（現在、多くの大規模ワクチン接種会場はすでに運営を中止し、現在は病院、医療設備などにてワクチン接種が行われている）
＜ズノイモ＞
12月13日（月）から、VZP（一般保険会社）の建物にて接種受付開始（事前登録無しにて受付）。その他、病院のワクチン接種会場でも受け付けている。（これまでズノイモにおいて、受付まで数日間待たなければならない状況が続いているが、今後待ち時間が短縮される予定）
＜プラハ＞
プラハでは新しく、デパート「Kotva」（Obchodní dům Kotva）にてワクチン接種会場（事前登録無しにて受付）が開始した。
一般医学附属病院が運営担当。
日当たりの受付人数は、最高1500人。但し、16歳以上のみを受け付ける。
プラハでは全部でワクチン接種会場が82か所あり、そのうちの16か所にて事前登録無しで受け付けている。
総合診療医（praktický lékař、ホームドクター）の診療所もワクチン接種を行っているため、かかりつけの総合診療医にて直接予約することも可。
●病院、ワクチン接種センターにおける警備強化
病院及びワクチン接種会場（センター）にて攻撃的な態度に出る人が増えている。多くは罵声を浴びせるなど、言葉による攻撃だが、暴行に走る場合も出ている。病院側は、社会に新型コロナウイルスから来る緊張感が高まっているためだと説明している。病院（在オストラバ医学部附属病院など）によっては、警備を強めているところもあり、ブルノのショッピングモール内にあるワクチン接種センターや、フリーデク・ミーステク（モラビア・シレジア州）では警察が警備にあたっている。
●薬剤師・歯科医のワクチン接種支援を可能にする試み
すでに辞表を提出している政府（バビシュ政権）は、薬剤師及び歯科医が新型コロナウイルスのワクチンを接種できるよう、下院議会にて短縮承認のプロセスで討議するよう要請することを、ボイチェフ保健大臣が述べた。省令ではないため、下院の承認が必要になっている。
歯科医も診療所においてワクチン接種を行うよう、イニシアチブ「チェコを支援する医師団」が提案していた。
＜学校の検査で陽性だった場合のPCR検査紹介状＞
政府は今日の定期閣議にて、学校における抗原検査にて陽性だった後に受けるPCR検査の紹介状を、1月3日から衛生局員が発行できるよう修正することで合意した。保健大臣は以前すでに、確認のPCR検査を受けるための紹介状を現在は総合診療医が発行しているが、総合診療医がこの作業で追われている、と述べていた。
●宅配業者の人手不足
宅配業者では、クリスマスを控えて宅配件数が増加しているが、配達員が隔離、感染などにより出勤当日に休むケースが数十人の単位で発生しているため、クリスマスまでに小包が届かない可能性があることを、チェコテレビがアンケートを取った宅配業者4社が述べた。
●ノベー・ムニェスト・ナ・モラビェ病院 （モラビアのノベー・ムニェストにある病院）
モラビアのノベー・ムニェストにある病院（ノベー・ムニェスト・ナ・モラビェ病院）では、新型コロナウイルスによる入院患者数が急増し、現在90人の感染者が入院中。そのうちの5人が麻酔蘇生科にて人口呼吸器につながれ、6人が集中治療室に収容されている。感染症科の他、外科の大半のスペースをコロナ病棟にしているため、主に整形外科、泌尿科の手術（計画されていた手術）を延期している。
●各国の危険度
保健省は、12月10日（金）、各国の危険度をアップデートした。12月13日（月）から、以下の国の危険度が下記のとおり変更となる。
感染リスク低の国（緑色）：
感染リスク中程度の国（オレンジ）：アゾレス諸島及びカナリア諸島
感染リスク高の国（赤色）：
感染リスクが非常に高い国（濃い赤色の国）（新規）：フランス、マデイラ
保健省のページはこちら
3．各国の感染リスク度表示
保健省は、12月10日（金）、感染リスク度リストのアップデートを発表した。
2021年12月13日（月）0時から有効になる。
緑色の国（感染リスクが低い国）
バチカン
アルゼンチン
オーストラリア
バーレーン
チリ
インドネシア
コロンビア
韓国
カナダ
カタール
クウェート
マカオ
ニュージーランド
サウジアラビア
ペルー
アラブ首長国連邦
ルワンダ
ウルグアイ
台湾
*日本は、9月20日から緑色の国から感染リスクが非常に高い国（濃い赤色の国）になっている。
オレンジ色の国（感染リスクが中程度の国）
アゾレス諸島
カナリア諸島
赤色の国（感染リスクが高い国）
ブルガリア
フィンランド
ポルトガル（アゾレス諸島及びマデイラを含む）
ルーマニア
マルタ
イタリア
スウェーデン
スペイン（バレアレス諸島を含む）
濃い赤色の国（感染リスクが非常に高い国）
アンドラ
ベルギー
デンマーク
クロアチア
フランス
リヒテンシュタイン
ルクセンブルク
ラトビア
ハンガリー
ドイツ
オランダ
キプロス
ノルウェー
モナコ
アイルランド
アイスランド
オーストリア
ギリシャ
エストニア
リトアニア
ポーランド
サンマリノ
スロバキア
スロベニア
スイス
その他、上記以外の国すべて（日本）
保健省発表の各国危険度はこちら
4. チェコへの入国規定
9月11日から有効となったチェコへの入国規定
以下は、保健省のページを訳した内容（一部概要）
以下の人は、下記の帰国時規則から免除される。
① ワクチン接種完了し、最終接種から14日間が経過し、新型コロナウイルスに感染している症状のない人。ワクチン接種者も、入国申告書記入義務あり。
ワクチンの接種については以下が認められている。
・チェコ国内又はEU諸国内にてワクチン接種を受けた認証を持っている人。
・EU諸国外の国でワクチンを受けている場合は、英語で書かれた書面上の接種証明書又はEUの認める電子認証を所持し、EMAが登録又はWHOが緊急使用として承認しているワクチンである場合。書面による証明書は、所定の内容が記載されており、書面上の証明書から遠隔で内容を直接確認できること。
② これまで新型コロナウイルスに感染したことがあり、陽性が初めて確認された検査から11日以上180日以下の期間にあり、新型コロナウイルス電子認証に関するEU規則に基づいて発行された認証を持っている人。感染証明を持っている人も、入国申告書記入義務あり。
③ チェコへ向けて出発する前の滞在国にて新型コロナウイルスに感染し、隔離終了したことを証明する外交覚書を持っている人。入国申請書記入義務あり。
④ 6歳未満の子ども
6歳未満の子どもは、入国申告書記入義務対象外。
⑤ 12時間以内にチェコ国内を通過する人。
⑥ 国際運送業の作業員
など。
＜各感染リスクレベルに応じた入国規定＞
感染度が低い国（緑色の国）
① 入国申告書の記入（国境検問にて要請に応じて提示）
② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔 離の必要なし。
検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。（いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可）
感染リスクが中程度の国（オレンジの国）
① 入国申告書の記入（国境検問にて要請に応じて提示）
② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離の必要なし。
検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。（いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可）
感染リスクが高い国（赤色の国）
① 入国申告書の記入（国境検問にて要請に応じて提示）
②
１． 公共交通機関（飛行機、鉄道、バス等）により入国する場合
・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果（書面）又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果（書面）を所持。
入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。
・チェコへ入国後、5日～14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。（10月27日から取り止め）
２．個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合
・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。
・チェコへ入国後、5日～14日目の間にPCR検査を受ける（保健省又は衛生局が例外を認めることがある）。検査結果が出るまで、自主隔離。（10月27日から取り止め）
感染リスクが高い国（濃い赤色の国）
① 入国申告書(Public Health Passenger Locator Form) の記入（国境検問にて要請に応じて提示）
②
１． 公共交通機関（飛行機、鉄道、バス等）により入国する場合
・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果（書面）又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果（書面）を所持。
入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。
・チェコへ入国後、5日～14日目の間にPCR検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離。（10月27日から取り止め）
２．個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合
・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。
・チェコへ入国後、5日～14日目の間にPCR検査を受ける（保健省又は衛生局が例外を認めることがある）。検査結果が出るまで、自主隔離。（10月27日から取り止め）
感染リスクが極端に高い国（黒色の国）
① 入国申告書の記入（国境検問にて要請に応じて提示）
② チェコへの渡航開始前に、陰性結果（書面又は所定認証で、48時間以内に受けた抗原検査又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果）を所持。
③ チェコへ入国後、24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を所持。（国境検問にて要請に応じて提示）
④ 入国申告書、検査結果及び入国後24時間以内に受けるPCR検査の予約確認書を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。
⑤ チェコへ入国後、10日～14日目に再度PCR検査を受ける（保健省又は衛生局が例外を認めることがある）。
⑥ PCR検査陰性結果が出るまで、自主隔離。
「EU諸国以外の国の国民で、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国プラス*の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人について、現在住んでいる国が感染リスク低ではない場合、現在、チェコへの入国は禁止されている。この禁止の例外は、保健省の感染対策（II./2及びII./3）**に記載されている」（内務省のホームページから）
→9月20日（月）より、日本は濃い赤色の国となったため、チェコが発行した滞在許可を持っていない人、又はチェコ以外のEU諸国（EU諸国＋）の発行した滞在許可又は永住許可を持っていない人に対するチェコへの入国は、9月20日（月）より不可能となっている。
2021年12月6日（月）、国立保健研究所（SZÚ）は、チェコにてこれまで確認されたオミクロン株は1件のみであることを発表したが、政府は、アフリカ8か国*からチェコへの入国及びこれらの国から帰国するチェコ人に対する隔離規則を、12月20日まで延長した。
*アフリカ8か国とは、南アフリカ、ナミビア、レソト、エスワティニ、ジンバブエ、ボツワナ、モザンビーク、ザンビア
＜情報源＞
https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3413476-vyhruzky-nevhodne-chovani-vulgarita-nemocnice-navysuji-ostrahu-nekde-pomaha-policie
https://ct24.ceskatelevize.cz/specialy/koronavirus/3413504-testy-v-nedeli-odhalily-nejmene-nakazenych-covidem-19-za-poslednich-pet