Miwatis Praha
2021年5月12日 チェコ コロナウイルス関連ニュース
更新日:2021年6月3日
ドイツへの入国条件 さらに緩和
モラビアにて南ア型変異株の感染
5月17日(月)からの規制緩和予定が5月10日(月)発表されました。
5月10日(月)からの規制緩和予定(6日に確定予定)が、5月6日(木)発表されました。
4月22日(木)に政府が発表した今後の規制緩和予定(方針)については、4月22日ブログをご参照ください。
チェコ政府公式コロナウイルス感染ウェブサイト(英語版)はこちら
保健省ワクチン接種登録のウェブサイト(チェコ語のみ)はこちら
詳細は、4-6、又はワクチン接種に関する情報(5月11日更新)
<目次>
1.国内コロナウイルス感染状況
1-3.チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
2.今日の動き
3.EU内の感染状況比較(ECDCのデータ 2021年5月6日更新)
4.国内規制
4₋1. 規制変更内容(2021年5月7日更新)
4-2. 12月27日導入の規制内容
4-2. 隔離(検疫隔離・陽性隔離)(2021年5月7日更新)
4-3.マスク着用規定(2021年5月7日更新)
4-4. 陰性結果提示のための検査(2021年5月4日更新)
4-5. ワクチン接種登録・予約(2021年5月11日更新)
5.外国への渡航
5₋1. チェコへの入国規則(2021年5月3日更新)
5-2.各国の感染リスク度表示(2021年5月7日更新)
5-3.外国渡航に関する情報(2021年5月12日更新)
1.新型コロナウイルス感染状況1.国内コロナウイルス感染状況
1-1.今日の感染状況
5月12日(水)8時00分におけるチェコ保健省の発表
5月11日(火)の新規陽性者数:1673人
(先週火曜日より、743人少ない)
過去直近7日間における人口10万人当たりの新規感染者数
5月12日現在88人 (5月11日現在 95人)
過去直近14日間における人口10万人当たりの新規感染者数
5月12日現在221人 (5月11日現在 226人)
PCR検査実施数累計:6,937,202件
PCR検査実施数(当日):16,173件
抗原検査実施累計:13,592,627件
抗原検査実施数(当日):173,821件
全検査の陽性率(5月11日現在):9.75%(7.51%*)
*7日間の移動平均
予防接種実施数(5月11日20時現在)
当日の投与数:77,615
累計:3,815,128
ワクチン接種完了:1,076,695人
現在の陽性者総数(ラボによる検査結果):今日、5月5日までアップデート。
4月19日の5万1997人から、5月5日3万0557人へ減少。
(ピークは3月14日:16万1017人)
治った人の数:1,586,400人
現在の入院患者数:1,796(前日から88人減)
累計感染者数:1,648,667人
累計死亡者数: 29,787人(前日から38人増)
5月11日(火)現在
入院患者数:1796人(前日の1884人から88人減、1976人から180人少ない)
(前日の数字が、1884人から1976人へ修正されている)
重症者の数:345人(前日の349人から4人減、366人から21人少ない)
(前日の数字が、349人から366人へ修正されている)
*1週間前5月4日の入院患者数は2556人、重症者の数は493人だった。
5月11日(火)
新規陽性者数:151人
5月12日(水)8時現在の発表
現在の陽性者総数:(記載なし)
治った人の数:177,866人
累計感染者数:183,699人
累計死亡者数:2,705人
各州の状況はこちら
1-2. PESシステム リスク指標(2021年5月12日現在)
(保健省のデータ)
リスク指標 規制レベル(相当)
チェコ全域 42↓ 3
5月12日現在の指標42の内訳
値 評価スコア
① 211.36 10
② 139.14 10
③ 無 0
④ 0.79 0
⑤ 39.2 % 20
⑥ 有 2
合計 42
<上記指標の内容 >
1月6日よりPESシステム指標のパラメーターが変更になった。
新しいパラメーターは以下のとおり。(保健省1月7日発表)
① 新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
② 65歳以上の新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
③ 65歳以上の新規感染者数増加の有無
④ R値(簡易)
⑤ 入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)
⑥ 入院後に感染が判明した件数増加の有無
1-3. チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
(保健省のデータ 2021年5月12日8時19分発表)
昨日 今日
プラハ 957 72.27 922 69.06
<中央ボヘミア州>
ベネショフ 68 68.4 60 60.16
ベロウン 108 113.61 77 79.87
クラドノ 124 74.48 115 68.93
コリーン 76 74.06 67 64.56
クトナー・ホラ
91 120.01 101 132.35
ムニェルニーク
102 93.32 92 83.65
ムラダーボレスラフ
92 70.57 71 54.18
ニンブルク 31 30.73 31 30.48
プラハ東部 81 43.74 89 47.11
プラハ西部 105 70.31 102 66.98
プシーブラム 73 63.42 64 55.54
ラコブニーク 44 79.19 39 69.97
<南ボヘミア州>
チェスケーブジェヨビツェ
312 159.26 289 147
チェスキー・クルムロフ
99 160.83 97 158.19
インドジフーフ・フラデツ
108 119.08 93 103.01
ピーセク 100 139.69 81 113.15
プラハチツェ 96 188.32 90 177.24
ストラコニツェ
86 121.52 69 97.83
ターボル 118 115.02 116 113.22
<ピルゼン州>
ドマジュリツェ
24 38.67 20 32.37
クラトビ 76 87.96 59 68.4
ピルゼン北部 61 76.27 48 59.5
ピルゼン市内 94 48.38 89 45.68
ピルゼン南部 40 63 41 64.45
タホフ 30 55.21 22 40.45
ロキツァニ 46 93.21 33 66.68
<カルロビ・バリ州>
へプ 8 8.73 8 8.75
カルロビ・バリ
64 55.74 60 52.46
ソコロフ 41 46.48 29 33.14
<ウースチー州>
ジェチーン 167 128.92 144 112.11
ホムトフ 128 102.44 111 89.09
リトムニェジツェ
133 111.14 109 91.46
ロウニ 97 111.89 61 70.63
モスト 138 123.54 123 110.88
テプリツェ 154 119.31 141 109.45
ウースチー・ナト・ラベム
105 87.99 88 74.17
<リベレツ州>
チェスカー・リーパ
118 114.23 115 111.65
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
62 68.38 62 68.74
リベレツ 146 83.13 141 80.36
セミリ 25 33.74 25 33.87
<フラデツ・クラーロベー州>
フラデツ・クラーロベー
67 40.78 64 38.92
イチーン 41 51.22 33 41.18
ナーホト 21 19.1 17 15.53
トルトノフ 16 13.56 15 12.78
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
50 62.99 50 63.03
<パルドゥビツェ州>
フルジム 98 93.68 92 87.86
パルドゥビツェ
98 55.86 85 48.26
スヴィタヴィ 101 96.81 114 109.62
ウースチー・ナド・オルリツィー
62 44.84 75 54.34
<ビソチナ州>
ハヴリーチクーフ・ブロト
114 120.11 116 122.61
イフラバ 205 180.41 184 161.88
ペルフジモフ 97 134.16 89 123.1
トシェビーチ 146 131.76 137 124.17
ジュジャール・ナト・サーザボウ
170 143.88 150 127.18
<南モラビア州>
ブランスコ 125 114.54 112 102.65
ブルノ市内 318 83.39 284 74.27
ブルノ郊外 305 135.77 269 118.79
ブジェツラフ 58 49.87 45 38.63
ホドニーン 188 122.12 190 123.69
ビシュコフ 96 104.03 102 109.99
ズノイモ 141 123.3 139 121.34
<オロモウツ州>
イェセニーク 24 63.21 23 60.99
オロモウツ 223 94.7 209 88.77
プロスチェヨフ
92 84.68 81 74.65
プシェロフ 83 64.09 84 65.17
シュンペルク 119 98.82 135 112.53
<モラビア・シレジア州>
ブルンタール 52 56.77 56 61.56
フリーデク・ミーステク
294 136.96 268 124.89
カルビナー 312 126.66 272 112.04
ノビー・イチーン
147 96.98 138 91.15
オパバ 286 162.28 277 157.59
オストラバ市内
451 140.87 438 138.03
<ズリーン州>
クロムニェジーシュ
103 97.78 101 96.35
ウヘルスケー・フラジシチェ
154 108.28 151 106.62
フセチーン 232 161.86 233 163.28
ズリーン 319 166.45 275 144.01
2.今日の動き(今日のニュース)
●スロバキアのアストラゼネカ
スロバキアのレングバルスキー保健大臣は、昨日発表したアストラゼネカの使用停止は、同ワクチンが不足しているためであり、血栓により47歳の女性が死亡したことは停止するに至った理由の一つであるが、重要度が低いため、スロバキアは今後もアストラゼネカを使用する予定であることを発表した。
ノルウェーは、デンマークに続き、アストラゼネカの使用を再開しないことを決定している。
●ドイツへの入国
ドイツは今日、「感染リスクの高い地域」からの入国者が陰性の検査結果を所持している場合、入国後の隔離は要請しないことを発表した。「感染リスクのとても高い国」または「変異株発生地域」からの入国者はこの対象とはならない。
週末から、「感染リスクのとても高い国」からの入国者でも、ワクチン接種を完了している場合、又は新型コロナウイルスに過去半年以内に感染し治っている場合は、隔離義務を免除している。
チェコはすでに「感染リスクのとても高い国」ではなく、「感染リスクの高い地域」になっているため、陰性の検査結果を所持していれば、隔離は免除される。また、医療従事者の入国、及び家族を訪問するためにドイツへ入国する期間が最高3日までの場合は、陰性結果の所持も免除される。学生、日帰り通勤者は、陰性結果所持も免除され、入国後48時間以内に検査を受ければよい。(チェコテレビの報道)
●南ア型変異株
モラビア・シレジア州のオパバで祝賀会が開かれ、一家族から6人とその家族の知り合い1人の合計7人(チェコテレビ19時のニュースでは合計8人)が南ア型変異株に感染した。現在、その他25人が隔離中。いずれの人も国外旅行に行ってはいない。現在、衛生局が追跡作業を行っている。
●文化面における規制解除
文化面における規制解除も安全であることをアピールするため、昨日、プラハの見本市会場にてポップミュージックのコンサートが開催された。今日は、プラハの春音楽祭第一日目のコンサートが、公会堂にて観客を招いて行われた。
●アレンベルゲル保健大臣の資産
先週、オンライン新聞seznam.czが、アレンベルゲル保健大臣の資産について指摘し、バビシュ首相からも説明を求められていたが、新しく公表した資産が昨年末に公表されている資産・収入の総額を数倍上回る金額になることから、野党及び政府内からも批判の声が上がっている。また、欧州プログラムREACT-EUの185億チェココルナが病院に平等に配分されておらず、多くの病院が資金を得ることがなかった一方で、アレンベルゲル保健大臣が院長を務めるビノフラディー病院は要求金額を得ていたとして、野党が批判している。アレンベルゲル保健大臣は、今後詳細な説明を行うことになっている。
一部の野党(野党連立Spoluを組むODS、キリスト教民主同盟、TOP09の他、海賊党及び市長・無所属)は、6月初めに政府不信任投票を行うための条件である、最低50人の下院議員の署名を集めることを発表した。政府不信任投票を行う理由として、新型コロナウイルスへの対応が不十分だったこと、5000億チェココルナの予算赤字、ハマーチェク副大臣のモスクワ訪問が予定されていたことに関する疑惑、アレンベルゲル保健大臣の公開資産等を上げている。バビシュ首相は、10月に選挙が行われるため、不信任投票は不必要としている。
3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)
及び人口100万人当たりの死亡者(②)
(2021年5月6日アップデート)
統計の対象は2週間 2021年16週目及び17週目
(16週目:4月19日~25日、17週目:4月26日~5月2日)
① ②
1. キプロス 1145.38 25.90
2. スウェーデン 691.99 16.65
3. クロアチア 673.26 152.04
4. オランダ 606.99 14.42
5. リトアニア 576.40 66.57
6. フランス 538.80 60.69
7. スロベニア 456.61 51.53
8. ラトビア 441.17 47.70
9. ベルギー 391.23 46.78
10. ルクセンブルク 390.35 19.17
11. エストニア 388.34 54.18
12. ドイツ 327.39 39.32
13. ハンガリー 316.53 258.66
14. オーストリア 315.54 38.09
15. チェコ 298.37 77.89
16. イタリア 292.80 71.26
17. ポーランド 290.92 157.33
18. ギリシャ 290.61 96.46
19. リヒテンシュタイン
289.05 25.81
20. ブルガリア 270.63 186.58
21. スペイン 236.78 25.16
22. デンマーク 176.87 5.32
23. ルーマニア 141.6 103.42
24. スロバキア 131.20 116.35
25. アイルランド 127.51 14.10
26. ノルウェー 111.00 8.94
27. ポルトガル 66.57 3.01
28. マルタ 63.74 13.60
29. フィンランド 55.35 4.34
30. アイスランド 42.29 0.00
*赤字は先週から増加。
4. 国内規制
4-1. 規制変更内容
①5月10日からの規制緩和(5月6日発表内容)
<学校教育>
・5月10日(月)から、すべての州(13州+プラハ)にて、基礎学校第二段階及び多学年制ギムナジウムの低学年のローテーション授業、大学における実習(臨床実習を含む)を認める。
・すべての州にて、幼稚園全学年の通園を認める。
<小売店店舗・市場・サービス業>
・すべての州にて、店舗閉鎖解除、市場(マーケットにおけるすべての品目販売)、規制解除対象のサービス業拡大を認める。
政府が営業再開を承認しているサービス業(5月3日の時点で発表された内容)
(以下の業種の営業所による業務も認める)
・靴・革製ケース・革製品用道具の修理
・時計屋、宝飾店、宝石などの研磨、金工品
・家具職人、床職人
・楽器製造・修理
・出版業・音楽出版業、印刷業、製本・コピー業
・税理士、会計士
・ガラス業、額縁製造業
・動産賃貸・レンタル
・デザイナー、アレンジ業、モデル業
・写真店
・翻訳通訳業
・学校以外の教育活動、研修・訓練実施、講習会など
・ビジネス・サービス斡旋業(中古車販売、車販売)
・蒸留酒製造
・オークション
・体育・スポーツ
・ソラリウム
・消毒・殺虫・駆除の講習
・3歳までの子どもの保育
・旅行社・旅行斡旋業者
・射撃場、射撃訓練・教育
・質店・中古品販売
<美術館・博物館・歴史的建造物>
・すべての州において、美術館・博物館・歴史的建造物の閉鎖解除。
<スポーツ>
・同時にスポーツする人数を屋外30人まで、屋内2人まで(18歳までの子ども・青少年が対象)にて認める。
<子どもたちのクラブ活動>
子どもたちのクラブ活動などでは、1か所30人まで(5月9日までは20人)にて活動を許可。
*6歳までの子どもは、別途義務付けている場合を除き、新型コロナウイルス検査義務を免除。
<温泉療養施設>
・5月10日から、健康上の問題があり、自費滞在する人すべての滞在を認める。
・検査会場によるPCR検査又は抗原検査、又はワクチン接種証明書の提示が求められる。
・温泉療養施設に滞在する患者は、1部屋1人(同一家庭に住む人の同室滞在は例外)とする。
<冠婚葬祭>
結婚式・葬儀の参加人数 30人まで
①5月3日からの規制緩和
5月3日(月)から、基礎学校第二段階、多学年制ギムナジウム低学年のローテーション式授業及び幼稚園の全学年通園(幼稚園では検査及び保護マスク着用義務なし)を、以下の7州(6州+プラハ)にて認める。
ピルゼン州
カルロビ・バリ州
フラデツ・クラーロベー州
中央ボヘミア州
パルドゥビツェ州
リベレツ州
プラハ
②4月26日からの規制緩和
4月22日(木)、チェコ政府は以下の決定を発表した。
・4月26日(月)より、フラデツ・クラーロベー州、カルロビ・バリ州、ピルゼン州の3州にて、幼稚園全学年の通園を許可する。マスク着用及び検査の義務は免除。(プラガ教育大臣の発表)
・上記3州については、4月26日(月)、翌週月曜日5月3日から基礎学校第二段階のローテーション式授業の開始について検討する。
・上記3州以外の幼稚園では、引き続き、年長組(今年小学校に入学する学年)に限り、通園を許可する。厳しい衛生管理(検査及びマスク着用)が義務付けられる。
・今後の通園許可については、過去直近1週間における人口10万人当たりの新規陽性者数に基づいて判断する。
③ 4月12日からの規制一部解除
・幼稚園年長組(今年小学校入学する園児)の通園
・基礎学校第一段階(1年生~5年生)を対象に対面授業再開(1クラスを2グループに分け、1週間ごとに、対面授業と遠隔授業を交替で行うローテーション制)
*ジェチーン地方は学校閉鎖を1週間延長。
・一部店舗・サービス業の閉鎖解除(文房具店、子供服・靴、自動車・機械のスペアパーツ販売、洗濯・クリーニング店、鍵製造・販売、家庭用品修理店、ファーマーズマーケット、花輪・ろうそくなど葬儀・墓参り必需品販売)
営業時間は、6時~22時まで。
・動物園・植物園(屋外のみ。入場許容人数2割にて入場制限)
・図書館(店舗の入場制限と同様の入場制限)
・地方(okres)間の移動禁止解除
・外出禁止(21時~)の解除。
・別の家庭との集会制限も解除。但し、屋内、屋外ともに2人まで。
(家族、職場における同僚は例外)
・ア