top of page
  • 執筆者の写真Miwatis Praha

2022年1月14日・15日・16日チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2022年1月16日


政府 ワーキング隔離、企業における検査の詳細を決定

オミクロン株の今後の感染拡大予測・期待

明日から隔離規定の変更・企業における検査のプロセス(16日ニュース)


<目次>

3.各国の感染リスク度表示(2022年1月14日更新)

4.チェコへの入国規定(2022年12月27日更新)


●ワクチン接種(追加接種、3回目接種:booster and additional dose)に関する情報(政府のサイト)はこちら(英語)

・ワクチン登録中央システムのサイト(公的保険加入者用)はこちら(英語あり)

・ワクチン登録中央システムのサイト(自費接種希望者用)はこちら(英語)

・各ワクチン接種会場における受付の様子(ワクチン接種待ちの人数、過去直近1週間に登録した人の数、ワクチンの種類による接種会場マップなど)が確認できるサイトはこちら (チェコ語)

・ワクチン接種後の電子認証取得はこちらから。


●追加接種、ワクチン認証有効期限に関するニュース(12月2日12月16日)をご参照ください。


1. 感染状況データ

・今日の感染状況


2022年1月15日(土)8時におけるチェコ保健省の発表


1月14日(金)の新規陽性者数:13151人

(前週金曜日比 6485人多い)


過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数

1月15日現在586人 (1月14日現在525人)

過去直近14日間における人口10万人当たりの新規感染者数

1月15日現在990人 (1月14日現在914人)


PCR検査実施数累計:17,022,093件

PCR検査実施数(1月14日):76,195件

抗原検査実施累計:31,013,728件

抗原検査実施数(1月14日):16,443件


全検査の陽性率(1月14日現在):27.19(20.8%*)

*7日間の移動平均

予防接種実施(1月14日現在)

当日の接種回数:87771回

(内、追加接種の回数:78890回)

(追加接種の接種回数累計:3,237,868回)

接種回数累計:16,444,876回

ワクチン接種完了:6,730,712人

治った人の数:2,425,940人

現在の入院患者数:1,802人

累計感染者数:2,587,147人

累計死亡者数: 36,828人


1月14日(水)現在

入院患者数:1802人(1月13日1958人)

重症者の数:339人(1月13日364人)

*後日、過去のデータが遡って修正されている。


1月14日(金)

新規陽性者数:2864人

1月15日(土)8時現在の発表

治った人の数:280,907人

累計感染者数:311,218人

累計死亡者数:3,275人


2.今日の動き

<1月14日ニュース>

●感染状況

・1月13日(木)の日当たり新規陽性者数は1万1684人。

前週木曜日(6636人)より76%増(5048人増)。


・過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数も増加し、525人。

(1日前は478人だった)


・過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数がプラハでは1000人を超えた(1035人)。最少はビソチナ州(309人)。


・1月10日(月)に学校にて行われた検査では、陽性件数が大幅に増加。


・新型コロナウイルスによる入院患者数は依然として減少傾向にあり(現在1912人)、昨年10月末(2000人弱)のレベルまで下がっている。前週比にて約3分の1減少。重症者数も11月初め以来の最少。(但し、最終の数字は数日後に遡及修正後に確定する)


・現在は、若い世代(16~29歳)における感染者数が大幅に増加。疫病感染は、常に若い人の感染から始まる。

(保健情報分析研究所Dušek所長がチェコラジオのインタビューにて発言)


・1月13日(木)に行われた検査件数は、前週木曜日比にて約4000件多く、約8万4000件だった。陽性率は増加。


・現在、新型コロナウイルスによる死亡者は、日当たり50人未満。


・再感染者の数が増加し、1月13日(木)は1487人で、1週間前(629人)の約2倍。(再感染者数は、日当たり新規陽性者数に含まれていない)


・再感染者の報告の仕方には、国際的な規則が設けられており、検査結果陽性が2回目の人でも常に再感染者として見なすことはできず、常に症状が出ており、前回の陽性から60日以上が経過している必要があり、その他様々な要件を満たしている必要がある。

(国立保健研究所Macková所長及び保健情報分析研究所Dušek所長の発言)


・今後、再感染者数が増加するものと思われる。(保健情報分析研究所Dušek所長の発言)


●プラハにおける状況

・プラハのおける感染状況が悪化しており、過去直近7日間の新規陽性者数合計は1万3819人で、1週間前よりも約5500人増加。


・病院への影響は現在のところ出ておらず、新型コロナウイルスによる入院患者は減少傾向にある。死亡者数も大幅に増加してはいないが、今後、悪化が予測されている。


<プラハ市のHřib市長の発言>

プラハ市のHřib市長は、以下を述べた。


・プラハ市はオミクロン株の感染拡大に対応する準備ができている。


・追加接種を受けた人も陽性者と接触したために隔離に入るという事態になった場合は、問題が発生し得る。


・消防隊、警察官などが人と必ず接触することになるため、消防隊、警察で陽性者が引き続き勤務することは考えられない。


・プラハ市内の社会福祉施設では、職員、クライアント(高齢者)共にワクチン接種率が高いが、プラハ市の危機管理委員会は、ワクチン接種を受けていてもオミクロン株にかかることを予測している。


・社会福祉施設では危機管理プランを準備しており、ボランティアを募り、社会福祉施設における活動を制限し、最低限でも買い物、衛生管理などの基本的なケアを確保する。


・プラハの救急隊も感染状況が悪化し、隊員数が減少した場合の準備が整っている。救急隊の多くはワクチン接種を受けている。


・プラハの病院は、十分な数の病床が確保できている。


・市営のエネルギー会社及び交通会社の授業員もワクチン接種を受けており、感染状況が悪化した場合に備えて準備ができている。


・救急隊、市営のエネルギー会社及び交通会社では、従業員の接触を少なくするため、シフトの異なる従業員、事務所及び現場の従業員、運行管理者(ディスパッチャー)が会わないように配慮している。


*プラハ交通機関会社(プラハ市の公共交通機関運営会社)は、すでに現在、運行ダイヤを通常とは変更しており、さらに1月13日付にて、1月17日(月)から運転手と利用者との接触をできる限る少なくするための特別ダイヤへ切り替えることを発表している。サイトはこちら(チェコ語のみ)

地下鉄駅などに設けられている公共トイレの利用時間も短縮される。


●企業における検査及びワーキング隔離 政府の最終決定内容

政府は、1月24日(金)、企業における検査及びワーキング隔離について以下を決定した。


<企業における検査>

・企業(及び役所)では、1月17日(月)から1週間に2度の頻度にて検査を行う。


・ワクチン接種の有無、過去直近6か月間に新型コロナウイルスに感染しているかどうかを問わず、全員が検査を受ける。


・陽性者が隔離に入る手続きができる限り簡素になるよう手配した。陽性だった場合に隔離に入る手続きは全て自動で行われる予定。(社会保障局、ITシステムへの負荷が多大になるため、すべて自動で手続きされるよう設定した)



・上記ウェブへのログイン認証は、データボックスを通じて行う。詳細情報は、検査マニュアル(1月14日現在作成中)を保健省が公開する。


・企業における検査は、保育園・幼稚園の従業員(子どもたちは検査対象外)、大学教員・職員も対象となる。(大学は現在試験期間にあるため、学生は対象外。しかし、試験のために登校する場合は、抗原検査の受検を推奨する)


・医療設備及び社会福祉設備の従業員は、1週間に1回の頻度にて検査を受ける。しかし、検査はラボが行う抗原検査を受ける。(しかし、小規模のクリニックなどでラボによる抗原検査を手配できない場合は、1週間に2回、抗原検査の簡易検査キットによる検査を実施する)


・企業・役所にて検査では、基本的に抗原検査で、簡易検査キットを使用する。


*バーレク保健大臣は、抗原検査の日当たり陽性件数について、来週初めは2万件未満、来週末には約5万件を予想していると述べた。


・抗原検査の簡易キットを使用した結果が陽性だった場合、5日間の隔離(quarantine)に入るが、5日間の隔離期間中に症状が表れた場合は、5日後に職場に戻らず、従業員がかかりつけの総合診療医(praktický lékař)に連絡する。


・総合診療医は、病状から判断し、必要であれば当該従業員はPCR検査を受ける。PCR検査の結果が陽性であれば、隔離(isolation)に入る。結果が陰性であれば、隔離(quarantine)を即終了可。このPCR検査は、1か月5回まで受検可(しかし、費用が無料となるのは、ワクチン接種者又は過去直近6か月間に新型コロナウイルスに感染した人のみ)。


<ワーキング隔離>

・ワーキング隔離は、ごく例外の場合に実施し、対象となる職業は、医療と社会福祉に限定する。(対応可能なスペシャリストが非常に限定されている医療の他、社会福祉も念のため加えた)


消防隊、エネルギー関係の職業に従事する人は、現在のところ、対象外とする。


・ワーキング隔離導入に当たっては、各職業の設置者が導入の有無を決定する。


・ワーキング隔離の状態にある職員は、非常に厳しい規制(勤務中常時レスピレーター使用、移動は自宅から職場への往復のみ可、その他一切の活動への参加は禁止、食事は他の職員と別の場所にてとる等)を守る。


・ワーキング隔離に入る際の許可、条件については衛生局が指示する。


・ワーキング隔離に入る人は、無症状の場合のみとする。


・今日、ワーキング隔離導入を決定した医療施設及び社会福祉施設において、当該措置を導入する場合は、運営(治療、介護)を継続する上で必要不可欠な職員のみに適用する。


・隔離期間を5日間に短縮しているため、医療・社会福祉以外の分野において運営が危ぶまれる事態に至るリスクは削減している。


・感染状況が悪化し、どうしても必要となった場合は、医療及び社会福祉以外の職業にもワーキング隔離の導入を検討する。


バーレク保健大臣は、国のシステムは検査結果が陰性の人が多く発生した場合の準備ができていることを述べた。


<関連内容>

*今日の政府決定にて、これまでワーキング隔離導入が検討されていた職業(*ラクシャン内務大臣が、地下鉄の運転手をはじめとする公共交通機関、警察、消防隊、軍隊等を検討していると発表していた)は対象外となり、当初予告されていた内容よりもかなり導入範囲が限定される結果となった。


*今日の政府決定は、被用者協会が要求していた内容とは大きく異なることになった。被用者協会は、医療・社会福祉の他、公安・救急隊やその他の職業も含むことを求めていた。パンデミック発生後、関係省と話合い、感染状況が悪化した場合に緊急対応する職業を明確にするように要請してきたが、定義が未だに明確になっていない。国はデータと事実を基に、感染状況が悪化した場合の影響(例えばごみ収集・廃棄、水道、薬・食品の梱包材製造、鉄鋼業、化学工業、ガラス工業などにおける製造などにおける影響)について事前に把握し、適切に決定を下す必要がある。この内容について、使用者協会は保健省及び産業貿易省と検討し、被用者協会は中央危機管理委員会へ提案した。(産業貿易協会Rafaj理事長)


*産業・旅行業協会のProuza理事長は、現在、感染者数が当初の予測よりも大幅に少ないため、ワーキング隔離を導入する理由がない、と述べた。


*労働組合(チェコ労働組合連合のSamek副理事長)は、ワーキング隔離は自由な意思に基づいていることについて注意を呼び掛けた。検査結果が陽性であることを知りながらも引き続き勤務し、他の人を感染させてしまった場合、陽性を承知で感染を拡大することは犯罪としてみなされるため、従業員当人が罪に問われる状態に陥ることもあるが、現在、こうした事態に至らないための対策が全くとられていないことを指摘した。勤務上の保護対策が十分にとられていない場合は、非常に危険であるため、ワーキング隔離はあまり奨励できないとしている。

この点については、野党(ANO、SPD)も指摘している。


●PCR検査無料受検の回数

1月14日(金)、政府はPCR検査無料受検回数について以下を発表した。

・ワクチン接種完了者又はワクチン接種が健康上の理由から受けられない人が予防のためPCR検査を受ける場合、1月17日(月)から月当たり5回に増やす。

・費用が無料となるのは、引き続き、ワクチン接種者又は過去直近6か月間に新型コロナウイルスに感染した人のみとなる。


●ワクチン接種義務の対象者

1月14日(金)、バーレク保健大臣は、ワクチン接種を義務付ける省令について以下を述べた。


・ワクチン接種を義務付ける省令を今後、変更する予定。


・60歳以上の人はこの省令の対象となっているが、接種義務の対象外とする予定。


・省令により接種義務の対象になっているが接種していない人も、接種を受けないことで罰金が科されるのではないかと心配する必要はない。


・しかし、EU諸国及びアメリカのデータから、オミクロン株に感染しても3回目接種を受けていれば重症にならないという確実なデータがあるため、ワクチンを受けるよう国民に対し呼びかける。


・新型コロナウイルスのワクチンを、今後インフルエンザワクチンと同様に毎年定期的に受けるシステムを3月~4月にかけて提示する。


●学校における検査

政府は、1月24日(金)、今後の学校における検査について以下を決定した。


・1月17日(月)以降、学校において行う生徒、教員、職員の検査の頻度を1週間に1度にする。(1月に入ってから、これまで2週間は、1週間に2回の頻度にて検査が行われた)


・抗原検査を行い、陽性の場合は確認のためにPCR検査を受ける。


・スキー学校でも同じ内容にて検査を行う。


<ガズジーク教育大臣の提案>

ガズジーク教育大臣は、1月14日(金)、以下を述べた。


・オミクロン株の感染が拡大しているため、次回の閣議(来週水曜日)にて、校長の判断により休校にすることができる日数を5日から15日へ増やし、各校が感染状況に応じてフレキシブルに対応できるよう提案する。

・この提案は、法案緊急承認手続きを適用して討議する。


<検査結果>

1月10日(月)に学校で行われた検査では、生徒及び教員の陽性者数が大幅に増加。


先週月・木曜日は陽性件数がそれぞれ約1400件程度だったが、1月10日(月)に確認のPCR 検査を受けた生徒・教員の数は3381人だった。陽性率は、0.1%から0.3%へ増加。


保健省は、オミクロン株の感染が拡大しているためとしている。


1月10日(月)の検査結果(抗原検査陽性後、確認のために受けるPCR検査)

検査実施件数 陽性者数

生徒 約120万 3067人

教師・職員 約18万 314人


1月13日(木)の検査結果(抗原検査)

陽性者数

生徒 5666人

教師・職員 513人

(現在、確認のために受けるPCR検査の結果待ち)


●パンデミック法 施行期間延長の可能性

保健省は、1月14日(金)、パンデミック法について以下を言及した。


・パンデミック法の施行期間が、2023年末までに延長される可能性がある。


・現在、パンデミック法の本質的な内容は今年2月28日まで有効となっているが、新型コロナウイルスの流行はその後も継続することが考えられる。


・現在、改正案として政府は以下を検討中。

・新しく、特別対策として、すべての営業所、マーケット、スポーツ施設、3歳以上の

子どもと対象とした学校・教育施設の運営を制限することができるようにする。

・特別対策は、新しく防衛省も発行することができるようにする。


●保健情報分析研究所の今後の感染状況予測

1月14日(金)、保健情報分析研究所は今後の感染状況予測をアップデートした。


・1月、感染者数が急激に増加する。


・オミクロン株はデルタ株よりも感染した場合の病状が軽いが、病院に再び負担がかかる可能性がある。


・クリスマス休暇時に感染者数が減少したように思われるが、検査実施数が少なかったことが主な要因。そのため、2022年第1週目(1月3日からの週)は陽性者数が増加した。


・現在、プラハ及びプラハに近い中央ボヘミア州内の郡(okres)(プラハ西部、プラハ東部)にて感染が拡大している。


・オミクロン株は感染力が強いため、抑止することは不可能。全国に感染が拡大する。


・プラハの感染は、来週中には減少し始めると考えられるが、その他の地域にて感染者数が増加する。


・R値は1.1~1.2のレベルにある。


・過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数は400人を超えた。


・現在、16歳~29歳の年齢層にて感染が拡大している他、感染した場合のリスクが高い人の間でも拡大している。


・オミクロン株はチェコ国内で明らかに市中感染している。


・プラハでは、確認されている陽性件数のうち、オミクロン株による感染は5割を超えた。

同様に全国で遅くとも週末までにオミクロン株の感染が5割を超えるようになる。


・デルタ株の感染が少なくなるにつれ、病院の負担も軽減されてきている。しかし、集中治療室の軽減には非常に時間がかかる(新型コロナウイルスの検査ですでに陰性になっても、集中治療を必要とする患者の割合が多いため)。


・オミクロン株による入院は限られている。現在入院する人も、主にデルタ株による感染者となっている。


・デルタ株による感染患者が引き続き入院していること、多くの州にて延期されている治療・手術の再開に至っていないこと、陽性率が約20%前後であること、ワクチン接種者及びこれまでに感染した人の免疫が少なくなってきていることから、引き続き警戒が必要だが、12月時の予測よりも現在の入院患者数(実績)が少ないのは傾向として好ましい。


・オミクロン株に感染した場合、重症になる可能性は、これまでの新型コロナウイルスの約半分程度。その代わり、デルタ株よりも感染力が2.5倍強い。


・オミクロン株を軽視することはできず、病院における医療が逼迫する可能性がある。


・オミクロン株感染がすでに拡大した国の多くにおいて医療システムが逼迫する状況に至らなかったが、チェコでも同様に楽観的な状況が期待できるとは限らない。理由は、ワクチン接種率がそれらの国と比べて低いことにある。(現在でも約300万人がワクチン接種を受けておらず、そのうち30万~40万人は高齢者である)


・ワクチン2回接種後に感染しないために必要な免疫レベルが下がっても、ブースター接種を受ければ82%のレベルまで回復する。重症にならないための効果は90%以上になる。


・現状から予測される今後の感染状況動向


・2月時の病院の負担がデルタ株の時の約7割になる。


・感染のピークは1月末になる予定。


・病院の状況は、2月半ばに最悪の状態になる。


・2月後半に新規入院患者数が最大になり、日当たり500人程度(最高800~900人)になる。


・2月後半、入院患者が最多になった場合、約8000人になる可能性がある。集中治療室の病床は約1300床が使用中に予定。


・死亡者数も増加し、2月末~3月にかけて、日当たり死亡者数が170人程度になる予定。


●各国の危険度

 保健省は、1月14日(金)、各国の危険度をアップデートした。1月17日(月)から、以下の国の危険度が下記のとおり変更となる。

感染リスク低の国(緑色):

感染リスク中程度の国(オレンジ):

感染リスク高の国(赤色):ポーランド、ルーマニア

感染リスクが非常に高い国(濃い赤色の国)(新規):ブルガリア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ

保健省のページはこちら


<1月15日(土)のニュース>

●感染状況

・1月14日(金)の日当たり新規陽性者数は、1万3151人。前週金曜日の約2倍。


・新型コロナウイルスによる入院患者数は、1802人に減少。(10月末以来の最少。先週金曜日より約3分の1少ない)。重症者数は339人。


・過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数が金曜日の525人から586人へ増加。プラハでは1141人。最少はビソチナ州(326人)。すべての州にて増加している。


・1月14日(金)の再感染者数は1687人。(先週金曜日の3倍)


・PCR検査実施数は、前週金曜日より約1割増で、約7万6000件。抗原検査実施数は約1万6400件。陽性率が増加している。


<陽性率>

1月7日(金) 1月14日(金)

予防のために受ける検査 4.17% 7.89%

感染者と接触した人が受ける検査 8.84% 15.45%(11月末以来の最高値)

有症状者が受ける検査 17.51% 27.19%(12月半ば以来の最高値)


・現在、80歳以上の高齢者で未だにワクチン接種を受けていない人の数は約4万8500人。9割以上の人がワクチン接種を1回は受けているが、ブースター接種(2回接種後のワクチンの効果を上げるために受ける接種)は約3分の1の人が受けていない。

*保健情報分析研究所のDušek所長は、80歳以上の高齢者のワクチン接種率は現在とてもよい状況にあるが、昨年9月、10月の時点でこのレベルに達することが望ましかった、と述べた。


●オミクロン株の感染

プリムラ疫学者(前保健副大臣、前保健大臣、現在、Říčany病院院長)は、チェコテレビの番組にて、以下を述べた。


・今週、新規陽性者数が増加し始め、オミクロン株による感染が拡大し始めたことが明らかである。


・来週、感染者数が急増する。(各国で、5~7日以内に陽性者数が数倍に増加している)


・しかし、感染者数が限りなく増加するのではなく、オミクロン株の感染の波は今後2週間以内にピークを迎える。


・2月に入れば、感染者数が減少し始める。3週間から1か月かけて減少する。


・病院への影響は時間をおいて現れるため、2月一杯、病院の負担は続く。しかし、その後、大幅に軽減されると考えられる。


・病院の負担は、前回の感染拡大時よりも少なくなると思われる。


・オミクロン株の感染力は強いが、感染しても病状がこれまでの新型コロナウイルスよりも軽いため、政府はこれまでの感染拡大時よりも緩やかに対応することができる。


・オミクロン株の感染の後、パンデミックは弱まる可能性があり、パンデミック終了期の開始が期待できるようになる。


・オミクロン株による感染者が重症になり死亡するケースが多くなく、オミクロン株が急速に、事実上、地球全体を駆け巡れば、1か月半から2か月以内に、全世界中に感染の波が広がり、ウイルスが今後さらに巡回することがなくなるため、オミクロン株の感染流行は大きなチャンスである。


<政府の対策について>

・学校における検査の頻度を1週間に1回へ減らしたことは、望ましくない。

・しかし、今後、感染者が急増すれば、検査を行う意味がなくなる。

・感染者数が多すぎて、衛生局では追跡作業が追いつかなくなるため、すでに追跡作業を取りやめている国もある。


<ワクチン4回目接種について>

・同じワクチンを何度も追加接種することは、ワクチンの効果が次第に弱まるため、今後の解決策にはならない。(プリムラ氏は、現在ワクチン学会会員、前ワクチン学会理事長としてこの意見を述べる、と発言した)


・同じワクチンを4回接種したとしても、感染を防ぐ効果はさほど上がらず、3回目接種と比較しても、抗体のレベルは約4分の1程度しか上がらない。


・免疫システムにも限界がある。ワクチンを受けてそれに反応する能力を備えているが、ワクチンを受けた刺激の程度が大きすぎると、免疫寛容になる。


・こうした意見を持っているが、ワクチン接種に反対しているわけではない。接種するワクチンを変える必要がある。同じワクチンを接種することが解決策なのではなく、新変異株に対応するワクチンを接種する必要がある。


<1月16日(日)ニュース>

●感染状況

・1月15日(土)の日当たり新規陽性者数は9210人。週末の数字としては、12月4日以来の最多。先週土曜日比にて33%増。


・新型コロナウイルスによる入院患者数は引き続き減少し、15日の時点で1599人。2021年10月30日以来の最少。重症者数も先週土曜日452人から昨日(土)312人へ減少。


・再感染者数は1206人。前週土曜日の約4倍。(再感染者は新規陽性者数に含まれない)


・過去直近7日間における人口10万人当たりの新規陽性者数は、15日(土)587人から16日(日)636人へ増加。すべての州にて増加している。最も感染状況が悪いのはプラハで1248人、最も状況が良いのはビソチナ州351人。


・検査実施数が増加。PCR検査約5万4000件、抗原検査約5000件で、それぞれ先週土曜日の実施数と比べ、約25%増。


・検査実施数が増加しているが、陽性率も増加。

1月8日(土) 1月15日(土)

予防のために受ける検査  5.16% 10.85%(2021年1月1日以来の最高値)

感染者と接触した人が受ける検査 9.59% 16.49%(11月末以来の最高値)

有症状者が受ける検査  18.47% 29.06%(12月半ば以来の最高値)


●隔離(isolation及びquarantine)の新規定

明日1月17日(月)から、隔離(感染した場合の隔離:isolation、感染者と接触した場合の隔離quarantine)の規定が改定される。


衛生局が隔離に関するガイドライン(チェコ語)を公表した。


以下、ガイドラインの内容をチェコテレビがインターネットの記事上にてまとめている内容。


・これまで、ワクチン接種を受けた人、又は直近過去6か月間に新型コロナウイルスに感染した人は(現在、約730万人)、同一の家庭に一緒に住んでいる人が感染した場合のみに限り、隔離(quarantine)に入らなければならなかった。


・1月17日(月)から、ワクチン接種を受けた人(追加接種を受けた人も含む)、直近過去6か月間に新型コロナウイルスに感染した人も含め、全員に以下の義務が課される。

(理由:ワクチン接種の有無、これまで感染しているかどうかの有無にかかわらず、新型コロナウイルスを他の人にうつす可能性があるため)


・感染者と接触した場合の追跡作業にて、衛生局がそれぞれの接触について個別に判断し、5日間の隔離に入るかどうかを決定する。

(各州の衛生局が独自に判断する為、州により対応が異なる可能性がある)


以下の場合、隔離に入る。

・PCR検査を受けて陽性だった感染者と会った場合。

(職場にて行う抗原検査の簡易キットで陽性だった人と会った場合は対象外)

・リスクの高い接触だった場合。


<リスクの高い接触とは>

・同一家庭にて感染者と一緒に住んでいる場合。

・職場におけるリスクの高い接触とは:1.5メートル未満の距離にて、5分以上の時間を共に過ごした場合。

・挨拶の時に抱きあったり、キスしたりした場合。

・飛行機、学校、劇場などにおけるリスクの高い接触とは:感染者の座っている座席から前後左右2列の座席に座っている場合。

・しかし、上記のいずれの場合も、レスピレーターを着用していれば、リスクの高い接触とはみなされない。

・レスピレーターを着用していれば、同じ部屋で規定時間よりも長い時間を共に過ごしても、リスクの高い接触とは見なされない。

・以上の規定は、屋外、一般交通機関内でも適用される。(屋外にて1メートル50㎝以内の距離で5分以上一緒に会話したり、タバコを吸ったりした場合はリスクの高い接触として見なされる可能性がある)


●企業における検査

明日、1月17日(月)から企業(役所、個人事業者を含む)における検査を実施する。

以下、チェコテレビが今日の時点でニュースとして公表している内容。


・使用者は、社員が出勤したら、抗原検査(簡易キット)を行う。


・現在、企業における検査は、週2回、2~3週間(オミクロン株の感染が収束する傾向になるまで)実施する予定。


<社員>

・社員は検査結果が陽性だった場合、使用者へ報告し、即帰宅。5日間の隔離に入る。


・体調が悪く、新型コロナウイルスの症状が表れた場合は、自分の総合診療医(praktický lékař)に報告する。総合診療医は、電子疾病証明書を延長する。


・簡易キットにて陽性だったが、その後PCR検査を受けて陰性だった場合、即職場に戻ることができる。PCR検査を受けた時点で、電子疾病証明書は自動的に終了する。当該社員は、抗原検査にて陽性だった時から、PCR検査を受けて陰性が確認された時まで疾病により職務履行が不能だったと見なされる(この期間のみ疾病証明書が発行される)。


・確認のPCR検査は義務ではない。PCR検査にて陰性結果が出た場合、衛生局は、当該社員が感染者とリスクの高い接触をしていなかったどうか(感染者と1.5メートルの距離内でレスピレーターを着用せずに、5分以上一緒にいたかどうか)を判断して、隔離を指示する。


<使用者(会社側)>

・検査結果が陽性の場合、使用者は保健情報分析研究所のウェブサイト上にて、簡易キットによる抗原検査の結果が陽性であったことを通告し、疾病証明書を申請する。当サイトにて通告することにより、管轄の州衛生局及び労働社会省へ情報が通達される。これにより、電子疾病証明書の申請が完了する。


<国の費用>

・72時間以内にラボによる抗原検査、24時間以内にPCR検査を受けていない社員が受ける抗原検査キットについて、国が費用を負担する(検査キットあたり60コルナ)。(チェコテレビ19時のニュースから)


・医療施設・社会福祉施設にて勤務する人で、ワクチン接種を受けている場合又は直近6か月間に新型コロナウイルスに罹っている場合、抗原検査の対象から免除される。(保健省の決定をチェコテレビ19時ニュースが報道)


*野党(ANO、ハブリーチェク元副大臣)は、医療施設、社会福祉施設に勤務する人は、感染した場合にリスクの高い人々と接触する人であるため、企業の抗原検査実施対象から外すという政府の決定は理解できないと述べている。


3.各国の感染リスク度表示

保健省は、1月14日(金)、感染リスク度リストのアップデートを発表した。

2022年1月17日(月)0時から有効になる。


緑色の国(感染リスクが低い国)

バチカン

バーレーン

チリ

インドネシア

コロンビア

韓国

カタール

クウェート

マカオ

ニュージーランド

サウジアラビア

ペルー

アラブ首長国連邦

ルワンダ

ウルグアイ

台湾


*日本は、9月20日から緑色の国から感染リスクが非常に高い国(濃い赤色の国)になっている。


オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国)

無し


赤色の国(感染リスクが高い国)

ポーランド

ルーマニア


濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)

アンドラ

ベルギー

ブルガリア

デンマーク

クロアチア

フランス

フィンランド

マルタ

イタリア

リヒテンシュタイン

ラトビア

ルクセンブルク

オランダ

キプロス

ノルウェー

ドイツ

ハンガリー

モナコ

アイスランド

アイルランド

オーストリア

ギリシャ

エストニア

リトアニア

ポルトガル(マデイラ及びアゾレス諸島を含む)

サンマリノ

スロバキア

スロベニア

スウェーデン

スペイン(バレアレス諸島及びカナリア諸島を含む)

スイス

その他、上記以外の国すべて(日本


保健省発表の各国危険度はこちら


4. チェコへの入国規定

9月11日から有効となったチェコへの入国規定


以下は、保健省のページを訳した内容(一部概要)


<12月27日(月)からの変更内容(こちら)>

赤色及び濃い赤色の国から帰国(入国)する場合の規定

<チェコ国民及びチェコの一時滞在許可・長期滞在・永住許可を持つ外国人>

・チェコへ入国(帰国)前に入国申告書を記入。


①一般交通機関を利用する場合:

・チェコへ入国(帰国)前に抗原検査又はPCR検査を受ける。

・チェコへ入国(帰国)後、翌日から数えて5日目以降7日目までに、チェコ国内にてPCR検査を受ける。


②個人の交通機関にて入国(帰国)する場合:

・チェコ入国(帰国)前に検査を受ける必要なし。

・チェコへ入国(帰国)後、翌日から数えて5日目以降7日目までに、チェコ国内にてPCR検査を受ける。


*チェコ国民、チェコの滞在許可を持つ外国人で、ワクチン接種を完了している人、又は過去直近180日間に新型コロナウイルスに罹った人に対しては、滞在していた外国の感染危険度がいかなるものであっても、上記のチェコへ入国(帰国)後の検査義務を免除する。


<チェコの滞在許可を持たない外国人>

・チェコの滞在許可を持たない外国人に対して、ワクチン接種完了者又は感染証明を所持していても、チェコへ入国する前に、PCR検査の陰性結果を所持していることを義務付ける。


以上の義務は以下の人に対して免除される。

・チェコが接種認証を認めている国にてブースター接種まで受けている外国人。

・12歳未満の子ども。

・12歳~18歳未満の子どもに対しては、特別措置として、ワクチン接種完了(ブースター接種無し)にて上記義務を免除。

・ワクチン非接種者、新型コロナウイルスに過去直近180日間に罹っていない人は、入国後翌日から数えて5日後から7日後までの間にチェコ国内にてPCR検査を受ける。PCR検査を受けるまでは自宅又は宿泊施設から出る時はレスピレーターを常時着用する。


・EU諸国以外の外国の国民で、EUにて認可されたワクチンの接種をEU以外の外国にて完了している人、又は世界保健機関が緊急使用として認可しているワクチンの接種を完了している人で、チェコ保健省のウェブサイト上に掲載されている認証を保持している場合、ワクチン接種を受けているものとして認める。

日本のワクチン接種証明書はチェコ保健省ウェブサイト上に掲載されており、認められている。


・チェコ保健省は、チェコの国民に対して、新型コロナウイルスの感染拡大リスクを最小限に抑えるため、外国への渡航を控えるよう推奨する。


<12月27日前から有効となっている内容>

以下の人は、下記の帰国時規則から免除される。

① ワクチン接種完了し、最終接種から14日間が経過し、新型コロナウイルスに感染している症状のない人。ワクチン接種者も、入国申告書記入義務あり。


ワクチンの接種については以下が認められている。

・チェコ国内又はEU諸国内にてワクチン接種を受けた認証を持っている人。

・EU諸国外の国でワクチンを受けている場合は、英語で書かれた書面上の接種証明書又はEUの認める電子認証を所持し、EMAが登録又はWHOが緊急使用として承認しているワクチンである場合。書面による証明書は、所定の内容が記載されており、書面上の証明書から遠隔で内容を直接確認できること。


② これまで新型コロナウイルスに感染したことがあり、陽性が初めて確認された検査から11日以上180日以下の期間にあり、新型コロナウイルス電子認証に関するEU規則に基づいて発行された認証を持っている人。感染証明を持っている人も、入国申告書記入義務あり。


チェコへ向けて出発する前の滞在国にて新型コロナウイルスに感染し、隔離終了したことを証明する外交覚書を持っている人。入国申請書記入義務あり。


④ 6歳未満の子どもは、入国申告書記入義務対象外。

⑤ 12時間以内にチェコ国内を通過する人。

⑥ 国際運送業の作業員

など。


<各感染リスクレベルに応じた入国規定>

感染度が低い国(緑色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔 離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが中程度の国(オレンジの国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

② チェコへの入国前又は入国後5日後までに検査を受ける。検査結果が出るまで、自主隔離の必要なし。

検査は、48時間以内に受けた抗原検査、または72時間以内に受けたPCR検査。(いずれも書面又はEU規則により認められた電子認証にて可)


感染リスクが高い国(赤色の国)

① 入国申告書の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~7日目の間にPCR検査を受ける。

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~7日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。


感染リスクが高い国(濃い赤色の国)

入国申告書(Public Health Passenger Locator Form) の記入(国境検問にて要請に応じて提示)

1. 公共交通機関(飛行機、鉄道、バス等)により入国する場合

・48時間以内に受けた抗原検査の陰性結果(書面)又は72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果(書面)を所持。

入国申告書及び検査結果を提示しない渡航者は、交通機関により乗車が認められない。

・チェコへ入国後、5日~7日目の間にPCR検査を受ける。

2.個人の交通機関により入国する場合又は外交覚書を所持している場合

・渡航開始前に検査を受け、結果を所持する必要はない。

・チェコへ入国後、5日~7日目の間にPCR検査を受ける(保健省又は衛生局が例外を認めることがある)。




<情報源>

https://ct24.ceskatelevize.cz/specialy/koronavirus/3427182-pracovni-karantena-se-bude-tykat-jen-zdravotniku-a-pracovniku-v

https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3427808-pocty-nakazenych-covidem-dal-rostou-laboratore-odhalily-temer-12-tisic-pripadu

https://ct24.ceskatelevize.cz/specialy/koronavirus/3428676-v-sobotu-pribylo-nejvic-potvrzenych-pripadu-covidu-za-vikendovy-den-od

閲覧数:229回0件のコメント
bottom of page