Miwatis Praha
2021年5月3日 チェコ コロナウイルス関連ニュース
更新日:2021年6月3日
5月10日からの規制緩和内容発表
4月27日(火)から、チェコへの入国規則が変更されました。5-1をご参照ください。
4月22日(木)に政府が発表した今後の規制緩和予定(方針)については、4月22日ブログをご参照ください。
チェコ政府公式コロナウイルス感染ウェブサイト(英語版)はこちら
保健省ワクチン接種登録のウェブサイト(チェコ語のみ)はこちら
詳細は、4-6、又はワクチン接種に関する情報(4月30日更新)
<目次>
1.国内コロナウイルス感染状況
1-3.チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
2.今日の動き
3.EU内の感染状況比較(ECDCのデータ 2021年4月29日更新)
4.国内規制
4₋1. 規制変更内容(2021年5月3日アップデート)
4-2. 12月27日からの規制レベル5導入内容
4-3. 隔離(検疫隔離・陽性隔離)(2021年3月9日更新)
4-4.マスク着用規定(2021年3月18日更新)
4-5. 陰性結果提示のための検査(2021年4月29日更新)
4-6. ワクチン接種登録・予約(2021年5月2日更新)
5.外国への渡航
5₋1. チェコへの入国規則(2021年5月3日更新)
5-2.各国の感染リスク度表示(2021年4月30日更新)
5-3.外国渡航に関する情報(2021年4月14日更新)
1.新型コロナウイルス感染状況1.国内コロナウイルス感染状況
1-1.今日の感染状況
5月3日(月)8時00分におけるチェコ保健省の発表
5月2日(日)の新規陽性者数:504人
(先週日曜日より、321人少ない)
過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数
5月3日現在 134人 (5月2日現在 137人)
過去直近14日間における人口10万人当たりの新規感染者数
5月3日現在 298人 (5月2日現在 301人)
PCR検査実施数累計:6,789,558件
PCR検査実施数(当日):5,608件
抗原検査実施累計:11,740,638件
抗原検査実施数(当日):56,382件
全検査の陽性率(5月2日現在):9.08%(11.14%*)
*7日間の移動平均
予防接種実施数(5月2日20時現在)
投与数:19,796
累計:3,201,704
ワクチン接種完了:1,012,157人
現在の陽性者総数(ラボによる検査結果):今日、4月26日までアップデート。
4月19日の5万2753人から、4月26日3万9161人へ減少。
(ピークは3月14日:16万1046人)
治った人の数:1,562,295人
現在の入院患者数:2,378(前日から71人減)
累計感染者数:1,634,619人
累計死亡者数: 29,365人(前日から22人増)
5月2日(日)現在
入院患者数:2378人(前日の2449人から71人減、2401人から23人少ない)
(前日の数字が、2449人から2401人へ修正されている)
重症者の数:458人(前日の497人から39人減、473人から15人少ない)
(前日の数字が、497人から473人へ修正されている)
*1週間前4月25日の入院患者数は3184人、重症者の数は726人だった。
5月2日(日)
新規陽性者数:68人
5月3日(月)8時現在の発表
現在の陽性者総数:(記載なし)
治った人の数:175,598人
累計感染者数:182,315人
累計死亡者数:2,675人
各州の状況はこちら
1-2. PESシステム リスク指標(2021年5月3日現在)
(保健省のデータ)
リスク指標 規制レベル(相当)
チェコ全域 46→ 3
指標は規制レベル3に相当するが、12月27日から、実際に導入されている規制はレベル5。
5月3日現在の指標の46の内訳
値 評価スコア
① 297.8 13
② 203.2 10
③ 0.89 3
④ 39.3 % 20
⑤ 無 0
⑥ 無 0
合計 46
保健省コメント:指標は前日と同じ。
<上記指標の内容 >
1月6日よりPESシステム指標のパラメーターが変更になった。
新しいパラメーターは以下のとおり。(保健省1月7日発表)
① 新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
② 65歳以上の新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
③ R値(簡易)
④ 入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)
⑤ 65歳以上の新規感染者数増加の有無
⑥ 入院後に感染が判明した件数増加の有無
1-3. チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
(保健省のデータ 2021年5月3日9時39分発表)
昨日 今日
プラハ 1375 103.83 1348 101.79
<中央ボヘミア州>
ベネショフ 133 133.78 130 130.77
ベロウン 178 187.25 179 188.31
クラドノ 190 114.13 187 112.32
コリーン 97 94.52 103 100.37
クトナー・ホラ
100 131.88 102 134.51
ムニェルニーク
112 102.47 105 96.06
ムラダーボレスラフ
115 88.21 115 88.21
ニンブルク 90 89.21 87 86.24
プラハ東部 235 126.9 224 120.96
プラハ西部 126 84.37 120 80.35
プシーブラム 116 100.78 112 97.3
ラコブニーク 59 106.19 59 106.19
<南ボヘミア州>
チェスケーブジェヨビツェ
458 233.79 472 240.94
チェスキー・クルムロフ
123 199.82 124 201.44
インドジフーフ・フラデツ
141 155.47 141 155.47
ピーセク 146 203.95 146 203.95
プラハチツェ 115 225.59 115 225.59
ストラコニツェ
105 148.36 125 176.62
ターボル 163 158.88 162 157.9
<ピルゼン州>
ドマジュリツェ
30 48.34 30 48.34
クラトビ 64 74.07 67 77.54
ピルゼン北部 78 97.53 80 100.03
ピルゼン市内 169 86.99 167 85.96
ピルゼン南部 89 140.18 79 124.43
タホフ 62 114.1 62 114.1
ロキツァニ 30 60.79 30 60.79
<カルロビ・バリ州>
へプ 14 15.28 14 15.28
カルロビ・バリ
96 83.61 96 83.61
ソコロフ 45 51.01 45 51.01
<ウースチー州>
ジェチーン 222 171.37 220 169.83
ホムトフ 172 137.66 168 134.46
リトムニェジツェ
178 148.74 176 147.07
ロウニ 148 170.72 148 170.72
モスト 229 205 199 178.14
テプリツェ 256 198.34 241 186.72
ウースチー・ナト・ラベム
257 215.35 236 197.76
<リベレツ州>
チェスカー・リーパ
165 159.73 166 160.7
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
82 90.44 87 95.96
リベレツ 166 94.52 160 91.1
セミリ 51 68.83 54 72.88
<フラデツ・クラーロベー州>
フラデツ・クラーロベー
110 66.96 110 66.96
イチーン 57 71.21 54 67.46
ナーホト 35 31.83 37 33.65
トルトノフ 35 29.67 37 31.36
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
70 88.18 62 78.1
<パルドゥビツェ州>
フルジム 132 126.18 131 125.22
パルドゥビツェ
149 84.93 141 80.37
スヴィタヴィ 137 131.31 136 130.35
ウースチー・ナド・オルリツィー
143 103.42 143 103.42
<ビソチナ州>
ハヴリーチクーフ・ブロト
154 162.25 147 154.88
イフラバ 242 212.98 243 213.86
ペルフジモフ 125 172.89 125 172.89
トシェビーチ 179 161.54 180 162.44
ジュジャール・ナト・サーザボウ
263 222.58 264 223.43
<南モラビア州>
ブランスコ 193 176.84 184 168.6
ブルノ市内 472 123.77 407 106.73
ブルノ郊外 309 137.55 294 130.87
ブジェツラフ 129 110.93 119 102.33
ホドニーン 268 174.09 265 172.14
ビシュコフ 164 177.72 164 177.72
ズノイモ 226 197.64 216 188.89
<オロモウツ州>
イェセニーク 36 94.82 36 94.82
オロモウツ 437 185.58 444 188.56
プロスチェヨフ
149 137.14 153 140.82
プシェロフ 161 124.31 160 123.54
シュンペルク 196 162.77 198 164.43
<モラビア・シレジア州>
ブルンタール 128 139.74 133 145.2
フリーデク・ミーステク
338 157.46 325 151.4
カルビナー 396 160.76 396 160.76
ノビー・イチーン
263 173.51 160 123.54
オパバ 252 142.99 255 144.69
オストラバ市内
563 175.86 563 175.86
<ズリーン州>
クロムニェジーシュ
146 138.59 140 132.9
ウヘルスケー・フラジシチェ
225 158.2 214 150.46
フセチーン 374 260.93 338 235.81
ズリーン 509 265.59 479 249.93
2.今日の動き(今日のニュース)
●感染状況
・昨日5月2日(日)の新規感染者数は、504人で、昨年9月6日以来の最少。
・入院患者数は10月11日以来の最少。
●5月10日からの規制解除
①全国一斉に規制緩和される内容
<小売店店舗及びサービス業>
今日、ハブリーチェク副大臣(産業貿易大臣・交通大臣)は、自己のツイッターを通じて以下を発表した。
「5月10日から、小売業店舗の他、職人業、レンタル、翻訳通訳業、斡旋業、ソラリウム、保育サービス、旅行社、オークション、質屋、出版社・音楽出版業、コピー業、ケーブルカー・ロープウェイ、タトゥーなどの規制を解除する」
<ツイッター上にて発表されている表の第3段階(オレンジの部分)の訳(概要)>
(第3段階)5月10日以降の規制解除対象
すでに政府が承認している内容
(以下の業種の営業所による業務も認める)
・靴・革製ケース・革製品用道具の修理
・時計屋、宝飾店、宝石などの研磨、金工品
・家具職人、床職人
・楽器製造・修理
・出版業・音楽出版業、印刷業、製本・コピー業
・税理士、会計士
・ガラス業、額縁製造業
・動産賃貸・レンタル
・デザイナー、アレンジ業、モデル業
・写真店
・翻訳通訳業
・学校以外の教育活動、研修・訓練実施、講習会など
・ビジネス・サービス斡旋業(中古車販売、車販売)
・蒸留酒製造
・オークション
・体育・スポーツ
・ソラリウム
・消毒・殺虫・駆除の講習
・3歳までの子どもの保育
・旅行社・旅行斡旋業者
・射撃場、射撃訓練・教育
・質店・中古品販売
(ツイッターの内容は以上)
この他、以下を認める。
・結婚式及び葬儀の実施について、参加者30人まで。
②地方ごとに緩和が異なる内容
以下の内容を、5月10日より、新たにウースチー州、オロモウツ州、南モラビア州、モラビア・シレジア州にて認める。
ズリーン州、南ボヘミア州、ビソチナ州については、感染状況が悪いため、木曜日の政府特別会議にて検討する。
<学校・幼稚園>
・幼稚園全学年の通園(マスク着用・検査義務なし)
・基礎学校の第二段階及び多学年制ギムナジウムのローテーション式授業
<大学の実習及び試験・入学試験>
・臨床実習・その他の実習(大学全学年対象)の実施
・試験及び入学試験(1.5メートルの距離を維持)の実施
<見本市・販売展示会>
・見本市・販売展示会の開催を認める。
・一般に入場可能な場所の面積で、訪問客1人当たり15平米の人数制限。
・同一家庭以外の人とは、最低2メートルの距離を維持。
・グループ観覧は禁止。
●マスク着用義務の変更
アレンベルゲル保健大臣は、今日、以下を発表した。
・5月10日(月)より、屋外にてマスク着用を義務付けるのは、「同一家庭以外の人が2人以上にて2メートルの距離を保つことなく会合する場合のみ」にする可能性が高い。この提案について、政府は最終的に木曜日に決定を下す。
・屋外で周囲に他の人がいない場合、マスクは着用しなくてよいが、路面電車(トラム)やバスの停留所にて待っている人が多い場合は、マスクを着用する。
・屋内のマスク着用についてはこれまでと同様とし、変更しない。
・飲食店ではないところにおける食事(飲料)摂取に最低限必要な時間はマスク(マスク又は保護マスク)の着用義務の例外として認める。
●子どもたちのクラブ活動
5月4日(火)より、以下の州にて、子どもたちの余暇におけるクラブ活動、基礎芸術学校の活動が許可される。屋内は3人のグループごと、屋外では20人のグループに分かれて会合が認められる。
規制緩和の対象となる州:カルロビ・バリ州、フラデツ・クラーロベー州、リベレツ州、パルドゥビツェ州、ピルゼン州、中央ボヘミア州、プラハ
●企業・役所における検査
ハブリーチェク副大臣は、企業における検査継続について、政府はすでに木曜日に合意していたが、今日月曜日、同内容を確定したと述べた。
・企業における検査は最低6月末まで継続する。
・被用者は、検査をこれまでと同様に1週間に1度行う。
・検査は、企業の他、役所、非営利団体、個人事業者も行う。
・今月中(5月中)に夏休み中の検査について決定する。
●温泉療養施設
・温泉療養施設には、自費にて、さらに過去直近90日以内に感染した人に限り、滞在が認められている。
・5月10日からは、自費にて、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた人に対しても滞在を認める。
・ウェルネス目的の滞在は不可。医療目的の滞在のみ可。
・最低9日間(週末2回を含む)の滞在であることが条件。(4月末の保健大臣発言)
●文化面における規制緩和
保健省は、文化面の規制緩和において、観客に費用の高いPCR検査を義務付ける意向を示していることから、ザオラーレク文化大臣は文化面における規制緩和が差別を受けていると述べている。保健省と文化省の話し合いが、再度水曜日に継続する。
●外国の外交官の接種受付
政府は今日、チェコに滞在している外国の外交官に対するワクチン接種受付を承認した。チェコの外交官も外国にて同様にワクチン接種を受けているため、チェコは、外国の大使館員、領事館員、国際機関の事務所員及びその家族に対しワクチン接種を行う。
外交官にワクチン接種登録システム上の優先権は与えられないが、相互主義に基づき、ワクチン接種費用はチェコの国が負担することを、内閣府がプレスリリースで発表した。
●今後のプラン
早くても5月17日から以下の緩和が検討されている。(チェコテレビ19時ニュース)
・飲食店 屋外テラスの営業
・劇場・コンサートの屋外実施
・城の屋内観覧
・スポーツ 屋内 最大2人(検査結果提示義務)
屋外 最大20人
・宿泊施設(ハブリーチェク大臣の発言「最初は収容人数50%程度から始め、6月中に人数制限をさらに解除し、7月からは制限なしで宿泊客を受け入れるようにしたい」)
●EUへの入国制限緩和の可能性
現在、EUへ規制なく入国できる国は7か国のみとなっているが、欧州委員会が相手国の感染状況及びワクチン接種状況(EU又は世界保健機関が認可するワクチン)に応じて、規制なく入国できる国の枠を拡大することについて検討している。
●EU内の移動
クルハーネク外務大臣は、自己のツイッターを通じて、以下を発表した。
・通常の旅行再開への第一歩として、5月4日(火)より、第2回目投与を受けて少なくとも14日間が経過している人は、「赤色の国」及び「オレンジ色の国」から帰国する際、検査及び隔離が免除される。
●ワクチン接種の進捗状況
・今日から、大学教員のワクチン接種優先期間(6月15日まで)が開始。優先クーポン券ンの有効期間が6月15日までとなる。基礎学校、高校では、教員のみならず、職員も対象となったが、大学職員は今回の優先対象外となっているため、大学学長会議(Česká konference rektorů)会長が批判している。
・プラハのLibeňにあるスタジアムO2 Universumが大型ワクチン接種会場になり、今日、接種が開始した。軍中央病院が接種を担当しているが、1日目は1000人程度、2日目以降は約2000人のワクチン接種を行うと発表している。同会場では日当たり7000人まで接種可能。
・ホームドクター(praktický lékař)の診療所におけるワクチン接種が滞っているが、理由は、納入に遅れの出ているアストラゼネカ、モデルナ、ジョンソンエンドジョンソンのワクチンが配送されているため。今後、ファイザー・バイオンテック社のワクチンが小型パックでホームドクターにも供給される予定で、状況の改善が期待されている。
●外国の様子
・オーストリア
ウィーン、ブルゲンラント州、ニーダーエスターライヒ州では4月1日からから続いていたロックダウンが終了し(ブルゲンラント州では1週間前に終了)、店舗及び一部のサービス業の閉鎖が解除される。飲食店、催し、宿泊施設は、5月19日以降に閉鎖が解除し、ワクチン接種第1回目を受けた人は自由に訪問可となる予定。
・デンマーク
デンマークは、アストラゼネカに続き、ジョンソンエンドジョンソンのワクチンを接種ワクチンリストから外した。ジョンソンエンドジョンソンのワクチンを対象外とした国はデンマークが初めて。
・フランス
フランスは、各地方間の移動制限を終了する。
・ドイツ
ドイツでは、ワクチン接種完了者に対して規制緩和する提案を作成中。いくつかの州ではすでに、ワクチン接種を完了している場合、店舗にて検査結果陰性証明書が免除されている。バイエルン州は、今年もオクトーバーフェストの実施について見送ることを決めた。
・インド
インドでは感染が依然として拡大しており、世界各国から医療支援が届いている。ネパール、パキスタン、スリランカにも感染が拡大しつつある。
●国家予算の赤字額
今日、財務省は、4月末における国家予算の赤字額が1920億チェココルナに上ったことを発表した。3月時は1252億チェココルナだった。
3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)
及び人口100万人当たりの死亡者(②)
(2021年4月29日アップデート)
統計の対象は2週間 2021年15週目~16週目
(15週目:4月12日~18日、16週目:4月19日~25日)
① ②